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ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

3月7日 1万人大会の報告1

2006-03-08 14:18:36 | 皇室
 3月7日、「皇室の伝統を守る1万人大会」に1万3百人余が集まった。日本武道館は、全国各地から参集した人々で埋め尽くされた。

 開会宣言に続き、壇上に映し出される国旗「日の丸」に注目しつつ、国歌「君が代」の斉唱が行われた。
 以下、内容をご紹介したい。これは私のメモによるもので、正確な文言ではないことをお断りしておく。

一、主催者代表挨拶

●三好達・元最高裁判所長官
 「秋篠宮紀子妃殿下の御懐妊が伝えられ、慎重論が高まった。しかし、政府は有識者会議の報告に基づく皇室典範改正という姿勢を全く変えていない。そこで『皇室の伝統を守る国民の会』を設立することにした。
 ポツダム宣言受諾のとき、昭和天皇は、自分の身はどうなろうとも国民を救わねがばらならないとお考えになった。連合国は、日本の政体は最終的には国民の自由意思によると答えた。これでは国体を護持し得ないという反対があった。しかし、陛下は『国民の自由意思で決めてもらって差し支えない』と言われて、宣言を受諾した。陛下は国民に対する大きな信頼を示してくださったのだ。
 このご信頼は、歴代の陛下にも同じである。絶対にそのご信頼を裏切ってはならない。
 皇室典範の拙速な改正に反対し、慎重な審議を求める署名に署名した国会議員は、本日現在225名に達している。
 男系継承の維持に向けて、健全な世論を形成し、男系による継承を安定的なものにするために、国民の英知を集めていきたい」

二、各界からの提言

●中西輝政・京都大学教授
 「紀子様の御慶事には、人智を超えた、何か神秘的なものを感じる。
 皇室のアイデンティティ、本質は、万世一系にある。日本文明のありようも、そこにある。その特徴は三点ある。第一に、神武天皇以来、一つの家系が皇位を継承してきた。第二に、しかも、その家系は、神話につながり、神々の系譜につながる。頼朝も信長もこの権威を侵すことはできなかった。第三に、皇位は125代にわたって男系で継承されてきた。
 文明史的に見れば、女性天皇のお婿様が山田太郎という方になれば、山田王朝に変わったと、世界の中では見られる。
 キリスト教文明の核心には、キリスト教があるとすれば、日本文明の核心には、日本人の心がある。正直、勤勉、約束を守る、清潔等という日本人の心の特質は、天皇に象徴される。何ゆえに、天皇が日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であるかを掘り下げて考えなければならない。
 皇室典範には、三種の神器、大嘗祭などを定めていない。暫定的なものにすぎない。真の改正を国民の側から、声を上げていく必要がある。経済的にも、皇室は今のままでよいだろうか。憲法上の天皇のあり方も、問い直してゆくべきである」

●桜井よし子・ジャーナリスト
 「皇室は神話の世界につながる。近代的な合理的思考や理屈には合わないことがある。それは、国の成り立ちの物語であり、民族の心である。
 日本文明の真髄は、皇室の姿の中にある。
 万世一系、男子相続に、歴代の天皇は、心を砕いてこられた。昭和天皇には四人、内親王様が続いた。四人目の内親王様のお誕生は、昭和6年だった。お誕生の20日後、昭和天皇は、西園寺公に、養子を取ることが可能かどうか検討せよ、と御下問になった。内親王に継承をとは、お考えにならなかったのである。
 GHQは、皇室をなくそうとした。占領統治のために、皇室を細々と残すことにしたにすぎないにもかかわらず、平成の世に、GHQがやり残したことを、やり遂げようとするかのごとき人たちが出てきている。
 紀子様の御懐妊は、『あなた方は、何者ですか。無国籍の根無し草ではありませんでしょう』と問いかけておられるように思う。御懐妊により、日本人は国について考える時間を与えていただいたのだ。
 日本文明の心を守っていくため、悔いのないように、この国のありようを考えていこうではありませんか」

 続きは、次回書く。

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