東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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一年ぶりの帰郷と「おかえりモネ」と事業承継

2021-10-31 12:00:00 | 21期生のブログリレー

こんにちは

17期の永井裕介(通称:スケさん)です。

 

先日、一年振りに帰郷しました。

空き家となった実家は蜘蛛の巣と埃にまみれています。

すぐに家じゅうの窓を開け風を入れます。

外を眺めると、

紅葉前の山々と滔々と流れる川は変わらず昔のままです。

掃除の後、近所で土建業を営む友人に会いに行きました。

小・中・高と一緒でもう半世紀以上の付き合いです。

魚沼弁でしようもない会話をし恒例の除雪を頼んだ後、

「ところで後継ぎは?」友人に聞きました。

「長男は銀行を辞めることはねえ。実は後継者を探すために地元の高校に声をかけようと思っているがーて」

意外な答えが返ってきました。

友人は今まで「会社は自分の代で終わりだ」と言っていたからです。

 

「親父 永浦水産を畳むんなら俺にくれ お願いします」

一昨日終了したNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の一シーン、

主人公モネの銀行員の父親(耕治)が、永浦水産としてカキ養殖を営む祖父(龍己)に突然頭を下げました。

「船も動かせねえおまえに何ができる? 漁師は簡単じゃねえんだ」

「高校卒業してすぐ出て行ったおまえがいまさら何言ってるんだよ」

龍己がどなります。

「簡単じゃないからやりてえんだ。人間ていうのは変わるんだよ」

耕治が食い下がります。

「よし、やるならやってみろ。おめえには無理だ!」

最後に龍己が吐き捨てるように叫びました。

 

その様子を見ていた耕治の妻(亜哉子)がつぶやきます。

「耕治さんは昔から全然変わっていない気がする」

 

根っこの思いやプライドや‥

人にも変わらないものがあります。

 

くだんの友人には、駄目元でもまず息子と話すことを勧めます。

で、結果はどうあれ、

「大丈夫 事業承継を俺も一緒に考えてみるすけな!」

62歳のおっさん同士、

簡単じゃないことへのチャレンジの始まりです。

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キャリアコンサルティングの進め方

2021-10-30 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

 皆さん、こんにちは。事務局の高橋です。今日は、稼プロ!合宿の1日目の講義ですね。本日は午後から、3名のプレゼンテーション、そしてOB2名のロールモデルとしてお話をいただきます。ようやく21期生の方々がリアルで会えることができ、うれしく思います。翌日は、2名の塾生のプレゼンテーションから始まります。そして、キャリアビジョンのブラッシュアップとして、キャリアビジョンの発表があります。発表をしてフィードバックをもらいます。キャリアビジョンの発表をしたことで、実現に向けて意識ができます。それでは、感染対策に気をつけて運営をしてまいります。

 

 翌日の合宿は、大変申し訳ありませんが試験を受験するために途中で退出いたします。皆さまのキャリアビジョンは後ほど拝見したいと思います。そして今日のブログは、受験するキャリアコンサルタントの試験でロールプレイングについて、必要な技能をお伝えしようと思います。これから「聴く」の講義もありますが、それに通ずるものだと思いますので、ご参考になればうれしいです。

 

□システマチック・アプローチ

相談者は、現在の悩みから今後どうしていいかわからないという状況で、相談に訪れます。キャリアコンサルタントの使命は、相談者が自分自身や人生への迷いに寄り添い、次の行動に向かるように支援することです。そのために「相談者との関係性意識しながら面談を進め、相談者の訴えを理解したうえで適切な目標を設定し、相談者に気づき、変化が起こること」を目指します。

 

□傾聴技法

相談者が安心して話せる距離、角度に気を配り座ります。視線や声のトーンは落ち着き、表情は、優しい表情で話し方も相手のテンポに合わせます。ゆっくり相談者の話に合わせて縦にうなずきます。開かれた質問・閉ざされた質問を使い、相談者に気づきを与えて、深掘りの質問を行います。

 相談者が言いたいことをくみ取り、そのポイントを短い言葉で繰り返すことで、改めて気づきがあり、聞いてもらっているという信頼感がわきます。また、相談者がうすうす気付いているけれど、まだはっきりと意識化できていない部分を先取りして言語化します。気持ちを明確にすることで、問題点がクリアになっていきます。

 

□積極技法

ロールプレイでは傾聴ができている場合、積極技法を取り入れるとより良いよいです。質問という形で使えます。例えば、相談者の行動、指向、感情、意味における不一致や矛盾、葛藤を伝えます。信頼関係ができているうえでの助言となりますので、唐突に言っても相手には聞いてもらえません。

(キャリアコンサルタント実技合格ガイドより抜粋)

 

 人の話を聴くということは、簡単なようで難しいです。聞いているようで次に何を話そうかと考えてしまっています。稼プロ!やキャリアコンサルタントのロールプレイで学んだことを生かして人の話を聴き、人の役にたてることができればと思います。

 

 

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新入社員の頃の先輩の教え

2021-10-29 12:00:00 | 21期生のブログリレー

こんにちは。13期生の三好康司です。

皆さんは、社会人になって初めて指導してもらった先輩に影響を受けているといったことはないですか。最近、断捨離に凝っていますが、片付けをしていたら、約25年前、新入社員の頃に、先輩指導員からもらった「営業担当者行動の原点」という資料が出てきたので、その話を書きたいと思います。

私は、1985年(昭和60年)、ニチメン株式会社という商社に入社、繊維部門に配属されました。そして、その時に指導員としてついて頂いたのが、40歳ちょっとでバリバリに稼いでいたMさんでした。Mさんの指導は超スパルタ式で、商談前は必ず「商談内容、目的、ゴールの整理」、商談後は「商談の振り返りと反省会」でした。約3年間毎日この繰り返し、毎回叱られ、結構きつかったことを覚えています。

入社から3年が経ち、Mさんが新しい課を立ち上げられ、私もその課に配属になりました。その時、課員に配布されたのが「営業担当者行動の原点」です。全部で21カ条あります。毎日、仕事前と終了後に読み返していました。今回はそのうち、10項目を紹介したいと思います。

① 新商売TAKE CHANCEのアンテナを常に鋭く持とう
(同じ物を見てもそれを商売のネタにする人とそうでない人の差は大きい)
② 洞察力・判断力・実行力を養おう。商売を進める基本である
③ 物事のエッセンスを見分ける力をつけよう。常にエッセンスを判断基準としよう
④ 良い仕事には時間がかかる。時を惜しむな
⑤ 取引先に接する基本は“誠意”である。誠意で勝負しよう
⑥ 取引先にはサービスの貸しを作れ、サービスの貯金をせよ
⑦ サービスしてマージンを増やそう。サービスをマージンに変えよう
⑧ 接客態度はいきいきと。そうすれば商品が生きてくる
⑨ 得意先に対しては、GIVEを主体とせよ。しかし、”甘え”を持つことは禁物
⑩ 営業マンには、商売が集まってくるタイプと逃げるタイプがある

改めて読み直してみましたが、社会人としての基本を教えてくれた内容です。今でも、知らず知らずに影響を受けています。また、営業担当者を中小企業診断士と置き換えても通用する内容です。この先輩からの教えを忘れず、今後も、中小企業診断士として頑張っていきたいと思います。

明日30日(土)からは「稼プロ!合宿」ですね。私も参加させて頂きます。皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

 

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「心理的安全性」を計測する7つの質問

2021-10-28 12:00:00 | 21期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。事務局の宇野毅です。
今日は、「心理的安全性」について取り上げます。「心理的安全性」とは、職場で何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態のことを言います。Googleが「生産性の高いチーム」と「生産性の低いチーム」を比べてどこに違いがあるかを2012年から4年間にわたり調査・分析した『プロジェクト・アリストテレス』により、近年注目されている概念です。過去にこのブログでも何度か取り上げられています。

Googleはその調査から、以下の5つの成功因子を抽出しました。
①心理的安全性
②目標達成への確信
③役割分担・計画・目標の明瞭さ
④仕事の意味
⑤仕事の社会へのインパクト
この中で、①の「心理的安全性」は群を抜いて重要であり、他の4つの因子を支える土台であると結論づけています。

さて、「心理的安全性」という概念を1990年代に初めて提唱したのは、ハーバード大学のエドモンドソン教授です。エドモンドソン教授によると、「心理的安全性」を計測するための7つの質問と回答があるとのことです。
①このチームでミスをしたら決まって咎められる・・・NO
②このチームでは、メンバーが困難や難題を提起することができる・・・YES
③このチームの人々は、他と違っていることを認めない・・・NO
④このチームでは、安心してリスクをとることができる・・・YES
⑤このチームのメンバーには支援を求めにくい・・・NO
⑥このチームには、私の努力を踏みにじるような行動を故意にする人は誰もいない・・・YES
⑦このチームのメンバーと仕事をするときには、私ならではのスキルと能力が高く評価され、活用されている・・・YES

これらの質問に、それぞれ対応するYESやNOと答えることのできる組織は、「心理的安全性」が高いということです。そして、この「心理的安全性」はチームに以下の5つをもたらすと言われています。
①チームの学習促進と生産性向上
②意思決定の品質向上
③メンバーの離職率低下
④メンバーのチームへの貢献意欲の向上
⑤イノベーションやプロセス変革の促進

これらは、VUCAと言われる不確実な現代において、チームに最も必要とされている要素であると思います。

皆さんがリーダーとして率いたり、関係したりする組織について、この7つの質問を活用し、「心理的安全性」を追求することで、強いチームづくりを図ってみてはいかがでしょうか?

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診断士 独立開業のコツとは

2021-10-27 12:00:00 | 21期生のブログリレー

こんにちは。21期塾生の小林です。今週末はいよいよ合宿であり、オンラインでしかお会いできていなかった皆さんと対面でお会いできるのが楽しみです。

今回のブログは、前回に引き続き、日沖健さんの著書を読みましたので、紹介します。

今回の本は、日沖健著『独立する!中小企業診断士 開業のコツ60』中央経済社、です。この著者の本は、質問に対してズバリと本音で回答してくれるので、読むと非常に多くの示唆を得られるように思います。この本では、中小企業診断士が独立するにあたってのよくある質問、特に、独立開業の意思決定と顧客獲得に関する60の質問について、一問一答で回答してくれています。

 

私が読んだ中で、特に印象的なものは、「どういう意気込みで独立開業を決意したか?」という問いに対して、回答は、「弾みで会社を辞めました」「成り行きで独立しました」「ちょっと思い立って始めました」というコンサルタントが圧倒的に多いとのことです。

コンサルタントは見えないサービスを売るので、売上を正確に予想するのは困難であり、採算性を検討しても、決心がつくのは難しい。採算性を検討するよりも、弾みや成り行きなど軽い気持ちでやってみる人が多く、コンサルタントの独立開業は非合理的な意思決定といえる、ということは目から鱗の考え方でした。

 

また、「専門分野をどう確立するか?」という問いに対して、「コンサルタントは自分の強みを生かせる領域を専門分野にするのが基本」であるという回答です。ただし、もともと、すごいスキルや経験を持つ人は少ないので、独立開業後に経験を積む中でスキルを身に付け、専門分野を磨くのが普通、ということも、今後の活動を検討する中で励まされるものでした。

 

特に、この本では、60の質問の内の20問が、顧客獲得関連の質問であり、顧客獲得のための具体的方法が書かれています。受注のチャネル、ネットワークの形成、受注確率を高める方法など、実践的な方法が多く書かれており、今後折に触れて読み参考にしたくなるものでした。

 

この本は、著者が診断士養成課程の講師として、多くの診断士と関わってきた経験から、独立開業に伴う気になることを、明快に本音で答えてくれ、具体的な方法を提示してくれています。

独立開業をリアルに考えさせてくれる、独立開業を検討する人にとって読む価値のある本だと思います。

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