熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

意匠、商標

2007-02-16 20:42:51 | Weblog
新人研修の最後の課題である、意匠と商標の審査実務演習、出願実務演習が終了しました。発信主義が適用されれば、納期内提出なのですが、納期に遅れても採点してくれることを願いつつ郵送しました。
特許の課題は実務で行っている内容なので、それほど難しくなかったのですが、意匠、商標は全く実務経験がありませんので、自分の提出した回答がどこまで正しいのか全く分かりません。
弁理士試験に合格して弁理士登録すると、経験の有無を問わず、クライアントから依頼されて仕事ができます。もしも私が独立してクライアントから意匠または商標の出願依頼があったとしたら、困るでしょうね(引き受けませんね)。
仕事を依頼するのは、やはり経験豊富な弁理士の方にお願いするのが無難でしょう。知財担当者がいる企業は、仕事を依頼する前にテストをするので、大きな失敗はありませんが、知財担当者がいない企業、個人は、弁理士を信頼して仕事を依頼することになります。この信頼に応えられるだけの知識・実務スキルを獲得してからでないと独立すべきではありません。
私の経験では、実務経験5~7年である程度仕事ができるようになりましたが、それは一定のレベルで仕事ができるというだけで、実務経験15年の今でもまだまだ満足な明細書、意見書、補正書等を作成することはできません。それだけ奥が深いということです。
経験を積み、知識を得るにしたがい、新たな課題が現れてきます。「坂の上の雲」と同じで、一生勉強です。
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人生百二十歳説

2007-02-16 00:06:03 | Weblog
日経新聞夕刊の特集記事「健やかさとは」に、薬師寺安田管主の人生百二十歳説が紹介されていました。六十歳の還暦で人生ひと巡りし、それを二回繰り返すのが人間本来の寿命という説です。この説によると、私はちょうど折り返し点に差し掛かるところです。生きる勇気を与えてくれる説です。
この記事で印象に残った部分を紹介します。
「二十五歳までが春で、六十五歳までが夏、九十歳までが秋、それ以降やっと冬を迎えます。人生で肝心なのは秋なんです。仕事でも家庭でも禁欲的なくさびをある程度外して自由になれる。現実に七十代が最も充実していたと語られる宗教家、芸術家、政治家も多い。七十代をいかに生きるかが人生の成否をわけます。」
七十代を充実して過ごすために六十代で準備することが必要になるということですね。なるほど。
「地位と権力とは無縁だが、識見があり存在感がある。人の喜びを我が喜びとして、世の中のためを思う。それが人生の秋なんです。九十歳を過ぎたら、自分で食べられ、排泄でき、読み、話すことができれば、もう何もしないで感謝と笑顔でいればいい。」その通りです。
「健やかに生きるには五つの心が大切です。感謝の心、思いやりの心、敬う心、赦す心、詫びる心の五つの心です。」
これ以外にも心に残る言葉がたくさんありましたが、時間の関係でこのくらいにします。興味がある方は、日経の記事をお読み下さい。
コメント (3)
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