ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

展転社から本を出すようでは、荒木和博も相当なものだと思う(追記あり)

2015-10-28 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

過日の荒木和博のブログより。

>2015年10月21日

新著 【調査会NEWS2017】(27.10.21) 

 いきなり宣伝ですみません。このたび新著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展伝社刊・本体1800円)を上梓しました。このメールニュースの中で昨年のストックホルム合意発表以降7月の制裁解除1年の頃までの私の署名原稿のうちいくつかをまとめたものです。単純な誤字以外はほとんどそのままなので、私自身の判断の誤りがあれば、どうして間違えたのかと考える材料にもしていただけると幸いです。

(後略)

え、荒木さん展転社から本出すの、これちょっと驚き。展転社って、歴史修正主義本を出すので有名な出版社です。Wikipediaに載っている発行書籍を見ても、

自民党歴史検討委員会『大東亜戦争の総括』

瀬戸弘幸『ヒトラー思想のススメ―自然と人類を救済するナチス・ヒトラー世界観の120』『東南アジアの反日感情を煽る“味の素”』

森清『日本の憲法 すめらみことのしろしめす国』『日本国憲法案 真正な憲法、正当の憲法』

名越二荒之助『世界から見た大東亜戦争』

東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』

松村俊夫『「南京大虐殺」への大疑問』

日本の前途と歴史教育を考える議員の会『歴史教科書への疑問 ―若手国会議員による歴史教科諸問題の総括―』

江崎道朗『コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾 ―迫り来る反日包囲網の正体を暴く―』

平沼赳夫『反日記念館』

といったところで、かなり気合の入った著者と題名です。正直なところ、まともな人間ならかかわりあいたがる出版社じゃありません。荒木はどっちみちまともな人間じゃないですが。

上の松村の本と東中野の本は訴訟を起こされて被告側(つまり著者と出版社側)が完敗しています。かつて話題になった東中野を評した判決文

>以上述べた2点だけからしても被告東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く、学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない

とは、この裁判についてのものです。その後高裁の裁判官は、このくだりはさすがにかわいそうだと思ったのかどうか、

>不合理であって妥当なものということができない

と変更しました。どっちにしてもひどいものです。

で、今まで荒木和博が出す本を出版していたのは、荒木のWikipediaの単著のところだけ引用すると、書名は略しますが、亜紀書房、 現代コリア研究所(出版) 亜紀書房(発行)、 勉誠出版、草思社、 光人社〈光人社NF文庫〉といったところです。草思社から複数本を出しているのが興味深いですが、ほかも、わりと右翼系あるいは、かの高名な「凍土の共和国」を出版した亜紀書房などですが、少なくとも展転社ほどひどい出版社ではありません。

この本の出版がどういうルートで実現したのかとかそういうことはもちろん私は知りませんが、荒木だってさすがに「展転社」がまともな出版社だとは考えていないでしょう。そこまで彼は狂信者ではないでしょう。荒木も落ちぶれたものです。

あ、もちろんこれは、私にとっては喜びにもほどがあるというものです。といいますか、荒木が大学教授をしていたりすること自体、非常識にもほどがあるわけですから、今後もどんどんこういった非常識な出版社で本を出すようにしてもらいたいものです。

それでまた、後略としたところの荒木の書いていることがまたひどい。いつものことです。

>安倍総理自身の意図はともかく、客観的にみれば今の現状は「安倍政権だからこそ拉致問題が動かない」とすら言えるのではないかと思います。野党や安倍政権に批判的なマスコミも含め、なぜか拉致問題では安倍政権をほとんど批判しません。拉致問題を終わらせたいと思っている人間にとって安倍政権は最良の盾になっていると言ったら言い過ぎでしょうか。

いやだからさ、それこそ私が指摘したことじゃないですか。

それなら安倍政権を批判すればいいだけの話じゃん

いまからでも遅くないですから、荒木らは安倍を批判すればいいじゃないですか。自分たちの考えで安倍政権批判を控えていただけの話で、他人に愚痴るようなことじゃないでしょう。何をいまさらながら、あてにならん人間です。

正直いいまして、荒木自身はとっくの以前に安倍なんか見限っていると思います。ただ荒木の仲間が安倍絶対支持なので、これといったことが言えないだけでしょう。それって荒木とその仲間なんて全然当てにならん連中だということじゃないですか。こういった人物と仲がいい(一部の)拉致被害者家族というのも変な人たちです。これもたぶん人間関係で付き合っているのでしょうが。これまたあてにならんにもほどがある人たちです。だいたい横田さん夫婦は、荒木や西岡力らの意見に反してお孫さんと面談したのだから、本来なら袂を分かつべきでしょうに。荒木や西岡だって、内心「裏切り者め」くらいの考えでしょう。それが今でも関係が続いているのは、別に横田さんたちが連中の意見を信用しているとかいう話ではなく、単なる人間関係でしょう。荒木や西岡らが横田さんたちと絶交しないのは、利用価値という意味で分からんでもないですが(「いい」とは言いませんよ。念のため)、横田さんたちには、荒木や西岡なんて、もはや何の価値もない連中でしょう。

この記事は、bogus-simotukareさんの記事を全面的に参考にしました。感謝を申し上げます。

同日の追記:拙記事をあらためて読んでみて、おや、と思いました

>展伝社刊

え、展転社じゃなくて? そういう名前の出版社あるの?

確認したら、やっぱり「展転社」でした。展転社のHPをご覧になってください。

私が嘘をついているのでない証明として、10月28日午後7時30分過ぎの、荒木のブログのスクリーンショットを。

でもさあ、自分の本を出してくれる出版社の名前を自分のブログで間違えますかねえ(苦笑)。

つまりは、元の「調査会ニュース」のほうも間違っているので、それを機械的にコピペしただけなのでしょうが、それにしてもずさんですね(笑)。やっぱり、展転社から本を出すことがあんまり気が進まないところがあるのかもですね、荒木は。ブログのトップで紹介している本も、違う本だし。

というわけで、「いくらなんでも」と思うので、せめて出版社の名前くらいは正しいものにした方がいいと思います。

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8 コメント

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Unknown (bogus-simotukare)
2015-10-28 07:09:02
>この記事は、bogus-simotukareさんの記事を全面的に参考にしました。感謝を申し上げます。

こちらこそいつもありがとうございます。

>荒木も落ちぶれたものです。

全く同感ですね。どんどん落ちぶれて欲しいもんです。

>横田さんたちには、荒木や西岡なんて、もはや何の価値もない連中でしょう。

ですよねえ。蓮池透さん(途中で縁切り)や「寺越武志さんのお母さん(最初からつきあいない)」を見習えと言いたい。

返信する
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2015-10-28 07:35:57
以前は荒木も、「諸君」とかに連載もしていたみたいですが、やはり特定失踪者とかは、自民党政権や安倍でも付き合いきれんというところがあるのでしょう。

>蓮池透さん(途中で縁切り)や「寺越武志さんのお母さん(最初からつきあいない)」を見習えと言いたい。

とくに横田の奥さんなんかは、ちやほやしてくれる荒木や西岡との関係が心地よいんでしょうね。荒木も西岡も、横田さんたちなんか内心馬鹿にしまくっているでしょうけどね。
返信する
Unknown (珍坊痔漏)
2015-10-31 11:10:00
特定失踪者って最近国内でまた見つかりましたね。
特定失踪者の認定基準って謎ですな?
返信する
>珍坊痔瘻さん (Bill McCreary)
2015-10-31 21:58:51
>特定失踪者の認定基準って謎ですな?

正直って、連絡のつかない行方不明者は、片端から取り上げているだけでしょうね。そういうめちゃくちゃなことをしていたら、さすがに自民党政府も警察も、相手にはしてくれないでしょうね。
返信する
展転社から本を出すようでは、荒木和博も相当なものだと思う (bogus-simotukare)
2016-07-21 05:16:51
過日の荒木和博のブログより。
■小説を書きました
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/post-a024.html
『靖国の宴』なる本を「あの極右出版社」高木書房(http://tkg12.com/index.html)から8月上旬に刊行予定だそうです。
 「展転社の次は高木書房ですか?(苦笑)」ですね。
「正直なところ、まともな人間ならかかわりあいたがる出版社じゃありません。荒木はどっちみちまともな人間じゃないですが(このエントリ本文でのid:Bill_McCrearyさんの言葉)」といったところでしょう。
返信する
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2016-07-21 07:09:23
どうも情報提供ありがとうございます。つまりは荒木って、極右本の出版社しか相手にしてくれないんでしょうね。それにしても荒木の小説ってねえ。そんなもの、よほどの狂信者か私たちのような物好き以外興味もないでしょうに(笑)。
返信する
Unknown (bogus-simotukare)
2016-07-21 19:31:54
拙コメントの「展転社から本を出すようでは、荒木和博も相当なものだと思う」の「展転社」は「高木書房」の誤記です。
 お断りしなくても分かると思いますが一応お断りしておきます。

>よほどの狂信者か私たちのような物好き以外興味もないでしょうに(笑)。

要するにおつきあいであって商売度外視なんでしょうね(苦笑)。
返信する
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2016-07-22 07:32:42
>お断りしなくても分かると思いますが一応お断りしておきます。

ご丁寧にありがとうございます。

>要するにおつきあいであって商売度外視なんでしょうね(苦笑)。

とても荒木の小説なんかまともなものとは思えませんけどね(笑)。
返信する

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