ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「〝私〟── 世界とからだの連結点」 20220902

2022-09-02 | 参照

 

 

──竹田青嗣『欲望論』第二巻、271

何が「私」という主語を子に与えるのか。
「子」がはじめに「私」という主語の主体となるのは
権威者による規範、義務の交付に対する
内的な言語化をともなう対抗的弁明においてである。

すなわち「私」の至福、幸運、優越や特権の意識においてではなく、
むしろ「私」の不遇、「私」の蒙った不当、「私」の悲しみにおいて、
はじめて「私」は、一つの主語、「私」という物語の主語となる。

 

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