増元照明氏の時代錯誤な発言と行動

増元照明氏のことをどうこう書くのも正直気が引ける部分が無きにしもあらずですが、それにしてもどうかと思う（氏のHPには、その手の記述がいっぱいですが）記事がありましたので、私も懲りずに批判させていただきます。

つまり先日、現天皇の即位20年とかいうイベントがありまして、それに増元氏も参加したというのですが、そのことについての記事です。

＞2009.11.13

「日本に生まれて」

　昭和の終末時、私は昭和天皇のご崩御に伴う一連の行事を垣間見て、日本という国の美しいことを知った。我が国が美しい文化を持ち、美しい流れを保っている事を。
　そして、平成天皇陛下のご即位の際にも、我が国の美しい差を知ることにより、日本人として日本に生まれたことを誇りに思ったものだ。
　昨日、天皇陛下ご即位20年を奉祝する国民の集いに参加させていただいた。
　天皇皇后両陛下がお出ましになった時、自然発生的に「万歳！万歳！」の声があちこちから叫ばれるようになって、私自身も思わず「万歳！」を繰り返す自分を嬉しく思い、又、そのような場にいさせていただけることを幸せに思った。
　私は、日本という国家が好きだし、私の父も好きだったからこそ、「日本を信じろ！」の言葉を残して逝ったのだと思う。
　今日は、特定失踪者問題調査会の主催する「しおかぜ放送」のニュースの中で、今回の天皇陛下のお言葉と平成14年10月20日の皇后陛下のお言葉を紹介し、「皆さんのことは天皇皇后両陛下もお心を保ち、お忘れになっていない」ことを伝え、「希望を持って帰国できるまで、がんばって欲しい」と訴えた。
　北朝鮮にいる被害者も天皇皇后両陛下のお言葉に感激していてくれると思う。
（後略）

……（失笑）。

こういった発言を批判しても仕方ないんですけど、あまりに時代錯誤というか大時代というか、ちょっと限度を超えているように思います。

氏は最近、積極的に右翼活動をしているようですが、どうも氏のこの文も一部の右翼のイデオロギーに酷似しているような。現天皇（あ、それから増元さん、「平成天皇」って表現は極めて失礼だからやめたほうがいいよ）は、右翼は大嫌いだと私は勝手に考えていますが。

なお、昨日11月14日、よせばいいものを氏は、またまたこのようなイベントに顔を出したようです（魚拓）。

はあ・・・。もっとも氏がこれに出席するのは、その行動様式を見れば火を見るより明らかではあります。

ついでですから、「チャンネル桜」のメールマガジンにあった記事（現在は削除されているようです）も引用しておきます。

＞〓【　11．14 日本解体阻止！！第2弾 守るぞ日本！国民大行動　】〓〓〓〓


日本の国柄を解体するばかりか、明らかな憲法違反でもある「外国人
地方参政権」を断固として拒否し、これを推進しようとする民主党に
対して、日本国民として抗議の意思を示す「日本解体阻止」第2弾！
多くの草莽の皆様のご参集・ご賛同を、お待ちしております！


「憲法違反」というのは、最高裁判決の歪曲です（失笑）。

詳細を知りたい方は、こちらの記事を参照してください。私もコメントしています。

このイベントの詳細については、今日から幾人かのブロガーその他が報告するでしょうから、それを待ちましょう。

それにしても増元さんねえ、あなたがこんなものにかかわっても、損はしても得なんかほんと何一つしはしませんよ。

横田早紀江さんはどうだか知りませんが、他の拉致被害者家族のなかには、氏の行動をそうとう迷惑がっている人も少なくないんじゃないかな。

増元氏らに積極的に声をかけてきたのが右翼だけだったとか、日本の「左翼」の代表だった旧社会党が北朝鮮と仲が（ものすごく）良かったとか、けっきょく氏のお姉さんが北朝鮮から帰るにいたっていない（そして、帰る希望も絶望的に低い）など、氏の暴走にもそれなりに同情すべき理由はあるのでしょうが、それにしてもこのままでは氏はほとんど行き着くところまで行きますね。

増元氏からすれば「お前には関係ない」という話になりますし、実際そうですが、拉致問題ということを考えると氏の行動はきわめてよろしくないといわざるを得ませんので、あえて今回も私はしつこく批判しました。

なお、本日11月15日は、横田めぐみさんが1977年に拉致された日です…。

同日3時追記：この記事を更新した後、こちらの記事を見つけました。参考になることが多く書かれていますので、よろしかったらお読みください。