鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

林文子横浜市長の1回3万円のヘアメイク代を公費で賄う感覚はおかしくはないだろうか

2016-05-27 | Weblog

 舛添東京都知事の政治資金濫用の不祥事が横浜市の林文子市長にも及ぶこととなった。事の発端は26日発売となった週刊文春が「林文子市長はヘアメイク代も税金だった」と報道したことになる。林市長は早速、その日夕に記者会見を開き、「市の広報番組に出演するためのもので、全く問題ない」として、今後とも改めないと強調した。つまり、税金の無駄遣いではない、と宣ったわけだ。林市長はこの他にも舛添知事と同様に飛行機のファーストクラスに乗ったことがあるようだが、この点については釈明していないようだが、他にも叩けば埃がでそうな雰囲気ではある。

 週刊文春誌にようrと、林市長は市長就任後、確認できたふだけでも8回、市の広報番組に出演した際に撮影用のメイクを行っており、いずれも市から支出している。林市長は「1回あたりヘアセットの料金として約3万円を支出しており、市の事業として必要な支出と考えている」と釈明している。市の広報番組だから、ヘアメイク代は市の経費から支出するということだが、だったら市長以外の横浜市の職員にも同じようにヘアメイク代なり、衣装代の支出も市の経費として認めているのか、と聞きたい。

 市の広報番組はテレビ神奈川あたりで放映、もしくは庁内のテレビで放映されているのだろうが、それなら横浜市は普段の市議会なり、委員会で市民が傍聴しているからといって、ヘアメイク代なり、身支度に必要な経費を公費として使うことを認めているのであろうか。 広報番組だからといって特別扱いすることは全くないだろう。市の事業である限り、他の事業と同じように経費を市が負担するべきかどうかを判断すべきだろう。 通常の業務を行ううえで必要な経費と同等に扱われるべきだろう。

 26日夕にこのことを報じたテレビ番組は総じて林市長に同情的のようだったが、果たして横浜市が置かれている財政状況に照らしてそう言い切れるものなのか、もう一度胸に手を当てて考えてほしい。このことについて市に寄せられた横浜市の市民13人のうち10人が批判的だった、という。なけなしの家計費から1回のヘアメイク代の3万円を市の経費から支出している、と聞いて市民税を納めるのを考え直したい、と思っている横浜市民はもとお多いことだろう。

 林市長もそうした市民の声に耳を傾けたら、あんな居直りめいた発言は出てこないことだろう。林市長に猛省を促したものだ。市民感覚を忘れた市長はいずれ市民の支持を失いこととなることだろう。

 

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見事にひっくり返った損害賠償請求裁判、請求すべき相手は自らの足元の店長らだった

2016-05-19 | Weblog

 18日は東京・霞が関の東京地裁へ裁判の傍聴に出かけた。午後1時半から526号法廷での損害賠償請求裁判を傍聴した。しゅん・あぐりという会社が東京・新大久保にあるビルの1階を借り受けて韓国料理店を開いたが、思うような収益を上げられず撤退することなった。裁判はそのビまずルのオーナー、祥栄などに対し保証金2500万円を返してほしいという内容で、証人尋問には原告の社長が立った。原告側の尋問ではビルを借りるにあたっての経緯などが明らかにされていったが、被告側の反対尋問になると、様相は一変し、意外な事実が次から次へと暴露されるに至った。

 被告側の弁護士はユンという優秀な韓国人弁護士で、原告側の尋問では明らかとならなかった韓国料理店の収益など経営の内容まで切り込んで尋問し、証人が「なぜそんなことまで答えなくてはいけないのか」と裁判官に訴えるほどだった。結局、証人は「記憶にない」と答えをはぐらかしたが、問題の所在は原告が雇っていた韓国料理店の店長のチャン、それにその配下のリーなる2人にビルの所有者との交渉の一切を任せていたことにあることがわかってきた。

 ビルの所有者は原告側によると内山ヤスユキ氏なる人物ということだが、借主のしゅん・あぐりの社長はその内山氏と会ったことがなく、交渉のずべてをチャンとリーの2人に任せ、2人のいうままに月額家賃を決め、契約者を交わし、保証金も支払ってきた。ところが。契約書に押印された内山氏の印鑑は偽造されたものであることが判明し、さらにはビルの本当の持ち主は内山氏の奥さんであることも明らかとなった。その後、ビルの持ち主は奥さんから娘さんになったとかで、近国料理店はそれらの了解が得られていない「不法転用」であることが証明された。

 ユン弁護士は証人に「なぜビルの上に住んでいる内山氏に会って、そのあたtりを聞こうとしなかったのか」と迫った。すべてをチャンとリーに任せて事業を進めていた証人はそんなことをして抜き差しならぬ状態になることを恐れてか、とてもそんなことはできない心境だったのだろう、「当時はそこまで考えられなかった」と答えるのみだった。反対尋問ではさらにチャンとリーが経費の水増しをしていたうえに、月額170万円としていた家賃についても過大に報告していてその差額をごまかして自らの懐に入れていたことも判明し、原告側にとっては思わぬ展開となってしまった。

 結局、しゅん・あぐりが賠償請求すべき先は借主側でなく、チャンとリーを刑事訴追するとともに、あわせて損害賠償請求すべきであることがはっきりとした裁判であった。そうした状況を見てか、裁判官は和解のワの字を持ちかけることもなく、「今回を以て裁判は終結し、2カ月後の判決を言い渡す」と言明した。原告の請求が却下されるのはまず間違いないことだろう。

 

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安倍首相は北朝鮮の拉致被害者の救済に何もできないことを謝罪すべきだ

2016-05-16 | Weblog

 15日夜、BS朝日の「いま世界は」を見ていたら、北朝鮮の金正恩の友達とされている料理人の藤本某なる人物が出演しており、アナウンサーのインタビューに答えていて、「これからどうするのか」との質問に、また北朝鮮に行く」とし、その目的は「金正恩への首相の親書を手渡すために」と回答した。藤本氏は先の将軍である金正日第一書記の料理人を務めていたことから、いまの金正恩委員長とも昵懇の仲とされており、容易に金正恩委員長とも口を聞ける状況にあることから、安倍首相の親書なるものを託されたということになるのだろうが、この話はいかにもおかしい。

 仮にそうしたものが事実とすれば、まだ安倍首相が藤本氏に直接か、だれか側近の者を通じて親書を手渡した、と考えられる。いかにも癖のありそうな藤本氏に安倍首相、もしくはその筋にある者が手渡した、とすれば、どう考えても成果を期待してのものとは思われない。もし、本当に安倍首相が金正恩委員長に正式な首脳会談を開きたいなどという内容の手紙を託すとしたr、身近にもっと適切な人がいそうなものである。藤本氏に託すのはどうせ実りある成果が期待できないのなら、ダメ元でやってみよう、と思ったからとしか理解できない。

 北朝鮮への日本の拉致被害者の救出についてはここ10年ばかり一向に進展を見ていない。先回の拉致被害者救出に一役買ったとみられている安倍首相は口では「全力をあげて拉致被害者の救出にあたる」と耳さわりのいいことを語るがなんら進展を見せておtらず、最近では拉致家族の会の事務局長を務めていた蓮池透氏の「拉致被害者たちを見殺しにした安倍首相と冷血な面々」と題する本ふが出版されるなど関係者の間で安倍首相に期待する声はすっかり醒めきっている。安倍首相には景気対策はじめやるべきことがたくさんあって、それどころではない、というのが正直なところで、なんら打つ手がない、というのが政府自民党の対応なのである。

 だから、藤本氏に藁にでもすがる気持ちから安倍首相の親書なるものが手渡って、金正恩委員長へのメッセージhが発信されることになったのだろう。でも物事を進めるのにいかにも悪い手を使ったものである。その藤本氏が渡す前から自らの立ち位置を誇示するような挙に出たのだから、何をかいわんや、といった感じである。一般にこうしたことは水面下でこっそりと進め、ことが成ってから、「実は……」と事実関係を明らかにするのが常套である。なのに藤本氏はテレビという公衆の面前で事実を明らかにしてしまった。藤本氏は「金正恩氏に重要な内容であるから、十分に考えて下さい」というが、そんなことを事前に暴露してしまっては成るかもしれないことが台無しになってしまう。そんな交渉の常識がわかっていない人物に大事なことを託すセンスがお粗末である。

 大体、藤本氏なる人物がいかほどの力をもっているのか、わからない。そんな魑魅魍魎な人物に大事なことを託さざるを得ないほど安倍首相は追い込まれているということなのだろう。そんなことをする前に安倍首相は国民の前に頭を下げて拉致被害者の救済に何もできないことを謝罪すべきだろう。

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N響コンサートを楽しむには1人1500円の3階のE席で十分ということがよくわかった

2016-05-15 | Weblog

 15日は東京・渋谷のNHKホールでのN響演奏会を聴きに出かけた。N響の演奏会はかつてはS席の定期会員となって毎回聴きに通ったこともあったが、最近は年金生活に入ったこともあって、音が意外とよく聞こえるという3階席でもいいや、との心境になって、今回は初めて1500円というE席のチケットを購入し、自由席なので、開場の午後2時になってしばらくしてから入場し、3階席に赴くと、意外や意外、E席の最前列のC8の列はすでに埋まっていて、なんとかその3列後ろの中央に近い席を確保した。音楽通の人は良く知っているのだ、と思い知らされた。

 この日の演奏会はいずれも尾高忠明指揮による演目で、まず武満徹の「波の盆」が演奏された。1983年に日本テレビ系列で放送された同名のドラマの音楽を演奏会用に組曲にしたもので、ドラマは日系人の山波公作とその家族の複雑な人間関係を回想しており、戦争とは何かを問いかけた秀作である。曲は柔和な響きの序奏で始まり、ヴァイオリンによって奏でられるメロディーが全曲を通じて流れ、全体を統一する役目をはたしている。武満トーンと言われる柔和でリリカルな響きが希望の光のような余韻を残すものとなっている。

 続いて演奏されたモーツアルトの「2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調K。365」は2台のピアノを弾くピアニストの小曾根真とチック・コリアが入場してきて、チック・コリアがポケットから持っていたカメラを取り出し観客席を撮影しだした。そして、相方の小曽根真、それに指揮者の尾高忠明、それに楽団を撮影しだした。こんなに観客が入っているのは初めてなのか、と想像されたが、ジャズピアニストのベテランとして活躍している経歴からして、そんなことはまず考えられない。余興として演じているとしか思われなかった。ピアノの席に座ってからも鍵盤を叩いて音を出して指揮者からたしなめられる場面もあって、あれっと思わせた。

 ところが、演奏に入って、その見事な演奏ぶりと相方と掛け合いの弾きっぷりは素晴らしく、満場の拍手を浴びていた。チック・コリアはここでも小曾根真と肩を抱き合い、観客に背を向けて再びカメラ写真を満場の観客を背景に撮っていたのが印象的だった。行儀のいいNHK交響楽団の演奏会でここまでハチャメチャな素振りを示したのはおそらく初めてのことだろう。 何回もカーテンコールを繰り返した後に今度は小曾根真と二人で楽譜なしでアンコール曲として「黒いオルフェ」を演奏した。N響のコンサートでアンコールをするのはあまり例がなく、これも異例のアンコール披露となった。

 最後はエルガーの変奏曲「謎」作品36が演奏されたが、題名通り謎を含んだ曲で、普通交響曲なら第1楽章、第2楽章といくのだが、この曲は第1変奏から第14変奏まであり、それぞれに作曲家のエルガーの友人たちを主題としたものとされており、それぞれが味わい深い作品となっていて、題名とおりの謎が深まる仕掛けとなっている。

 今回は3作品ともそれなりに味わい深い作品となっていて、そのせいかいつものN響コンサートと比べて観客の入りが多かったような気があする。初めての3階席は予想通り、音の響き具合いはよく、これならなにも高いお金を払ってS席やA席を取る必要もなく、今後とも3階席でN響コンサートを楽しむに限ると思った。

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「今後公用車は使わない」と言明したものの、まるで反省していない舛添東京都知事

2016-05-10 | Weblog

 公費濫用で問題視されている東京都知事の舛添要一氏が9日夜のTBSテレビの「ニュース23」に出演し、冒頭から釈明会見に応じた。数々のテレビのワイドショーや週刊誌で散々叩かれ、知事といsての資質うぇお問われる事態に及んで、やむなく出演となったのだろうが、最初は「これからは原則公用車を使わない」と宣言していたものの、最後には「知事といsての職務を果たすことでお返しをしたい」と半ば開き直ったような態度を見せ、この人は表面は反省した素振りをしながら、内心は少しも反省していないことが露見した出演であった。これでは東京都知事として座に居座り続けることはもはやできない相談だろう、と思った。

 テレビのワイドショーでは舛添知事の海外出張費の法外な公費の使用ぶりや、年間48回に及ぶ神奈川県湯河原の別荘への公用車での往復は散々叩かれてきた。しかもそのことが追及された記者会見では「東京都知事としては当然のこと」で、「湯河原の別荘には手足を伸ばせるお風呂がある」とまるで反省の素振りを見せない強弁ぶりに都民の顰蹙を買っていた。このままでは次回の都知事選での再選はおぼつかないうえ、辞任騒ぎにまで発展しかねない雲行きであった。

 それで、「ニュース23」での釈明会見となったのだろう。ところが、冒頭こそ、舛添氏は「今後、公用車は原則として使わない」と殊勝な発言をしていたが、そのうちに「緊急の際にはヘリコプターを使って公務に戻る」などとんでみないことをぬけぬけと言い出した。さらに法外な海外出張費について「飛行機のファーストクラスへの費用について自費で負担することは考えているのか」との質問に対しては「降りてからの公務を完全にこなすためには機内でリラックスして過ごすことも必要」と好調するのみで、そうするとは言明しなかった。さらに視聴者からの「プライベートで海外に行く場合にファーストクラスに乗るのか」という質問に対して、「ここ10年、プライベートで海外出張したことはない」と明言wp避けた。

 そして、最後には「今後は知事としての仕事をきっちりと果たすことでお返しをしたい」と、まるでいままでの海外出張費の使い方を少しは節約するが、そんなことよりもこなす仕事でみてくれ、と言わんばかりで、これまでの反省は一体何だったのか、と思わせる態だった。舛添氏の頭の中には”東京都知事は偉いのだ”との矜持があり、その対面を保つためには多少のことなど許される、との考えが拭いきれないのだろう。東京都の財政が高度成長期のような収支があっているような時期ならともかく、都民のほとんどが苦しい生活を強いられているいまはこんな考えが通るわけがない。舛添氏は市民感覚とずれたセンスの持ち主と言わざるを得ないだろう。「ニュース23」ではこの後、舛添知事に東京オリンピックでの東京都の費用負担について聞き、舛添氏は「無駄な使い方はしないようにしたい」と発言していたが、自らの公費使用について杜撰な使い方をしているのにオリンピック費用についてきちんと管理できるのか疑わく、説得力に欠けた内容であった。

 「ニュース23」は舛添氏への公開質問を終えて、舛添氏を退場させるか、と思っていたら、そのままスタジオに居残り、後半の海外ニュースで、「ロンドン市長にイスラム教徒が選任」とのニュースを流し、そのコメントとして「ロンドンはオリンピック開催後住居の家賃が高騰している」と舛添氏にパネル付きで解説させていて、「東京のそんなことはないようにしないといけない」とさも東京オリンピックまで舛添氏は東京都知事でいるようなコメントをしていた。そんなことは願い下げにしてもらいたいものだ。

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