熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

コスト・パフォーマンス

2007-09-30 21:27:24 | Weblog
コスト・パフォーマンス、品質とコストとのバランスが大切です。

昨日、知財戦略コンサルタント研修受講のため都内の研修会場へ行きましたが、研修開始が午後1時半なので、会場近くのレストランで食事をしました。

過去3回の研修で、2回、同じレストランで昼食をしています。
ランチが680円で、味も美味しいので、良く利用しています。

昨日も、このレストランで食事をしようとショーウインドーのメニューを眺め、「確か、から揚げ定食が500円だったので、今回はから揚げ定食にするか」とメニューを見てビックリ。

何と、から揚げ定食が780円、それ以外の定食も全て780円です。
「いきなり100円から280円の値上げか」と、店の中をのぞくと、お客さんが2人テーブルについていました。
先週食事したときは、満員で、待っている人が5人いたくらい混雑していたので、エライ代わり様です。

いくら美味しいと言ってもいきなり100円以上の値上げでは、お客さんが離れますね。
コスト・パフォーマンスが重要です。

ここで、デジャブ。
独身の頃、行きつけの定食屋さんがありました。
このお店の「焼肉定食」味が秀逸で、当時(30年以上前)の値段としては500円と少々高目でしたが、週に4~5回通っていました。

このお店のマスター(料理人です)も味に自信を持っており、お客さんに味自慢をしていました。
私も、その自慢話に付き合わされたことが何回かありました。

夏休みに帰郷(といっても東京ですが)後、アパートに戻り、久しぶりに焼肉定食を食べに定食屋さんに行ってビックリ。
何と値段が700円と200円の値上げ。
マスターは、「この美味しい焼肉定食が700円ならまだまだ安い」という自信満々の顔をしていました。

値上げ以降、その定食屋で食事することはなくなり、1ヶ月が経ちました。
しばらく振りにその定食屋の前を通ったところ、閉店の貼り紙がありました。

これもコスト・パフォーマンスの読み違えですね。
自分のセールスポイントに自信を持つのは良いことですが、過信はいけません。
適切な判断ができなくなり、方向性を誤ることになりますからね。



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知財戦略コンサルタント育成研修 4回目

2007-09-30 00:54:53 | Weblog
知財戦略コンサルタント育成研修4回目を受講してきました。

前回に引き続きケーススタデイです。
前回の反省点を踏まえて、講義時間を短く抑え、演習時間を多く取り、全グループが発表する形式に改善してくれました。
迅速に対応していただいた事務局に感謝です。

今回のケーススタデイは、事例の説明が詳細で、グループ討議時間が長く、かなり実践に近い内容でした。
受講者は、弁理士の他に中小企業診断士、経営コンサルタント、技術士が参加しており、多面的な意見が聞かれて大変参考になりました。

研修の休憩時間に講師に、「5か月間のコンサルティング支援では、支援策の効果確認ができないのでは?」と質問したところ、「効果確認は必ずしも必要ない」という回答でした。

5か月間で効果確認まで行うのは難しいと思いますが、気をつけないと「言いっぱなし」になる恐れがあります。

私が実践したいコンサルティングは、企業と一緒になって、知財戦略の立案・実施・人材育成を行うことで、1~2年のスパンを考えています。
短期間のコンサルティグは、成果物(仕組みの提案、規定・標準書等の作成)の引き渡し、長期間のコンサルティングは成果物+人材育成でしょうか(短期間で人材育成は無理です)。

次回は、特許マップの作成です。
特許マップの作成は、企業でかなり実践していますが、新しい知見が得られることを期待しています。



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地球はまだ青いのだろうか

2007-09-28 20:11:34 | Weblog
フジTV「特ダネ!」の環境特集WEEKの企画で、地球環境の変化に関する対談を見ました。

宇宙飛行士「野口聡さん」とTHE BOOMの「宮沢和史さん」との対談です。
野口さんがSTS-114で撮影した地球の映像、エヴェレストの氷河やアマゾンの熱帯雨林で進む環境破壊の実態を紹介し、宮沢さんからは新曲"still blue"にまつわるエピソードが紹介されました。

地球は果たしてまだ青いのか、まだ丸いのか?
スペースシャトルから見た地球は、まだ青く、丸く、美しいものでした。
この美しい地球を見た野口さんは、「天啓(神などの超自然物から与えられたお告げのこと)」を感じたそうです。
その地球は、過去・現在・未来が集合した星に見えたそうです。
宇宙に行った人しか分らない感覚でしょうね。

まだ地球が青いうちに、早くこの地球環境を正常な状態に戻さなければと思いました。
結局、私たちは地球で生きていかなければならないのですから。



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国政調査権

2007-09-27 23:12:55 | Weblog
衆議院、参議院で与野党逆転し、民主党が参議院で国政調査権を活用して真相を明らかにすると、張り切っていました。

この国政調査権について、昨日、司法試験の講座で勉強しました。

国政調査権とは、両議院がその権能を行う上で必要な資料を収集するために、広く国政を調査する権能をいいます。

国政調査権の範囲は広く、国政全般に及びます。
調査手段は、証人の出頭、証言及び記録の提出に限られますが、これだけでもかなりのことができそうです。

国政調査権の限界で問題となるのは、国家秘密との関係です。
国家秘密があることは理解できるし、国政調査権を国家秘密にまで及ぼすのは問題があると言えます(国民の利益にならない場合がある)。

問題となるのは、何が国家秘密かです。
国政調査権を活用して政府高官に証言を求めても、「それは国家秘密です」と証言拒否されては、国政調査権の意義が没却されます。

従来の政府見解は、「守秘義務によって守られるべき公益と国政調査権の行使によって得られる利益とを個々の事案ごとに比較衡量することによって決定されるべきものと考える」ですが、これでは、政府により恣意的に判断されて、国家秘密の範囲が広がる恐れがあります。

個人的には、学説の主張する「国家の重大な利益に裏付けられたものでなければならず、外交、防衛など、やむを得ない事情に限られるべきである」に賛成です。

今後、参議院で野党が国政調査権を活用する場面が見られると思います。
そのときに、国家秘密を理由に証言拒否をするのか否かが注目されます。

野党の頑張りに期待しましょう。



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昔のライバル

2007-09-27 00:35:33 | Weblog
先日、司法試験講座受講のため電車で移動中、「どこかで見たことがあると思ったら○○さんじゃないか」の声がして振り返ると、研究所に所属していたときの1年先輩の人が立っていました。

「やあ懐かしい」と返事して、目的の駅までの30分間、昔話と現在の状況について話し合いました。

この人と私は、同じ研究所の同じ研究グループに所属し、グループ長の座を争ったライバル同士でした。
当時は、お互いにライバル意識があったためか、個人的な付き合いはなく、職場でもあまり打ち解けた話をした経験がありませんでした。
お互いに自然と弱みをみせるのを嫌っていたのだと思います。

その後、私が知財部門に異動してから16年間、仕事上の付き合いはほとんどなくなりました。
この人は、5年前に早期定年退職して、ある会社で営業技術の仕事をしており、相変わらず張り切って仕事をしているようでした。

30分間の話し合いの最中、昔と大きく異なっているのを感じました。
それは、プライベートなこと、自分の弱みを平気で話していたことです。
お互いにライバル関係でなくなったという環境の変化が、気持の変化になって現れたのだろうと思います。

企業に勤務しているときに苦手な人だと思っていても、それは、単に職場の役割のために苦手意識を感じている場合があります。
職場を退職後に話をしたときに、苦手意識が遠のいていると感じるのはこのためでしょう。

退職後に新たな人間関係を築く楽しみを体験中ですが、昔の人間関係を復活する楽しみも加えてみようという気持にさせられた、昔のライバルとの出会いでした。



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地球温暖化

2007-09-25 11:18:26 | Weblog
地球環境問題の深刻さが徐々に明らかになってきています。

新聞の記事に、「8月に観測史上最小となった北極海の海氷の面積が、さらに日本列島3個分も減少、今月16日に今季最小になったことが海洋研究開発機構の解析でわかった。70~80年代と比べると、日本列島7.5個分も縮小したことになる。」とありました。

北極海の海氷が減少すると、地球温暖化を加速する原因になります。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が予測する地球温暖化が進行するペースより、30年以上も速くなっていることになります。

遅ればせながら、約160カ国の代表が地球温暖化問題について話し合う国連のハイレベル会合が24日朝(日本時間同日夜)、国連本部で始まりました。
70人以上の首脳が参加し、気候変動にテーマを絞った会合としては過去最大規模です。
潘基文(パン・ギムン)事務総長は冒頭演説で、京都議定書の第1約束期間が切れる2013年以降の対策の枠組みについて「一刻も早く合意しなければならない」と述べ、12月の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)で本格交渉に入るよう訴えました。

ようやく、世界各国の首脳が危機感を募らせてきたようです。
今から、対策を採れば何とか間に合うでしょう。
市民レベルから地球環境問題の深刻さを訴えてきたことが徐々に浸透してきたようです。

これからが大変ですが、一市民として少しでも地球環境問題の解決に役立つように行動していきたいと考えています。



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法人の人権とその構成員の人権との関係

2007-09-23 15:58:22 | Weblog
司法試験基礎講座で憲法の講義を受けています。

前回の講義は、法人の人権とその構成員の人権とが衝突した場合の解決基準についての説明でした。

「南九州税理士会政治献金事件」では、法人の政治活動(政治献金)の自由(憲法21条)と構成員の思想・信条の自由(憲法19条)とが衝突した場合に、両人権を如何に調整するかが問題となりました。

この事案は、「南九州税理士会が、政治献金のため会員から特別会費を徴収した。そこで、会費納入を拒否した会員が、①寄附は、法人の目的の範囲外である。②強制徴収決議は、会員の思想・信条の自由(憲法19条)を侵害するとして争った」ものです。

最高裁は、「税理士会は、強制加入団体であって、その会員には、実質的には脱退の自由が保障されていない。特に、政党など規正法上の政治団体に対して金員の寄附をするかどうかは、選挙における投票の自由と表裏を成すものとして、会員各人が市民としての個人的な政治的思想、見解、判断等に基づいて自主的に決定すべき事柄であるというべきである。」として、「会員から特別会費5000円を徴収する旨の決議であり、被上告人の目的の範囲外の行為を目的とするものとして無効であると解するほかはない」として違憲であると判示しました。

この判決に対して、特別会費からではなく、一般会費から支出していれば合憲であるという見解もありますが、個人的には違憲であると考えます。

この事案を身近な例に置き換えてみると、弁理士会の関連団体である、日本弁理士政治連盟が政治活動(政治献金あるいは特定の政党・政治家を支援)をしています。

弁理士会は強制加入団体ですが、日本弁理士政治連盟は任意加入団体で、政治連盟に加入するか否かの自由は保障されており、合憲です(当り前か)。

このように、私は、受験勉強・研修等で得た知識を身近な例に置き換えて理解するようにしています。
これは、具体的なイメージが湧いてきて、知識の定着が図れるからです。
また、得られた知識を仕事に適用できる場面はないかを考えることにもなりますので、直ぐに成果が得られるという利点もあります。

ただし、受験勉強でこの方法を採用すると回り道をすることになり、合格が遅れるという欠点がありますので、注意が必要です。



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知財戦略コンサルタント育成研修 3回目

2007-09-22 21:29:16 | Weblog
知財戦略コンサルタント育成研修3回目を受講してきました。

3回目と4回目は、ケーススタデイです。
昨年と一昨年に実施したコンサルタント実地研修の事例2件の説明があり、その後今年度実施する1企業を対象にして、経営課題と知財戦略との関係分析、知財戦略支援内容の提案等のケーススタデイを行いました。

前半の説明は、時間が少ないためか概略の説明に留まり、文献情報では得られないノウハウの説明が少なかった点が残念です。
1件の事例を詳細に説明した方が良かったのではと思います。

後半のケーススタデイも、個人検討・グループ検討の時間が十分確保できず、中途半端なケーススタデイになってしまいました。

事務局の時間配分の見積もりが甘かったのではと思われます。

今回のアンケート結果を読んで、事務局が、次回のケーススタデイの時間配分を改善してくれることを期待しています。



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地球深部探査船「ちきゅう」

2007-09-21 14:08:34 | Weblog
海底を七千メートル以上も掘ることができる海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が来月、紀伊半島沖で掘削を開始します。

巨大地震や津波の発生の仕組みに迫り、地下にすむ未知の生物も探すそうです。
科学調査では初めてライザー掘削と呼ばれる方法を使い、最も深い地点は海底下六千メートルまで探査します。

「採取した堆積(たいせき)物から、東南海地震が起きるたびに動くのか、千年に一度なのかが分かる」ことが期待でき、どんな頻度で大きな津波が来るのかが推定できるかもしれないということです。

この推定が可能であれば、かなり役立ちます。
将来、地震の予知も可能になるのではと、期待が膨らみます。

また、未知の生物研究への期待も大きく、高温高圧で酸素のない海底下の環境は原始地球の環境に近いため、生命誕生の様子を知る手掛かりとなる生物がいる可能性もあります。
これも夢のある話ですね。

一時期、「地震予知の研究」と「地震発生後の防災の研究」のどちらにお金をかけるべきかについて活発な議論がされていました。
研究予算の奪い合いと言ってしまえば、身も蓋もありませんが、この種の議論は、民間の研究機関でもよく行われており、私も自分の研究テーマの予算確保のために、他の研究テーマの達成可能性が低いことをさり気なくコメントした覚えがあります。

研究者の性ですが、振り返ってみるとあまり気分の良いものではありません。
民間の研究機関では、3~5年で結果が出ない研究テーマは、予算カットされますので、予算の無駄使いが継続することはありません。

しかし、公的な研究の場合、いつ研究テーマの中止を決断するのかが難しく、結局段階的に予算配分比率を変化させるという対策を取ることが多いようです。

地震予知の研究予算と地震発生後の防災研究予算も、結局、予算配分比率を大きく変化させないということで、決着したようです。
官僚的な解決方法ですね。

日本は地震大国なので、地震予知、防災ともに重要です。
両研究にお金を使うことは賛成ですが、研究の成果を一般人が理解できるように、タイムリーに公表して欲しいものです。

地球深部探査船「ちきゅう」の成果を早く見たいものです。



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弁理士論文試験合格発表

2007-09-20 23:03:36 | Weblog
弁理士論文試験の合格発表がありましたね。

合格者数589名、昨年より66名少ないことからも、今年の論文試験問題が難しかったことが分かります。
昨年の口述試験不合格者68名を加えると、657名が口述試験を受けることになります。
昨年の最終合格者が635名ですから、単純計算だと22名が涙を飲むことになります(この予測はあまり意味はないですね)。

受験生のブログを見ると、合格された方、涙を飲んだ方、悲喜こもごもですね。
合格された方は、その勢いで最終合格を勝ち取るように、口述試験の準備に万全を期しましょう。
不幸にも涙を飲んだ方は、来年度の弁理士試験に向けて気持ちを切り替えましょう。
試験制度が変更されますので、それに対応した戦略が必要です。

さあ、明日に向かって走り出しましょう。




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