河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2112- メシアン、鳥のカタログ Ⅲ、ピエール=ロラン・エマール、2016.5.5

2016-05-05 22:33:43 | リサイタル

2016年5月5日(木) 11:45am  ホールC、東京国際フォーラム

メシアン 鳥のカタログ Ⅲ

エマールによるトーク(通訳付き)  6′

ベルナール・フォールによる音源、モリフクロウへのプレリュード 3′
第3巻-第5番 モリフクロウ 6′

ベルナール・フォールによる音源、モリヒバリへのプレリュード  3′
第3巻-第6番 モリヒバリ  7′

ベルナール・フォールによる音源、ヨーロッパヨシキリへのプレリュード  2′
第4巻-第7番 ヨーロッパヨシキリへのプレリュード 31′

ピアノ、ピエール=ロラン・エマール


LFJ公演三日目、最終日。
エマールによる鳥のカタログは、LFJ三日間に分けて演奏されていてなんとも惜しい限りです。連続してやるべきだと思います。プログラム解説には、7番を中心にしたシンメトリックな構成に言及してところでもあり、それであればこそなおさら一発公演にするべきであったかと思います。解説がむなしい。

一日目 パートⅠ  (5/3公演内容)
二日目 パートⅡ  (5/4公演、チケット取れず)
三日目 パートⅢ  (5/5当公演)

一日目は、鳥ごとにエマールの長めの解説がそれぞれありました。二日目も同様だったそうです。
三日目この日は趣向が前二日と異なっていて、前振りの解説は最初だけ。あとは各鳥の前にベルナール・フォールによる音源(鳥のカタログへのプレリュード)が再生されてそのままピアノによるプレイが続く。映像はありません。
ホールは、前二日の221席のホールDから変わり1494席のホールC。7倍のキャパでピアノには大きすぎるがエマールの力強い演奏が響き渡りました。これだったら3回ともホールCで十分だったと思います。聴衆が静かに集中できていたのも大きいですね。


5番6番は一日目と概ね同じような印象。規模の大きい30分越えになる7番は鳥の声より音楽を強く感じさせるもので律動が主体性をもっている。高音域へ移動しての弱音ポーズで消え入るような終止符が漂って、それからまた続いていく。終わりが何度かあるようなアトモスフィアを感じさせる。律動と静止、激しさと沈みこみ、コントラストが素晴らしい。
後半の中音域での叩き推移は、怒りの日のフレーズを思い起こさせる。なにかを織り込んでいるようにも聴こえてきますね。
変幻自在、めくるめく響きの移り変わり、静寂の支配の中、響き渡る鳥の声。堪能しました。
二日目は聴くことができませんでしたけれども、初日、三日目とエマールによるメシアン、充実の内容でした。ありがとうございました。
おわり

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。