中国の工場による大気汚染が、魚、カニ、その他の海洋生物を数千浬離れた熱帯の太平洋で窒息させていることが最近の研究で判明した(5月16日 Essential Daily Briefing )
大量の鉄分、窒素などが東アジアの沿岸に飛来し、さらに長距離を運ばれたものがメキシコやペルーまで飛来していることをが発見されている。
このことは光合成をするプランクトンにとっては都合のよいことで、鉄や窒素はカギとなる栄養素である。これらの微小生物は海洋の表層に棲み光を利用してそれらを食物に変えその過程で酸素を大気中に放出する。しかしながら、東アジアの中国、韓国、日本などの発電所からの鉄分を多く含んだ塵は水中で海洋生物に波及効果を与え、酸素を枯渇する。
プランクトンにより作られた食物は海洋の底に届くまでの間に酸素を消費するバクテリアを維持し魚には多くが回らない。この結果、多くが死亡し変位する。東アジアの絶対的な力を持つ製造業経済が鉄リッチな塵をますます大量に生成するように増加する可能性がある。
「科学界は常に大気汚染を考えている」とジョージア技術研究所のAthanasios Nenes教授はいう。「研究結果からは鉄分は海洋を循環し数千km離れたところの生態系にも影響を及ぼす」この研究所のTaka Ito准教授もこの報告書に関与、Nature Geoscienceジャーナルを刊行している。「もし表層での光合成活動が活発になればさらに有機物が作り出され、それは沈下