文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:流されて八丈島~おたくマンガ家のテンパり島生活~

2016-06-18 09:38:25 | 書評:その他
流されて八丈島~おたくマンガ家のテンパり島生活~ (ぶんか社コミックス)
クリエーター情報なし
ぶんか社

・たかまつやよい

 ひょんなことから八丈島に移住した漫画家たかまつやよい(二人組漫画家なので、移住したのはそのうちのやよいさんの方)が、驚きの八丈島ライフを愉快な漫画で綴ったシリーズの第二弾。

 愉快な八丈島ネタが満載だが、特に笑えるのは「くさや」ネタ。あの強烈な臭いの魚の干物のことだ。単行本販促のため島を訪れた担当編集者が、この「くさや」を初めて食べた時に思ったのが、なんと「うんこ」(笑)。でも、ほぐしてマヨネーズをつけて食べると、とても美味しいらしい。でも、「うんこ」の臭いはちょっと・・・(笑)。

 「あぜ道」かと思うようなワイルドな自動車練習場。 転勤で島を出ていくとき、「ご赦免」ということ。島の人が大好きな島焼酎の歴史と製法。八丈島名産の黄八丈についての蘊蓄等々。読んでいると、笑いながらも、八丈島のことがよく分かったような気になってくる。 

 やよいさんのプロ根性にも脱帽だ。なんと、自分がノロウィルスに感染して、ひどい目にあったことまで漫画のネタにしてしまうのだから。ちなみに、八丈島には総合病院がちゃんとあるそうなのでご安心を。

 のんびりとしたとってもいい場所のようだが、誰にでも合うというわけではないようだ。夫の転勤に付いてきたが、島に馴染めず帰ってしまう奥さまもいるらしい。しかし、うまく楽しめる人には、こんな楽しい場所は無いという。
 
 ゆるゆるとした雰囲気の中にも八丈島の魅力がよく描かれており、島暮らしに興味がある人は、ぜひ読んでみることを勧めたい。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。




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