ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

自民党総裁選7~新総裁の選出へ、直前の動向

2021-09-26 08:05:40 | 時事

●候補者の情報の続き

◆河野氏

2021.9.21
 河野氏が親族企業「日本端子」と尖閣諸島について語りました。

産経新聞の記事
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河野氏、親族企業の中国との関係「政治活動に影響全くない」
2021/09/21 12:09

 自民党総裁選に出馬している河野太郎ワクチン担当相は21日の記者会見で、親族が経営する企業と中国企業との関係性から、首相に就任した場合の中国政策への影響を懸念する声がインターネット上の一部で出ていることについて「私の政治活動に影響を与えるということは全くない」と明言した。同社株の保有についても「資産報告を毎回しっかりやっており、何の問題もない」と答えた。
 また、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐり、約8年前に米オバマ政権時代に駐日米国大使を務めたジョン・ルース氏と面会した際、河野氏が「あんな石ころのような尖閣諸島で日中関係にひびが入るくらいならくれてやればよい」という趣旨の発言したという情報がネット上で拡散されていることについて、「ガセネタだ。フェイクニュースだ」と全面的に否定した。
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2021.9.22
 河野氏と親族企業「日本端子」との関係。本人は記者会見で「私の政治活動に影響を与えるということは全くない」と明言し、同社株の保有についても「資産報告を毎回しっかりやっており、何の問題もない」と答えましたが、その言葉通り信じる支持者が何割いるか。共産中国に絡むことだと主要メディアや左派野党はこれ以上追求しないかな。

北村晴男弁護士のツイート
 「河野氏がどう弁明するかは関係ない。客観的に、中国共産党に生殺与奪を握られている親族企業があり、それがギリギリの政策決定にどういう影響を与える可能性があるかが重要。そして、これまでの河野氏の主張が悉く中国と自身のファミリー企業に有利なものである事実を、偶然と見るべきか否かである」
黒瀬深氏のツイート
 「いや弟が勝手にやってるだけの会社ならばまだしも、河野太郎氏も株主であり会社を所有しているわけでしょう。自分の会社が中国にどっぷり依存しているのに、果たして安全保障や外交などで中国に強気に出れるのかなと。すごく疑問が残ります」

松林利一氏のFBポストより
 「中国で会社を設立する場合、出資比率上で制限があるが、日端社は、共産党から優遇措置を受けている。
 中国内に複数の工場他を持つ会社のオーナーが、今、自民党総裁選に出ており、当選すれば、自動的に内閣総理大臣になる。
 中共が、工場等を人質として、河野太郎新総理大臣に圧力を掛ければ、ほぼ何でも通ってしまう」

浅香豊氏のFBポストより
 「河野太郎氏の親族企業の『日本端子』と中国の京東方科は合弁で『北京日端電子』を営んでいる。そして京東方科の董事長の陳炎順氏は全国優秀党員に選ばれたエリート共産党員であることがわかった。マスコミがこの件を報じないのはひどい話だ」

三木慎一郎氏のツイート
 「日本端子の中国子会社である『北京日端电子有限公司』は、日本端子60%、京东方科技集团股份有限公司40%の出資比率であり、河野二郎氏は副董事長であるが、京东方科の董事長である陳炎順氏はエリート共産党員であり、今年6月に全国優秀党員に選ばれたレベルの共産党員です」「つまり、簡単に言いますと、日本端子が120万ドル出資、残りの80万ドルは、共産党トップクラスの企業が出資して作られた会社が『北京日端电子有限公司』という事です。合法ですが…共産党の血が40%入っている事。モラルの問題です」

2021.9.22
 河野氏の親族企業問題。

ジャーナリスト、西村幸祐氏のFBポストより
 「現地法人製造の太陽光パネルの端子は、China企業が製造する太陽光パネルに接続されるが、そのパネルがウイグルで製造されたものか、素材、部材にウイグルで造られたものが使用されると、米国の制裁対象になる可能性がある。
 現地法人だけでなく日本端子本社も制裁対象になる可能性もあり、さらに日本の経済安保でも規制対象になるのではないだろうか?」


2021.9.26
 河野氏の親族企業問題。

松林利一氏のFBポスト
 「日頃、日本端子(株)と取引をしている実務家から、生の声が届いた。
 『日本端子(株)は華為(Huawei)のバックグラウンド・システムを下支えしています。システム構築には必要不可欠な製品で、第三国でおいそれと生産する事が出来ないような代物を手がけています。これは、通信機器や半導体業界では有名な話で広く知られています。』」

 河野氏の親族企業であり、河野氏が株主である日本端子は、華為(Huawei)ことファーウェイと深い関係にあるということです。米国のトランプ前政権は、次世代移動通信システム(5G)からファーウェイを中心とする中国企業の排除を進めました。米国が規制の対象にしているのは、ファーウェイと取引をしている外国の企業を含みますから、当然、日本企業も対象です。場合によっては、そうした企業と取引している銀行も対象になるので、規制を恐れる銀行から融資を受けられなくなる企業も出ると見られます。

 河野一族危うし。そして、もし河野太郎氏が首相になったら、日本国が危うし。

2021.9.22
 河野氏が、中国外務省の華春瑩報道局長との自撮りツーショット写真で左胸につけているバッジは「天安門バッジ」だという指摘が。



 このバッジは、中国共産党員しかつけられないものだという指摘もあります。実際そうなのでしょうかね。観光土産や宣伝のために外国人にも配ったものということはないでしょうか。

2021.9.23
 河野太郎氏の親中ぶりは、父親の洋平氏ゆずり。河野洋平氏の外務大臣時代から、中国共産党中央党校と日本の官民交流事業が行われていたとのことです。

山岡鉄秀氏のFBポスト
 「なんと河野洋平外務大臣時代から中国共産党中央党校と日本の官民交流事業が行われていた。それが未だに外務省HPに掲載されている。
 中国共産党中央党校とは、中国共産党幹部党員の教育研修機関。本事業を通じた交流は中国での将来の要人となり得る若手幹部の知己を得る極めて重要な機会とのこと。
 完全に浸透工作ツールであり、洗脳とスパイ養成の機会を提供するに等しい。連綿と続く河野家の中共支援活動を今断たねばならない」

◆4人の候補者の比較

2021.9.22
 対中非難決議。中国の新疆ウイグル自治区や香港などでの人権弾圧を非難する国会決議に関するアンケートに対し、総裁候補のうち、岸田・高市・野田の3氏は、質問に対して「採択すべき」と回答。一方、河野氏の事務所は「回答しない」と回答してきたとのことです。

2021.9.24
 河野氏側は、対中非難決議に関して22日の時点では「回答しない」と連絡していました。その翌日、「時期は分からないが、採択すべきだ」と回答したとのことです。
 本音は、採択したくないが、選挙で勝つためには、反発を食わないように回答しておこうということか。

2021.9.23
 自民党総裁選の候補者たちの著書の売れ行き。高市氏の『美しく、強く、成長する国へ』(ワック)は、初版1万7000部、6回にわたる重版で、今月21日時点で13万7000部。1週間で10万部超えとなった本は、出版元のワックでは初めてとのことです。河野氏の著書『日本を前に進める』は初版5万部、4回の重版、17日時点で累計発行部数は5万9000部。発行部数で見ると、高市氏の本は河野氏の本の2倍以上。重版の部数では12万部と9000部ゆえ、高市氏の本の勢いは10倍以上で圧倒的です。
 岸田氏の本は高市氏・河野氏の本に埋没し、野田氏の本はほとんど存在感がないようです。
 私は高市氏の本を読みました。テレビやネットで視聴する彼女の発言が、長年にわたる真摯な調査研究・政策立案あってのものだということが良く分かります。票が欲しくて有権者に猫なで声ですり寄って最敬礼までする多くの政治家と違い、心から国民のことを思って考えた政策を訴えている姿勢に感動を覚えます。

2021.9.24
 候補者の4人とも、台湾のTPPへの加盟申請を歓迎し、支援する考えを示した。台湾のWHOへの加盟についても、そろって後押しする考えを示しました。
 まともな反応です。ただ、河野氏については、本気で加盟の実現を支援するかどうかは、今後の行動を見る必要があります。

●現状分析と将来展望5

2021.9.25
 政府は、菅首相の後任首相を選出する臨時国会を10月4日に召集することを閣議決定しました。今月29日に決まる自民党新総裁が、衆参両院本会議の首相指名選挙で第100代首相に選出される見通しです。

時事通信の記事より
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 決選投票となれば、河野氏には不利との見方がもっぱらだ。政府・与党の従来方針に反する年金や原発政策を掲げていることや、根回しを軽視する政治手法に根強い反発があるためだ。議員票を呼び込むため、陣営の閣僚経験者は「党員票で6割を取りたい」と語った。
 岸田文雄前政調会長(64)は、自身が率いる岸田派(46人)のほか、最大派閥の細田派(96人)と第2派閥・麻生派のベテランが主な支持基盤だ。決選投票に残り、高市早苗前総務相(60)の陣営との「2位―3位連合」による逆転を想定する。
 だが、高市氏の予想外の猛追に、岸田氏陣営は危機感を募らせる。てこ入れのため、1人当たり最低5議員に呼び掛けることを確認した。岸田氏ではなく高市氏が決選投票に残った場合は、「高市氏には乗れない」「政策的には河野氏の方が近い」との声が陣営には少なくない。
 高市氏は細田派出身の安倍晋三前首相から全面支援を受け、保守系議員らに浸透。党員の反応も悪くないことから、陣営幹部は「かなりの手応えだ」と語る。ただ、高市氏が2位に入るとタカ派色を敬遠して他陣営が河野氏に流れるとの見方もあり、勝算は立っていない。
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 第1回投票で高市氏が2位に入ると、岸田氏に投票した議員のうち、決選投票では、かなりの部分が高市氏ではなく河野氏に投じるだろうという予想ですね。その票数がどれくらいになるかは、調査・分析されていません。岸田派については、領袖の岸田氏が自分が3位になった時はどうするかを、派閥議員に明確に示せば、大体まとまるでしょう。問題は、他の派閥や無所属議員で第1回で岸田氏に投じる議員が、高市氏が2位になった場合に、決選投票で高市氏と河野氏のどちらを選ぶかどうかでしょう。
 今回の総裁選は、自主投票としている派閥が多く、従来のように派閥ごとに積み木のように票を積み重ねる計算が有効でないので、予想は極めて難しいです。
素人の気楽さで、そこを大胆に予想してみます。
 岸田氏を支持する国会議員は、第1回投票でもし河野氏が1位、高市氏が2位になると、決選投票で誰に入れるか決めねばなりません。自民党における保守を赤、リベラルを青で表すならば、高市氏は赤、岸田氏は赤紫、河野氏は青紫、野田氏は青に位置します。赤と青の間にグラデーションがあります。岸田氏の支持者は赤紫だが、その中にも赤に近い側と青紫に近い側があります。赤に近い側の議員は高市氏に入れる。しかし、青紫に近い側の議員は河野氏に入れると考えられます。
 さて、ここで岸田氏の支持者が高市氏と河野氏に分かれた場合、どれくらい河野氏支持に流れた場合、高市氏が破れ、河野氏が勝つかが検討点です。
 私は9月20日の掲示で、高市氏が驚異的な躍進を加速し続けた場合、第1回投票で岸田氏を抜いて2位になることも考えられるとし、決選投票では、2位の高市氏と3位の岸田氏が組み、両者の合計は240~260票となり、過半数の215票に達して高市総裁が誕生すると書きました。その予想をもとに試算すると、第1回投票における岸田氏への票のうち25~45票が河野氏に流れた場合、高市氏は破れ、河野氏が勝つと予想されます。
 20日の掲示で、私は第1回投票で岸田氏は130~140票を得ると仮定したのですが、それが高市氏に20~30票食われるとすると、100~110票。そのうち25~45票が河野氏に流れるというのは、25~40%という割合になります。
 そこで結論としては、決選投票で岸田氏の支持層から25%以上が河野氏に流れると、高市氏は破れ、河野氏が勝つ。逆にある程度、河野氏に流れても、それが25%未満であれば、高市氏が勝利すると考えられます。

2021.9.25
 FNN・社会調査研究センターなどが共同で、終盤戦に入った自民党総裁選挙について、全国1万人規模のインターネット調査を実施。9月25日にNTTドコモ「プレミアパネル」から対象者を無作為に抽出し、メールで協力を依頼。1万90人から有効回答。
 自民党の支持層に限ると、河野氏が47%、高市氏が28%、岸田氏が18%、野田氏が4%と、高市氏が2番手。しかも、岸田氏に八きり水をあけています。保守系の高市氏と岸田氏を足すと、46%。リベラル系の河野氏と野田氏を足すと、51%。5ポイント差になっています。
 毎日新聞と社会調査研究センターが1週間前のl18日に行った全国世論調査では、自民党支持層で、河野氏50%、高市氏25%、岸田氏14%、野田氏3%でした。リベラル系の河野氏・野田氏は計53%、保守系の高市・岸田氏は計39%で、14ポイント差でした。1週間立って行われた今回のFNNと社会調査研究センターの調査結果では、この差が5ポイントとなっています。
 二つの調査は対象と方法が同じではないので、厳密な比較はできませんが、数字だけ見ると、保守系の支持が増えています。また候補者別では、河野氏(50%→47%)と岸田氏(18%→14%)の支持が下がり、高市氏(25%→28%)の支持が上がっています。この変化は、ある傾向を示しているのではないかと思います。
 注意したいのは、いずれもアンケートに答えた自民党の支持層は、必ずしも党員党友ではなく、投票権があるのはあくまで国会議員と党員党友に限られることです。国会議員と党員党友の動向は、これらのアンケートでは分かりません。
 さて、実際の投票、そして決選投票で、どういう動きと結果が出るか。日本の針路を分ける重大な選挙となります。その針路は、116万人ほどの自民党員の判断に委ねられています。日本の人口の約100分の1の人たちです。私は特定の政党に所属せず、自民党員ではありませんので、党員の方々に賢明な判断を期待します。そして、最後は382人の自民党の国会議員の選択で、事実上、次の総理大臣が決まります。彼らには私利私欲・派利派略ではなく、有権者から国政を託された者として、本当に国家・国民を思って確かな選択をしてほしいと思います。

 以下随時掲載。

************* 著書のご案内 ****************

 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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