卍の城物語

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津軽一代様巡り(3)~天満宮

2011-01-07 00:47:54 | 神社・仏閣
シリーズ「津軽一代様巡り」の第3回目は弘前の「天満宮」です。

場所は、弘前市の禅林街の入り口からすぐの十字路を右折し、200m直進するとあります。

ここは一方通行なのだが、車で行くには思い切って逆走しましょう!
天満宮に行く方は逆走しても大丈夫らしいです。
(自分はわざわざ城西大橋を降りて橋の下の登り道を通りましたが)


今年の干支「卯」の守り本尊は文珠菩薩で、一代様は「最勝院」と「天満宮」の二ヶ所が設定されています。

どちらか好きな方に行けばいいのですが、最勝院は初詣にいったばかりだし、天満宮はこんな機会じゃないと訪れる事もないのでこちらへ。


まず天満宮の歴史を。

慶長3年(1598)に弘前藩主津軽為信が大行院栄尊を招き、大根子村に祈願所(大行院)を設ける。
慶長4年(1599)に八幡村に移る。
寛永2年(1625)に新寺町に移る。
宝暦4年(1755)に現在地に移る。
明治4年に修験廃止令が出され、廃寺に追い込められ急遽津軽家に縁がある天神様を勧請して天満宮と社号を改称する。

明治期の神仏分離の折、ここら一帯の寺院大国は守られたが、大行院は廃寺にさせられたので、ほぼ無理矢理に天満宮になったのが正直なところか。
天満宮は禅林街の多くの寺院を神仏分離から見逃してもらう為に建てられたとみるのもまた面白い。


天満宮の境内はそこそこ広く、拝殿、本殿、稲荷神社がある。
他に社務所や県指定天然記念物のシダレサクラがあり、それを祀る小堂、そして何故か老人福祉施設やアパートが建っているのが不思議。

狛犬もあるが、それと兎の石像もあります。

それにしても石碑が山ほど建立されています。


天満宮なので、御祭神はもちろん菅原道真です。
菅原天神はもともと岩木町の橋雲寺(辰巳の一代様)から移されたものです。

なのでここは合格祈願の神社として知られています。
受験祈願の絵馬が多く目に付きます。
女子高生らしき子達もお参りに来ていました。


天神様は置いといて、本殿には文殊菩薩が祀られているのだと思います。


稲荷大明神は西目屋村砂子瀬にあったもので、ダムで水没する為にこちらに移されてたものです。


卯年生まれの多くは最勝院にお参りしてるのが容易に推測されます。
こちらの天満宮はひっそりとしていて参拝客も少なさそうなので、落ち着いて参拝したい人は天満宮に行くのであろうか。


歴史的には浅い神社だし、境内もみどころは少ないが、卯年生まれの人や、受験祈願の人たちには愛されている天満宮でした。

      

住所・弘前市西茂森1-1-34
電話・0172-32-5796