ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロック第3弾!!

2017-03-31 19:04:11 | フジロック
GORILLAZ / DEMON DAYS

フジロックの出演アーティスト第3弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。今回は以下の15組。


GORILLAZ
ARCA DJ & JESSE KANDA AV
THE BACK HORN
DAY WAVE
DEATH GRIPS
The fin.
GALLANT
THE GOLDEN CUPS
JET
THE NOVEMBERS
RON SEXSMITH
TAKKYU ISHINO
10-FEET
TROMBONE SHORTY & ORLEANS AVENUE
YOGEE NEW WAVES


最後のヘッドライナーはゴリラズでした!! これでエイフェックス・ツイン、ビョーク、ゴリラズと、全てヘッドライナーが出そろいましたね。どうですか? 全うなロック・アーティストは一組もないという、なのにめちゃくちゃオルタナティヴで尖ってる。良いですね〜、今年のフジロック!!

そして「ルーツな日記」的に黙っていられないのが、トロンボーン・ショーティ&オーリンズ・アヴェニュー!!やっぱりフジロックでニューオーリンズ・ファンクを聴かないと! 5月に新作も予定されてますからね。楽しみです。

そして、我がブログで昨年のベスト・ニューアーティストの一人に挙げさせて頂いた、新鋭R&Bシンガー、ガラント!!あの強力ファルセットが苗場の山に響く。想像しただけで鳥肌ものです。

さらにオーストラリアのロックンロール・バンド、ジェット! 私、大好きだったんですけど、2012年に惜しくも解散。ですが昨年、2017年のブルース・スプリングスティーンの豪州ツアーに同行することが報じられまして、ですがその時はてっきりそのツアーのみのイベント的再結成かと思いまして、日本じゃ見れないな〜と諦めていたんですが、まさかのフジロック!! これは完全復活なんですかね?

あと要注目はアルカです。これはビョークが連れてきたと勝手に解釈していいんですかね?


さて、今年のフジロック、どんどん面白くなっていきますね!! あ、ロン・セクスミスも楽しみ。

サマソニのヘッドライナー!!

2017-03-31 11:31:02 | フェス、イベント
FOO FIGHTERS / FOO FIGHTERS

サマーソニックのヘッドライナー、残りの1枠が発表になりました。それは、

Foo Fighters!!


もう一方のヘッドライナーがEDMのカルヴィン・ハリスですからね、残る一つはロック系だろうとは思っていましたが、フー・ファイターズですか! 内心ブラック系を期待したりもしていたんですけどね…。フーファイというとフジロックのイメージがありますが、やはりサマソニは初出演だそうですね。でもどちらかというと、山奥より、都会のスタジアムの方が似合いそうな感じもしますけどね?

フーファイが2015年にフジロックへ出た時は私も観ましたよ。個人的には凄く久しぶりに観るフーファイだったこともあり、名曲オンパレードのようなライヴはホント最高でした!! デイヴ・グロールの骨折による巨大車椅子とか、その自虐ネタとか、いろいろなお楽しみもありましたしね。そういう意味では、今回のサマソニは、まったくもって全力のフーファイのステージが観れる訳で、盛り上がること間違い無しですね!

という訳で、今年のサマソニのヘッドライナーは、カルヴィン・ハリスにフー・ファイターズ。ダンス系にラウド系と真逆の2組ながら、サマソニらしく明快な感じで良いですね! しかもマリンのトリとしては初登場を揃えてきました!!





とは言え、個人的な趣味で言わせて頂けば、今年のマリンのヘッドライナーは、パスしても良いかな…。何て言ってみたり。すいません。


さて、次はフジロックですね!!



*写真はフー・ファイターズのデビュー・アルバム「FOO FIGHTERS」。95年発売。なんだかんだで、個人的にフーファイの一番好きなアルバムはこれかもしれない。なんて思う古い人間です。

BUIKA @ブルーノート東京

2017-03-30 17:25:55 | ワールド・ミュージック
少し前の話で申し訳ありませんが、3月4日、ブルーノート東京にてブイカを観てまいりました! もう何年も前に、BSか何かでモントルー・ジャズ・フェスティヴァルの模様を放送していまして、そこで初めてブイカを目にし、その声を耳にして以来、一度は生で観てみたいと思い焦がれてはや数年、ついに念願かなって初の生ブイカでした! 私が見たのはこの日の2ndショー。整理番号3番だったので、最前列ほぼド真ん中で堪能してまいりました!!

スペイン、マジョルカ島に生まれ、両親は赤道ギニア共和国出身というブイカ。フラメンコに根ざしたその圧倒的な歌声から、アメリカの公共ラジオ局NPRが選ぶ「史上最高のヴォーカリスト50人」のひとりにも名を連ねているとか。さて、今回のメンバーは、サンティアゴ・カニャダ(トロンボーン、キーボード)、ヘスス・デ・ロサリオ(フラメンコ・ギター)、ホスエ・ランキオ(フラメンコ・ベース)、ラモン・ポリーナ(パーカッション)、ピラーニャ(パーカッション)、そしてブイカのヴォーカルという布陣。パーカッションの二人はほぼカフォンでしたね。一人はドラムセットを組んでいましたが、カフォンに座っていたので、概ねツイン・カフォンの印象。そのリズムに絡む哀愁のフラメンコ・ギター。そしてトロンボーンの寂れた音色が良い雰囲気を醸していました。

そして何と言ってもブイカの歌唱ですよ!!真っ赤なドレスに身を包み、ステージ中央に敷かれた絨毯の上で裸足で歌うブイカ。フラメンコらしいハスキーな哀愁から一気に感情を爆発させる。カンテって言うんですか?もう、鳥肌立ちまくり。かと思えばダンサブルに弾け、天を突き抜けるかのように高く高く翔け登るように歌う。その声の生々しい美しさは筆舌に尽くし難く、その強靭な喉と自由奔放な表現力の前に、全ての聴衆はひれ伏すしかありません。


エモーショナルの赴くままに溌剌とした昂揚感で歌い上げる「Santa Lucia」、楽曲の美しさと伸びやかな歌声が胸を締め付けられるほど感動的な「Tu Volverás」、イタリアのトラディショナルな舞踏曲をベースにしていると思われる「Pizzica」、瞬発力抜群のスキャットからディープなフラメンコの世界に誘う「jodida pero contenta」などなど。アルバムでは、R&Bやラテン、レゲエなど多彩な色彩を見せてくれるブイカですが、ステージでは圧倒的にフラメンコであり、時折アフロが顔を覗かせつつ、うっすらとジャズを纏っている。そして圧巻は「Siboney」。ロックとかアヴァンギャルドとかって表現したくなる程にフリーキー且つ攻撃的な前半から、一気に高揚感抜群のサビへ開ける展開を、唯一無比の声力で駆け抜けるように歌い上げるブイカ!! もう素晴らし過ぎます!

アンコールはスパニッシュな哀愁たっぷりな「No habrá nadie en el mundo」。そして「Ojos Verdes」。特に、正真正銘の最後の曲となった「Ojos Verdes」の素晴らしさと言ったら!! 前半はほぼアカペラで歌われるんですけど、まるで魂の咆哮とも言えそうな歌声は、そのフラメンコな節回しと共に、ブイカの移ろいゆく感情そのもののように、言葉は分らずとも一言一句が胸に突き刺さるよう。これぞ本物の歌!! その圧倒的な表現力と歌力に、ただただ聴き惚れ、ただただ感動するしかなす術がありませんでした。そして後半はバンドが入ってアフリカンな朗らかさで終わるという、ライヴならではの大団円。観客達もスタンディング・オベーションで拍手喝采。ああ、本当に素晴らしかった!!


それにしても今回、最前列でブイカを聴けたことは、ホントに一生モンの体験でしたね。それぐらい凄いシンガー。ライヴが終わって、1ヶ月近くが経とうとしていますが、こうやってレポを纏めていると、あの時の感動が昨日のことのように思い出されますからね。全身全霊から歌とリズムが溢れ出すようなブイカ。まるで笑みが満面からこぼれ出すような笑顔もとても印象的でした。

いやはや、現在最高のシンガーの一人であることは間違いないです!!







この日のスペシャル・カクテル。残念ながら私はお酒が苦手なので飲めませんでしたけど…。

TAICOCLUB 第4弾!

2017-03-29 23:15:19 | フェス、イベント
5月27日(土)~5月28日(日)、長野県木曽郡木祖村こだまの森にて開催されるタイコクラブ。出演アーティストの第4弾が発表になりました。今回は5組。

KOHH
Little Simz
Nick The Record
クボタタケシ
水曜日のカンパネラ

ケンドリック・ラマーも賛辞を寄せる、UK発の新世代女性ラッパー、リトル・シムズ。ジャック・ガラットやケラー二への客演も話題でしたし、ジ・インターネットのシド・ザ・キッドも参加した最新作「Stillness In Wonderland」も要注目の彼女。ラップが苦手な私も彼女は観たい!! さすがタイコクラブは良いところ突いてきますよね。

さて、今年のタイコクラブ、良い感じですね〜。来年で最後と言われていますけど、私はこれまで一度もタイコクラブに行ったことが無いので、是非一度行ってみたいのです。ですがなかなかあと一歩が踏み出せない。一番のネックはオールナイト。夜更かしが苦手なので…。




Jack Garratt - Far Cry ft. Little Simz

リトル・シムズをフィーチャーしたジャック・ガラットの「Far Cry」

Kehlani- Table ft. Little Simz (Official Video)

今年のサマーソニックへの出演も決まっているケラー二の「Table」

LAETITIA DANA @飯田橋アンスティチュ・フランセ

2017-03-28 18:25:55 | R&B、HIPHOP
3月25日、飯田橋のアンスティチュ・フランセにて、フランスからのR&Bシンガー、レティシア・ダナを観てまいりました! この日は「フランコフォニーのお祭り」というイベントで、レティシア・ダナは、そのメイン・ゲストとして登場しました。

西アフリカ出身の父と、セファルディム系ユダヤ人の母の間に生まれたというというレティシア・ダナ。コディー・チェスナットから「驚くべき世界観と存在感をもったアーティスト!!」と絶賛されている逸材だそう。ステージには、打ち込みやパッドを操るプレイヤーとギタリスト、そしてレティシア・ダナの3人。レティスアはつばの広いハットを被って登場。マイクに飾られた花も素敵。オープニングはレティシアが自分の声を幾重にもループさせたコーラスをバックに歌う「Woo Hah!!」。バスタ・ライムのカヴァーだそうですが、レティシアの歌声はとても同じ曲には聴こえない柔らかさ。それは古き良きジャズ・シンガーのようでもあり、それでいて自身の声のループをバックにアカペラで歌うというモダンさも良い感じ。ギタリストさんがディレイ系のエフェクトを効かし、揺れるグルーヴを演出したネオ・ソウルな「Lay Dawn」、エキゾチックなスロー「Meanness And Profit」等、時に優しく、時に力強く、ヒップ・ホップ的な感性とネオなソウル・フィーリングが交差すするレティシアのヴォーカルに痺れました。今度はドラムの入ったバンドでのライヴも観てみたいです。

グリーンルーム第5弾!

2017-03-27 23:10:30 | フェス、イベント
JAKE BUGG / SHANGRI LA

先日、グリーンルーム・フェスティバルの第5弾アーティストが発表になりました。今回は2組。

Jake Bugg
Izzy Bizu


たったの2組とは言え、来ましたね!日曜日の海外勢が!

どちらもこれからのUKを担う若いアーティスト。しかしジェイク・バグとは意外でしたね。デビュー時のフォーキーな頃ならともかく、最新作となる3rd作「ON MY ONE」は一皮剥けてアーバンな印象でしたから、ちょっとグリーンルームには合わない雰囲気を感じますけど、どうなんでしょうね。でも、昨年のフジロックは凄く良かったので、おそらくグリーンルームでも、新旧織り交ぜた選曲で最高のステージを見せてくれることでしょう。そしてイジー・ビズ。昨年のデビュー・アルバム「A MOMENT OF MADNESS」も評判な、ポップ&ソウルフルな新鋭シンガー・ソング・ライター。こちらはグリーンルームにぴったりな予感。今年1月のビルボードでのライヴも賞賛されていましたが、野外でも観てみたいですね。


さて、これでグリーンルームも両日ともに揃ってきましたね。さあ、どうしましょ?



*写真は、ジェイク・バグの2nd作「SHANGRI LA」。最新作が悪いとは言いませんが、やっぱり私はこっちの方が好き。フォーキーでガレージで、カントリー・フレイヴァーとブルージーなフィーリングもある。それでいて瑞々しいUKロックな息吹も横溢という快作。





Put Out The Fire - Vive Latino 2017 - Jake Bugg

こちらはジェイク・バグの最新作「ON MY ONE」から「Put Out The Fire」のライヴ映像。モダンな冒険を試みた最新作にもこういうトラッドテイストな曲が入っています。


Izzy Bizu - Skinny (Rooftop Sessions)

こちらはイジー・ビズ。素敵です!

今週のあれこれ

2017-03-26 14:05:33 | 今週のあれこれ
桜の花も咲き始めました。春ですね〜。(写真は靖国神社の標本木)

という訳で、今週も色々ありました。


これまで「女性アーティストによる全米トップ100入りした楽曲数」はアレサ・フランクリンの73曲が最多だったそうですが、それをニッキー・ミナージュが76曲で追い抜き、1位になったと報じられました。とは言え、アレサは73曲全てが本人名義のシングルだそうですが、ニッキーの場合は半数以上がゲスト参加曲だそう。色んな意味で時代は変わるな〜っていう。でも、アレサは偉大ですね!

ドレイクの”スタジオアルバム”ではなく”プレイリスト”という新作「MORE LIFE」が旋風を巻き起こし、ケンドリック・ラマーがサプライズ的に新曲「The Heart Part 4」をリリースしたり、ビヨンセの「Formation」も手掛ける大物プロデューサー、マイク・ウィル・メイド・イットが新作「RANSOM 2」を発表したり、新鋭ゴールドリンクのメジャー初作も出たりと、ヒップホップ界はかなり賑やか。


3月18日に亡くなられたチャック・ベリー。噂されていた38年振りとなるスタジオ新作「CHUCK」が今年6月16日に発売になるそうです。「Johnny B. Goode」の続編のような曲も収録されるとか。録音にはチャックの息子、娘、そしてお孫さんも参加しているそうです。亡くなられる直前、最後に咲かせた花ともいえるこの作品、楽しみですね。YouTubeで1曲先行公開されています。→Chuck Berry - Big Boys


エレファントカシマシが3月20日に大阪城ホールにて、30周年記念ライブを開催したそうですね。この日はデビュー日の前日にあたるとか。私はこう見えて、デビュー当時のエレカシが大好きだったんです。初めて知ったのはラジオでした。たしか番組のMCの方が、RCサクセションか忌野清志郎さんかのライヴを観に行ったところ、その前座が凄かった!っていう話をされたんです。観客にやじられてもまったくひるまずに喧嘩するぐらいの勢いでライヴをするっていうような話だったようなそんな曖昧な記憶ですが、それがエレファントカシマシだったんです。その硬派っぷりにも痺れましたし、名前もインパクトがあって、印象に残ったんです。で、その後に聴いた「おはようこんにちは」がめちゃくちゃ格好良くって、何度かライヴにも足を運んだり。血管がぶち切れそうなぐらい、声が枯れようがひっくり返ろうがおかまい無しに叫びまくる宮本浩次さんの歌唱は、ヘヴィメタやパンクばかりを聴いてきた私の耳にも相当に新鮮で、ホント格好良かった。しかも激しいだけじゃなくて、”侘び寂び” 的な雰囲気もあるじゃないですか、特に初期のエレカシには。「浮世の夢」とか、大好きでしたね。でもいつしかエレカシを聴かなくなってしまい早幾年。たまに歌番組等で見ると、やっぱり格好良いな〜!と思いつつ。30周年、おめでとうございます!!






今週の注目!

Tank And The Bangas: NPR Music Tiny Desk Concert

NPR「Tiny Desk Concert」の一般オーディションで6000組以上の応募の中から勝ち抜いたというタンク・アンド・ザ・バンガーズ。とてもラヴリーなヒップホップ。彼女達、ニューオーリンズのグループなんですよ。これは注目!!

サマーソニック 第3弾!!

2017-03-25 23:58:10 | フェス、イベント
BLOOD ORANGE / FREETOWN SOUND

サマーソニックの出演アーティスト第3弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。今回は8組。


BLOOD ORANGE
電気グルーヴ
Fear, and Loathing in Las Vegas
Nulbarich
POND
Suchmos
WHITNEY
THE STRUTS

現行最先鋭ブラック・アーティストの一人であろうブラッド・オレンジ、観たいですね〜。シカゴから注目のインディー・ロック・バンド、ホイットニーや、オーストラリアのサイケバンド、ポンドも気になりますし、昨年から2年連続出演となるストラッツも楽しみ!!



そしてソニックマニアには電気グルーヴと!!! が追加されています。



Blood Orange "Augustine / Thank You" 08/23/16 - CONAN on TBS

ライトスピード・チャンピオン名義でもソロ作を発表しているブラッド・オレンジことデヴ・ハインズ。プロデューサーとしてソランジュ、スカイフェレーラ、FKAツイッグスなどの作品にも関わるロンドンの才能。ブラッド・オレンジ名義の最新作「FREETOWN SOUND」(写真)は、昨年を代表する話題作の1枚。でも私の趣味としては、もっと露骨に黒い方が好みなんですけど、ライヴは観てみたい!!


Whitney - "No Matter Where We Go" (Recorded Live for World Cafe)

元スミス・ウエスタンズのマックス・カケイセック(g)とジュリアン・アーリック(ds)を中心に結成されたホイットニー。レヴォン・ヘルムやアラン・トゥーサンにも影響を受けているという、フォーキーなインディー・ロック。今年1月の来日公演はメンバーの体調不良により不完全燃焼だったようですが、サマソニでリベンジですね!!


Pond - Don't Look At The Sun Or You'll Go Blind (Live on KEXP)

テーム・インパラとは同郷のポンド。フロントマンは長年テーム・インパラのサポート・メンバーを務めて来たニック・オールブルック。今年5月に7枚目のスタジオ作をリリースするそうです。

ALL ABOUT Norah Jones

2017-03-24 17:57:20 | フェス、イベント
シンコーミュージックから発売されたノラ・ジョーンズのMOOK本「オール・アバウト・ノラ・ジョーンズ」、買いました!

一番楽しみにしていたディスコグラフィは、残念ながらコンプリートではないものの、ここまで細かい参加作を集めたものは、これまで、少なくとも日本には無かったと思うので、快挙ですよね。

内本順一さん執筆のヒストリー&インタビューも読み応えたっぷり。

あと、カントリー、ジャズ、ロック、ソウル/R&B、ブルースと、ジャンル別に多方面からノラの音楽を解説してくれるコラムも嬉しい!

まさに、こういうノラ・ジョーンズの本が欲しかった!という一冊。来日前の予習にもぴったりです。

でも表紙の写真、地味すぎません? もちろん、ナチュラルな感じで、素敵ですけど。

何はともあれ、来月の来日公演が楽しみです!





~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!

 12.11.08 ノラ・ジョーンズ@日本武道館

 12.10.15 ノラ・ジョーンズ探検隊 その1(RAY CHARLES / GENIOUS LOVES COMPANY)
 12.10.16 ノラ・ジョーンズ探検隊 その2(THE DIRTY DOZEN BRASS BAND / MEDICATED MAGIC)
 12.10.21 ノラ・ジョーンズ探検隊 その3(VA / LIVE FROM BONNAROO)
 12.10.23 ノラ・ジョーンズ探検隊 その4(CHARLIE HUNTER / SONGS FROM THE ANALOG PLAYGROUND 他)
 12.10.31 ノラ・ジョーンズ探検隊 その5(RODNEY CROWELL / KIN: SONGS BY MARY KARR & RODNEY CROWELL)
 12.11.08 ノラ・ジョーンズ探検隊 その6(VA / THE LOST NOTEBOOKS OF HANK WILLIAMS)
 12.11.14 ノラ・ジョーンズ探検隊 その7(JIM CAMPILLONGO / AMERICAN HIPS 他)
 12.12.25 ノラ・ジョーンズ探検隊 その8(VA / A VERY SPECIAL ACOUSTIC CHRISTMAS 他)
 13.06.06 ノラ・ジョーンズ探検隊 その9(JESSE'S BOX / JESSE HARRIS AND THE FERDINANDOS 他)
 13.11.09 ノラ・ジョーンズ探検隊 その10(VINICIUS CANTUARIA / INDIO DE APARTAMENTO)

私の好きなチャック・ベリー

2017-03-23 23:56:35 | ブルース
先日亡くなられたロックンロールの巨人、チャック・ベリーの名曲を、私の思い入れ順で10曲選んでみました。


1位 Johnny B. Goode
2位 Rock and Roll Music
3位 Sweet Little Sixteen
4位 Too Much Monkey Business
5位 Maybellene
6位 Come On
7位 You Never Can Tell
8位 Back in the U.S.A.
9位 Memphis, Tennessee
10位 School Day (Ring! Ring! Goes the Bell)



1位は何と言っても「Johnny B. Goode」でしょう。ロック史に燦然と輝く大名曲。ギターリフはロックンロールの代名詞とも言える定番中の定番。ジミ・ヘンドリックスによるライヴカヴァーもめちゃくちゃ有名ですね。でも案外、チャック・ベリーのオリジナル・ヴァージョンは聴いたことがないっていう人も多かったり。58年のリリース。ギター&ヴォーカルはもちろんチャック・ベリー。バックにはフレッド・ビロウ(ds)、ウィリー・ディクソン(b)、ラファイエット・リーク(p)という、チェスが誇るブルース職人達が並んでいる。このメンバーでロックンロールをやってるんですから、こういうところにチェスの面白さを感じさせられますね。でこの曲、チャック・ベリーの代表曲であり、ロックン・ロールを代表する曲でもある割には、チャート・アクションはそれほど良くないんですよね。R&Bチャートで2位、ポップ・チャートで8位がピークですから。他にもっと順位の良い曲はあるのに、この曲がこれほど持て囃されるのは何故でしょう?やっぱりチャートとは別に年代を問わず愛される曲ってあるんですよね。

2位は「Rock and Roll Music」。これは多分私が初めて聴いたチャック・ベリーの曲。と言ってもビートルズのカヴァーで聴いたんですけどね。ジョン・レノンのぶっとんだヴォーカルが大好きでした。一方のチャック・ベリーのオリジナル・ヴァージョンは意外な程に牧歌的。でもそのいなたさがジワジワきます。57年リリース。メンバーは「Johnny B. Goode」と同じで、ラファイエット・リークのピアノがご機嫌!

3位は「Sweet Little Sixteen」。これはビーチボーイズの「Surfin USA」の元歌と言われる曲ですね。これは本当に格好良い曲。歌詞も含めてポップ・ソングとして完成度が非常に高いですよね。実はチャック・ベリーのオリジナル曲としてチャート的に最も成功したのがこの曲。R&Bチャート1位、ポップチャート2位を記録しています。ビートルズのBBCライヴで聴けるジョンの歌うこの曲もグッド!!

4位は、しばしばボブ・ディランの「Subterranean Homesick Blues」と比較される「Too Much Monkey Business」。歌詞を言葉遊びのように畳み掛けながらリズムに乗せて歌うという手法は、チャック・ベリーが最初という訳ではありませんが、そのユニークな感性は特筆すべきで、そういう面ではジョン・レノンにも多大な影響を与えたであろうことは間違いないでしょう。ビートルズ以外にも、ホリーズ、ヤードバーズ、キンクスなど、モッズ達に好まれた名曲。

5位は、チャック・ベリーの記念すべきデビュー曲「Maybellene」。55年のリリース。この55年は、ロックン・ロール時代の幕開けと賞されるビル・ヘイリーの「Rock Around the Clock」が大ヒットした年です。ちなみにチャック・ベリーの「Maybellene」は、ボブ・ウィルスの「Ida Red」をインスピレーション源にしているとか。後のロックへ多大なインスピレーションを与えたチャックですが、さらにその源泉を辿るとウェスタン・スウィングがあるという。これはなかなか面白いですね〜。ちなみにこの「Maybellene」でピアノを弾いてるのはジョニー・ジョンソンというピアニストで、この方こそ「Johnny B. Goode」のジョニーだそう。

そして6位はローリング・ストーンズのデビュー曲「Come On」。もちろんチャック・ベリーのカヴァー。ビートルズを始めとするロック・バンドは、チャック・ベリーを直線的なノリでカヴァーすることが多いですが、ローリング・ストーンズはこの「Come On」で、チャック・ベリー独特のグルーヴを彼らなりに再現しています。流石はストーンズ!!


7位の「You Never Can Tell」は、エミルー・ハリスのカヴァーも有名ですが、私はアーロン・ネヴィルで親しんだ曲。これ聴くと、思わず踊り出したくなっちゃうんですよね〜。

8位は「Back in the U.S.A.」。私が初めてこの曲を聴いたのは、パンクの元祖と言われるMC5のカヴァーでした。コーラスが格好良い!! リンダ・ロンシュタットのカヴァーも有名ですね。

9位は、数えきれない程のカヴァーがありそうな名曲中の名曲。でもそもそもは「Back in the U.S.A.」のB面曲だったんですよね〜。確かに曲調は地味ですし、チャック・ベリーらしくない曲かもしれませんが、そこにこの曲の個性的な魅力があったり。

10位は、数々のヒット曲を持つチャック・ベリーの中でも、屈指のヒット曲の一つ「School Day (Ring! Ring! Goes the Bell)」。歌詞に "Hail, hail rock and roll” の一節があり、それはキース_リチャーズや、エリック・クラプトンが参加した、チャック・ベリーの映画のタイトルにもなりました。