河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2052- トスカ、藤原歌劇団、2016.1.31

2016-01-31 19:22:51 | オペラ

2016年1月31日(日) 2:00-5:15pm 東京文化会館

jofプレゼンツ
プッチーニ 作曲
馬場紀雄 プロダクション

トスカ

キャスト in order of appearance
1.アンジェロッティ、 久保田真澄 (Bs)
2.堂守、 安藤玄人 (Br)
3.カヴァラドッシ、 笛田博昭 (T)
4.トスカ、 佐藤康子 (S)
5.スカルピア、 須藤慎吾 (Br)
5.シャルローネ、 田中大揮 (BsBr)
6.スポレッタ、 深一了 (T)
7.羊飼い、 時田早弥香 (S)
8.看守、坂本伸司 (Br)

藤原歌劇団合唱部
多摩ファミリーシンガーズ
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮 柴田真郁

(タイミング)
ACTⅠ 44′
Int 25′
ACTⅡ 43′
Int 25′
ACTⅢ 27′


昨年の藤原さんは今一つパッとしなかったので、あまり期待することもなく出かけたのですが、なんと、これが、すごい、すごい。

マリオ、トスカ、スカルピア、この3人衆、思う存分歌い尽くしている。もう、爽快としか言いようがない!
中でも、若いスカルピアの須藤さん、ものすごい鬼形相で役に同化、何も怖いものは無いという感じであれだけ歌い切れば、もう、脱帽するだけ。ジャストフィットでした。
この3人衆は何よりも声が大きくて安定している。声が大きいので小声のニュアンスがこれまた、さえまくる。ダイナミックレンジが大きくてニュアンスも大きい。知りつくされたオペラがまるで陳腐にならない。切れば飛び散るといった雰囲気で新鮮でした。

そして、指揮の柴田、これがまたいい。まず、歌い手への指示が明確で大胆。歌い手たちにグイッと指示ができる棒、いいですね。遠慮無用の世界。
メリハリがきいて、ダイナミック、グイーンとドライブをかけてスパッと切る。気持ちがスカッとする。ムーティの若い時の棒に雰囲気似ていますね。

全キャスト、指揮者、体当たりのド迫力なトスカ、すっきり最高!
この前の初台でのちょっとモヤモヤした気分の魔笛が飛んでいきました。
ありがとうございました。


この日も残念ながらぶち壊し屋が多数おりました、それだけが残念。特に2幕、マリオが勝利のロングトーンを奏でるところ、その声をのばしている最中に、それに乗せてブラボー、ハモりたかったのかもしれないが、あれはあまりにもひどくてクレイジー、フライングの域を完全に越えていて、ただ邪魔しに来ただけだろう。オーケストラル・コンサートで運命のフィナーレのコーダの最中に叫びますか、そのくらいひどい迷惑行為。


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