小保方晴子問題に関する報道や議論の内容や方法は皆様の自由です。だから以下の提案に賛同して頂けるかは皆様の任意です。私はどんな報道や議論も公正さや改善など究極的には社会の利益や発展に繋がらないと意義はないと思うので以下の提案をさせていただきます。
小保方晴子の現在・過去のプライベートを報道や議論の対象としない
これまで週刊誌やネット記事をいくつか読みました。例えば3月19日発売の週刊文春は小保方が上司に女性としての側面を売り込みうまく渡り歩いていた様をいやらしい感じの文で表現し、現在の上司でSTAP細胞論文の共著者と情実があったのでたいした業績もないのに29歳の若さで理研ユニットリーダに就任したのではないかという同僚の証言を紹介していました。
週刊誌もきちんと取材した上で執筆したでしょうから、このようなことを書くのは間違っているかもしれませんが、私が読んだ限り上のことは証言をした人の主観に基づく憶測であって根拠のある事ではないと思います。私見に過ぎませんが。
確かに小保方は採用前に理研ユニットリーダーとして相応しい業績があったといえませんし、今回の騒動で明らかになったように未熟で過去の論文にも剽窃や改ざんがあり、PI(研究室主宰者)になれるほどの実力を備えていなかったと思います。そのような人物をPIとした人事に問題があったのは確かです。竹市雅俊理研CDBセンター長も中間報告で「過去を調べるべきだった。」と述べ人事審査の不当さを認めました。
人事の公正さを実現するために現在の理研の問題を解明し改善しなければならないと思います。しかし週刊文春が書いたような情実があったのか私はわかりませんが、その点を解明する報道をしたり、ネットで議論の対象とする必要はないのではないでしょうか。情実人事は不公正だし、その点を解明し改善を図る必要が全くないとはいいませんが、別にそれを明らかにしなくても公正な人事は実現できます。要するに性別に関係なく十分な実力と実績を持ち、倫理意識や人格に問題ない人を公正に選抜できる仕組みができればいいのですから、特に情実関係を解明する必要はないと思うし、現実に追究しても少なくともネットの範囲では憶測にしかならないと思います。当事者は否定するし何も口にしないでしょう。理研も調査対象としないと思います。ネットで議論の対象としても憶測にしかならず意味がないと思います。
また小保方の高校時代の恋愛トラブルを紹介し彼女の性格を紹介する文献もありましたが、今回の事件と小保方の高校時代の性格は全く因果関係がないと断定はしませんが、関係は非常に薄いと思います。今回の事件の原因は彼女の倫理意識に問題があったことは確かでしょうが、高校時代の小保方の性格はほとんど関係ないだろうし、出身研究室の博士論文の複数に剽窃が見つかったことからわかるように早大時代に異常な教育環境の下で育ち十分な倫理教育や論文作成法の指導を受けなかったことや理研の管理体制にも問題があることは明らかで、そちらの方を積極的に解明し改善する必要があります。
また小保方は理研の名誉・予算獲得のためのヒロイン作出戦略で作り出された人格像があると思います。STAP細胞論文の発表直後はやたら小保方の女性としての側面や割烹着などの個性が過剰なほど報道されましたが、彼女の虚構の人格や個性もいくつか含んでいる可能性があるので、その点も考慮する必要があると思います。
さらに小保方の高校時代の恋愛トラブルを紹介し、小保方が当時思い込みが激しい、妄想する性格があった等と彼女の過去の私事や性格を紹介する文献もあります。文献を読みましたが当時の同期生らの証言に基づく話で彼らの主観も入った見解だと思うので根拠が乏しいと思うし、仮に本当だったとしても心身ともに未成熟な高校時代の恋愛トラブル等誰にでもあることで、当時妄想癖があったり、思い込みが激しかったとしても何ら問題なく、このようなことを社会が問題とすべきではないと思います。興味のある人はたくさんいるかもしれませんが、問題の改善という点では報道や議論の対象とすべきことではないと思います。
以上、小保方の現在・過去のプライベードを議論等の対象とすべきではないと思います。
再チャレンジできる道を作り、そのために社会が意識を改革する
ネットの見解を見ると、小保方晴子は稀代の詐欺師で、こんな奴はどの企業・研究機関も雇わず風俗に行くしかない、誰も結婚してくれない、自殺するといった見解を書いた人を多数見ました。まだ正式な調査結果は出ていませんが博士論文の自主撤回等の現状から考えて何らかの不正があったことはほぼ確実で責任をとることになるでしょう。現在でも非常に大きな社会的な制裁を受けていると思います。確かに彼女は非常に重い責任があると思います。
しかし、どんな人でも必ず再チャレンジでき、幸せになれる必要があると思います。上の見解を見ると今後の彼女には絶望しかない見解ですが、どんな人も幸せになることができないという状態にすべきではありません。彼女に限らず服役を終えた人など現在の日本には過去に過ちを犯した人が再出発しにくく、いつまでも社会から白眼視され苦役が続く状況があると思います。責任を取り、罪を償えばどんな人でもそれ以上の責任を負い、罪を償う必要はありませんし、幸せになれなければいけません。
そうした人が再チャレンジでき、社会から白眼視等の冷遇や苦役を受けないための制度や社会の意識改革が必要だと思います。
小保方晴子に望むこと
自分を守りたいという意思は当然あるでしょうが、現状で責任が逃れられない事については正直に話して反省・謝罪してほしいと思います。そうしないと現状の問題が十分改善せず、小保方がより不利益を被ると思うので。今後は反省し責任を果たし、一日もはやく再出発してほしいと思います。
本記事を執筆した動機
本件に対する社会の問題として過剰な叩かき方があると思います。理研のヒロイン作出戦略等で小保方が有名になりすぎたため、上の週刊文春の記事のように必要以上に叩かれていますが、それは必ず改善する必要があります。iPS細胞臨床虚偽の森口尚史の時もそうですが、過剰なほどメディア等が叩き個人を追い詰めるのはやり過ぎです。森口の時も自殺しないか心配でしたが、自殺しても不思議ではないほど大変な叩き方をし対象者を追い詰めるのはやり過ぎです。小保方も現在非常に苦しい思いをしているでしょうし、明日にも自殺の報道があってもおかしくないと思います。
最初に述べたように、どんな報道や議論も公正さや改善など究極的には社会の利益や発展に繋がらないと意義はないと思います。
また、現在は上で述べたように過ちを犯した人が再出発する道が十分でなかったり、いつまでも周りが白眼視する等、過ちを犯した人に対する社会の意識が冷たすぎるという問題もあると思います。どんな人でも責任をとり罪を償ったらそれ以上不利益を受けるべきではなく、どんな状況だったとしても幸福を追求できなければいけないと思います。絶望しかない人生は非常に不幸であり、あってはならないからです。そのように社会が改善していくことを期待します。
正直にいうと、本件の追究を続けて私が不都合さを感じているという理由もあります。私は本件を最初から追究している者の一人で、私の記事は社会に大きな影響を与えたかもしれません。これほど大きな影響が出たのは私にとってはじめてだったからかもしれませんが、社会に大きな影響を与えたことに驚き、この先どうなっていくのか不安を感じ続けています。本ブログの目的である啓発効果や記事の目的である研究公正の実現という点では過去最大の効果がありましたが全然嬉しくなかったし不安が続きます。
また、この事件は底なしで追究を続けるほど新たな疑義が浮上し、余りの酷さに悲しくなってきました。「もうたくさんだ!」というのが正直な感想です。一度始めた追究なので区切りがいいところまでは続けようと思ってますが、あまりいい気はしていません。
また、追究で小保方らが失脚し苦役を得ている様に嫌な思いをしています。公正さの実現のために追究してきたし、悪いことをした責任は彼女たちにあるので仕方ないですが、誰かが失脚したり苦役を得ている様を見て私は嫌な思いです。あくまで私はですが。私は研究公正の記事を過去に何度も扱ってますが、今回ほど大きな影響が出たのは初めてだったので嫌な思いをしているのかもしれません。想像しても小保方らの苦役は甚大なものでしょうし、これ以上追い詰めると自殺しかねないと心配しています。 それは全く望んでいないし絶対に防がなければならないと思っています。
以上のような感情的な理由も本稿を執筆した動機です。
できれば本稿の提案が社会で受け入れられ、質の良い言論、公正な人事、論文発表、人権保護、過ちをした人の再出発やそのための制度、社会の冷遇改善が実現されるといいと思います。
2014-03-19 23:19:16 執筆
最近の日本は、多くの人が王様の登場を願ってる感じがしてましたから、あんなばか騒ぎになったんだと思います。
でも、王様は裸だった。
それがわかったら、今度はその王様によってたかって石つぶてを投げつけ殺そうとしてる。
みんながもてはやしてた過去のあの状況で「王様は裸だ!」っていうのは、あたりまえですけど正義です。
しかしその後の展開に対する貴殿の困惑は理解できます。
彼女は手厚く保護すべき子供ではないのですから。
血税の無駄遣いは即刻、改めて欲しいです。
しかし,個人のプライベートな部分,ましてや「恋愛」などはまさに関係ないと思います.究極的なことを言ってしまえばどんな趣味をしていようがどんな性癖を持っていようが,研究について「正しいプロセス」でしっかりとした「結果」を出せば問題ないのですから.
恐らく,『結果』を求められすぎたことによって今回の事件は引き起こされたのだと思います.
すなわち,若いうちに「大きな結果」を求められる研究者業界の制度に問題があると思いますし,「大きな結果」を出すためには何をしても良いという文化(恐らく研究室文化ではないでしょうか)に問題があるのだと思います.
そのために,目先のしっかりした(ように見せる)「結果」を追求した結果「正しいプロセス」では亡くなってしまったのだと思います.
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1014.html
もしそうであったなら、ここまでの責任は誰が取るのでしょうか。
情事人事だったというのは、ただの週刊誌ネタではなく、理研CDBの内部をよく知る人もネット上で発言しており、その部分に蓋をしてしまっては、今回の騒動や、不自然な人事の原因究明ができず、今後の理研自体にもよくないのではないでしょうか。
小保方氏の再チャレンジについては、研究以外の分野でお願いしたいです。今回の件は、1発退場に値する悪質なものです。
小保方氏は最初の会見でも「まだIPS細胞と比較する段階ではない」「100年先の未来の為に役立てたら」というようなことを言っていたと記憶しています。
それを「IPSより簡単にできる」などと、山中教授への対抗心むき出しにしていた笹井氏のことは何故報じられないのでしょうか?
笹井氏の方が立場的にも実績に関しても表に出てしかるべきなのに、何故、実績もない小保方氏をリーダーにし、全て責任をかぶせるような構図になっているのか。
理研の看板に泥が付いて当然だと思いますが。
今回はマスコミよりネットのほうが報道力があると思いました。