ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
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ユダヤ51~ユダヤ資本がアジア進出の先頭に

2017-05-19 08:48:12 | ユダヤ的価値観
●ユダヤ資本がアジア進出の先頭に

 ところで、イギリスは1600年に東インド会社を設立し、ポルトガルやオランダに続いてインド洋交易に参加していた。東インド会社は、インド大陸で1757年にプラッシーの戦いに勝利してフランス勢力を駆逐した。以後、イギリスはインドの諸国を次々に征服した。1840年代後半にはシク戦争に勝って、パンジャブ地方を併合し、インド征服を完成した。
 1820年代以降、産業革命の進むイギリスから、機械生産による綿布がインドに大量に流入した。インドの手工業者は圧迫され、インド経済は打撃を受けた。インド人の不満は高まり、57年セポイの反乱が勃発した。セポイとは、東インド会社が雇ってインド征服の手足としていた傭兵である。反乱は大規模化したが、59年イギリス軍はこれを鎮圧した。この間、イギリス政府は、東インド会社の機能を停止し、直接支配に切り替えた。そしてムガル皇帝を廃して帝国を滅亡させ、77年にはヴィクトリア女王が皇帝を兼ねるインド帝国を創建した。
 こうしてインドは実質的に植民地化された。これは非常に重大な出来事だった。近代西洋文明が、初めてアジアの文明のひとつを完全に支配下に置いたのである。
 イギリスのアジア進出は、ロスチャイルド家等のユダヤ人資本家が関わる銀行・商社等によって推進された。ユダヤ人はインドやシナへの進出でも活躍した。その代表的存在として、サッスーン家が挙げられる。
 サッスーン家は、もともとは18世紀にメソポタミアに台頭したユダヤ人の富豪家族だった。オスマン帝国治世下では、財務大臣を務めるほどの政商だった。イギリスとの関わりは、デイヴィッド・サッスーンによる。バグダード生まれのデイヴィッドはインドに進出し、1832年にムンバイでサッスーン商会を設立した。そして、イギリスと結んで、アヘンの密売で莫大な富を築き、アヘン王と呼ばれた。イギリスの紅茶の総元締めでもあった。
 1840年、シナの清国とイギリス等の列強の間で、アヘン戦争が起こった。清国がアヘン輸入禁止令を出したのが、きっかけだった。イギリスをはじめ列強の近代化された軍事力の威力の前に、清国はあえなく敗れた。戦後、列強は競ってシナに進出した。中でもロンドンに本部を置くサッスーン財閥の進出は、目覚ましかった。上海に営業所を設け、英・米・仏・独・ベルギーなどのユダヤ系の銀行・商社を組合員に持ち、鉄道・運輸・鉱山・牧畜・建設・土地売買・為替・金融保証を主な営業科目として、インド、東南アジア、シナに投資を行った。
 今日も続く香港上海銀行(HSBC)は、1868年にデイヴィッドの息子アーサーが最大の株主となって設立された。ほかにベアリング商会、マセソン商会、ロスチャイルド家等が出資した。アーサーの義理の弟は、ネイサン・ロスチャイルドの孫レオポルド・ロスチャイルドだった。サッスーン財閥は、デイヴィドの死後、アルバート、次いでエドワードが相続し、三代の間に巨富を築いた。エドワード・サッスーンの妻は、ロスチャイルド家のアリーン・ロスチャイルドだった。このようにサッスーン財閥は、ロスチャイルド家と婚姻を含む深い関係を築き、ロスチャイルド系列の財閥として、巨富を成した。それは言い換えれば、ロスチャイルド家が、中東系ユダヤ人のサッスーン家を系列化し、親族関係を結んで、勢力を広げたということなのである。
 イギリスのアヘン貿易には、アメリカのラッセル・アンド・カンパニーも参入していた。同社は、ウィリアム・ハンチントン・ラッセルが所有する会社で、ロスチャイルド系の商社であるジャーディン=マセソン社と提携して、太平洋と大西洋を股にかけて巨富を得ていた。ジャーディン=マセソン社はユダヤ系の商社で、幕末維新期のわが国に武器・機械等を売って繁栄した。彼らのアヘン貿易には、第32代大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトの母方であるデラノ家も参入していた。
 ラッセルは、アルフォンソ・タフトとともに、スカル・アンド・ボーンズという団体を創った。この結社は、1832年にイェール大学に結成された秘密結社である。アメリカ支配層の主流であるWASP、つまりホワイト=アングロ・サクソン=プロテスタントを中心とした学閥集団である。メンバーには、17世紀に最初に北米に来たピューリタンの名家や、18~19世紀に成功したハリマン、ロックフェラー、ペイン、ダヴィソン、ピルスベリー、ウェイヤハウザー等の富豪が多い。アメリカ社会に秘密結社の数ある中で、最も強い社会的影響力を持ち、政界・財界・法曹界・学界やCIA等に強力な人脈を広げていった。こうしたWASPの秘密結社のもとにはアヘン貿易で得た富があり、その人脈はもともとロスチャイルド家ともつながっていたのである。そして、後に述べるように、やがてWASPとユダヤ人が協力・融合するようになっていく。

 次回に続く。
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