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クラブ経営について71

2017-03-08 00:01:32 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 親企業の無い地方クラブなのに、初昇格からずっとJ1をキープしている鳥栖さん。当ブログは、PJMフューチャズ時代の経営危機をよく覚えている者としては、今の興隆にただただ驚いています。なぜあの鳥栖さんが、J1の企業チームと肩を並べる存在になりえたのか。そんな話を解説してくれるコラムが出ました。以下、抜粋して紹介。
   
【続々大物獲得に名乗り?地方クラブ鳥栖が営業収益28億円超えの理由とは:THE PAGE】
 ドイツの名将やイタリア代表の守護神など、オフになるたびに積極的な補強に動いてきたJ1鳥栖が、2017年1月期決算の営業収益でクラブ史上最高額となる28億円を超えていることが判明。昨期の24億8900万円からさらに伸ばしたもので、親会社や責任企業をもたず、かつ観客動員がなかなか望めない地方の市民クラブのなかでは突出した数字。
 開示されている昨期の経営情報を見ると、J1の地方クラブの営業収益は甲府が15億2500万円、仙台が22億3900万円で、すでに鳥栖の後塵を拝している状況。中でも広告料収入が約52.4%増の12億300万円と急伸。ホームタウンの佐賀県鳥栖市の人口が約7万2000人と全53クラブの最少で、頭打ち状態となっている観客動員数を考慮すれば、28億円を超える営業収益にも広告料収入が大きく寄与。
 クラブを運営する㈱サガン・ドリームスの竹原社長が就任したのが2011年5月。初決算となる2012年1月期の営業収益は6億8900万円、広告料収入は2億5300万円。右肩上がりに転じさせた理由について、「選択と集中。クラブの能力的に数多くのことはできないので、今年はこれ、と選択した売上げに対して徹底かつ集中的に取り組む。そうした努力をシンプルに、5年半にわたって積み重ねてきただけ」と竹原社長のコメント。
 竹原社長は、兵庫県伊丹市で生まれの56歳で、北陽高サッカー部ではインターハイを制した経験があり、24歳のときに佐賀県へ移って、'96年に㈱株式会社ナチュラルライフを設立。九州や北陸、関西、そして関東で「らいふ薬局」を展開。現在の事業を立ち上げたのは、36歳になる年。うかがい知れる苦労の跡はタフネスさにつながり、「竹原さんのお金の集め方はすごい」と脱帽するJクラブ経営者も少なくないとか。
 そして、'15年のスマートフォンゲーム大手「㈱Cygames(サイゲームス)」と結んだスポンサー契約が転換点。Cygames社は資本・業務提携先であるDeNAの「Mobage(モバゲー)」へ人気アプリを開発・供給している事で有名。'11年の設立ながら急成長を遂げ、昨年末には約133億円もの当期純利益を計上。本社は東京都渋谷区だが、渡邊社長が佐賀県伊万里市出身であることが接点。

 5位に躍進した'12年からJ1に定着している鳥栖は、必然的に年俸総額も高騰。営業収益を伸ばしながらも、'14年から2期連続の赤字を計上。その窮地でCygames社とスポンサー契約を結んだこともあり、'16年には黒字転換を達成。
 チーム強化へ最大限の支援を申し出たとされる同社とのタッグ結成は、金銭面を含めて積極的な交渉も実現。マガト氏の監督やブッフォン選手の獲得にも奔走。マガト氏に代わって招へいしたマッシモ・フィッカデンティ監督がイタリア人という縁で、39歳のレジェンドと接触。他にも権田選手や、小野裕二選手らの新戦力を迎えた今シーズンに期待。
 竹原社長によれば、J1の上位で戦うための経営規模の目安としてきた営業収益30億円に、'17年度には到達する見通し。無理をしてでも勝つことでスポンサーがつき、戦力が整い始める好循環。地方クラブの「雄」となったJ1鳥栖が見つめる先には、初のタイトル獲得が定められていると締めくくっています。
THE PAGE該当ページ:アドレス

 という内容でした。よくサイゲームスのような有名企業を外部からよく引っ張ってこられたなぁと思っていましたが、そうですか、社長さんは佐賀県出身な訳ですか。それにしても親企業の無い地方クラブで営業利益30億円にもうすぐ到着するというのはすごいと思います。こちらのすごいのは数字を追いながら、しっかり佐賀の地に根を張れている事。山雅さんや仙台さん、甲府さんとはタイプが少し違いますが、当ブログでよく例える、商業主義に走るとか、親企業の無い企業チームというものとは全然違う価値観だという事です。
 企業チームばかりのJ1でしっかり互角に争っている地方クラブとして、これからも頑張っていって欲しいと思います。いっその事、チーム名を「サガン鳥栖」から「サガン佐賀」か「佐賀FC」にされたら、もっと佐賀県の県民クラブになるのではないでしょうか。
J1鳥栖関連⑨⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161120
   〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160509
   〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140804
   〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130321 
  〃     ⑤http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100820 
  〃     ④http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090608 
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090530 
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090314 
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070612

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