2015年1月22日(木)7:00pm サントリー
リスト 前奏曲 16′
ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲 23′
ピアノ、アレクサンダー・ロマノフスキー
(encore)
スクリャービン 練習曲 嬰ニ短調「悲愴」op.8-12 2′
Int
カセルラ 交響曲第3番 10′ 11′ 7′ 12′
ジャナンドレア・ノセダ 指揮 NHK交響楽団
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今月6回目のノセダ、昨晩に続きP席で。
鬼の形相、圧倒的な演奏、フルヴェンの再来か、この前奏曲は!
まぁ、フルヴェンのブライトクランクの前奏曲の演奏はかなり生々しい疑似ステ成功例だと思いますが、あれをも忘れさせてくれるノセダ、やっぱり生演奏を聴くに越したことはない。
N響への神通力は昨晩のほうがあったかもしれない。あのハイテンション、毎晩続けるのは大変でしょう。こちらも大変。
ラフマニノフは昨晩にもまして振幅のあるもので、音楽がワクワクと湧いてくる感じ。活き活きしている。ツボにはまった、よくきまったいい演奏でした。気持ち良い。
ロマノフスキーの熱はどこらへんにあるのでしょうか、訊きたくなります。
後半のカセルラは昨晩と同じ印象ながら、吹奏楽のオリジナル曲と思えば割とすんなり聴けると思います。
ノセダはあの棒ながら、細かいところも全くないがしろにしていない。第1楽章の3拍子とか、こまめに振っています。私の愛する作品、そんな風に見えます。絶妙な棒ですね。
スタッカートの表現も目立つ。インストゥルメント全体に大きくかけたりするので、殊の外、ゴツゴツとした風に聴こえてくるところもあります。フルトヴェングラーの様に弦に集中した独特のスタッカートではありませんが、一種ここらへん、あくがあるのかもしれません。動きの良くないオケだと、満たす表現が不発になるかもしれません。
ノセダの口はあまり大きくありませんが、思いっきり開いて怒髪天を衝くようにオーケストラをドライヴしていく、そのさまは圧巻。あれだと、ついていくしかないよね。
まぁ、頭を見ているだけでもフルトヴェングラーかフリッチャイの再来ですよ。
本日もありがとうございました、満足しました。
おわり