熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

シンポジウム

2007-08-31 23:49:43 | Weblog
東京医科歯科大学主催のシンポジウム「クロスボーダー経済における知財管理・経営戦略」に出席してきました。

会場は学術総合センター・一橋記念講堂です。
東京メトロ神保町駅の地上出口への階段を上りながら、ふと前を見ると、男女2人連れが目に入りました。

男性はどう見ても私よりも年上の方、女性は30歳前後で、年齢差は親子というところでしょうか。
その男女、手をつないで階段を上っていきます。
女性が男性を介護しているようには見えないので、思わずじっと見ていると、男性が後ろを振り返り私と目が合ってしまいました。

その男性、慌ててつないでいた手を離しました。
何となくバツが悪くなりましたが、しかたなく会場の一橋記念講堂に向かって歩いて行くと、その男女も同じ会場に入り、受付で資料を受け取り席に着きました。

そこで、その男女の関係が気になり、思わず妄想、大学教授と教え子、企業の上司と部下、特許事務所の所長と所員・・・どれもピッタリきません。
そんなことを考えていたら、開会の挨拶が始まりました。

話をシンポジウムに戻します。
このシンポジウム、文部科学省の振興調整費によりバックアップされています。
知財プログラムといえば、経済産業省の管轄と考えていましたが、知財人材育成プログラムを大学が実行すると、文部科学省も後援することになり、両省が競って後援しているようです。
縦割り行政の弊害のような気がしますが、知的財産権に注目が集まれば関係者としては喜ばしいかぎりです。

シンポジウムは、先ず、三菱電機の会長から「クロスボーダー時代における知財戦略~三菱電機の例~」についての基調講演がありました。
講演時間が30分と短いためか、一般的な内容で、特に参考になる話は聞けませんでした。

次に、「アジアにおける知財戦略の展望」というタイトルのパネルディスカッションがありました。
3名のパネリストが中国、インド、韓国における知的財産権への取り組みと現状について報告し、その後パネルディスカッションに移りました。
3名のパネリストの報告は、各国の現状と問題点を要領よく纏めており、大変役に立つ報告でした。
パネルディスカッションは時間が少なく、有効な議論が聞けなかったのが残念です。
もう少し、ポイントを絞った議論にすれば良かったと思います。

閉会挨拶の途中で席を立ちましたが、あの男女、女性が先に帰り、男性だけが残されていました。

どういう関係なのか、気になったまま帰路につきました。



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定年を祝う会4回目

2007-08-30 22:52:57 | Weblog
定年を祝う会4回目に出席しました。

4回目は、家族が開いてくれました。
妻と娘夫婦と息子家族の合計7名です。

会場は、以前ブログでも紹介しました創作和食料理店「天青」の姉妹店、イタリアン料理「トラットリア モキチ」です。



雰囲気のある庭の左側奥が「天青」で、右側奥が「トラットリア モキチ」です。




蔵の2階の落ち着いた雰囲気のテーブル席を予約できました。





お酒の入れ物の陶器が置いてあります。

料理は、ペアでオードブル、メイン料理を選択する方式で、3組がそれぞれ異なる料理を注文し、皆でシェアして楽しみました。

娘夫婦が2種類のネクタイ、息子家族がベルト・バッグ・ポロシャツ、妻が靴をプレゼントしてくれました。

美味しいイタリアン料理と楽しい会話を楽しんだ2時間でした。

何といっても一番楽しんだのは、キッズルームに設置されているハンドルを夢中で回して遊んでいた孫でした。


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学問の自由

2007-08-29 00:19:18 | Weblog
司法試験基礎講座で憲法を勉強していますが、憲法23条の「学問の自由」の講義を聞いているときに、大学での講義を思い出しました。

中央大学法学部通信教育課程で勉強しているとき、夏スクーリングに出席して憲法の講義を受講しました。
憲法の講義は複数開かれたいましたが、圧倒的に人気があったのが、工藤先生の講義です。
あまりの希望者の多さに抽選で受講者が決まったほどです。

工藤先生は、弁理士試験選択科目委員、司法試験委員を務められた方で、憲法学者としても有名ですが、その講義は分かりやすく、ジョークが多いのが特徴でした。

憲法23条の講義でも、その本領を発揮し、とても楽しい講義でした。
憲法23条は、学問の自由を規定したもので、「学問の自由はこれを保障する」と規定されています。
工藤先生は、この条文を説明するときに、「憲法の条文は分かりやすい。特に学問の自由は、俳句の5-7-5で書かれている。」
「学問の 自由はこれを 保障する」このように俳句調で覚えればいいんです。」

なるほど。
上手いこと言いますね。
この講義を聞いて以来、憲法23条の条文を忘れたことはありません。

私も、技術者・知財担当者を対象に特許法の講義をしていますので、工藤先生の講義を目標に、受講生の記憶に残る講義をしたいと常々考えています。
なかなか思うようにいかないのが現実ですが、少しでも工藤先生に近付きたいと努力していきたいと思います。


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内閣改造

2007-08-28 11:34:10 | Weblog
安部総理大臣の内閣改造が大きく報道されています。
その評価は様々ですが、内閣の呼び名も様々です。

あの「お友達内閣」の名付け親の宮崎さんは、今回の内閣を「セコハン内閣」と名付けていました。
留任・再任が多いことからきているようです。

その他にも面白い呼び名がありました。
「一蓮托生内閣」「後がない内閣」「PTA内閣」「KY(空気が読めない、搔き集め寄せ集め)内閣」「ポセイドン内閣」「幕の内(賞味期限ギリギリ)内閣」「白い恋人(賞味期限が切れているのになんとか延ばそうとしている)内閣」「穴熊(将棋の戦法で、守りは堅いが面白味がない)内閣」等々、皆さんよく考えていますね。
どの呼び名が定着するかは、今後の政策・活動次第です。
注目していきましょう。

法律の世界でも絶妙な呼び名(用語)があります。民法の抵当権で有名な、我妻先生の「衣裳の衣に包まれている」、特許法の損害賠償で田村先生が唱えている損害概念「市場機会の喪失」等があります。

私も修士論文、知財管理に掲載された論文で、特許権の損害賠償概念を定義した「特許権の活用機会の喪失」を使用しましたが、この言葉は、その後の他の人の論文で1回だけ引用されました。
メジャーな言葉にはなりそうにありませんね。


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蘇州からのEメール

2007-08-27 22:58:29 | Weblog
中国蘇州から懐かしい人がEメールを送ってくれました。

20年前、私が研究所に勤務していたときに、彼が新人として研究所に配属されてきました。
そのときの研究所の新人研修は、OJTトレーナーが新人に研究テーマを与えて1年間研究を行い、その成果を研究所長に報告するというものでした。

その時の彼のOJTトレーナーが私でした。
先ず、研究テーマに関連する日本・米国・カナダの論文を毎日読んでもらい、その要約をA4サイズ1枚にまとめて報告してもらうことから始めました。
この作業は、英語をそれほど苦にしない私にとっては特に大変な作業とは思いませんでしたが、当時、英語が得意でない彼にはかなり苦痛だったようで、相当ストレスが溜まっていたようです。

そして、1年後、研究所長への報告会で新人10名の中でトップ3に入る評価を受けて、彼はかなり感激していました。
私もホットしたことを覚えています。

その彼が、研究所から開発部門へ異動し、中国の関連企業で技術の中心的役割を果たしていることを知り、大変嬉しく思いました。
中国は、北京オリンピックの準備で大都市はどこでも工事工事で大変だそうです。
東京オリンピック開催直前の日本と同じ状況なのでしょう。
中国の若さとエネルギーを感じます。
アジアにおける経済の中心が、日本から中国へ移っているのでしょう。

彼は、中国の若者は率直で親切なので、かなりよい付き合いができると実感したそうです。
テレビで報道される中国の若者とは、かなり違う印象を受けますね。
何事も自分の目で見て体験しないといけません。

仕事が一段落したら、「水の都」蘇州に旅行に行きますか。
懐かしい話ができそうです。



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憲法

2007-08-26 22:44:20 | Weblog
現在受講している司法試験基礎講座は、民法が終了し、憲法の講義に入りました。

民法は、私人と私人の間の取引関係を規律しており、私人間の力関係は同程度と考えられますので、基本的な考え方として、私的自治の原則(自由にやってよい)が採用されています。

これに対して憲法は、国家と国民の間を規律しており、国家と国民との力関係は同程度ではなく、圧倒的に国家の力が勝ります。
したがって、憲法は「いかに国家を拘束して国民を守るか」の考え方に立って規定されています。

憲法の究極の価値は、「個人の尊厳」で、具体的には、「国民が人たるに値する生活を営めること」「国民一人一人が国政上最大限尊重されること」を目的としています。

憲法は、大学の法学部で勉強しましたが、改めて勉強すると新鮮に感じます。
国民投票法案が成立し、憲法改正が現実のものとなってきました。
憲法の価値・目的を十分に考えて、国際貢献・日米協調等の耳障りの良い言葉に惑らわされることなく、冷静に判断したいものです。


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定年を祝う会 3回目

2007-08-25 12:58:27 | Weblog
3回目の定年を祝う会に出席してきました。

研究開発部門に在籍していたときの同僚・後輩が祝う会を開いてくれました。
会場は、豆腐懐石料理の「梅の花」です。

「梅の花」は、中学のクラス会で度々利用するチェーン店です。
豆腐懐石料理は、私の大好物で、何度食べても楽しめます。

研究開発時代の思い出話に花が咲き、美味しいお酒と料理を楽しみながら、あっという間に時間が過ぎていきました。

出席者から、私に対する思い出、励ましの言葉を頂き、続いて、私の感謝の言葉と今後の抱負を述べ、素晴らしい記念品を頂きました。




岐阜県多治見市(日本最高気温を記録した所です)の「美濃焼の夫婦茶碗」です。
作陶された陶工の方の思いと、それを選んでくれた皆様の優しさが伝わってきます。
記念のお手紙と花束も頂きました。

本当に感謝・感謝です。

「梅の花」での1次会が終了し、コーヒ専門店での2次会に会場を移しました。
個人的は、アルコールよりもコーヒーの方が好きなので、この企画は大賛成です。
それにしても、このお店のコーヒーは美味しかったです。
久しぶりにこのような美味しいコーヒーを飲みました。

懐かしい仲間と楽しいひと時を過ごし、素晴らしい記念品まで頂いて、大満足な定年を祝う会でした。



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マハトラ・ガンジー

2007-08-23 23:32:00 | Weblog
先日、朝のテレビで、マハトラ・ガンジーが指摘した「20世紀資本主義の7つの大罪」についての説明がありました。

マハトラ・ガンジー。
南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドの英国からの独立運動を指揮しました。その形は民衆暴動の形をとるものではなく、「非暴力・不服従」を提唱しました。この思想(彼自身の造語によりサッティヤーグラハすなわち真理の把握と名付けられた)はインドを独立させ、大英帝国を英連邦へと転換させただけでなく、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えました。特に彼に倣ったと表明している者にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世等がいます。

マハトラ・ガンジーは、「20世紀資本主義の7つの大罪」として次のようなことをあげています。

1.原則なき政治
2.道徳なき商業
3.労働なき富、
4.人格なき教育
5.人間性なき科学
6.良心なき快楽
7.犠牲なき信仰

一つ一つの内容を説明するまでもなく、これらは、正に現在の日本の状況です。
7つの大罪をすぐに改善するのは難しいと思いますが、個人的にできるところから少しづつ改善していきたいと思います。



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定年を祝う会 2回目

2007-08-22 22:27:27 | Weblog
2回目の定年を祝う会に出席してきました。

先週の特許教育受講生主催の第1回目に続く第2回目は、知財部門の上司・同僚・後輩が主催する会です。
先週の会に参加できなかった受講生2名も参加してくれました。

元上司の1回目の乾杯の音頭、現上司の2回目の乾杯の音頭、同僚の思い出話、受講生の感謝の言葉を酒の肴にして、大いに話が盛り上がりました。

参加者から定年のお祝いの言葉を頂きましたが、結婚式で新郎が来賓の挨拶を聞いているようなクスグッタイ気持になりました。

研究所から知財部門へ異動して、特許の仕事と巡り合ったことは、私にとって幸運でした。
特許の仕事は面白く、経験を重ねることにより適切な判断が出来、仕事の質も高くなっていきます。
経験が活きる仕事です。
いつまでも第一線で仕事ができることも大きな魅力の一つです。
天職に出会った幸運を感謝しています。

知財部門に異動したときの先輩弁理士の方々は、皆さん勉強熱心で、大いに刺激を受け、大学院進学、弁理士試験受験・合格への道を歩むことができました。

知財部門の上司・同僚・後輩に感謝の言葉を述べて、2回目の定年を祝う会が閉会となりました。

今週の金曜日は、3回目の定年を祝う会が開催されます。
さて、どんな話が飛び出すか、楽しみです。



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朝日奈 宗太 さん

2007-08-21 16:08:03 | Weblog
弁理士研修e-learning「外国特許出願の実務(アジア)」を受講した際、なつかしい人が講師として講義をしていました。

朝日奈宗太さんです。
15年前に研究所から知財部門へ異動、無我夢中で特許出願の権利化・他社特許対応・外国出願業務と格闘し、何とか自立して仕事ができるようになったのが、異動から7年後でした。

そのとき、知財部門全体を見てほしいと当時の責任者に頼まれ、しかたなく知財部門責任者をサポートする業務につくことになりました。
このときに、一番大変だったのは、外国特許出願事務業務のマネージメントです。
当時、外国特許出願業務は、アウトソーシングに頼り切った仕事のやり方をしていたので、実務に精通した人はいませんでした。
特に、外国出願事務に詳しい人がおらず、アウトソーシング会社の言いなり状態でした。

これではいけないと思い、外国出願手続きの勉強を始めたわけですが、適当な参考書がなく、どこから勉強を始めてよいものか、大変迷いました。

そのとき、朝日奈宗太さんが書かれた「外国特許制度概説」をテキストに用いた外国特許法講座の募集があり、すぐに申し込みました。

この講座は、私にとって大変分かり易く、「外国特許制度概説」の本も実務参考書として、私の業務に大いに役立つことになります。

この本と講座がなければ、外国特許出願業務が現在のように自立した業務になっていることは難しかっただろうと思われます。

朝日奈宗太さんは、私の外国出願に関する専門的なスキルを向上させてくれた先生です。

暫く振りに拝見する先生は、お元気で何よりでした。
今後もお元気で御活躍できることをお祈りして、講座受講を終了しました。



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