つい2カ月前のことである。コロナ下でずっと開催を見送っていた大学時代の語学クラスの同期会を開催することにし、いつも使っているマイクロソフト社の「Outlook」を使って17人の仲間に参加をよびかけるメールを一斉に送ろう、としたところ、マイクロソフト社から「送付先としてに入力した17人のうち約半数の9人には送れません」といったメッセージが出てきた。それでも強行して、送信したところ、今度は送信済みアイテムに送信ログが記録として出て来ない事態となってしまった。
これではどこにメールが送信されたのか、されなかったのかわからなくなってしまったので、新たにクラス会開催通知の文書を作成し、複数枚コピーし、郵便にて17人に送ることにした。このクラス会の幹事は開催ごとに幹事を決めることとなっており、コロナ感染拡大の2019年に次の会の幹事を仰せつかり、丁度3年前に企画したところ、コロナ感染拡大で延期となり、ようやくこの春にコロナ感染が沈静化したため、開催することにしたものだった。
クラス会の開催については一件落着したが、肝心のパソコンの使い勝手については疑問が残ったので、早速、パソコンのインターネットサービスの提供を受けているイッツコムに連絡したところ、「現在使用しているマイクロソフトのOutlookは更新の時期にさしかかっており、古いバージョンを使っている場合はなにかと具合いが悪くなることがある」ということだった。それでも応急措置として、担当者の指示で、Outlookの使用に関して再設定を行い、なんとか使用に耐えうるレベルまで持っていくことができた。
イッツコムは「ただ、マイクロソフト社のOutlookの提供については安心できない面もあるので、新たに独立系ソフト会社の無料のメールソフト、サンダーバードを利用するのも手だ」とアドバイスしてくれた。そこで、サンダーバードの「サンダーバード」を見てみたが、名古屋のソフト会社であるがいまひとつ不安な面もあって、切り替えるのは至らなかった。
イッツコム社の担当者とのやり取りで、「受信したメールを削除した際に削除済みアイテムボックスに収容されるが、それがたくさん貯まると、なにか障害が起きるようなことはないか」と聞いたら、「あまり貯めない方がいい」と言われ、考えてみたら、少なくともここ4,5年は「削除済みアイテムボックス」を整理したことがないことに気がつき、思い切って一斉に削除したら、前回起きたような不都合なことが無くなった。
さらに調べてみたところ、いま使っているOutlookは2010年バージョンであることがわかり、これでは更新した方がいいこととなったが、肝心のマイクロソフトがきちんとサポートしてくれるのか、それが問題といえば問題である。いま世の中は米国のオープンAI社がChat GPTを提供し、AIは新たな時代を迎えようとしているのに庶民は相変わらず初歩的な段階で右往左往している、ということなのだろう。