河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2024- シベリウス1番2番、オッコ・カム、ラハティ響、2015.11.26

2015-11-26 23:38:47 | コンサート・オペラ

2015年11月26日(木) 7:00pm コンサートホール、オペラシティ

シベリウス 交響曲第1番ホ短調  11′、9′、5′+12′

Int

シベリウス 交響曲第2番ニ長調  9′、14′、6′+14′

(encore)
シベリウス 組曲「テンペスト」より第2番第6曲「ミランダ」 2′
シベリウス 行列  3′
シベリウス 「ペレアスとメリザンド」より、間奏曲  4′

オッコ・カム 指揮 ラハティ交響楽団


まだ70歳になっていないと思いますが、椅子に着席しての指揮。
前半の1番は以前にもまして草木をなぎ倒すような豪快な演奏。細部もそうでないところも同じように前進していく。ヒートアップしていくというよりずっとそのままのテンションで草木をわけていく。
緩徐楽章での圧倒的なブラスセクションの咆哮。推して知るべしの全体バランス。1番の激しい音楽がよく表現されたものと言えよう!勇猛な演奏です。
冒頭のクラリネットソロのあと弦の響きは透明感あふれ印象的なもの、フィンランドのシベリウスを感じる。いわゆる北欧の透徹したサウンドのイメージ、それがそのまま広がる。豪快で彫りの深い演奏をこのようなサウンドで聴く。シベリウスに直に接した気分。
オーケストラの響きとしては、ウェットではなくかといってドライでもなく、メタリックな感じ、ブラス、弦、合奏がちょっと押しつぶされた様な響きになることがあり、スキル均質的な観点でのレベル感にばらつきがあるのかもしれない。指揮者は意に介さないと言ったところか。カラヤンコンクールのあと一頃、指揮に問題ありという時代もあったと記憶しますけれど、それもこれも努力して乗り越えたとうよりそれもこれも意に介さず踏み越えてきたような根っこの強さを感じさせる指揮者です。

後半の2番は、豪快さがやや丸みを帯びてきたようなところがあります。フィナーレは以前に比べ駆りたてない。比較的ゆっくりしたものでなにか解脱感のようなフィーリング。フレージングが予定調和を感じさせる。オーケストラのほうは前半でのテンションが燃え尽き症候群にあってしまったのかもしれない、ちょっと緩んでしまった。指揮者とオケが別々の思いながらゆるくなった演奏現象となり微妙な味わいでした。

来日公演だからか、前半後半チューニングのオーボエは別々のかた。前半の奏者はシベリウスとショスタコーヴィッチをハイブリットしたような眼光鋭い奏者でした。後半は出てきませんでした。オーボエトップが入れ替わるというのはあまり見ない光景。
ブラスセクションはウィンドよりかなり奥に配置されているが、オッコ・カムの指示の中、鳴らしすぎ。
そのせいかどうか、2番のバスーンのユニークなヘアメイクの女性のかた、後頭部をクッションのような物で覆っている。さらに頻繁に耳栓をしたりはずしたり。耳栓使用は他の何人かの方もしていて、ホルンのプリンシパルもそうだったので、本拠地のホールとこの初台ではなにか別の問題があったのかもしれない。
女性プレイヤーが割と多く、トランペットにも1名。それとメガネをしている人が多い。みんなインテリっぽい雰囲気持っていますね。


エニウェイ、1番は猪突猛進型、2番は少しあまめ。このあと7番までやるわけですが、3番、4番、ヴァイオリン協奏曲の組み合わせの日はどうなることか(聴く予定は残念ながらありませんけど)
1番のテンションで3番4番もっていかれたらちょっと違和感あるかもしれません。コンチェルトは豪快な伴奏でいけそう。
3番終楽章はメタリックな艶めかしさを聴けそうなワクワク感ありますね。

この日はレアなアンコール3曲ありました。同じように別のレア聴けるような期待感。
おわり



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