相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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出羽錦「引退届」遅れたのに…

2013-10-31 21:25:35 | 日記
 九州場所の新番附で、東前頭十六枚目に露國
出身の阿覧の醜名が…。引退届が番附編成会議
終了後に提出されたためらしい━。しかしながら、
幕尻だから”削除”は可能だったはず。

 去る昭和三十九年秋場所、東前頭十一枚目〔幕
尻から5枚め〕で6勝9敗の出羽錦は、番附編成会
議の数日後引退、年寄田子ノ浦を襲名した━にも
かかわらず、同年九州の番附に出羽錦の名はなか
った。
 仮に、彼がもう一つ星が悪く5勝以下だったならば
十両への陥落が確定的なので、番附編成会議席上
引退届を出していたはずだ。
 邪推すれば、十両陥落・入幕の両候補力士の兼
合いから、幕内残留出羽錦という原則が貫けなくな
り…━つまり「想定外」の結果、「強制引退」の恰好
では、好ましい措置ではないという雰囲気になっての
”事後処理”━どうも当時”後味”のわるさを感じた。
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天竜・神風の自叙伝

2013-10-31 12:45:46 | 日記
 「婚外子」とともに”流行語”にえらばれそう
なのが「おもてなし」━表てがないのだから裏
がある?!
 「勿体ない」もmottainai━世界共通語になり
そう…?

 ”永遠の風雲児”と称された天竜三郎━戦前の
『相撲一路』も・戦後の『相撲風雲録』も所蔵して
いるが、遺憾ながら精読してない━勿体ない話。
 でも彼が師匠常陸山から悟った一貫した大きな
主張は「力士は幇間に非ず」じゃぁなかったか…。

 今まで読んだ力士の自叙伝では神風正一の『神
風一代』が一番おもしろかった。
 殊に、健康優良児準日本一の彼が各スポーツ界
から”引張り凧”になって、将来の進路について葛
藤する心理的描写が素晴しい。
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「横綱」を蹂躙……

2013-10-30 21:10:58 | 日記
 昭和右往左往時代━戦後はじめて吉田司家から
横綱を免許された前田山。その経緯(いきさつ)を
石井代蔵氏著『相撲畸人列伝』より抜萃したい。

〔前略〕準優勝大関前田山、九勝一敗。
 場所後揉めに揉めぬいた番付編成会議の席上、満場
一致の中、最後まで横綱推薦反対の強硬論を唱えぬい
たのは、なんと高砂部屋利益代表である佐渡ケ嶽高一
郎理事〔註=元幕内阿久津川〕だった。一同呆然とした。
「横綱としての人格識見に欠く !」
 その正論を二時間かかって、長老出羽海相談役(元
両国梶之助)が説き伏せたのである。〔後略〕

 のち、大阪本場所を途中ですっぽかして帰京して……
日米野球を観戦した挙句の果て、大リーグ監督と握手
━まさに「横綱の権威を蹂躙」したとして”詰め腹”同然
の引退を余儀なくされる始末。
 大正期の如く司家が毅然とした態度をとっていたらな。
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開いた口が塞がらぬ

2013-10-30 12:44:44 | 日記
  前稿のつづき━

   八ツ頭   光 龍(同 上)
   甲      召 遊(同 上)
   朝 汐   勝 代(同 上)
   雷 山   清 鶴(同 上)
   扇 海   久 子(粹遊樓)
   小 柳   明 治 同 上)
   稲 川   梅 野(同 上)
   梅の矢   馨  (翠揚軒)
   花 車   相 生(同 上)
    ▲番外お好二人拔
  若 島  新筑樓 此 花
        山遊樓 旭
  大 林  大壽樓 小 櫻
        山□樓 照 子
因に當夜出塲したる年寄側の取組にては大
鳴戸に高砂、阿武の松に奴、平の川に才吉、
竜田山に芳子、行司側にては木村玉之助
山月、木村正直に朝子、岩井清之助に紅梅、
岩井相馬に小照等が就中素張らしき取口な
りしが若島、大林の二人拔などは唯々元氣
と申す外なし

 現代においても、芸能人等々の密会などを
各マスコミが追っ掛けているらしい。
 尚、上記の高砂は娼妓の源氏名であって、
元響矢→見山→阿武松じゃぁないね。

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新番附を批判

2013-10-29 21:02:57 | 日記
 大正時代の相撲記事を読めば、莫迦だったか
阿呆だったか…鳥渡過激な活字が躍っていたよ。
 ところが最近数十年ぐらい前から、批判記事が
きわめてすくなくなっている。無味乾燥で面白くも
なんともありはしない━。

 新番附。角番7度めなんて馬鹿馬鹿しいと思わ
ないのか。また菠薐草を喰ったポパイの如く見事
に〔?〕勝越すだろうな。潔く負越せ !
 小結8勝で関脇へ…━ふた桁白星だって据置き
の事例は過去何度もあったのに。
 前頭二枚目で8勝が小結へ━「勝越し1点で1枚
昇進」の原則からも逸脱しており、水増しの一種だ。
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