文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

資格の取り方26(資格本の資格評価)

2006-11-23 11:58:20 | 資格の取り方
(24)資格本の資格評価はあてにならない

 本屋に行けば、たくさんの資格関係の本が売られている。そして、その本には、大抵、色々な資格について、難易度、将来性、収入などの評価がかなりのページを割いて書かれている。

 私は、実際に技術系、事務系の両方面に渡り約60の資格試験を突破してきたが、その経験から言えば、これらの本に書いてある評価は、まったく当てにならないと言わざるを得ない。中には、でたらめといいたいようなものもある。単にページ稼ぎであると看做さざるを得ないのである。

 まず、難易度であるが、資格本の著者たちは、実際にその試験を受けてみてたのであろうか。本当に、その資格のことを理解して書いたとは思えないことが多いのである。本に書かれている難易度と、私が受検してみて実際に感じた難易度は大きく異なることがよくある。

 そもそも、難易度は、その人の学歴や従事している業務、興味・適正などによって、大きく異なってくるので、一概に易しいとか難しいといった比較は困難である。例えば、私にとって、漢字は昔からの苦手なものであり、「漢字検定」は非常に難易度が高いのだが、専門に近い技術系の試験については、世間では難関と言われるものでも、そう難しいものであるとは思っていない。彼らは、いったい何を基準にして評価を下しているのだろうか、一度聞いて見たいものである。

 
 将来性や、収入などについては、更に当てにならない。これらの本の著者たちは、資格と将来の成功や収入についての相関関係を調査したのであろうか。読んでみると、私の実感からかけ離れている。どうも、著者が中途半端な知識と自分のフィーリングだけで書いているような気がするのだが。仮に、何らかの相関性が認められたとしても、資格があったから成功したのか、もともと成功する資質・能力を持っていたから、資格もとれたのかは、鶏と玉子の関係のようなものであろう。

(この記事は、以前本館の方に掲載していたものを書き直したものです。)


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コメント (2)
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