太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

毀誉褒貶の難しさ

2020-08-19 06:48:15 | 社会観察
ほぼ毎日自転車で小一時間近所を走る。つい最近までは運動不足など無縁の言葉だったが今は切実な意味がこもっている。電車で出掛けることもなく、ちょっとしたところでも車で行ってしまう。このままではと思いママチャリだが自転車で走り回るようになった。なるべく朝の涼しいうちにと思うが今は朝すら蒸し暑い。以前は途中自販機で缶ジュースやコーヒーを買って飲んでいたが今はグッと我慢である。汗びっしょりになりながら家に帰って冷蔵庫で良く冷えたスイカを食べる。夏の贅沢はこれしかない。子供の頃にはスイカより甜瓜の方が馴染みがあった。どの農家も畑のちょっとした空き地に植えていた。表面がつるりとした黄色い種類のものである。最近輸入されたり品種改良で育てられた何とかメロンほど甘さは無いが後味は爽やかである。子供心に枯れたような蔓に鮮やかな黄色の実が生るのを不思議に思っていた。これほど水分たっぷりなのに蔓には水気がないのだ。ガキ大将はスイカは盗ると怒られるがこれは大丈夫と自信を持っていた。ポケットに持っていた肥後守で器用に切って分けてくれた。
ネパールのインドに近い僻地の村を調査したときの話である。ある農家が昼飯をご馳走してくれるという。蒸し暑い時期で喉は渇くが出された生水は躊躇する。手持ちのミネラルウォーターは既に空。おかずの中に自宅で採れた育ち過ぎたキュウリのようなものがスライスされて出て来た。摘まんでみると水を飲むように喉の渇きはおさまる。これは美味しいですねと言ったら追加が出て来た。水代わりにしているとは思っていない。南太平洋の無人島で飲み水がなく干からびそうになった時、小舟で迎えに来た村人が近くのヤシの木に登りヤシの実を採って来た。鉈のようなもので先端をカットし渡され中のジュースを飲めと薦めてくれた。ココナツジュースである。色も味もポカリスェットに似ていた。それからポカリが好きになった。貧乏舌(喉)は得である。もし高級ワインが堪らなく好きとかA5ランクの和牛しか美味しいと思えなかったら不幸である。因みに飲み物で好きなものは水、ごはんなら茶漬けに瓜の浅漬け、味の素と醤油があればなお良い。幸か不幸か世界で色んなものを食べて来たが最低限は安全に食べられるか、次は現地の人が好んで食べているか、最後が日本食にも似たものがあるという基準だ。因みに子供たちははフォアグラが嫌いで、一番好きなものはミカンとトマトと聞いた時、一生食べるものには困らないと思った。
それにしても人の毀誉褒貶は難しい。昨日はコロナ感染者全国で918人、大阪は185人と東京に迫る数である。その大阪府知事、一時期は大阪方式とか言われ斬新な政策で首相候補(言い過ぎだが)とかメディアやSNSで持ち上げられていた。ところがうがい薬あたりから何となく嘲笑に変わって行った。これに対し、これまで持ち上げていた人達は反論するではなくダンマリである。言いっ放しとダンマリは評論家やマスコミの得意とするところである。政治家はこのダンマリが上に行くほど使えない。過去の発言は責められる。小さな口(数)は数集まれば影響力はあるが黙ってしまっても誰も責めない。弊ブログでもFITの実現に功労のあった菊池桃子さんの旦那さんを何度か持ち上げてきたが暫く口を閉じて様子を見ることにする。