卍の城物語

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弘前昇天教会

2008-04-04 01:38:28 | 観光地
弘前教会巡り第二回目。
「弘前昇天教会」という素敵な名前の教会。弘南鉄道中央弘前駅のすぐそばにある。

外観は赤茶色のレンガ造りの美しいもの。誰が見ても歴史と神秘さを感じられであろう。

最上部には、聖鐘があり、毎朝夕に鐘の音が響くというが、聴いた事無いわ。
建物内部に鐘を鳴らす綱がありますが勝手に鳴らしちゃいけません。

こちらの教会は、1921年に、アメリカの宣教師シャーリ・H・ニコル司祭の指導のもとに建築された。設計者はジェームズ・ガーディナー。建造は大工の林緑。

昇天教会は聖公会に属している。よくはわからないが、ローマカトリックの分派でありながら、プロテスタント寄りの姿勢も見せており、実際、カトリックとプロテスタントの架け橋的、中道主義の教会だと言う事です。
「昇天教会」が中道の聖公会で、「弘前教会」がプロテスタント、そして「カトリック教会」もあるので、弘前は各分派の教会があることになり、しかもそれぞれが歴史的価値のある建造物なのが素晴らしいですね。

いつもそうだけど、キリスト教徒でもない自分が、建築としての興味だけで中へお邪魔するのは畏れ多くて躊躇してしまうのだが、割り切って中へ。
まずドアを開けて玄関。更にドアを開けると、休憩室のような様な場所がある。教会の歴史やら、写真やら、教会内外の活動などが詳しくわかるような本やチラシなどがたくさんある。ここで仲良くお話とか出来そうな部屋である。こちらの部屋の襖を開けると、聖堂内部へ。

聖堂は神々しい雰囲気がすぐ様分かるほどの美しさ。青森産のヒバを使用した柱や梁、イスの茶色、そして壁のレンガの茶色と、壁や天井の白のツートンカラー。吊るし電球もキラキラでキレイ。
祭壇は神が降臨しそうな円筒状になっており、聖母子像の絵画も飾られていて、畏怖感をおぼえた。

この聖母子像のほかにも、たくさんの絵画がある。ウィリアム・ホーマン・ハント作の「世の光」なる聖画。
ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の「最期の審判」部分の絵画。
誰だかの多分「最期の晩餐」と思われる絵画。全部コピーだろうけど、いい絵なのでそれはそれで良い。

リードオルガンは120年前のもので、同一機種は日本にないという価値の高いもの。今直現役中です。

何に使われるのかは不明だけど、一畳の畳を四分の一ぐらいに切り取ったミニサイズの畳がたくさんあった。襖の使用もそうで、こちらも他の教会と同じで、和洋折衷が素敵。

昇天教会は外観、内観ともにかなりの様式美を誇っていて、惚れ惚れしてしまいます。こちらの教会もフラッと入れるので、異教徒でも気軽に寄ってもいいでしょう。

最後に。キリスト教は傍から見ると最高の芸術文化である。

住所・弘前市山道町7
電話・0172-34-6247
見学時間・9:00~16:00
休館日・日曜日、司祭不在時