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「心理的安全性」を計測する7つの質問

2021-10-28 12:00:00 | 21期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。事務局の宇野毅です。
今日は、「心理的安全性」について取り上げます。「心理的安全性」とは、職場で何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態のことを言います。Googleが「生産性の高いチーム」と「生産性の低いチーム」を比べてどこに違いがあるかを2012年から4年間にわたり調査・分析した『プロジェクト・アリストテレス』により、近年注目されている概念です。過去にこのブログでも何度か取り上げられています。

Googleはその調査から、以下の5つの成功因子を抽出しました。
①心理的安全性
②目標達成への確信
③役割分担・計画・目標の明瞭さ
④仕事の意味
⑤仕事の社会へのインパクト
この中で、①の「心理的安全性」は群を抜いて重要であり、他の4つの因子を支える土台であると結論づけています。

さて、「心理的安全性」という概念を1990年代に初めて提唱したのは、ハーバード大学のエドモンドソン教授です。エドモンドソン教授によると、「心理的安全性」を計測するための7つの質問と回答があるとのことです。
①このチームでミスをしたら決まって咎められる・・・NO
②このチームでは、メンバーが困難や難題を提起することができる・・・YES
③このチームの人々は、他と違っていることを認めない・・・NO
④このチームでは、安心してリスクをとることができる・・・YES
⑤このチームのメンバーには支援を求めにくい・・・NO
⑥このチームには、私の努力を踏みにじるような行動を故意にする人は誰もいない・・・YES
⑦このチームのメンバーと仕事をするときには、私ならではのスキルと能力が高く評価され、活用されている・・・YES

これらの質問に、それぞれ対応するYESやNOと答えることのできる組織は、「心理的安全性」が高いということです。そして、この「心理的安全性」はチームに以下の5つをもたらすと言われています。
①チームの学習促進と生産性向上
②意思決定の品質向上
③メンバーの離職率低下
④メンバーのチームへの貢献意欲の向上
⑤イノベーションやプロセス変革の促進

これらは、VUCAと言われる不確実な現代において、チームに最も必要とされている要素であると思います。

皆さんがリーダーとして率いたり、関係したりする組織について、この7つの質問を活用し、「心理的安全性」を追求することで、強いチームづくりを図ってみてはいかがでしょうか?

コメント (3)
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