鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

東京都議選の公示を前に雲隠れした小池東京都知事は病気を理由に都民ファーストの会を切り捨てた。これで政治生命も終わりではないか。

2021-06-28 | Weblog

 25日から始まった東京都議会選挙の前に健康上の理由から病院に逃げ込み、スルーした小池東京都知事が週が明けた28日になっても依然として医者の判断として、まだ入院、雲隠れしたまま都政を多羅尾副知事に預けたままとなっている。第一線の政治家が健康上の理由から姿を消すということは政治的生命を失くすことと同義で、今後の小池知事の政治的生命は無くなったことを意味する。今回の仕儀はこれまで数々の場面で、世話になった人を次から次へと切ってすててきた小池氏の当然の仕打ちといえなくもないが、これほどまで周りの人々の期待を全面的に裏切ったことはなかったことからみて再起不能としか見られないことである。

 小池氏は都知事に就任した時から1日3時間しか寝ないことを広言し、馬車馬のように精力的に政務をこなしてきた。だから、今回の雲隠れも「疲れが出たのだ」と見る向きもあるが、今回は自らの政治的立場を築いてきた都民ファーストの会が都議会第一党の場からずり落ちて、その他大勢の少数党になるという局面で、それを支えるべき顧問としてあってはならないのに病気を理由に「我関せず」を決め込んだ。都民ファーストの会の荒木千陽代表はいまだにポスターでは小池都知事を全面に出して選挙運動を展開しているものの、その小池都知事が公示日の24日には第一声を放つどころか、病院のベッドの上でうなっているとあっては、もはや第一党の座を保つどころではなくなっている。

 都民ファーストの会はこれまで小池都知事の下で、都政を切り回してきたのが情勢が思わしくなってきたと見るやあっさりと手の平をかわしたかのように切り捨てられてしまった。さぞや過去4年間、ずっと小池都知事を支えてきたのがこの始末では悔やんでも悔やみきれない心境であろう。小池氏の頭の中には来月末に開幕する東京オリ・パラリンピックの大会主催者の首長として華々しく振舞いたい、と思っているのに都民ファーストの会が東京オリンピックの開催には延期、もしくは開催しても無観客で行うべきとしていることがこうした事態を招いている、との判断があるかもしれないが、東京都議選のなかで大きな争点となっており、都議会選挙公示前までにはこの溝は埋まらなかった。それにしても都民ファーストの会が小池都知事と袂を分かったことは大きな岐路であった。小池氏はかつてテレビ東京のキャスターを務めていた時からともに仕事をしてきた人を平気で足蹴にしてのし上ってきた人で、政界でも同じように周りの人を右へ左へと蹴散らし、突き進んできたことで有名で、今回もその伝を実践したに過ぎない、といえなくもない。

 ただ、今回は当の小池氏が病院に逃げ込んだ点がこれまでとは違う。とりあえず難局の都議選が終わるまで小池氏は姿を現さないであろう。そして、病院を出てきた小池氏が果たしてどんな第一声を放つかか、注目である。小池氏は東京都知事を辞めて、国政へ復帰する、それを支援するのは二階自民党幹事長である、そして小池氏が目論んでいるのは首相の座だと観測する向きもあるようだが、それは一部の政界スズメの囁きであって、実現性は極めて低いと思われる。今回の雲隠れの経緯はいままでにないもので、小池氏の政治生命を絶ちかねないものといえ、今後はまともなマスコミが相手にしない致命的なものだった、と思われる。

追記(7月5日)都議選は投開票日前日の3日の夕方に小池都知事が急遽、苦戦が伝えられ都民ファーストの荒木千陽代表ら10数人の立候補者の陣営を訪れる作戦に出たことが都民ファーストの会への票を呼び込んだかのように事前に予想されていた20人割れを防いで、自民党の33人に次ぐ31人の当選を果たし、かろうじて面目を保つこととなった。立憲民主、共産両党の議席伸長もあって、自公の合計獲得議席数は目論んだ過半の64議席には遠い56議席に留まった。投票率が過去最低に近い42.4%となったこと加え、コロナ対策、東京オリンピック・パラリンピックの強行開催で自民党への支持が大きく下がったことによるものと見るべきだろう。小池知事はあまりにも理不尽な行動から都民ファーストの会の主要陣営への訪問に踏み切ったのだが、これで都政運営は難しくなったうえ、自民党との距離も遠くなったわけで、今後の自らの立ち位置も微妙となったのは否定できず、小池氏の政治生命が終局に近づいたのは間違いないところだろう。

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「安心安全な大会」というのは所詮、絵に書いた餅である。とてもそうはならないだろうし、何事も国民の前に公明正大に明らかにしてもらいたいものだ

2021-06-22 | Weblog

 東京オリンピックの観客について、21日に日本政府、東京都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC), 国際パラリンピック委員会の5者は代表者会議を開き、東京都など7都道府県に発令されているまん延防止等重点措置が7月11日までに解除されることを前提に「収容人数の50%までで、上限1万人」とすることで合意した。しかし、これはあくまでもチケットを持った一般観客で、IOCが招くスポンサーなど招待者などは観客に数えないという例外措置が含まれており、こうした特例の招待者を意識してか会場内でのお酒などの飲食は認める、という噴飯ものの措置が取られる、というから一体何のための大会なのか、との反発が一斉に巻き上がっている。

 オリンピックといえば、だれしも国立競技場のような収容人員8万人もの大きな会場をだれしも想像するが、開会式や陸上競技を行う国立競技場以外の会場はそれほど大規模なものではない。だから、これまで大会組織員会が販売したチケットは448万枚で、このうち84万枚がキャンセルとなっており、今回の「収容人数の50%、上限1万人」により91万枚が払い戻しの対象となる見込みで、900億円の入場料収入が半分以下になる、と見られている。販売した448万枚のチケットをどう割り振るのかはこれからで、実際一家族で5枚持っている場合はどうするのか、席の割り振りはどうすのか、という難問も控えている。

 大会運営者にはそれと会場内でどう感染対策をとり、現実に感染者が出た場合に医療ケアをどうするのか、といった問題も突き付けられているが、会場内でお酒など飲食を許すような策が採られる考えである、と伝えられており、これまでお酒の提供を強く禁じられてきた街の飲食店経営者からは「何と矛盾した運営だ」と怨嗟の声が沸き上がっている。

 すでにオーストラリアのソフトボールに次いで日本へやってきたウガンダの選手団9人のうちから1人の感染者が出て、残り8人の濃厚接触者に対する予防措置がなんら取られていないことが21日になって判明した。さらには他の国の選手の受け入れを決めている東京・日本橋のホテルでは実際の選手受け入れにあたって、感染防止策の進め方を大会組織員会に問い合わせたところ、細部についてはなんら具体的な指示が出てこないことに不安を感じた、との報道もされている。

 菅首相の総選挙をにらんだ開催強行策のもとに何が何でも開催するのだ、とのもとにすべてのことを飲み込んで強行に突破しよう、というのが政府、および関係者の意向のようで、実際の具体的な施策については「よきに計らえ!」式に上位下達の形で、現場に降ろされているようで、細かい業務の実際についてはきちんとした整合性が図られるようなことにはなっていないのが実情のようである。

 こんなことでは「安心安全な大会運営」などは所詮、絵に書いた餅で、実際の大会運営では相当な綻びが随所に出てくるのは避けられない、と思う。先週、大会組織委員会の経理部長をと務めていた50代の男性が鉄道に飛び込んで自殺したが、なぜ自殺したのか、山下泰裕日本オリンピック委員会(JOC)会長は「お答えできない」としか語らない。ここへきて、なぜそんな犠牲者が出るのか、組織の責任者としてきちんと解明すべきののに「知らぬ、存ぜぬ」で通すのは不可解なことである。

 JOCはじめ日本にはオリンピックに関わる団体が数多くあるが、大会組織委員会のように2013年以来作られた団体に一体どれだけの職員がいて、これまで何人の人が携わってきたのか、を明らかにしてもらいたいもので、そうした人にいくらのお金が支払われてきたのかも明らかにしてもらいたい。いずれも国民が汗水垂らして収めた税金が投じられているのだから、東京オリンピック・パラリンピックが終わった段階で、国会ででも報告してもらいたい。

 

 

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小池都知事は酒類の提供などで規制を緩める一方で、厳しい措置を発表する違和感の先にあるものは?

2021-06-19 | Weblog

 20日まで東京都はじめ全国10都道府県へ出されていた緊急事態宣言は継続となった沖縄県、それに広島、岡山県を除いて「まん延防止等重点措置」へ移行することとなったが、焦点の飲食店への酒類提供、時短要請の措置はとりあえず2~4人以下で、午後7時まで2時間以内ということでほぼまとまることとなった。18日午後7時前からこの日2回目の記者会見となった小池都知事は「今後感染状況が悪化した場合は酒類の提供を自粛することもありうる」と含みを持たせた。ただ、酒類提供を求める飲食店は東京都の感染防止策の認定そ受けたお店に限り、違反店には営業停止という厳しい措置を取る姿勢も見せており、却って規制が強化されたようなところもあり、違和感を感じさせた。

 小池知事の頭の中には来月23日からの東京オリンピック・パラリンピック、そして来週に告知され来月4日に投開票される東京都議会選のスケジュールがあり、その都議会議員選挙では投票を呼びかける集会や演説が各地で行われ、感染拡大へのクラスターとなりかねないとの懸念があるうえ、その後の東京オリンピック・パラリンピックがさらに感染拡大への高いハードルとなっているのではないだろうか。しかも小池知事の抱える都民ファーストの会は東京オリンピックの中止を公約に掲げており、いまの第一党の座をあけ渡すのは確実視されており、小池都知事の今後の都政運営に大きな影を落としている。

 しかも小池都知事は東京オリンピック・パラリンピックでは主催者としての顔も持っている。もちろん、8年前の東京オリンピック誘致の際には関わってはいなかったが、開催が決まってからは主催者の責任者として数々の場面に登場しており、いまや押しも押されぬ主催者として君臨している。18日は政府の感染防止の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が「開催にあたっては無観客が望ましい」とする東京五輪・パラリンピックの開催に伴う新型コロナの感染拡大リスクに関する提言を政府と大会組織委員会に提出した。

 国民の大多数が東京オリンピックの開催の中止、仮に開催しても無観客でと望んでいるのに菅首相ら政府関係者は何が何でも開催へと向かっており、今回の緊急事態宣言の解除も東京オリンピックの開催をにらんで予め組まれていたスケジュールと見る向きも多い。開催の1カ月前にはコロナウイルスの感染も落ち着いており、菅首相がかねて言っている「安心安全な大会」を実現するためにもそうならなければならない、として関係者間で暗黙の合意事項となっていたのは周知の事実である。

 ところが、この18日の東京都のコロナウイルス新規感染者数は453人と前週の金曜日を18人上回るものとなり、過去1カ月ずっと前の週を下回ってきた感染者数が最近の都内の人出が増加傾向にあることを反映して再び上向き出したのだ。新型のインド型変異株が出回っていることもあるので、必ずしも感染状況が落ち着いてきている、とは言えなくなってきたのである。

 小池都知事の飲食店での酒類の提供に関する説明で違和感があったのはこうした背景があったからではないだろうか。一見緩和する措置を発表しながら、一方では厳しく取り締まるといった両面のことを言うのはまだ全面的に安心できる状況ではないことを示している。さらには来週にも東京都議会選挙の公示が行われ、感染拡大へ拍車をかけかねない選挙活動が行われる懸念があったのだろう。しかもその結果はすでに見えている。東京都知事としての政治基盤が大きく損なわれるうえ、来月にはもうひとつ大きなヤマである東京オリンピック・パラリンピックが待ち構えているのだ。いずれにしても小池都知事は菅首相と命運をともにすることだけは間違いないところだろう。

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2年ぶりの演劇観賞の「キネマの天地」、最初はドタバタ喜劇かと思わせたが見ていて楽しかった。楽しいのが一番だと思った。

2021-06-13 | Weblog

 12日は東京・初台の新国立劇場小劇場へ演劇「キネマの天地」を観賞に出かけた。井上ひさし作の昭和10年の演劇世界を描いた作品で、鈍想愚感子にとってはコロナウイルス禍のなか、2年ぶりの演劇鑑賞である。入場にあたっては個人の氏名から住所、電話番号をカードに記名したうえ、入場し、スマホ所有の人はコロナウイルス追跡のCOCOA(新型コロナウイルス接触っ確認アプリ)も登録できるなど万全の感染防止策を取っていたが、会場に入ると1人置きの座席配置になっているかと思いきや通常通りの隣の人とひざ肩を突き合わせる配置で、密集を思わせる方式で、形だけの対策と思わせた。観覧を申し込む際にいつもの小劇場の料金が約50%上がっていたので、少なくとも座席は満席でなく半分、もしくは3分の2くらいに間引きされていると思ったのに期待が外れた。おかげでかぶっていった帽子の置き場所に悩むこととなった。

 ともあれ、演劇「キネマの天地」は最愛の妻、松井チエ子を1年前に突然失くした映画監督の小倉が妻の一周忌に超大作「諏訪峠」を制作すべく4人の女優を築地東京劇場に呼び出し、そこへ現れた高橋恵子、那須佐代子、鈴木杏、趣里が順次登場するところから始まる。日頃の付き合いからお互いの動静を探りながら、それぞれに鞘当ての会話を繰り広げる。そこへ現れた小倉は今回の趣旨を説明し、台本を手渡し、ひとまず読み合わせをすることになる。そして、話は1年前に丁度、松井チエ子が亡くなった場面の話になり、趣里が水の入ったコップを2つ持って松井チエ子の渡したことに及ぶ。

 その後、小倉の指示で隠れていた下積み役者の尾上なる人物が刑事と称して登場し、かねての打ち合わせ通りに松井チエ子がが呑んだ水のなかに青酸カリが入っていて、それで死に至ったことを説明し、当時のことを4人の女優に順次、尋問していくこととなった。4人とも殺意どころか、青酸カリが混入していたことを知らなかったことを打ち明ける。それらを聞いていた小倉は青酸カリが入っていたことを知っていたのは実は尾上ではないか、と思い当たり、そのことを追及すると、尾上はあっさりと罪を認め、自らお縄にかかる。で、本当は役者としてもっと活躍したかったのだと打ち明け、「オセロ」、「ハムレット」などと出演してやってみたかった主人公の名前を絶叫しながら手錠姿で退出していった。

 それを見ていた4人の女優は下積み役者の切なる思いを改めて感じ取り、女優として生きていく思いをそれぞれに語りながら、小倉監督から手渡された台本を手に街に繰り出して行く。そこへ警察へ行ったはずの尾上が舞台下手から出てきて、小倉に「うまくいきましたね」と挨拶し、舞台裏の苦労をひとくさり語った。居合わせた助監督とともにこれで映画「諏訪峠」はうまく出来上がることを確信したところで、幕となった。

 幕が開いてからずっとポンポン弾むセリフ回しを聞いていて、最初はこれは井上ひさし流のドタバタ喜劇かなとややがっかりしていたが、時間が経つうちに引き込まれるような思いがしてきて、最後は演劇の楽しさを感じることができた。やはり演劇は見ていて楽しさを感じさせることが一番だな、と思った。主演の高橋恵子が今回の出演について、会報誌で「女優を50年やってきて大女優を演じたのは初めて」と語っていたのが意外だった。共演の那須佐代子にやや食われていた面もあったが、大女優役をしっかりとこなしていたのは流石と思わせた。

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念願のコロナワクチンの第1回接種は無事に果たしたが、なかには思わぬ災禍に見舞われる人もいることを忘れてはならない

2021-06-10 | Weblog

 10日はかみさんとともに川崎市が川崎・向河原のNEC玉川ルネッサンスシティホールに設けた大規模ワクチン接種センターに出かけた。川崎市の高齢者向けコロナワクチンの接種は5月の連休明けから始まったが申込受付の4月24日午前8時半から始まった電話、およびネットでの受付は開始早々に申込が殺到し、すぐに断念し、連休明けに始まった第2回目の受付も同じ状況でつながらず、年内に打てればいい、と諦めていた。ところが65歳以上に接種の案内がかみさんに届いたので、見ると大規模接種センターを設ける、と書いてあり、電話をかけたところ、つながって、高齢者だと言ったら、思いがけなくさっと予約が取れ、その翌日の65歳以上の申し込み受付にネットで申し込みを試みたらつながり、かみさんんも同じ日付で接種の予約が取れ、2人そろって接種の行く運びとなった。

 予約時間は9時半だったが、今週jはじめ7日には相当な人が列を成して並んだ、ということだったので、ちょっと早めに会場のあるJR南武線の向河原駅を降りるとそれなりの人が列を作って並んでいる。それでもものの10分も並ぶこともなく、中へ案内され、係員に言われるまま椅子に座って待っていると受付に案内され、接種券と予診票、それと身分証明書を提出すると、本人確認の員を押してくれ、次に体温をは計り、記入して、ホール内へ案内され、順番に医師の問診を受けたうえ、「右利きか」と聞かれたうえ、左腕の上腕部に接種を受けた。ほんのチョッピリだけちくっとしただけで、わずか2,3秒で接種は終わった。接種後は約10分椅子に座って待機することを求められ、何もなければ帰っていい、と言われた。かみさんはインフルエンザ「注射の際に赤くなったことがあった」と申告したら、30分の待機を命じられたので、こちらも30分待機した。

 で無事にワクチン接種を終えて会場を出たらざっと40分くらいしかかからなかった。あれだけ新聞、テレビでコロナワクチンが騒がれているのにいざ終わってみると、あっけないくらい簡単に終了した。ただ、この会場で1日に2000人の接種を行うことになっているようだが、受付から会場内外の案内、整理、それに接種にあたる医師、看護師だけでも数十人のスタッフが関わっており、初日に受付の照合作業に手間取り、最大30~40分屋外で行列ができる渋滞が起きるなど予測できないトラブルが生じた、という。全国各地でのそうした数々のトラブルを経たうえでの教訓が生かされ、今回のスムーズな運営につながっているのだ、といえそうだ。

 ただ、米国ではワクチンの接種にあたっては接種後に接種を終えた人に地下鉄の無料チケットやレストランでの優待券などが配布されたようなニュースを見ていたので、今回の会場では近くの武蔵小杉の外食フードチェーンやレストランの食事券など配布もありかな、と期待していたが、そうした試みは行われていなかったのは残念なことだった。もっとも今回の接種はお堅い川崎市の催しなので、そうした申し入れがあったとしても会場を混乱させかねない、として断られたことだろう、と推察される。

 ともあれ、無事にワクチンを打ち終えて帰宅したところ、昼前のニュースをを見たら、「日本でこれまでワクチンを接種して死亡した人が196人いる」と伝え、長年連れ添った奥さんを亡くした関西の70代の男性が「突然のことで驚いた。ぜひ死因を究明してもらいたい」と涙ながらに語っていた。つい10日前にはコロナワクチンでの死者は75人だ、と言っていたのに大幅に増えているようで、ワクチンを打ったからといって安心できないようだ。クワバラ、クワバラである。ワクチンはコロナウイルス感染拡大の決めてであるのは確かだが、一方では死という高い代償を払わされる人もいることも忘れてはいけない。

 ワクチンを打って急死する人に対するワクチン接収との因果関係に関する調査は依然として進んでいなようだが、残された家族にとってはたまらないことだし、今後ワクチンを接種する際にそうしたことが起きないようにするためには早急な調査が望まれる。ワクチン接種で急死した場合、ワクチン接種が原因だとすることが明らかになれば、国を相手取った訴訟が起きることは当然考えられる。それを恐れてのことで、いざ調査ということにならないのはそのためだろう。国なり、地方自治体はワクチン接種には事前に基礎疾患の有無などヒアリングを欠かさずやっているが、そこまで踏み込んだヒアリングとはなっていないのが実情で、裁判になった場合はグレーゾーンだ。だから、いまのところは接種にあたっては基礎疾患がどの程度あるのか、接種される側が十二分に申告し、自分なりに受けてもいい、との判断をしたうえでするしかないのかもしれない。

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愛用のiPADを見てもらってまだ使えることを確認して万々歳、改めてアップルはじめ世界のGAFAの魅力を再認識させられた

2021-06-08 | Weblog

 つい2日前、ずっと使っていたアップルのiPADが突然動かなくなってしまい、どう操作しても作動しなくなってしまった。googleで「iPAD寿命」、「iPADバッテリー交換」などと入力して検索してみると、どうやら故障のようで、バッテリー交換には約1万円かかかることや、素人がバッテリーの交換しないようにということがわかった。IPaDは数年前の誕生日に長男からプレゼントしてもらったもので、パズルや麻雀などのゲームや、ネット上の情報検索に毎朝、夕方の2回使用しており、日課のようになっていて、いざ使えないとなるとなにか生活の歯車が狂ったような感じとなり、物足りない感じを抱いていた。

 そこで、7日昼過ぎに東京・渋谷駅近くにあるアップルのサポートセンターに行って見てもらうことにして、いざ行ってみると、平日にもかかわらず結構な人が出入りしていた。ガードマンらしき人に「予約ですか」と聞かれてそうじゃないことを伝えると、とりあえず列に並ぶことを勧められ、並んで待っていると、10分ほどしてiPADを抱えた人がやってきて。「今日はどんな内容で?」と聞いてきたので、iPADを取り出し、「バッテリーがなんくなっているようなので」というと、「修理相談ですね」といいながら「しばらくお待ち下さい」という。ここには何回もきているが、まさか予約してくるなんてことになっているなんて思いもしなかった。仕方なく並んでいて、数分すると、改めて別の係員がやってきて、「修理相談は混んでいて、4時なら時間が取れそうです」という。で、こちらの名前と携帯電話のメールアドレスを聞いてきた。

 近くの書店で時間をつぶして30分くらい前に戻ってみると、同じような係員がやってきて、手持ちのiPADでこちらの名前を確認し、「もうしばらくお待ち下さい」といって去っていった。よくみると、こうしたiPADを持った整理係員は10人近くいる。そのうえガードマンらしき人も4,5人はいる。

 で、4時になって3階に行けというので、行ってみると、6つある広いテーブルのうえで技術相談らしきものがざっと12人くらいできるような部屋があり、空いている一角に案内され、そこで待っていると男性の技術員がやってきてこちらの状況を聞き、iPADを点検してくれ、固まっていたのを上の電源ボタンと下の操作ボタンを同時に押さえると、なんと固まっていた状態は一挙に解消し、いつもの初期画面に戻ってしまった。「そんな手があったのか」と声を出して驚くと「そうなんです」とうなづいてくれた。しかし、電源がほぼゼロのようで、しばし充電せざるを得ないこととなった。

 そして技術者なる女性が登場して、しばらく充電するのを待って、果たしてバッテリーが消耗しているのかをチェックしてくれた。それによると問題のiPADのバッテリーの状況は88%であることが判明した。技術者の説明によると、「最初は100%で、80%を切るとつかえなくなる、という。だから88%はやや消耗しているが、使えない状況ではない」という。80%を切ると交換ということになるが、アップルとしては交換はやっていない、つまりお客さんには買い替えてもらうということになっている、ともいう。ネットでバッテリー交換のことが出ているが、それは民間業者がやっていることで、アップルとしてはお薦めしていない、という。

 ともあれ、iPADは無事に以前のように使えることが確認できたわけで、万々歳であった。実はiPADのバッテリー交換には1~2万円かかると思って財布に現金2万円ばかり用意してきたが、それを超えた場合のクレジットカードを財布を変えてきたので手元になかった。だからその確認をしなくてはと思っていたのが解決してしまった。アップルの親切な女性技術員に感謝、感謝である。普通なら数千円の点検料を払っても惜しくないところだが、そうしたシステムにはなっていないようで、深く頭を下げて帰ってきた。これでまたデジタル社会への覗き窓である最新の兵器を手にした元の生活に戻れることに大いなる喜びを感じた。アップルが日本にこうしたサポートセンターを何ヶ所持っているのか知らないが、アップルがこれだけの設備と要員を配して、ユーザーへサポートしているのが世界に君臨している秘密なのだろう、とつくづく感じた。

 これまで日本の初期のパソコンであるNECの9800シリーズ、そして液晶テレビの草分けであるシャープの液晶テレビが一世を風靡して流行したことがあったが、アップルの数々のヒット商品であるiPAD、iphoneはそれに並ぶものであることを改めて認識させられた一幕でもあった。そしてアップルという企業の手厚い、かつ万全のサポート体制があればこそのものであること、世界でGAFAとして席巻している米巨大IT企業の魅力はこんなところに秘密があるのだろう、と改めて認識させられた。

 

 

 

 

 

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都民ファーストの会が存続をねらって放った”渾身の一矢”を無残にも切って捨てた小池東京都知事

2021-06-03 | Weblog

 2日は久しぶりに東京都議会の令和3年度第2回定例会本会議の代表質問の傍聴に出かけた。昨年9月に傍聴に出かけた際にはコロナウイルスの感染が収まっていたにも拘わらず傍聴できなくてすごすごと帰ってきたことがあったが、いまは緊急事態宣言下で、傍聴できないと思う人が多かったのか、広い傍聴席に傍聴人はわずか11人とさびしいなかで、第一党の都民ファーストの会の荒木ちはる代表が質問に入った。来月には都議会選挙が行われる予定で、その前の各党の姿勢が問われる代表質問とあって、党の成り立ちから始まって小池百合子都知事のもとで保育所の待機児童の数を少なくしたのに続き、初の女性都知事である小池知事をヨイショする内容が多く、来る都議会選挙でいまの46人の第一党から大幅に議員数を減らす劣勢をなんとかカバーしようとの懸命の構えで、聞くに堪えなった。

 わずかに最後に「開幕2か月を切った東京オリンピック・パラリンピックについて、いまのコロナウイルスの感染状況から見て、無観客、もしくは延期するのが妥当だと思われるが、知事の考えは?」と問いただし、一瞬、会場に緊張感が走った。荒木代表としては劣勢を伝えられる都議会選挙の争点が東京オリンピックの開催にあると見て、都民ファーストの会として都民に訴えるうえで、立つべき位置を内外に示しておこう、との意があったのだろう。政界には現今のコロナウイルスの感染状況から、小池都知事がいつ東京オリンピックの開催取り止めを言い出すのか、との半ば期待と恐れを持って観測する声が根強く残っている。小池都知事ならそんな突飛な行動に出るかもしれないとの期待やら、小池氏の予想できない行動力に恐れを感じての観測が行き交っており、ひょっとしたら予め都民ファーストの会と打ち合わせたうえでのどんでん返しのシナリオか、とも思わせた。

 で、答弁に立った小池知事は「東京オリンピックの開催にあたっては万全の水際対策を施し、来日した選手、関係者にはバブル方式の完全隔離体制を取り、合わせて医療体制も整えたうえで臨め、感染の再拡大を防ぎ、安全安心な大会を着実に実現することにしている。観客をどうするかは今月中に決める」と菅首相の答弁をそっくりそのまま持ってきたような内容で、聞いている方をがっかりさせた。オリンピック主催者である小池知事としてはこの場で延期などとは口が裂けても言えなかったのだろう。

 しかし、都民ファーストの会としては党としては東京オリンピックの開催に対しては疑念を持っていることを少しでもアピールしたかったのだろう。都民ファーストの会はいま126人の東京都議会のうち46人を占めているが、来る来月の選挙では11人程度に大きく減少する、との予測が出ている。それをなんとか食い止めたいとの思いから打った策だったのを小池知事は無残にも打ち砕いてしまった。小池知事の心はすでに都政を離れ、国政に復帰することにある。東京オリンピックを終えたら、さっさと東京都から、そしてもちろん都民ファーストの会ともおさらばしたい、というのが小池知事の本心なのだろう。つまり都民ファーストでなく、常に自身の小池ファーストであったのである。これまで自らの政治生命を維持するためには腹心だろうが、取り巻きだろうがさっさと切り捨ててきたのが小池氏の真骨頂である。そんな心の中を見抜かなかった都民ファーストの会はいずれ消滅していくしかないだろう。

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