河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1717- ネルロ・サンティ、N響、2014.11.26、よりどりみどりプログラム

2014-12-06 00:31:36 | コンサート・オペラ

2014年11月26日(水)7:00pm サントリー

ロッシーニ  アルジェのイタリア女、序曲 8′

メンデルスゾーン 交響曲第4番 イタリア 12′6′7′7′
Int
ベートーヴェン 交響曲第2番 12′11′4′7′

ワーグナー  リエンツィ、序曲 14′

ネルロ・サンティ 指揮 NHK交響楽団


羅列気味のプログラム、前半はイタリア繋がりか、後半はわからない。サンティならではの許されるプログラムで、好きなことを好きにできる、彼の能力歴史から言っても当然の帰結か。帰結にはまだ早い。記憶の山でもある恐ろしく的確な棒でうならせてくれる。

こうゆう場合には、音楽に浸ればいいだけ、サンティの至芸の棒を心ゆくまで思う存分楽しむ。

前半のイタリア繋がりの2曲、N響が重くならずきれいにスパッと切れながら進んでいく、N響のデフォイメージを覆してくれる、いい鳴りと進行。

後半の特にベートーヴェンは厳しい表現、目つきが鋭い。そもそもこのオケは個々人がハイプライドを持っているように見受けられるが、自分よりもありとあらゆる才能が上と、その指揮者のことを判断すると完全服従で、ひれ伏せばひれ伏すほど演奏に力がこもり充実してくるという稀なオーケストラ、偉大なヘビー級の指揮者伝統が息づいているのだろう。でも、だからか、
何百のオペラを暗譜で指揮できるか知らないがサンティに睨まれたら、自分がおかしいはずだと思うしかないよね。

前半の引き締まった解放感、後半の厳しい音楽、ワーグナーの怒涛。
思う存分にやれたと思うし、聴いているほうも満足の一夜。

コンマスはよくわからないシステム「ゲストコンサートマスター」、アメリカでは耳慣れないシステムだが英語ですね。
この日のゲストコンマスさんはサンティにビビりまくり、それもあるがN響オケにビビってたようにも見える。
このシステム、あまり意味ないと思う。
指揮者の意図を汲み、メンバーに伝播させるのが役目の一つのコンマス。指揮者が専属のコンマスを日ごろから雇って帯同しているわけでもないし、メンバーのこと音のことを一番よく知っているのがコンマスであるべきで、それであればこそ練習も余計な時間をかけず効率的におこなうこともできる。1年に何百回も演奏会を開いているわけではないのでその観点の効率性は日本のオケではあまり重要なポイントではないかもしれないが、もう少しドラスティックに考えてもよいと思う、その見返りというか、聴衆やイベント主催側からとかの回数を増やす要望の取り込み結果としてのそのような観点での効率性みたいなものが論ぜられるのはいいことだし、具体的な反映も欲しいところ。ゲストのコンマスなどと言ったシステムで悠長に構えている暇はないと思うのです。このような観点から負の効果しかないと思えるのです。
おわり

 

 



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