所謂「横綱候補」の取口をみて、彦山光三
がスポーツ新聞N紙へ寄稿した「横綱栃ノ海
は時機尚早」と題する論文を聯想した。
去る昭和三八年九州場所で14勝1敗の優勝
を成し遂げたが、翌三九年初場所は横綱大鵬
が全勝優勝、後大関の清國が14勝で「準優勝」
だから13勝2敗の栃ノ海は「第3位」なのに
連覇に“準ずる成績”だ━と、横綱審議委員会
が「拡大解釈」して横綱推薦OKの答申を相撲
協会が“尊重”して新横綱を誕生させてしまった。
栃ノ海が横綱初土俵を踏む前から「地力不足」
を鋭く指摘したのが横綱力士のお目付役、彦山翁
であった。その後、栃ノ海は3場所連続8勝7敗
の不名誉な記録も…。総評座談会で「首投げ」や
「小手投げ」を喰うのは拙いと発言したのも彦山
翁だと記憶する。
尚、大正期の三流横綱 鳳(おおとり)の決り手で
10番ほど「小手投」での白星を得ていた。
がスポーツ新聞N紙へ寄稿した「横綱栃ノ海
は時機尚早」と題する論文を聯想した。
去る昭和三八年九州場所で14勝1敗の優勝
を成し遂げたが、翌三九年初場所は横綱大鵬
が全勝優勝、後大関の清國が14勝で「準優勝」
だから13勝2敗の栃ノ海は「第3位」なのに
連覇に“準ずる成績”だ━と、横綱審議委員会
が「拡大解釈」して横綱推薦OKの答申を相撲
協会が“尊重”して新横綱を誕生させてしまった。
栃ノ海が横綱初土俵を踏む前から「地力不足」
を鋭く指摘したのが横綱力士のお目付役、彦山翁
であった。その後、栃ノ海は3場所連続8勝7敗
の不名誉な記録も…。総評座談会で「首投げ」や
「小手投げ」を喰うのは拙いと発言したのも彦山
翁だと記憶する。
尚、大正期の三流横綱 鳳(おおとり)の決り手で
10番ほど「小手投」での白星を得ていた。