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「見る」ということ

2018-04-07 16:53:28 | 17期生のブログリレー
こんにちは。17期の金岩由美子です。

今回のブログは「見る」という事について記載します。

先週の日曜日『レアンドロ・エルリッヒ展: 見ることのリアル』に行ってきました。
かねてより金沢21世紀美術館に恒久設置されている《スイミング・プール》を経験してみたいと
興味を持っていたところ、その8割が日本初公開となる最新作を含む44作品が森美術館で見られる
というのですから、行かない訳に行きません。

レアンドロ・エルリッヒは、アルゼンチン出身の現代アーティストで、
作品は大型のインスタレーションや映像があります。
エルリッヒの作品は視覚的な錯覚や音の効果を用いて、常識に揺さぶりをかけるのが特徴です。
水がないのに舟が浮かんでいたり、人々が様々なポーズで壁に張り付いていたり、
自分自身が廃墟となった教室の黒板に亡霊のように映し出されたりします。

美容室の椅子に座ると、正面に映るのは自分の姿のはずですが、そこには友人の顔が!
なんてことはない、鏡ではなく、反対側の空間に友人が回り込んでいるだけ。
いかに無意識のうちに習慣にとらわれて物事を見ているか、見るという行為の曖昧さを
身をもって体験しました。

なぜ、かねてよりレアンドロ・エルリッヒの作品に興味を持っていたかと言うと
「自分は自分の準拠枠で物事を見ており、それがリアルとは限らない」ということを
自覚したかったからです。

勉強しているカウンセリングで、クライアントの真意を読み違える事があります。
自分と同じような経験や価値観を持った人ばかりではありません。
自分の準拠枠を通して判断してはいけないのです。

惰性や習慣、既成概念や常識などを取り払い、曇りのない目で物事を「見る」ことで、
新しい世界、本当の世界が見えることを、身をもって体験しました。

また時間が経つと、自分の中の常識に凝り固まってしまいそうな気がします。
時々、こうゆう世界に身を置いて、リセットしたいものです。
コメント (2)
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