熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

特許実務へのAIの活用

2024-05-15 19:40:43 | 知的生産

弁理士研修「AI時代の新たな明細書作成方法~ChatGPTの活用事例」を受講しました。

ChatGPTの活用事例を紹介したもので、参考になりましたね。

業務項目別にChatGPTが活用可能かを講師が評価したものです。

1. 発明発掘・・・議事録作成や用語を補うような一般的なAI活用のケースには使えるがアイデアのブラッシュアップそのものには使えない(★)

2. 特許調査・・・検索式の作成にはニーズがなさそう(★)、専用のAI調査ツールであれば「簡易な先行技術調査」「無効資料調査の補助」には有効(★★★★)、クリアランス調査には使えない

3. 特許要約・・・そもそも特許要約を行うケースが限定的のためあまり有用性は感じない(★★)

4. 明細書作成
・請求項・・・ほとんど使えない(★)
・明細書(イントロ)・・・プロンプト次第ではかなり使える(★★★★)
・明細書(実施例)・・・前文の記述は困難だが(★)、一般論としてフロー説明のたたき台を作成させるなどは有用(★★★)
・明細書(図面)・・・ほとんど使えない(★)

5. 中間対応・・・事実関係の整理や、たたき台を作成させるなどは有用(★★★)

6. 特許翻訳・・・かなり使える(★★★★★)

 

私も特許翻訳は相当使えると考えています。

その他の項目も、一次評価(叩き台の提案)としては十分活用できます。

これからはAIを有効に活用する人が生産性が高いという評価を受けるでしょうね。

企業での問題点は、AIの活用に消極的な上司の抵抗ですね。

若手に権限を委譲する企業が成功するのかな・・・

 

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