共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日はハイドンの誕生日〜『交響曲の父』の出発点?《交響曲第1番ニ長調》

2023年03月31日 17時17分17秒 | 音楽
朝のうちは晴れていた空も、午後になってからは雲が一面に広がりだしました。夕方頃になって日差しが戻りましたが、お世辞にもすっきり晴れた空とは言い難いままでした。

ところで、今日3月31日はハイドンの誕生日です。



フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)は現在のオーストリア出身の音楽家であり、西洋音楽史中の古典派という時代を代表する作曲家です。古典派様式による数多くの交響曲や弦楽四重奏曲を作曲したことから『交響曲の父』『弦楽四重奏曲の父』『古典派音楽の父』とも呼ばれています。

中でも《弦楽四重奏曲第77番 ハ長調》の第2楽章にも用いられた皇帝讃歌『神よ、皇帝フランツを守り給え』の旋律は、現在ドイツ国歌(ドイツの歌)に用いられています。また、弟のヨハン・ミヒャエル・ハイドン(1737〜1806)も作曲家として名を残しています。

ハイドンは『古典派』の音楽を確立した人物として、古典派音楽の全ての分野に貢献しています。番号のないものを含めて108曲もの交響曲、82曲(プラス未完成曲1曲)を数える弦楽四重奏曲、約52曲のクラヴィア・ソナタを始めとした様々なソナタなど器楽分野の完成者ともいわれていて、これが『交響曲の父』『弦楽四重奏曲の父』『古典派音楽の父』と呼ばれている由縁となっています。

また後輩に当たるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791)やルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)に重要な影響を与え、この二人から絶大な尊敬を受けていました。そんな『交響曲の父』の誕生日にご紹介するのは、《交響曲第1番 ニ長調》です。

《交響曲第1番 ニ長調 Hob. I:1 》は、伝承によればハイドンが最初に作曲した交響曲であり、1757年頃の作品ではないかと推定されています。ただ、《第1番》とはいいながら、実はこれがハイドンの書いた最初の交響曲であるという確証はありません(これ以前にも交響曲、或いはシンフォニアと題した作品が存在したと考えられています)。

後の時代のハイドンの交響曲は殆どが4楽章形式ですが、初期の交響曲では急ー緩ー急の3楽章形式のものが多く遺されています(初期以外の3楽章形式の交響曲は第26番と第30番のみで、この形式以外の3楽章の交響曲には第18番と第25番があります)。これらの交響曲の多くは緩徐楽章の第2楽章が弦楽器のみで演奏され、第3楽章は快速な8分の3拍子になっています。

《交響曲第1番 ニ長調》も急-緩-急の3楽章構成で、イタリアのオペラ・シンフォニアに由来した形式となっています。

第1楽章はプレスト、ニ長調、未発達なソナタ形式の4分の4拍子。急速なテンポで徐々に音が大きくなるような第1主題で始まり、ホルンがワクワクするような信号音で応えながら生き生きと進みます。

第2楽章はアンダンテ、ト長調、4分の2拍子で、この楽章は弦楽合奏のみで典雅に演奏されます。第1主題は穏やかな気品をたたえたもので、展開部ではハイドンらしい短調が薫ります。

第3楽章はプレスト、ニ長調、8分の3拍子のソナタ形式で、6小節ずつの第1主題、第2主題は共に3拍子のリズムに乗った楽しげなものです。展開部は属調に変型された第1主題で始まり、再現部も型どおり行われ、イタリア由来のオペラ・シンフォニア形式ならではの明快さで華やかに結ばれます。

そんなわけで、ハイドンの誕生日である今日は、最初の交響曲…といわれている《交響曲第1番 ニ長調》をお聴きいただきたいと思います。『驚愕』『軍隊』『時計』『ロンドン』といった名作交響曲の先駆けとなった作品を、イギリス古楽の雄の一人であるクリストファー・ホグウッドの指揮、ジ・アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックによる演奏でお楽しみください。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

満開のソメイヨシノを見上げて

2023年03月30日 18時28分18秒 | 
今朝は微妙な空模様だった厚木も、昼過ぎからようやくすっきりと晴れてきました。午前中は自宅でじっと休んでいたので、午後から気分転換のために散歩に出かけることにしました。

自宅から徒歩15分弱のところにある相模川の堤防に到着すると



道の両側に植えられたソメイヨシノが枝を伸ばしていて、まるで桜のトンネルのようになっています。堤防の下の川原付近では



人々が座って飲食をしたりボール遊びをしたりと、思い思いに過ごしていました。

見ると、マスクをしていない人が殆どでした。何だかコロナ禍前の日常が戻ってきたような気がして、ホッとした心持ちになることができました。

ふりかえると



延々と続く桜並木の間を春風が吹き渡り、それにのって花吹雪が舞っていました。神奈川県はここ数日雨模様で花見ができるかどうか危ぶまれていましたが、今年も何とか花見を楽しむことができました。

そのまま川辺りを歩いていくと、



満開の桜の木の向こうを小田急線の電車が走っていきました。これは正に


小田急線の窓に 今年もさくらが映る
君の声が この胸に 聞こえてくるよ


という厚木出身のいきものがかりの《SAKURA》の歌詞の世界観そのものの眺めです(歌詞は電車内からの眺めを歌っていますが)。

そこからまた堤防を上がって、



厚木神社に参詣しました。こちらの拝殿の前にあった桜の木は数年前に切り倒されてしまったのですが、その切り株の側に新たに植えられた若木が



満開の花を咲かせていました。

よく『朝の桜、昼の桃、夜の梅』などと言われますが、



夕映えに照らされて咲くソメイヨシノの花というのも、またいいものです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名残の『デコポンのワッフル』&『桜ぷりん』@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2023年03月29日 20時40分20秒 | カフェ
今日は音楽教室が休みの日だったので、午後から友人と会うために新横浜まで出かけました。久しぶりに再会した友人と積もる話をしましたが、お互いに年取ったな…という話が大半でした(汗)。

そんな友人を新幹線に送り出してから、そのまま横浜市営地下鉄に乗ってあざみ野駅まで向かいました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に入りました。

今日のお目当ては、今月末で終わってしまう限定メニューの



『デコポンのワッフル』です。

お店の看板メニューであるクロワッサン生地のワッフルに、甘酸っぱいデコポンの果肉とデコポンで作ったマーマレードが添えられています。特にこのマーマレードが絶品で、丁寧な仕事に裏打ちされた美味しさは格別です。

ワッフルを堪能して少ししてから、もう一つの限定メニューである



『桜ぷりん』もいただきました。こし餡の風味の効いたミルクプリンと、塩漬けの桜の組み合わせは抜群の美味しさです。

いずれも来週になったら終わってしまっているので、最後に滑り込みセーフでいただけて本当によかったと思います。4月になったらまた新たなメニューが登場しますが、今からそれが楽しみです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年ならでは!侍ジャパン五月人形

2023年03月28日 17時20分40秒 | 日記
昨日の天気予報に反して、今日は午前中は冷たい雨が降り続いていました。午後になると雨も上がって晴れ間が見えてきたので、ちょっと買い物をしに横浜まで出ることにしました。

いろいろと廻ったのですが、その中で横浜そごうの中にあるLoftでも買い物をしていました。そうしたら、ひとつ上の階の催事場で開催されている五月人形展示販売会場で面白い展示があるようだったので行ってみることにしました。

会場の入口のところに行ってみると



こんな人形が飾られていました。これは人形メーカーの久月がWBCで優勝した侍ジャパンの選手たちを五月人形に仕立てたもので、



『今年の期待大将』というタイトルがつけられていました。

金屏風に描かれた優しく微笑む栗山英樹監督の前に、今大会での活躍目覚ましかった選手のうち



MVPを獲得した大谷翔平選手、チーム最年長のダルビッシュ有選手、日系人として初めて侍ジャパンに加わったラーズ・ヌートバー選手のメジャーリーガーたちと



準決勝で大健闘だった千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手、



準決勝と決勝で目覚ましい活躍をみせたヤクルトスワローズの『村神様』こと村上宗隆選手が、甲冑姿で微笑んでいました。

それぞれに



可愛らしくデフォルメされているのですが、





ピッチャーのダルビッシュ有選手や佐々木朗希選手はグローブとボールを





打者として大活躍だった村上宗隆選手やラーズ・ヌートバー選手はバットを携えています。そして、投打に大車輪の活躍目覚ましかった大谷翔平選手は



その両方を手にした二刀流の姿です。

様々な色糸縅(いろいとおどし)の甲冑を身に着けた姿は、正に侍そのものと言える威容です。そこに光り輝く金メダルを提げた選手たちの表情は、人形ながら実に晴れ晴れとして見えました。

劇的な準決勝戦から今日で丸一週間、明日で決勝戦から丸一週間が経過します。それでもまだしばらくは、こうしてWBCの余韻が続いていきそうです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次はどうしよう…

2023年03月27日 20時20分45秒 | 日記
学校が春休みになったこともあってか、昨今はすっかり自堕落な生活サイクルに突入しております。特に今日は朝から天気が悪かったこともあって頭が痛くて、午前中はずっと床に臥していました。

午後になって雨が上がってから少し体調がよくなってきたので、買い物をしに近くのホームセンターに出かけました。いろいろと購入してきたのですが、その中のひとつが



このお線香です。

この『天壇』というお線香は伽羅の香りがとても柔らかくて心地良いので、我が家の仏壇で長く愛用してきました。ところがどうやら製造が終了してしまったようでどこの仏具店に行っても入手できず、たまたまこのホームセンターで見つけたのをある程度まとめ買いしていました。

しかし今日行ってみたら、売り場にこの一箱だけしか置いてありませんでした。店の人に聞いてみたのですが、どうやらこれが最後の一箱だったようで、次に入荷するかどうかは分からないと言われてしまいました。

このお線香に限ったことではないのですが、どうも私が気に入って使ったり食べたりしているものは製造中止や廃盤になる傾向があります。何だか、私は何かを気に入ったりしたらいけないのではないか…と思ってしまうくらいなのです。

取りあえずこれで、もうしばらくは何とかなりそうです。しかし、この一箱が無くなってしまう前に何とかしなければ…と考えてしまったのでした。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はベートーヴェンの祥月命日〜晩年の最高傑作《弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131》

2023年03月26日 12時22分21秒 | 音楽
昨日に引き続き、今日も冷たい雨の降る生憎の天候となりました。折角咲いた厚木のソメイヨシノも冷たい雨に打たれてしまっていますが、見頃を迎える前に雨に散らされてしまわないことを願うばかりです。

ところで、今日3月26日はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)の祥月命日です。



写真はウィーン中央墓地にあるベートーヴェンの墓標です。

ベートーヴェンは40歳頃になった晩年の約15年には全聾となり、さらに神経性とされる持病の腹痛や下痢にも苦しめられていました。そんな中で発表された《交響曲第9番》や《ミサ・ソレムニス》といった大作、ピアノ・ソナタや弦楽四重奏曲等の作品群は、ベートーヴェンの辿り着いた境地の未曾有の高さを示すものとなりました。

1826年12月に肺炎を患ったことに加え、黄疸も併発するなど病状が急激に悪化したベートーヴェンは以後は病床に伏すこととなり、翌1827年3月23日には死期を悟って遺書をしたためました。病床の中では10番目の交響曲にも着手していましたが、遂に未完成のまま同年3月26日に肝硬変のため波乱に満ちた生涯を閉じました(享年58)。

死因については様々な説がありますが、アルコール性の肝硬変、梅毒、感染性の肝炎、鉛中毒の可能性が提起されています。中でも鉛中毒が有力視されていますが、当時はワインの保存料や手術後の治療薬に重金属である鉛が多用されていたことが根拠とされています。

ベートーヴェンの葬儀は国葬で執り行われることとなり、



その葬儀には2万人もの人々が参列するという異例のものとなりました。この葬儀にはヨハン・ネポムク・フンメルやカール・チェルニー、フランツ・シューベルトといった多数の音楽家たちも参列しています。

さて、そんなベートーヴェンの祥月命日の日にご紹介したいのは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中でも最高傑作の誉れ高い《弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調》です。

《弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131》はベートーヴェンが他界する前年の1826年に完成させた作品で、《弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調》、《第15番 イ短調》と並ぶベートーヴェン最晩年の弦楽四重奏曲の傑作です。楽譜の出版の際に14番という番号がつけられていますが、実際には15番目に作曲されました(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は第16番まであります)。

《弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調》、《第13番》、《第15番》は依頼によって書かれましたが、この第14番は自発的に作曲されました。そのためか、ベートーヴェン自身の内側からの欲求によって作られた、より芸術性の高い作品に仕上がっています。

この作品はベートーヴェン自身にとっても会心の作であったようで、この曲を作ったとき

「ありがたいことに、創造力は昔よりもそんなに衰えてはいないよ」

と友人に語ったといいます。また、シューベルトはこの作品を聴いて、

「この作品の後で、我々に何が書けるというのだ?」

と述べたとも伝えられています。

初演は、ベートーヴェンが亡くなった翌年の1828年だったと言われています。当時の音楽雑誌には

「音楽を楽しみたい人は、ベートーヴェンのこの作品を聴くべきではない。」

と書かれていましたが、それはこの作品が当時の聴き手によって『一般的に理解できるものではない』と感じられたからでした。

通常、弦楽四重奏曲は4つの楽章で構成されることが殆どですが、この作品はほぼ切れ目のない7つの楽章からなっています。ただ、第1楽章を第2楽章への長大な序奏、第3楽章を第4楽章への序奏、第6楽章を終楽章への序奏と捉えると、4楽章形式になるという見方もあります。

第1楽章は嬰ハ短調の2分の2拍子による自由な形式のフーガ。はじめに歌われる第1ヴァイオリンの2つの動機によって楽章全体が構成されています。

第2楽章はニ長調の8分の6拍子によるロンド形式。いきいきとした主題を持つロンドで、これも副主題がロンド主題から導かれてあまり目立たないなど、自由な形式になっています。

第3楽章はたった11小節しかなく、独立した楽章というよりは次の楽章への経過句のような存在です。アレグロ・モデラートで始まる6小節と、第1ヴァイオリンのカデンツァを中心とした5小節のアダージョからなっています。

第4楽章はイ長調の4分の2拍子による主題と6つの変奏。全曲通じて一番長大な楽章で、全部で32小節もある長い主題が第6変奏まで展開されていきます。

第5楽章はホ長調のスケルツォに相当する楽章ですが、通常のスケルツォのように3拍子でなく2拍子で書かれています。主題は諧謔的で、のびやかなトリオは二度繰り返されますが、ピチカートによる楽器間のやり取りや、コーダにおけるスル・ポンティチェロ(駒の近くを弓で擦ってかすれた寒々しい音色を出す)奏法の部分など、ベートーヴェンが楽器演奏法的にも可能性を見極めようとしている様子が見て取れます。

第6楽章は嬰ト短調の4分の3拍子で、この調(♯5個!)はベートーヴェンの全楽曲の中でも非常に珍しいものです。フランス民謡から取られたともいわれている物悲しいカヴァティーナ風の旋律がヴィオラによって歌われるこの楽章は、最終楽章への橋渡し的性格が濃いものとなっています。

第7楽章は嬰ハ短調、2分の2拍子のソナタ形式。終楽章においてはじめてソナタ形式の登場となりますが、行進曲調の叩きつけるような第1主題がほぼ原形を保ったまま何度も現われるのでロンド形式ともとれます。第2主題は、音階風に歌われる流れるような対比的なもので、コーダはポコ・アダージョになるなど目まぐるしくリズムや旋律が変化し、最後は長調の音で力強く締められます。

そんなわけで、今日はベートーヴェンの《弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調》をお聴きいただきたいと思います。ベートーヴェンが最晩年に完成させた弦楽四重奏の金字塔的作品を、楽譜動画と共にお楽しみください。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花より団子より…

2023年03月25日 21時35分25秒 | スイーツ
昨日の夕方から降り始めた雨は今日になっても止まず、冷たい雨の一日となりました。折角咲いたソメイヨシノも、昨日の暑さからのギャップに縮み上がってしまったかも知れません。

本当なら相模川の川辺りに花見にでも行こうかと思っていたのですが、さすがにこの雨と寒さの中ではそんな気分にもなれませんでした。なので、今日は自宅でゆっくりと過ごすことにしました。

ただ、何となく花見気分は楽しみたかったので、



セブンイレブンで桜スイーツを仕入れてきました。桜餅も美味しいのですが、抹茶パフェやさくらのシュークリームもなかなかの美味しさで、煎茶とともに楽しみながらナンチャッテ花見をしていました。

明日もあまり天気がよくならないようですが、ゆっくりと花見ができる日はくるのでしょうか…。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

終了式と五分咲き桜

2023年03月24日 19時00分30秒 | 
今日は勤務先の小学校の終了式でした。子どもたちは教室や廊下や昇降口の大掃除をしたり、通信簿をもらって一喜一憂したりと、午前中日程ながらなかなかの忙しさでした。

子どもたちを送り出して、今年度いっぱいで離任される先生方に最後のご挨拶をしてから退勤し、小田原駅へと向かいました。それで、折角なので小田原城址公園に花見に行ってみることにしました。

お堀端に着くと



まだ五分咲きといった感じの桜が見られました。内冠木門(うちかぶきもん)の前にある、お堀の水面スレスレに枝を伸ばしている『スレスレ桜』も



まだまだ満開とは言えない感じでした。

それでも、お堀端通りの桜並木は



なかなか見応えのある光景が広がっています。それにしても



こうして見ると、やはりソメイヨシノの花というのは実に美しいものです。

今日の戸惑うような暖かさで、開花が一気に進むのではないかと思います。ただ、今晩から来週火曜日にかけて雨が続く予報が出ていることもあるので、ゆっくりと花見のできる日がくるのかどうかは微妙な状況です…。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

使いたいな…使えるかな…

2023年03月23日 15時55分51秒 | 日記
今日は勤務先の小学校とは別の学校の放課後子ども教室の日…ですが、今年度内の教室は先週で終了していたので、今日は久しぶりにゆっくりしました。本当なら散歩がてら花見でもしようかと思っていたのですが、朝から冷たい雨が降り続いていることもあって、ずっと自宅に引きこもっていました。

さて、今日勤務先の小学校からの連絡網が届いて、来年度からのマスク着用について『子どもたちは基本的に不要』との知らせがありました。ただ、教職員や個別学習支援員の大人たちについてはマスク着用の継続が決まっています。

それについて、そろそろ



ずっとお蔵入りしていた布マスクを復活させたいと思って、久しぶりに引っ張り出して手洗いしてみました。今までは不織布マスクが推奨されていたので折角買ったこれらを仕舞い込んでいたのですが、使い捨ての不織布マスクをいちいち買っていると、費用も積もり積もってなかなか馬鹿にならないので…。

とりあえず、明日終了式に参加した後に校長先生に聞いてみようと思いますが、不織布マスク継続といわれたらそれに従うつもりではいます。でも、本音としては折角の布マスク使わせてもらいたいですね…。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卒業式と日本優勝と満開宣言と《桜ぷりん》@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2023年03月22日 17時45分50秒 | カフェ
今日は勤務先の小学校の卒業式の日でした。暖かな日差しの下で校庭のソメイヨシノがポツポツと咲く中、6年生たちは無事に学舎を巣立っていきました。

体育館の大きさの関係上、我々個別学習支援員は会場内に入ることはできなかったので、別室のモニターで様子を観ていました。式の終盤に6年生たちが『旅立ちの日に』を合唱しているところを観ていたら、ちょっと泣きそうになったのは内緒です(汗)。

今日は式だけで授業はなかったので、一度自宅に戻りました。そうしたら



WBC決勝で日本がアメリカに勝利して優勝していました。2009年大会以来14年ぶりの栄冠ということでしたが、拙ブログを開設したのが2011年のことですから、WBCに関してのことを載せるのは初めてとなります。

準決勝も決勝も相手に先制されるというヤキモキさせられる展開となりましたが、蓋を開けてみれば全勝での優勝ということになりました。と同時に、2009年大会の優勝投手だったダルビッシュ有選手がすっかりベテランになっていたことに、改めて時の流れの速さを思い知ることとなりました。

その後のニュースで、東京のソメイヨシノの満開宣言が靖国神社で出されたという話題がありました。しかし、小田原も我が家の近所もまだ三分咲きに満たないくらいしか開花していないので、東京と何が違っているのか…と不思議に思ったりしていました。

そんなニュースを観ていたら、音楽教室に出勤するのを危うく忘れそうになっていました(汗)。慌てて準備をして横浜あざみ野の音楽教室に向かい、そのまま《雫ノ香珈琲》にも立ち寄りました。

今日は折角ソメイヨシノの満開宣言が出されたということで、



『桜ぷりん』をオーダーしました。ほんのりと桜の香るジュレと、こし餡を練り込んだミルクプリンとの風味の重なりが心地良いスイーツとなっていて、今日は



以前にもいただいた『さくらの紅茶』をアイスにして美味しく堪能しました。

明日から関東地方では、しばらく天候が思わしくないようです。折角咲き始めたソメイヨシノの花散らしの雨になってしまわないよう、願うばかりです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一年ぶりの寒川神社『御来光守』

2023年03月21日 17時00分17秒 | 神社仏閣
今日は春分の日です。なので、今日は



相模國一之宮の寒川神社に参詣することにしました。

午前9時過ぎくらいに到着したのですが、その時点でかなりの人出でした。みんなのお目当ては、春分の日と秋分の日の年2回だけ授与される『御来光守』をいただくことです。

神門をくぐると、



白い敷石の眩しい中に建つ壮麗な拝殿が見えてきます。こちらは八方除(はっぽうよけ)の御社として名高く、拝殿横には



大きな天分儀が据えられています。

拝殿に参拝してから『御来光守』を頂こうと授与所に向かうと



既にかなりの長蛇の列ができていました。普段こんなに並ぶこともないので驚きましたが、先日tvk(テレビ神奈川)で紹介されたり、Instagramやfacebookで案内が流れてきたりしていたので、その効果もあるのでしょう。

結構待たされましたが、



どうにか無事に『御来光守』を頂くことができました。この『御来光守』は春分の日と秋分の日の年2回、東から昇った太陽が



千葉県の玉前神社から寒川神社、富士山山頂、元伊勢を通って出雲大社につながる御来光道を通っていく日に授与されるもので、昨年は春も秋も参詣しなかったので一年ぶりに頂いてきました。

境内のソメイヨシノはまだポツポツとしか咲いていませんでしたが、参集殿の前には



横浜緋櫻(よこはまひざくら)という、山桜と寒緋桜の交配種の桜が満開に咲いていました。この一本が満開に咲いているだけで、春爛漫の様相はバッチリでした。

最後には末社の宮山神社にも参詣したのですが、行ってみたら



鳥居の外まで人が溢れるほどの長蛇の列ができていました。失礼ながら普段はあまり参拝者がいない御社なのですが、ここまで人が並んでいる光景を見て驚かされました。

さて、明日は勤務先の小学校の卒業式です。お天気はまずまずのようですので、気持ちよく6年生を送り出したいと思います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地下鉄サリン事件から28年〜震災同様に忘れてはならない化学兵器テロ

2023年03月20日 17時50分10秒 | 日記
現在ではニュースになることもすっかり減ってしまい忘れられがちですが、今日は地下鉄サリン事件があった日です。今から28年前の今日、考えられないような惨事が起きてしまいました。

1995年3月20日朝、ラッシュ時間帯の東京の営団地下鉄(現在は東京メトロ)の電車5本にオウム真理教の信者たちが猛毒ガスのサリンをまき、13人が死亡、約6300人が重軽傷を負いました。史上初の化学兵器テロとも言われる地下鉄サリン事件は、国内のみならず海外にも大きな衝撃を与えました。

前年の1994年6月には長野県で裁判官官舎を狙ってオウム真理教の信者がサリンを噴霧し、近くの単身者用マンションや社員寮に住む7人が死亡した『松本サリン事件』が起きました。また、國松孝次警察庁長官(当時)狙撃事件や東京の地下鉄新宿駅構内での青酸ガス発生未遂事件などオウム真理教が仕掛けた事件が相次ぎ、国民を不安に陥れました。

警察は95年3月22日、山梨県上九一色村(当時)の教団施設に踏み込んで一斉捜索を行い、5月に同施設内で教団代表の麻原彰晃(本名松本智津夫)を逮捕しました。教団が絡んだ事件での起訴は、2012年までに192人にものぼりました。

私はあの日、母が入院していた国立がんセンター東病院に行くために、朝早くに地下鉄千代田線に乗って柏駅に向かっていました。無事に病院に到着した私は前日の夜から泊まり込んでいた妹と交代し、妹は都内の勤務先に出発していきました。

しばらくすると、ベッドに寝ていた母が

「おまえ、今日地下鉄に乗ってきたんでしょ?」

と聞いてきたので

「うん、そうだけど何?」

と答えました。すると母は、音声を消したテレビを指さして

「何だか大手町の駅で沢山人が倒れてるけど、何かあったの?」

と聞いてきたのです。

『?』と思いながらテレビの音量を上げていくと、そこには



道路にバタバタと人々が倒れていて、救急隊員や消防隊員が対応に追われている異様な光景が映し出されていました。最初は母も私も何が起きているのか分からず、テレビからも

「地下鉄構内でガス爆発があった模様です」

という報道が流れていましたから、よもや化学兵器によるテロだとは夢にも思いませんでした。

私と入れ違いに出ていった妹とは、随分時間が経ってから何とか連絡をとることができました。現在のように携帯電話が普及する前のことで公衆電話に長蛇の列ができてしまったために、電話をするためにものすごく時間がかかってしまったとのことでした。

後で調べてみたところ、事件のあった電車は私が大手町駅を通過した数本後のものでした。つまり、もし私があと少し家を出るのが遅かったら、私もあの累々と横たわる群衆の中にいたかも知れないのです。

そんなこともあって、私の中では決して忘れることのできない事件となっています。しかし、昨今では東日本大震災や、同じ年に発生した阪神淡路大震災と比べると、残念ながらめっきりニュースにならなくなっているのが現状です。

かつて日本は

『安全と水はタダだ』

などと言われていた時代がありました。そんな日本の安全神話を根底から覆したこの事件を、絶対に風化させてはいけないと思います。

今日はその事件の犠牲者の御霊に、サミュエル・バーバーの《弦楽のためのアダージョ》に基づく《アニュス・デイ》を捧げます。空前絶後の化学兵器テロに倒れてしまった全ての犠牲者の御霊安かれと祈ります。

合掌。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そんなに気に食わないなら

2023年03月19日 19時10分19秒 | 日記
今日は昨日の冷たい雨から一転して、朝からよく晴れました。なので、午前中は家中の窓を開け放って掃除に勤しんでいました。

そんな気持ちのいい日を過ごしていたら、午後になって電話がかかってきました。誰かと思ったら、木曜日の放課後子ども教室のスタッフでした。

この人は、先日も拙ブログに書いたようにかなりのヒステリー持ちです。なので面倒くさいことになりそうなので居留守を決めこもうと思ったのですが、あまりにも何度もしつこく電話をよこしてくるので、仕方なく出てみたのです。

すると、挨拶もろくすっぽしないうちから先日の放課後子ども教室の最終日のことについてマシンガントークをかましてきました。というのも、先日が最後の教室ということもあって、私から子どもたちに



桜の花を切り抜いた折り紙にメッセージを書いたものをサプライズでプレゼントしたのですが

「誰の許可を得てあんなものを子どもたちに渡したのか」

とイチャモンをつけてきたのです。

どうやら自分の預かり知らぬところでカードを渡したことが相当お気に召さなかったようで、こめかみに青筋を立てながらツバを飛ばして捲し立てているのが受話器越しにも伝わってくるようでした。私はしばらくスマホをスピーカーモードにして違うことをしていたのですが、しばらくすると一頻り話が終わったようなのでこちらから

「先生(教室内では一応大人たちはこう呼び合っていました)、『サプライズ』という言葉の意味をご存知ですか?」

返答してみました。

向こうが一瞬無言になったので、

「サプライズとは


サプライズ【surprise】
読み方:さぷらいず

[名](スル)

1 人を驚かせること。また、驚き。思いがけない出来事。「今回の人事に―はなかった」

2 突然の贈り物などで、人を驚き喜ばせること。「記念日に―する」



ということ、つまり『人を驚かせるために予告なく行動すること』です。それを予告してしまってはサプライズでもなんでもありませんし、予め『今日はサプライズしますよ〜』と予告してサプライズ○○もいないと思います。」

「それに、あのカードに書いたのは

『げんきでいてね』
『ともだちとなかよくね』
『まいにちをたのしんでね』

といった子どもたちの未来へ向けたものばかりです。心配していただかなくても、決して先生のことを貶めるような文言は書かれていません。」

「この前から何が気に食わないのか知りませんが、つまらないことで他人の貴重な時間を浪費しない方がいいかと存じます。」

とだけ伝えて電話を切り、そのまま着信拒否にしておきました。

本当になんなのでしょう。承認要求が高いのか何なのか知りませんが、言葉を選ばずに言わせてもらえば、ちゃんちゃらおかしくて聞いていられません。

決めました。

実は来年度、違う小学校の放課後子ども教室への移動を打診されていましたが、今関わっている子どもたちとお別れするのことになるので躊躇していました。しかし、ここまでつまらないことで粘着されるのであれば喜んで転勤しようと思います。

何だか、無意味に疲れました。今日は早めに休んで、明日に備えようと思います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はリムスキー=コルサコフの誕生日〜音符も波打つ交響組曲《シェヘラザード》

2023年03月18日 17時00分17秒 | 音楽
昨日の夜から降り始めた冷たい雨は、今日になっても降り続きました。先日ソメイヨシノの開花宣言が出されたばかりですが、この冷たい雨にソメイヨシノもビックリしているのではないでしょうか。

ところで、今日3月18日はリムスキー=コルサコフの誕生日です。



ニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー=コルサコフ(1844〜1908年)は「ロシア五人組」に挙げられる作曲家の一人で、色彩感あふれる管弦楽曲や民族色豊かなオペラを数多く残しています。

生い立ち等については、昨年の3月18日の記事を御覧いただきたいと思います。その時には《トロンボーン協奏曲》をご紹介しましたが、今回はド真ん中の《シェヘラザード》をご紹介しようと思います。

交響組曲《シェヘラザード》作品35は、1888年夏に完成された、『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の語り手、シェヘラザードの物語をテーマとしている交響組曲です。《スペイン奇想曲》、《ロシアの復活祭》序曲といった彼の代表作に続いて1888年に完成し、同年中にサンクトペテルブルクの交響楽演奏会にて初演されました。

『千夜一夜物語』のあらすじは



シャフリヤール王(Shahryār)は彼の一番目の妻の不貞を発見した怒りから、妻と相手の奴隷の首をはねて殺害する。 女性不信となった王は街の生娘を宮殿に呼び一夜を過ごしては、翌朝には処刑していた。側近の大臣が困り果てていたところ、大臣の娘シェヘラザードが王の愚行をやめさせるために王との結婚を志願する。

シェヘラザードは、毎晩命がけで王に興味深い物語を語り、物語が佳境に入った所で

「続きはまた明日。」

と話を打ち切る。王は新しい話を望んでシェヘラザードを生かし続け、千と一夜の物語を語り終える頃には二人の間には子どもが産まれていた。

王は自分とシェヘラザードの間に子供が出来たことを喜び、シェヘラザードを正妻にする。こうしてシェヘラザードは王の悪習を終わらせた。



というものです。そしてリムスキー=コルサコフは、シャフリヤール王のテーマを重々しいアンサンブルで、シェヘラザードのテーマを独奏ヴァイオリンで表現し、そのテーマのやり取りの間にシェヘラザードによって語られる様々な物語の音楽が紡がれていきます。

作曲家であると共に海軍士官でもあったリムスキー=コルサコフは、海外に遠征した時に見聞した様々な文化的要素を自身の作品に投影しました。それは《シェヘラザード》にも遺憾なく表れていて、要所要所にエキゾチックな響きのメロディが流れてきます。

また楽譜を見ると分かるのですが、波のうねりの表現が随所に現れています。これも、海軍士官として船に乗っていたリムスキー=コルサコフならではの巧みなオーケストレーションということができます。

そんなわけで、今日は交響組曲《シェヘラザード》を、アラン・ギルバート指揮によるニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でお聴きいただきたいと思います。楽譜動画を御覧いただきながら、リムスキー=コルサコフが楽譜上に描いた逆巻くような波のうねりと、その波間にたゆたう美しい音楽をお楽しみください。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食べそこねた給食カレーのリトライ!

2023年03月17日 18時10分18秒 | グルメ
今日は、今年度最後の給食でした。メインメニューはカレーライスだったのですが、普段はあまり量を食べない子たちまでが大盛りをリクエストしてきて、ちょっとした争奪戦になったのです。

最後の給食で喧嘩沙汰になるのもなんなので、とりあえず子どもたちに分けることを最優先にして配膳することにして、どうにか事態を沈静化しました。その結果として大人の取り分がなくなり、食べたか食べないか分からないくらいのポッチリした量になってしまったのでした…。

何とも微妙な心持ちになったのと同時に

『心置きなくカレーが食べたい!』

という気分のまま勤務を終え、電車で厚木まで戻ってきました。なので、今日は帰宅前にCoCo壱番屋に寄っていくことにしたのです。

何にしようか迷ったのですが、今回は



豚しゃぶカレーにやさいミックスしてみました。久々に食しましたが、やはりココイチのカレーは美味しかったです。

それにしても、ココイチは高くなりました。通常サイズの豚しゃぶカレーだけでも¥880もする上に、そこにトッピングなんぞしたあかつきには簡単に4桁になってしまいます。

カレーを食すのに4桁払わなければならないと思うとゲンナリさせられますが、昨年からの一連の値上げラッシュの中にあってはおちおち外食もしていられません。ウクライナ紛争を後ろ盾に遠慮会釈なく値上げを強行する各社ですが、いつかその言い訳が通用しなくなった時に値下げに踏み切ることはあるのでしょうか…。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする