片山さつきは、ここまでひどい人間になりさがった

7月3日、inti-solさんのブログを読んでいて驚きました。片山さつきがさすがにここまで馬鹿なことをするとは、私も予想していなかったもので。引用は、こちらとこちら。

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目指せ「日本版ティーパーティー」！　片山さつき議員、「愛国」応援デモに熱弁
2012/7/ 1 17:49

吉本興業所属タレントの親族の生活保護受給問題をめぐり、問題追及に力を入れる自民党・片山さつき参議院議員を応援するデモが2012年7月1日、東京・新宿駅前であった。集合場所には片山議員本人も訪れ、「日本版ティーパーティー運動が始まった。皆さんは本当に素晴らしい愛国者」などと参加者を激励、およそ30分にわたり対話した。

「私は参院でじっくり憲法改正やる」

片山議員は参加者に囲まれながら、

「民主党政権になってから、生活保護の不公平が見逃すことができないところに来ている。外国人の不正受給に関しても、まずは日本人の、真面目に義務を果たしている人が優先。今は特に、韓国なんてすごく豊かなんですから」
と持論を展開し、

「私に対してもいろいろ嫌がらせがあったが、どこから来ているかはわかるんですよね。私たちの日本を愛するマグマの方が強いことを教えよう。日本が正直者が報われる、本当に強い国にもう1度なれるように、私たちががんばりましょう」
と呼びかけると、参加者からは大きな拍手が起こった。一部からある「売名」との批判に対しては、

「私の行動を『売名』と言うバカな人もいるが、今売名して（次の改選がある）4年後に覚えている人はいないでしょ。衆議院選に出るならともかく、私は参議院でじっくり憲法改正をやるんですから」
と強い口調で否定。デモ隊に対しては差別的な発言をしないよう繰り返し注意しつつ、出発する隊列を笑顔で見送った。

「片山議員と私たちはともに戦うぞー！」

片山議員はJ-CASTニュースの取材に対し、

「草の根保守が日本でも始まると思います。普通に日本人として義務を果たしている人が『もう、こんなのおかしい』と声を上げるときが来ている。それを制度改正・憲法改正に冷静につなげる。決して変な差別にならないよう、ガンディーのように無抵抗無服従運動でがんばりたいと思います」
と語った。

デモは昨年のフジテレビデモに参加したメンバーらが中心となり、ネットを通じて呼びかけたもの。百数十人が集まり、

「テレビ局は不正受給問題に切り込む片山さつき議員を不当に攻撃するなー！」
「片山議員と私たちはともに戦うぞー！」
などとシュプレヒコールを上げながら、新宿駅周辺をおよそ1時間に渡り行進した。





写真は、引用した記事からいただきました。

正直いって常軌を逸していますね。世耕弘成（こいつもほんとにどうしようもないクズです）と組んでの生活保護バッシングなど最近の彼女の言動を観察してきて、私も「これは片山さつきはもはやまともな人間じゃないな」と感じていましたが、ここまで非常識なことをするとはちょっと予想していませんでした。お話にもならないとはこのことです。

私が失笑したのはこちら。

＞デモ隊に対しては差別的な発言をしないよう繰り返し注意しつつ、出発する隊列を笑顔で見送った。

いやー、語るに落ちるとはこのことですね。現役の政治家がデモに参加するメンバーにこんなことを確認してなにをどうしようというんだか。自分がどれだけ非常識な話をしているのか分かっているんですかね、片山は。おもいっきり笑っちゃいました。いや、笑っちゃいけないか。こんな連中を動員してデモなんかしていったいどんな政治をしていこうというんですかね。私は、政治家の大きな仕事は世にいう「差別」とかを打倒し解消することだと思います。片山だって役人だった時代、女性であるというだけの理由で不当な扱いを受けた経験がまったくないわけでもないでしょう。こんな差別大好き連中と関係している時点で、片山は一線を越えているなと感じます。

＞デモは昨年のフジテレビデモに参加したメンバーらが中心となり、ネットを通じて呼びかけたもの。

つまり年がら年中こんなことしているっていうわけですね。ほんと、どうしようもないクズな連中です。



じつは今月はじめ、書店で雑誌をチェックしていたら、極右雑誌「WiLL」の最新号（8月号）（アマゾンにはリンクしません。あしからず）の表紙が眼にはいりました。それで、そこに片山の名前があるのをみつけて（これがこの雑誌への最初の登場かどうかは確認していません）、あー、片山もほんと、どうしようもない人間というレベルになったなと思いました。前、「正論」についても同じことを書きましたけど、やはり人間ある程度の常識や良識があるというもので、さすがにまともな人間は、「WiLL」のような雑誌には登場しません。「保守」だろうが「右翼」だろうが、あそこまでひどい雑誌にはかかわりあうのを避けるというのが普通の人間です。だいたいまともな人間は、「WiLL」から執筆依頼は受けないでしょう（笑）。

だいたい片山は

＞私は参議院でじっくり憲法改正をやるんですから

と語りますが、彼女に投票した人は、別に彼女に「改憲」なんか期待していないんじゃないの？　そういうことを期待している有権者は、たぶんちがう候補者に投票するんじゃないかと思います。ていうか、そもそも片山にそんなことをすすめる政治家としての力量はないでしょう。なにを一人で舞い上がっているんだか。



それにしてもですよ、私はあらゆる意味や観点において片山を支持する人間ではありませんし、私の普段の言動や立場からすれば、「ほれみたことか、片山は馬鹿で非常識でクズのどうしようもない女だ」と笑うところですし、本来だったらそうしたいんですが、なんか痛いですね。彼女も大学生時代とまでは言わずとも、すくなくとも衆議院議員だったときは、ここまでひどい非常識な人間じゃなかったと思うんですね。たぶん私は、2009年の総選挙時の小選挙区での大惨敗が彼女を狂わせたのだと思います。もともと彼女は05年の郵政選挙のときですらギリギリの勝利でしたから、次の選挙はかなり厳しいのは容易に予想できたわけですが、09年は3位という屈辱の敗北、比例復活なんてとんでもない話という始末。土下座までしたのにねえ（笑）。彼女からすればこの時の屈辱は想像を絶するものだったのでしょうね。それが昨今の彼女の言説や態度の大本だと私は考えます。おそらくこのとき、彼女の良識や常識、(よい意味での）誇りや自信、世間体（笑）、そういったものが崩れたのでしょう。

それはそうと私の見たところ、片山は結婚相手に舛添要一をえらんだくらいで（後離婚）、財務省の役人を辞めて政治家になったりとあんまり後先のことを読むことに長けている人間ではないみたいですね。学校の成績はよかったり、財務省でも仕事はできたのかもしれませんが、こういった根本的な部分において人生でくりかえし失敗をしているようではいけません。

悪いことは言わないから、片山は政治家なんかやめたほうがいいんじゃないの、と思いますが、inti-solさんも私へのコメント返しでご指摘のように、たぶん片山が常軌を逸した過程というのは自民党そのものにも当てはまるように思います。片山や世耕らがかかわり私も記事にした生活保護バッシング（でも、あの芸人の母親の件て、自公政権時代からの話じゃないの？　どっちみち生活保護受給に問題があることが判明したら、自治体が調査・確認して、その結果に応じて受給打ち切りその他の措置を取ればいい話で、国政の政権与党うんぬんということではありませんが）などをみても、以前の自民党はこのようなお馬鹿な言いがかりをつけるということは避けていたんじゃないかという気がします。もっともこれは政権与党であって、生活保護制度批判やその運用批判はブーメランになるということだったのかもしれませんが。しかし、こういう一種の「禁じ手」は避ける程度の良識はあったんじゃないんですかね。問題は、片山だけではすみません。

今日の記事は、inti-solさんの記事を参考にさせていただきました。感謝を申し上げます。また本日は7月5日ですが、6日の記事として発表します。