ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

日本にも、勝手に飛行機を操縦した人はいた(今日は日航機123便事故から33年目)

2018-08-12 00:00:00 | Weblog

今日はカテゴリーが難しいので「Weblog」で。これはgooのデフォルトのカテゴリーですが、拙ブログでは「その他」くらいのニュアンスのカテゴリーで使っています。もっともその後「社会時評」などに移行したものもあります。

このような記事がありました。

>自殺試みた男が旅客機盗んで墜落させる、戦闘機が緊急発進 米シアトル

8/11(土) 14:43配信 AFP=時事

【AFP=時事】(更新)米北西部ワシントン州のシアトル・タコマ国際空港(Seattle-Tacoma International Airport)で10日、自殺を試みた航空会社の従業員が航空機を盗み、墜落させた。地元当局が明らかにした。この事態を受けて、F15戦闘機2機が緊急発進した。

 地元当局は、事件の動機がテロ行為であった可能性を直ちに除外。緊急発進したF15戦闘機は「墜落に関与していない」という。

 同空港の当局者はツイッター(Twitter)で、航空会社の従業員が乗客の乗っていない飛行機を「許可なく離陸させた」と投稿。一方で空港は、一時中断の後、通常の業務を再開した。

 地元ピアース郡(Pierce County)の保安官事務所は「これはテロ事件ではない。確認が取れている。男性1人による自殺だ。男の身元も分かっている」と投稿。容疑者は同郡の29歳の住民と特定し、「単独で行動した」という。また、墜落時に乗客はいなかったことを確認した。

 目撃者が撮影した動画には、旅客機が旋回し、水面近くを低空飛行する様子が捉えられている。

 アラスカ航空はツイッターに、墜落したのは同航空の関連会社ホライゾン航空(Horizon Air)所有のQ400型機だったと投稿した。

 また地元メディアによると、飛行機を盗んだ人物は整備士だという。【翻訳編集】 AFPBB News

パイロットが、自殺ほかで故意に事故を起こす事件は、最近で有名なのがこちらの事件ですかね。

ジャーマンウイングス9525便墜落事故

この事故では、故意に墜落させたと考えられている副操縦士をふくむ150名もの命が奪われました。

自殺をするにしたって、そういう物騒な方法で自殺なんかしなくてもいいだろうと思いますが、世の中必ずしもそのような話が通用するわけではありません。

それで今回の事件では、正式な資格を持っているわけではないらしい人物が飛行機を勝手に離陸させてそれで自ら墜落するというかなり特異なものですが、日本でもずいぶん昔そのような事件が起きています。

自衛隊機乗り逃げ事件

以下Wikipediaより引用します。

>自衛隊機乗り逃げ事件(じえいたいきのりにげじけん)とは、飲酒した陸上自衛官が航空機に乗って飛び去り、機と一緒に行方不明になったという事件。なお、乗り逃げした機体および自衛隊員が発見されることはなかった。

事件の概要
1973年6月23日の午後9時頃、栃木県宇都宮市にある陸上自衛隊北宇都宮駐屯地(宇都宮飛行場:RJTU)の滑走路から、突然LM-1型連絡機が離陸した。夜間のことであり、管制塔が閉鎖されていたため、大騒ぎになった。隊内の調査で、同駐屯地に駐屯していた航空学校宇都宮分校(現宇都宮校)所属の整備員3等陸曹(当時20歳)が飲酒の上、行方不明となっていることが判明した。飛行機は南に向かって飛び立ったのが目撃されているが、レーダーでは捕捉されず、かなりの低空飛行だったと推測されている。

無線の使い方がわからなかったのか、意図的に応じなかったのか定かではないが、呼びかけにも応答せず、同機に搭載された5時間20分相当(航続距離 1,300 キロメートル)の燃料が尽きたため、墜落したと思われる。

格納庫は緊急事態に備えるため、閂がかかっていただけで施錠はされていなかった。3曹は整備士として副操縦席に搭乗経験があったのみで操縦訓練は受けておらず、搭乗経験もLM-1では2時間10分しかなく、しかも酒が入った状態で単独で夜間飛行でき、市街地に墜落しなかったこと自体が奇跡であった。防衛庁・陸上自衛隊は、彼が酔った勢いで突如航空機を操縦してみたいという衝動に駆られ、乗り逃げしたものと断定した。

1ヶ月間にわたる捜索でも(その後、現在に至るまで)機体は発見できず、3曹は8月1日付けで行方不明のまま懲戒免職とされた。なお、関係者7人も航空機の管理責任を問われる形で処分されている。

これを以前私は、Wikipediaの飛行機事故の項目を読んでいて知り、へえと驚きました。

それで、その事件についてさらに詳しく紹介してくれているのが、こちらのサイトです。

陸自LM-1はどこへ消えたのか 自衛隊最大のミステリー、「自衛隊機乗り逃げ事件」
2018.05.10 柘植優介(月刊PANZER編集長)

筆者の柘植氏は、

>単独で夜間飛行できただけで奇跡的であり、最も難しいとされる夜間着陸は未経験ですからまず無理です。K三曹は操縦学生の試験を受けていたようですが、仮に酒酔い状態で操縦していたとすると、市街地などに墜落して二次被害が出なかっただけでも奇跡といえるでしょう。

と書いています。それで、当方も未読ですが、こちらの本が、この事件について詳細に調査してあるとのことです。

自衛隊青春日記

私はこのWikipedia 記事と拓殖氏の記事を読んで、へえ整備士でも飛行機の操縦というのは可能なのだと驚いたのですが、旅客機まで操縦できるとは結構本気で驚きました。昔の飛行機関係のパニック映画とかで、パイロットが死亡とか食中毒とかになり操縦不能になったので、多少は操縦の心得がある人間が代わるというのがありますが、ああいうのもまったくデタラメではないのだなと思います。

自衛隊の不祥事のほうは自殺ではないのかもですが、それにしても世の中というのは信じがたいことが起きるものだなと思います。しかし飛行機の場合、ほんとジャーマンウィングスの事件のようなものも再発しないとも限りませんしね。そうなったらどうしようもありません。

それでこれは単なる偶然ですが、本日は日本航空123便が墜落してから33年目の日です。拙ブログでも、その関係の記事を書かせていただき、現在でも一定のアクセスをいただいたおります。

世の中ここまでひどい迷惑をうける人がいる(北原遥子のこと)

JAL123便の機長の娘さんが、インタビュー取材に応じていたこと

犠牲者の方のご冥福を祈ってこの記事を終えます。

コメント
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