「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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労働法:個別的労働契約における「労働者」と「使用者」

2013-04-09 05:23:49 | シチズンシップ教育

個別的労働契約における「労働者」と「使用者」 菅野 109 頁~、下井 15 頁

(1)「労働者」概念

⇒労働基準法9条

****労働基準法9条*****
(定義)
第九条  この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業又は事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。
****************

 2つの指標

1)使用される者⇒「使用従属関係」

2)賃金を支払われる者⇒「賃金」

  賃金とは⇒労働基準法11条

****労働基準法11条*****
第十一条  この法律で賃金とは、賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのものをいう。
*****************



【判例】
横浜南労基署長事件:最1小判平成 8.11.28 労判 714 号 14 頁、百選1
               ⇒「労働者の判断基準」の検討有り

藤沢労基署長事件:最 1 小判平成 19.6.28 労判 940 号 11 頁



(2)「使用者」概念 菅野 117 頁~
・使用者概念も労働者概念同様に多義的である。
・具体的検討(労契法上の使用者の問題)

 使用者とは⇒労働契約法2条2項

*****労働契約法2条*****
(定義)
第二条  この法律において「労働者」とは、使用者に使用されて労働し、賃金を支払われる者をいう。
2  この法律において「使用者」とは、その使用する労働者に対して賃金を支払う者をいう。
*******************


ア 社外労働者と受入企業の関係

※黙示の労働契約の成否による処理

【裁判例】
サガテレビ事件:福岡高判昭 58.6、労判 410 号 29 頁 百選 2

イ 親子会社における関係

※法人格の否認法理による処理

以上

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