ウナギ交易は2011年末まで禁止 欧州

EU委員会は12月6日欧州産のウナギの輸出入禁止策を延長することを決定した（12月21日欧州漁業ニュース）

野生動植物貿易委員会は、野生の絶滅危惧種の動植物貿易の条約実行委員会CITESを支持し、科学的助言組織であるサイエンテイフィック・レビュー・グループSRGの全会一致の勧告に沿い、欧州産のウナギの輸出入の禁止策を延長することを決定した。
この禁止政策は2011年の末にSRGが再度調査を行うまで続くことになる。SRGの会長とDG　MAREの代表者はウナギ資源の回復は依然芳しくないと表明。

英国の“潟スキー”漁師

“泥の馬”Mud Horseの名前で知られる最後の潟スキー漁師はこの漁法が彼で終わりになるのではと案じている（1月4日テレグラフ）

100年以上続いたMud Horseの漁法は彼の子供たちすべてが別の道に進んだことでおわりになるであろう。Adrian Sellick（ 53歳）はこの方法を伝承してきた5代目に当たる,自分の腹を道具にのせ木製の橇を押して泥地を進む。この奇妙な方法で潮の引いた海底からエビを漁獲する。

SomersetのBridgewater 湾の 漁師Sellick氏は彼の父親からこの漁法を引き継いだが、少なくとも次の次代に引き継ぎたいと思っている。
Sellick氏は4人の子供を持つが, その子供たちのだれも関心を示さないので永遠にこの漁法が消滅するのではと案じている。先細りのエビ資源と若者の関心のなさが生活の糧としての漁法を消し去ろうとしている。
（注）有明海の潟スキーと同じ発想だが、釣竿は用いず、網でエビを獲るらしい