過日書店で雑誌のコーナーを見ていて、産経新聞社「正論」4月号の表紙に「おや」と思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/19/a2701a8d24b82578d2ea29c86e0063e1.jpg)
なかなかすさまじいですね。産経新聞とか「正論」にとっては、「体罰」というのはここまでしてこだわるというか、守らなければならないものなんですかね。目次を引用しておきます。
>【体罰と教育を考える】
【対談】それでも体罰は必要だ
教育評論家 野々村直通/アルピニスト 野口健
子供には体罰を受ける権利がある
戸塚ヨットスクール校長 戸塚宏
で、戸塚宏が表紙にまで名前が載っているのに驚きます。この人逮捕され実刑判決→服役までした前科者ですよ。
石原慎太郎がやたら戸塚ヨットスクールを支持していることでも分かるように、産経新聞の価値観ではたぶん戸塚の罪は罪の名に値しないのでしょうが、新聞社が出している雑誌が、戸塚のような前科者に、まさに彼が有罪・服役となった罪そのものの関係で記事を書かせるというのも常軌を逸しているというか正気の沙汰ではありませんね。産経新聞の言論活動にそんなこといまさら書いても仕方ありませんが。
なお私知りませんでしたが、wikipediaによると戸塚は
>右派政治団体「維新政党・新風」講師でもある
だそうです。つまり彼らの集会で戸塚を呼んだということですね。こちらの記事を参照してください。いくらこの党の賛同者でもねえ。こんなのは右翼とか左翼とかなんて問題ではありません。呼ぶほうも呼ばれるほうも単なる非常識な馬鹿です。野口健という男もこんなところまで顔を出して、どうしようもないクズですね。
体罰の問題がオリンピック招致に悪影響を及ぼしかねないでなく確実に悪影響になるわけで、時期的なものを考えてもそんなにあからさまに体罰を肯定するというのは、産経が強く支持するオリンピック招致にマイナスではないかと思いますが(私はオリンピック招致に反対ですが、とりあえずこれは別問題)、たぶん産経にとってはその点で仮にマイナスになっても体罰の問題でゆずる、あるいは問題としないという戦術も取るものではないのでしょう。これもなかなかひどい話です。産経が強く支持する安倍政権だって、それなりに対応をしようとしている(少なくともポーズはとっている)んですけどね。
このあいだ記事にした体罰肯定イベントの参加者のメンバーを再掲しますと
>東京都知事 石原慎太郎
ジャーナリスト 櫻井よしこ
第二部:パネルディスカッション
テーマ:「教育に体罰は必要か?」
パネリスト
小林正(元参議院議員、教育評論家)
高橋史朗 (明星大学教授)
田久保忠衛(外交評論家)
南出喜久治(弁護士)
村松英子 (女優)
佐山サトル(初代タイガーマスク 興義館 総監)
鈴木信行 (維新政党・新風 幹事長)
光永勇 (全国勝手連合会 会長)
西村幸祐 (作家・評論家・ジャーナリスト)
総合司会 水島総 (チャンネル桜 代表取締役社長)
日本国歌独唱MASAMI (ソプラノ歌手・藤原歌劇団)
というわけで、産経文化人の名が目立ちます。産経新聞の価値観というのは、たぶんこの人たちのものと酷似しているのでしょうから、やはり産経新聞にとっては子ども(産経の表記では、「子供」)への「体罰」というのは自分たちにとってのレゾンデートルかそれに匹敵するものなのでしょう。それもどうかです。
価値観の変化や少子化の進行、教員や指導者の意識の変化も大きいですから、私は、体罰が近々になくなるとも思いませんが、どんどん少なくなってはくると予想します。何年前とはいいませんが、私が学校に通っていたころより体罰は激減しているでしょう。体罰を肯定する考えというのはどんどん衰退していくでしょうが、産経新聞は可能な限り体罰の肯定に固執するんですかね。するんでしょうね。そのような時代錯誤ぶりと非常識さもなにをいまさらながらひどいものです。そういう態度だから年がら年中倒産直前と笑われて、フジテレビにも迷惑をかけ通しということになるのです。どうしようもない新聞社です。
この特集に登場する連中はともかく、個々の産経の記者や編集者は、たぶんそんなに体罰肯定ではないと思うけどね(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/19/a2701a8d24b82578d2ea29c86e0063e1.jpg)
なかなかすさまじいですね。産経新聞とか「正論」にとっては、「体罰」というのはここまでしてこだわるというか、守らなければならないものなんですかね。目次を引用しておきます。
>【体罰と教育を考える】
【対談】それでも体罰は必要だ
教育評論家 野々村直通/アルピニスト 野口健
子供には体罰を受ける権利がある
戸塚ヨットスクール校長 戸塚宏
で、戸塚宏が表紙にまで名前が載っているのに驚きます。この人逮捕され実刑判決→服役までした前科者ですよ。
石原慎太郎がやたら戸塚ヨットスクールを支持していることでも分かるように、産経新聞の価値観ではたぶん戸塚の罪は罪の名に値しないのでしょうが、新聞社が出している雑誌が、戸塚のような前科者に、まさに彼が有罪・服役となった罪そのものの関係で記事を書かせるというのも常軌を逸しているというか正気の沙汰ではありませんね。産経新聞の言論活動にそんなこといまさら書いても仕方ありませんが。
なお私知りませんでしたが、wikipediaによると戸塚は
>右派政治団体「維新政党・新風」講師でもある
だそうです。つまり彼らの集会で戸塚を呼んだということですね。こちらの記事を参照してください。いくらこの党の賛同者でもねえ。こんなのは右翼とか左翼とかなんて問題ではありません。呼ぶほうも呼ばれるほうも単なる非常識な馬鹿です。野口健という男もこんなところまで顔を出して、どうしようもないクズですね。
体罰の問題がオリンピック招致に悪影響を及ぼしかねないでなく確実に悪影響になるわけで、時期的なものを考えてもそんなにあからさまに体罰を肯定するというのは、産経が強く支持するオリンピック招致にマイナスではないかと思いますが(私はオリンピック招致に反対ですが、とりあえずこれは別問題)、たぶん産経にとってはその点で仮にマイナスになっても体罰の問題でゆずる、あるいは問題としないという戦術も取るものではないのでしょう。これもなかなかひどい話です。産経が強く支持する安倍政権だって、それなりに対応をしようとしている(少なくともポーズはとっている)んですけどね。
このあいだ記事にした体罰肯定イベントの参加者のメンバーを再掲しますと
>東京都知事 石原慎太郎
ジャーナリスト 櫻井よしこ
第二部:パネルディスカッション
テーマ:「教育に体罰は必要か?」
パネリスト
小林正(元参議院議員、教育評論家)
高橋史朗 (明星大学教授)
田久保忠衛(外交評論家)
南出喜久治(弁護士)
村松英子 (女優)
佐山サトル(初代タイガーマスク 興義館 総監)
鈴木信行 (維新政党・新風 幹事長)
光永勇 (全国勝手連合会 会長)
西村幸祐 (作家・評論家・ジャーナリスト)
総合司会 水島総 (チャンネル桜 代表取締役社長)
日本国歌独唱MASAMI (ソプラノ歌手・藤原歌劇団)
というわけで、産経文化人の名が目立ちます。産経新聞の価値観というのは、たぶんこの人たちのものと酷似しているのでしょうから、やはり産経新聞にとっては子ども(産経の表記では、「子供」)への「体罰」というのは自分たちにとってのレゾンデートルかそれに匹敵するものなのでしょう。それもどうかです。
価値観の変化や少子化の進行、教員や指導者の意識の変化も大きいですから、私は、体罰が近々になくなるとも思いませんが、どんどん少なくなってはくると予想します。何年前とはいいませんが、私が学校に通っていたころより体罰は激減しているでしょう。体罰を肯定する考えというのはどんどん衰退していくでしょうが、産経新聞は可能な限り体罰の肯定に固執するんですかね。するんでしょうね。そのような時代錯誤ぶりと非常識さもなにをいまさらながらひどいものです。そういう態度だから年がら年中倒産直前と笑われて、フジテレビにも迷惑をかけ通しということになるのです。どうしようもない新聞社です。
この特集に登場する連中はともかく、個々の産経の記者や編集者は、たぶんそんなに体罰肯定ではないと思うけどね(笑)。
「体罰は是か非か」ではなくて、「体罰はなぜ悪いか」でなければならんと思うんですよね。
つまり「体罰」ですから、それは「立場の強いもの」が「立場の弱い者」に、つまり「支配」し、「強者」であり、「権力を持つもの」が、被支配の側、弱い側、逆らえない側に対して行なう暴力の一つが体罰であり、それゆえ「悪い」と考えるべきだと思うんですよね。
そうすると、答えは出てくるわけで、「彼ら」はその「悪い」暴力を(物理的側面においてだけでなく)、自身の立場としてそれを行い、それを支持し、それを継続したい、ということに他ならないわけです。
実に産経の雑誌らしい名前だと思います。
スポーツ関係の著名人も体罰を否定してるのに、敢えて
特集を組むあたり、産経って凄い会社だと思います。
そうすると、答えは出てくるわけで、「彼ら」はその「悪い」暴力を(物理的側面においてだけでなく)、自身の立場としてそれを行い、それを支持し、それを継続したい、ということに他ならないわけです。
まさにおっしゃる通りですね。産経新聞で驚くのは、彼らには、そのような館下がおよそないということですね。つまりは彼らは、自分たちが暴力を振るう側にいたい、その立場を失いたくないということだと思います。何をいまさらながらおどろくべきところです。
実に産経の雑誌らしい名前だと思います。
そうですよねえ。普通誰だって、自分の意見は「正論」だと思っているわけで、しかしそう主張しても説得力はないからいろいろ頭を使うわけで、産経が「正論」とバーンと表に出しえ散るのは、まさに産経の態度と表裏一体というものです。
>スポーツ関係の著名人も体罰を否定してるのに、敢えて
特集を組むあたり、産経って凄い会社だと思います。
これもそうですよねえ。表面的なところを糊塗する気もないみたいで、なかなかほかではまねできません。JOCだって、こんな主張されたって迷惑でしょう(笑)。
“日本人に原発を止められるはずがない”とか言ってて目をむきました。フタを開けてみたら、こういう事でした↓
http://www.tepco.co.jp/oze/tanosimu/ecology/k-noguchi2/index-j.html
>体罰で「強い国民」を量産するぞ、というくらいのことは考えているんじゃないかな。
体罰で強くなるなんて、奴隷の強さですが、まさにそれをねらっているのでしょう。
ところで
>徴兵制を強いて
の「強いて」は「敷いて」の誤変換でしょうが、言い得て妙、書き得て妙な表現です(笑)。