相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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8世紀まで拳闘類似競技

2018-10-31 21:16:07 | 日記
 相撲史実研究・大相撲評論の権威
彦山光三は、『土俵場規範』⇒『相撲
道綜鑑』で次の如く述べている。

 ボクシングは、千二百餘年以前の相撲
に近く、レスリングは、それ以後から、
三百餘年前の相撲に類してゐる。

 もう鳥渡わかりやすい表現に云い換え
れば、8世紀までの相撲は、現代相撲と
異質でボクシングに類似していた。
 9世紀から17世紀初頭の相撲は、レス
リングの類似競技だったわけだ。
 最も相異しているのは「土俵」の有無で
あった。

 したがって、埴輪力士の6世紀は、拳闘
類似競技時代の現象である。

 けれど、現今、外人ボクサーが顔面には
入墨をしないだろう。

 さきに「古代力士」なんて書いたが、当時
「力士」なる言葉はなかったかも…。むしろ
「相撲人」(すまいびと)との表現が適切か。
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古代力士は顔に入墨…?!

2018-10-31 13:22:32 | 日記
※昨日の閲覧…965・訪問…265
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 『相撲の誕生』より抜萃してみたい━。

…顔面の彩色を仮に入れ墨だとすると、六
世紀初頭に入れ墨の風習がどういう意味を
持っていたのかを考えなければならない。
古代日本の入れ墨についてふれた最も古い
文献はやはり『魏志倭人伝』である。
  〔中略〕
…文身(入れ墨)が一般的習俗であったことが
わかる。 〔中略〕
…問題は顔に入れ墨をすることが刑罰(この
風習は江戸時代までつづく)と隷民化を意味
していることだ。〔中略〕入れ墨を習俗とした
人々を、そうでない人々が征服し、隷属させたか
〔中略〕当時の支配者たちが、入れ墨をする
人々をはるかに低い身分の者とみなしていた
ことに変わりはない。だとすれば、六世紀に
属する埴輪の力士たちの身分も明らかであろう。
彼らは相撲を含む技芸によって主人に仕える
隷民だった…
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『相撲史発掘』 第89号 頒布中 !

2018-10-30 21:12:56 | 日記
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御希望の方に洩れなく無代進呈します。
 
〇明治本場所の幕内記録ア
 ●しこ名の字音数<補遺篇>

〇江戸大相撲熱戦譜
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〇175年前、徳川家慶上覧相撲の一齣?
 ◉香蝶樓國貞えがく越の海─高根山の取組絵

〇明治・大正の新聞記事から<新連載>

〇大正時代の長身力士
 ◉関脇出羽ヶ嶽~大関豊國

〇横綱阿武松の相手地位つき星取表
〇異色の看板、大童子の詳細星取表

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 ◉明治8~14年

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       田   中       健
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全敗が消えた星 その318

2018-10-30 13:56:32 | 日記
※昨日までのトータル訪問者数
 508,272

 昭和五十一年秋場所、初日から七日目
(不戦敗)までの星取表を真っ黒に塗り潰
したのは、二子山(元横綱Ⅰ若乃花)部屋
の関取第一号、元小結の二子岳であった。
 翌八日目、「や」印が星取表に記入され、
幕内全敗が消えている。

 彼は、初土俵から…まる3年鳥渡で新十両
━その間、負越し皆無だから非凡な力士じゃぁ
ない。
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幕内最多勝利数の軌跡 その37

2018-10-29 21:29:39 | 日記
 安永九(1780)年の春・冬両季を終了
時点で、越ノ海が133勝、艫綱が130勝
を記録していた。

 安永十年春場所。『日本相撲史』では
「天明元年…」となっているが、安永が
天明と“改元”されたのは、旧四月二日
であり、春場所開幕のときは安永と思う。
 『…人物大事典』は『…相撲史』を訂正
した恰好。但し、千穐楽の時点では天明
と改元後だと思われる。

 閑話休題。越ノ海は昨冬千穐楽の小結
虹ヶ嶽と引分け相撲を取ったのを最後に
引退。
 一方、艫綱は二日目・三日目を連勝した
だけで通算132勝でストップ。

 注目の再大関谷風は4場所ぶり初日~
九日目を勝っ放して5場所連続“土つかず”
で通算119勝を記録した。
 五日目には、新入幕小野川を退けている。
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