memories on the sea 海の記録

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流し網操業の禁止

2010-10-07 00:00:03 | 水産・海洋
流し網操業の禁止
トルコとモロッコは2011年から流し網の使用を禁止する(9月22日TFSND)
OCEANA団体はこの決定を歓迎している。同団体は少なくとも30隻のトルコ漁船が2009年にカジキとカツオ(Bonito)を対象にエーゲ海と地中海で操業していたことを確認報告している。また今年は70~150隻の漁船がトルコで操業しているという。
OCEANAはさらにモロッコ漁船がAlboran海およびジブラルタル海峡で絶滅危惧種に影響を与えている。そこはスペイン漁船が延縄操業をする海域でもあるが、不公平な操業を行っていると非難している。モロッコはEUと米国による違法操業に対する数百万ドルの対策費をつぎ込んだ国際規制の適用が遅れていることによっていまだ利を得ている。このように、OCEANAは条約をかいくぐる漁船の操業や流し網の監視や第3国への販売禁止の必要性を強調。アルジェリアの場合は地中海での違法操業漁具の使用継続を阻止した。

EUが2002年にこうした網漁具を禁止して以降もフランスやイタリアなどの国では依然使用されいる。イタリアは欧州でこの種の漁具を使用する最後の国であるが、カモフラージュのためにしばしば“ferrettara”というほかの名称を使用する。

2010年OCEANAの監視活動家は6月に250KM 長さに及ぶ違法漁具が Bagnara Calabra港で引き渡されていることを確認した。すでに多くの漁船が延縄操業に切り替えているにもかかわらずである。流し網は様々な表層魚を対象にした漁具である。80年代から90年代にかけてこの種の漁具が効果的手使いやすいことから広まった。これは受動的な漁具で特別な技術も必要としない。しかしながら、流し網は万にもぶクジラ類の混獲を招き絶滅危惧種にも影響する。

写真は揚網中のFerrettara