No.88 進捗状況報告 その５

　愈々「平成」も あと１年で…。拙作
『相撲史発掘』第８８号の執筆・編輯も
追込み状態に━「連休気分」返上だ。

１～３頁
〇場所別にみた「しこ名の文字数」
　●脱稿して原稿清書完了。遺憾ながら
１字名と４字名について触れることが
できなかった。明治三四年夏の西方幕内
番附の部分複写を掲げることにした。

４～６ページ
〇天保六年冬場所
　●原稿清書完了。

７～９ページ
〇大正二年の合併相撲
　●原稿清書完了。

10ページ
◉「出島場所」東京方６・大阪方６─計12
力士の対戦相手・決り手つき星取表

11ページ
〇大正時代の短身力士
　●未執筆。大関大ノ里に次いで低いのは?

折込み片面
〇大関秋津風の詳細星取表
〇幕末相撲絵の謎を解く

　進捗率は75％と云ったところです。

異例? 番附発表

※昨日までのトータル訪問者数
　4 5 9, 4 0 1

　夏場所大相撲の新「番附」が発表された。
記憶力低下で、休日(国民の祝日)の番附発表
に“前例”があったっけ…?

　注目力士は、前十両の炎鵬が幕下六枚目、
元幕内の宇良が同五十枚目に。

　両力士の「捲土重来」を期待せずには
いられないけれども、前者は“全勝”せねば
一場所での関取カムバックは難しいだろう。

　後者は、先ず夏の土俵へ上れるのか・どうか。
連休ならば三段目陥落が必至だ。

小柳、後横綱…を破る !

　萬延二(1861)年春場所における
幕内取組順序の検証。

　三日目中入り前
西前四●松ヶ枝─源氏山(幕下)
東前四〇明石泻─鹿嶋灘●西前七
〃小結●鬼面山─小　柳〇〃前六
西関脇〇不知火─武藏川●東前五
東大関〇雲　龍─綾　浪●西前八

　三日目中入り後
東前七〇武藏泻─黒　雲(幕下)
西前三●燧　洋─外ヶ濱〇東前六
東前一〇大鳴門─荒　馬●西前五
西小結●鷲ヶ濱─陣　幕〇東前二
東関脇●響　灘─小野川〇西前一
西大関〇境　川─飛　龍●東前八

　“悲劇の人”小柳平助が入幕後
はじめての殊勲の星をあげた。
それまで上位陣には殆んど通じ
なかったのに…。
　相手の鬼面山は、明治初の横綱
━たしか43歳の最高齢横綱だ。

三役陣の出欠情況 その130

※昨日の閲覧…818・訪問…283
トータル訪問者数 ４５９,２１４

　文政十二(1829)年冬場所の三役陣。

大関〔横綱〕阿武松　楽日のみ不出場
大関〔横綱〕稲　妻　　　〃　　〃
東関脇　　　岩戸山　４日間のみ出場
西関脇　　　緋　縅　八日目まで出場
東小結　　　荒　馬　８日間を出場
西小結　　　秋津風　　〃　　〃

　当場所、新横綱稲妻は、八日目まで勝っ
放し、翌九日目は阿武松に粘られて、引分け
━９乃至10日間だって“全勝”するのは大変。

　

勧進相撲以来の伝統を壊すな

　今夕七時のNHK-TVニュースの劈頭に
大相撲の「女人禁制」問題を採りあげて
いた━聊か辟易しないでもなかった。

　去る20日(金曜)づけS紙へ元…府知事
太田房江女史〔現自民党女性局長〕がその
「解決策」なるものを寄稿しているのだが
……。おしまいのところを抜萃すれば━。

　大相撲は、①神事であり②スポーツであり
③伝統文化であり④興行であり⑤国技であり
⑥公益財団法人である。

　その侭100％同調できない。
公益…法人なのは、組織としての「日本相撲協会」
であって、各「相撲部屋」は一般的に比喩的に
云えば各「家庭」に相当するだろう。
　いつから「国技」になったのか。明治末に国技館
ができる以前からなんだ。
　江戸勧進相撲が発展の過程で“興行化”された。
国技館誕生とともに、優勝なる概念─スポーツの
要素が濃厚になったと愚考する。