ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

阿比留瑠比氏の動きがめだつ

2011-07-04 06:19:13 | 社会時評
先週は仕事も多忙で、週末も臨時の仕事が入ったりと帰宅時間も遅く、なかなか書店による時間もなかったんですが、7月2日土曜日、ちょっと自宅近くの大きめの書店にしばらくぶりに顔を出したら、「お」という人物の著作(笑)を見つけました。



例によってamazonにはリンクしません(爆笑)。書店でも入手は容易でしょう。買う価値のある本とも思いませんが。

>出版社: PHP研究所 (2011/7/2)

とありますから、ほんとに出たばかりの本だったのでしょうね。

それにしてもPHPもねえ、新潮社と同様、阿比留さんの本なんか出してほんとどうしようもねえところだなと笑いたくなります。題名も、過日の拙ブログのアクセス数大幅アップにつながったお馬鹿な記者会見にかかわる発言です。このひとにとっては、あんな最低の常識も疑われるような馬鹿げた発言が著作の題名になっちゃうんですからね。いやあ、何をいまさらながらどうしようもないですね。

しかしそれよりなにより私が興味深いのは、阿比留氏の本の出版ペースがかなり早いことです。

過日彼が新潮社から出した「政権交代の悪夢」という本が4月の出版ですから、次の本の出版3カ月未満というところですか。阿比留氏の本がどれくらい売れているのか知りませんが、正直彼の本が世間一般からそんなに支持されているとも思えません。もちろん出版ですから、阿比留氏を支持する人たち、あるいは彼について(いろいろな方向で)興味のある人たちをターゲットにしているので、実際の売れた部数についてはなんともいえませんが。いずれにせよ、かなり阿比留氏が精力的に本を執筆しているのはたしかです。

で、これはもちろん阿比留氏への執筆依頼があるということでしょうが、もうひとつ、彼自身明らかに産経新聞記者でなくなった後を意識しているんでしょうね。

こういっちゃ非常に失礼ですが、阿比留氏自身は、正直産経新聞は自分(1966年生まれです)が定年を迎えるまでに倒産は免れないくらいの覚悟をしていると思います。阿比留氏が他の全国紙に再就職する可能性はありませんから(彼を採用する馬鹿な新聞社はないし、そんなことは阿比留氏だって重々承知しています)、過日の記事でも書いたように、彼は右翼ジャーナリスト、ライターとして食っていくことになります。そのための準備の一環が、最近の彼の積極的な執筆活動に表れているのではないかと私は考えるわけです。もちろんこんなことは阿比留氏以外真相はわかりませんが、あたっていなくてもそんなにひどく的外れではないでしょう。

阿比留氏という人はとても新聞記者などをやっているだけの能力のある人とも思えませんので、他人に迷惑をかけないという意味でも彼が右翼ライターや右翼フリージャーナリストになることはたいへん結構なことだと思います。でも阿比留氏にとってはそれは挫折なんでしょうね、きっと。

いや、むしろ阿比留氏は安倍晋三の秘書でもやっているほうがよっぽどいいかも。安倍の御用ライターにでもなれば(って、とっくにそうか)、それこそ阿比留氏にとってこれほど充実した人生はないんじゃないかなあ。どっちみち産経新聞の記者なんだからそんなに大した給料もらっているわけでもないんだろうし、どう、阿比留さん、転職したら? 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウィンブルドンでテニスが行... | トップ | そこまでして「調査捕鯨」っ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
出版ラッシュの要因 (E-Ju)
2011-07-08 07:38:03
安倍晋三も出席した出版記念パーティーを開いた本は、重版はおろか、たった一度の増刷も掛かっていないそうです。
よって、売れた本を書いたという実績は皆無だと思います。プログの閲覧者が多いくらいしか、売れそうな要因は見当たりません。

また、もう数年前に「同僚と酒を飲むと、会社があと何年もつか」という話になるとブログに書いています。
私の個人的な推測では、最近の阿比留の行動の要因は震災による個人的な被害なのではないかと思います。
ブログによると、阿比留の自宅は浦安市周辺であり、妻の実家はいわき市周辺です。多分、周辺というより、それぞれの市だろうと思いますが。
例の記者会見や不信任決議否決後のブログのコメントなど、奇行が目立つようになったのも、そこら辺に原因があるのではないかと。
震災までの9ヶ月ほどは、菅政権に対してここまで感情的にはなっていなかったように思います。
返信する
>E-Juさん (Bill McCreary)
2011-07-09 04:50:11
どうも、ご無沙汰しております。

>重版はおろか、たった一度の増刷も掛かっていないそうです。

なるほど、貴重な情報ありがとうございます。阿比留氏の文も、ブログならともかく、書籍として読むのならいくらなんでも・・・というところがあるのでしょうね。

>また、もう数年前に「同僚と酒を飲むと、会社があと何年もつか」という話になるとブログに書いています。

はい、その話は私も読みました。ああみえて阿比留氏はなかなかシビアですから、とっくに産経倒産の覚悟はしていると思います。

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/402509/

>奇行が目立つようになったのも、そこら辺に原因があるのではないかと。
震災までの9ヶ月ほどは、菅政権に対してここまで感情的にはなっていなかったように思います。

地震以後たしかに阿比留氏の行動が過激になりどうしたものかと考えていたのですが、なるほどこれは確かにそうかもしれませんね。阿比留氏らしいと言えばらしいところです。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。