ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

「写真家・植田正治が撮る松江-変わらない風景と移り行く風景」 松江歴史館

2014-05-05 20:54:24 | ○○展
以前に恵比寿で「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーブ」を見てから気になるアーティストになった植田正治の写真展が松江歴史館で開催されていた。植田正治の出身は鳥取だが松江にも縁がるようである。
ゴールデンウィークまっただ中で、通りには観光客も多くいたので混んでいたらイヤだなと思ったが杞憂であった。入場まず思ったのは心の中で「狭い~」と叫びたくなるほどの展示スペースであった。まあ300円だしな。それでも作品の魅力は相変わらずで松江の街並、住民が飾ることなくありのままに写されていてほっとする。水の都松江というだけあって橋の写真がとても多かった。今回のテーマは「春と夏」であり季節感が写真を通して伝わってくるのがわかる。タイトルには松江と入っているが出雲の写真も数点展示してあった。それにしても夕陽と宍道湖の組み合わせは素晴らしいな。まだ直にその光景は観てないんだよな。
作品のほとんどは昭和40年前後だが写真の横に同じ場所の現代の写真も展示されており比較もできるようになっていて面白かった。当然半世紀も経つと変わるところもあるけど、基本的なところは変わってないなと思った。それがいいことなのか悪いことなのかはわからないけど松江の魅力なんだと受け取っておくことにした。

一番驚いたのは企画展とは別に展示してあったレゴで作った松江城と和菓子で作られた花だったりして。

『舟を編む』

2014-05-05 13:53:21 | 邦画
公開当時から気にはなっていたけど日本アカデミー賞を獲った途端に興味が失せてしまっていた。最近はテレビで放映するのが早くなって嬉しいやら寂しいやらで複雑だ。

結論から言うとすごく面白かった。キャスティングもすごくいいけどやっぱり原作がいいからなのかな。監督は『川の底からこんにちは』の石井裕也だったから結構期待していたけど。
メインは辞書作りだけど登場人物がみんな成長していく様子がすごくいいね。不器用な主人公だけど周りの人間も彼に影響を受けて変わっていく。2時間そこそこであそこまで描いたのはお見事だな。最近はすっかり低視聴率男のイメージのオダギリジョーもすごく良かった。やっぱり役者としては優秀なんだな。
しかし辞書作りにあんなに時間がかかるとは思いもよらなかったな。15年くらいかかっていたかな。作っている間に新たな言葉がどんどん生まれてくるだろうし、ある意味際限のない仕事だな。今まで気にも留めたことないけど辞書を作るっていうテーマがまず興味深い。

しかし、一つ腑に落ちないのはよくヒロインは主人公と結婚する気になったな。彼女が一番の変人ではないか。