同じ能力を持ち、同じ実績を収めていても、世の中の人は幸せをつかめる人と一向に幸せをつかめない人がいます。
二人の違いはどこから生じるのか?
それはその人の『幼少時代の記憶』が最大の原因です。
多くの場合、幸せな家庭で育った子供は幸せな人生を送り、不幸せな家庭で育った子供は不幸せな人生を送ります。
それはなぜか?
人の将来がその人が持つ将来のイメージに大きく左右されることは、マーフィーや神田先生によって多くの実例で説明されているとおりです。
人が幸せを手に入れるためには、自らの成功イメージを強く心に思い描く必要があります。
しかし、不幸せな幼少時代を過ごした人が幸せな将来像をイメージしようとしても、不幸な記憶に阻害されてしまいます。
そういう人が不幸な過去から抜け出すため、富や名声を目指し手に入れることができたとしても、そこにも幸せを感じることができません。
なぜなら不幸なイメージが心の奥底にとどまり、絶対的なイメージとして心の大部分を占めてしまうからです。
気づいてみるとあれほどなりたくないと思い続けていた境遇に身をおいてるのです。
かように幼少時の記憶は心の深いところに根ざし、その人の将来に強い影響を与え続けます。
不幸な幼少体験を持つ人が幸福をイメージするには、まず過去に遡り、過去に感じた不幸ではなく、過去に感じた幸せを探し出す必要があります。
その幸せの種を伸ばすことによってしか最終的に自身の望む形での幸せはつかめないと思います。
過去に反抗する気持ちは強いモチベーションとなりますが、最終的に己の身を滅ぼします。
反抗するモチベーションでもって経済的に成功した人はどこかで過去を認める気持ちに価値転換を図らなくてはいけません。
そうすることによって最終的に幸せを手に入れることにつながっていくのです。
(文責:システム担当 逵(つじ) 武人 )
さて、今回も、システム担当の逵(つじ) さんが書いてくれました。
子供時代に、親の会社が倒産し、そこから這い上がろうとした経営者として、ワタミの渡邊社長とグッドウイルの折口会長がいます。
どちらの社長も強烈な上昇志向を持ち、モチベーションには共通点があるような気がします。
私を含め普通の人は、平凡な家庭環境の中に育っています。
ただし、子供時代に親からの十分な愛情を受けられなかった人は、いつまでも他人に依存する傾向があります。
親からどのような教育を受けたかは、自分自身では変えられないものですが、確かに我々は幼少時代のすごし方で、人生の多くが影響を受けている気がします。
しかしながら、変えることのできない「過去」をいまさら悩んでも仕方ありません。
自分の力で変えられるのは、「現在」と「未来」だけです。
であれば、そこに焦点を絞って前向きに生きるしかありません。
朝目覚めたときから、新たな人生が始まると思えば、昨日の自分にひきづられることなく生きられるかもしれません。
よく成功哲学の本に、「最終的にはモチベーションの高さを維持できること」といった趣旨が書かれています。
そのためには、大儀や志、社会性が重要になってくるのです。