memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

海南鶏飯 Hainanese Chicken rice

2009-03-20 00:28:50 | 
麺とならぶシンガポールの代表的昼食、麺の場合は魚団子麺にする。ホテルで頼めば見てくれの良い鶏飯が出るが、見てくれより実質を追う我行く先はHAWKER CENTER。雑居ビルのなか、小食堂が並ぶ食街フロアに通う。各種料理から放たれた匂いの分子が充満している場所だ。マレーやインド料理はもちろんのこと西はトルコのドネルケバブから東は韓国のキムチ、はたまた日本のヤキトリまでの匂いと煙が充満する閉鎖空間で食す。

海南島由来のチキンライスの3要素は1.Rice cooked in chicken oil and stock /2.Steamed oily chicken meat /3.Chilli (secret recipe) often mixed with crushed ginger であり、セットで頼めばスープも出て来る。彩のためか、おおぶりの南洋のキュウリ2~3片が丼飯にタクワンという具合でなぜかついてくる。なんのことはない鶏を茹でるのに使ったお湯をスープとして米を炊いただけだが、これはこれでなかなか良い。米は香米(ジャスミンライスか)で長粒米。

湯掻いた鶏肉はほとんど塩気が無い。材料のよさで勝負するしかないはず、しかし鶏本来の味はいつも薄いのだ。(とはいえベトナムの体表を黄色く染色した鶏ではないのでやや安心)同じフロアに3軒の鶏飯を出す店があっても、常に繁忙しているのはうち一軒のみ。値段はセットでも5シンガポールドル程度。麺にするか飯にするか二者択一も楽しみのうち。(写真はHawker FOODの現実に最も近いTRIPADVISOR WEBのものを拝借した。それでも自分の食べていたものより上品に見える)