共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

駆け込み需要

2019年09月30日 20時25分49秒 | 日記

何だかんだ言いながら今日で9月も終わります。暦の上では秋の彼岸も過ぎたはずなのに、何で気温が29℃になんてなるのでしょうか…。

今日は小田原の放課後子ども教室だったのですが、いつもながらの暑さに子供も大人も辟易しながら過ごしていました。最近、子供たちの間ではオセロとジェンガがブームです。

教室を終えて、いつものようにお地蔵様とお稲荷様と辯天様にお詣りして小田原駅に戻って来ました。すると小田急のインフォメーションセンターの前に、御覧のような長蛇の列が出来ていました。ハイ、明日の消費税増税前に8%税率で定期券を購入するための列でございます。

いずれは10%の税率で買わなきゃいけなくなるのですから、そう慌てることも無かろう…と思うのですが、消費者心理としては「どうせ買うなら1円でも安く!」という考えが先に働くのでしょう。もしかしたらこうした日本人の一斉安物買い行動心理は、昭和のオイルショック以降、大して変わっていないのかも知れません。

さて、明日から全国的に軽減税率の世の中になります。恐らく、世の中のレジというレジが大混乱をきたすでしょうが、果たして8%と10%の2つの消費税が混在する税率が延々と続くなのでしょうか。それとも、いずれ全ての消費税が一律10%に引き上げられる時が来るのでしょうか。
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野辺の送りに《愛の挨拶》 Salut d'amour, Op.12

2019年09月29日 19時48分00秒 | 音楽

昨日の通夜に引き続き、今日は告別式でした。

雨予報の割にはいいお天気となった中で粛々と式は進みました。そして出棺の前に昨日用意したコスモスの花で棺の中をいっぱいにし、蓋を閉じる前に僭越ながら生前故人が好きだったエルガーの《愛の挨拶》をヴァイオリンで演奏しました。

特にクラシックに興味深かったわけではなかったのですが、どういうわけだかこの曲だけは好きだったようで、携帯の着メロにも設定していたこともありました。スマホになってからは

「着メロに入っていない」

と愚痴っていましたが、そのくらい好きだったようです。

人間、亡くなっても聴覚だけは最後まで残っていると言われています。だから故人の枕元で喧嘩をしてはいけないと、子供の頃よく親戚に注意されたこともありました。

荼毘に付される前、最後の最後に聴いたのが私のヴァイオリンでよかったのかどうかは分かりませんが、喜んでくれているといいな…と思っています。

そんなわけで、今宵はエルガー作曲の愛すべき小品《愛の挨拶》をお楽しみ下さい。

これを故人への野辺の送りに捧げます。

合掌。

Salut d'amour, Op.12 (Elgar)

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せめてもの気持ち

2019年09月28日 23時06分05秒 | 日記

個人的な話ですが、昨日親しい人が亡くなりました。突然のことに驚きました。

亡くなる前日までは、普通に食事を摂ったりしていたそうです。ところが、次の日の朝になっても起きて来なかったので同居しておられる御家族が部屋に様子を見に行ったところ、既に冷たくなっていたということでした。死因としては急性心不全ということでしたが、穏やかな顔で横たわるになっているのを見ると、恐らく苦悶すること無く逝ったのではないか…とのことでした。

今日はお通夜だったのですが、明日の告別式に備えて喪主と二人で花屋に出向き、コスモスを買い求めました。生前、故人が大好きだった花なので棺に入れてあげようと思ったのですが、今年は暑さのせいかまだ野辺にコスモスが咲いていなかったのです。

どんなに元気にしていても、こうして突然亡くなってしまうこともあります。そうなってもいいように生きておこうと思うのですが、ことはそう簡単なことではありません。それでも、いつ自分に訪れるかも知れないその日まで何とか日々を精一杯生きていこうと、故人を目の当たりにして改めて思わされました。

明日はこのコスモスを、棺いっぱいに入れてあげようと思います。
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みんなのミュシャ展

2019年09月27日 21時50分10秒 | アート



今日は渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の《みんなのミュシャ展》に足を運びました。

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)はチェコに生まれ、パリで活躍した画家です。その精緻な画風から『線の魔術師』とも呼ばれました。繊細で華やかな作品はたちまち人々を魅了し、『ミュシャ様式』とも呼ばれるそのスタイルは後世の芸術家に影響を与えてきました。

この展覧会では彼の幼少期の貴重な作品を筆頭に、自作の工芸品、蔵書、20代に手がけたイラスト、彼の名を一躍有名にした様々なポスター等、ミュシャ財団監修の下で彼の原点と作品の魅力に迫るものとなっています。

19世紀末、パリをはじめとするヨーロッパにはジャポニスム(日本趣味)が広がっていました。それに影響されたのはミュシャも例外ではなかったようで、ここでは彼のジャポニスムコレクションである日本の七宝焼の壺なども展示されていました。また、20代に描いたカリカチュア(風刺画)からは、明らかに『北斎漫画』の匂いがプンプンしました。やはり彼等にとってHOKUSAIやHIROSHIGEの作品は、自身の芸術活動に強烈な印象を与えられたものだったのでしょう。

メインとも言えるポスター作品は、ミュシャを一躍有名にした



サラ・ベルナールの舞台《ジスモンダ》は勿論、鉄道会社のポスターである《モナコ-モンテカルロ》、バレエ《ヒヤシンス姫》といった斬新かつ「ミュシャと言えばコレ!」というような有名なものが紹介されていました。

ミュシャはポスターだけでなく、春夏秋冬といった季節や、舞踏・絵画・音楽・詩といった芸術、トパーズ・ルビー・アメジスト・エメラルドといった宝石等を擬人化した装飾パネルを数多く生み出しました。そうした作品には



例えば上の《舞踏》のように縦長な構図のものが多く見受けられますが、これらも日本の浮世絵の構図から学んだものと言われています。

今回特に興味深かったのが、ミュシャに影響を受けた日本の文芸誌やマンガ、イラストの数々です。

ミュシャの作品は、主にパリの美術学校に留学していた日本人学生たちによって日本に紹介されました。彼等が帰国時に持ち帰った図録やポスターは当時の文芸雑誌の表紙画や宣伝ポスターのデザインに逆輸入的に多大な影響を与えました。今展では、そうした関連作品の展示もありました。

有名なところでは、明治時代の歌人である与謝野晶子の歌集『みだれ髪』の復刻版が置かれていました。



この表紙画を藤島武二が描いたのは1901年のことですから、ミュシャがまだ存命中のほぼ同時代に既に彼の作品が日本でも紹介され、日本人画家達に大きな影響を与えていたことが分かります。

ミュシャは死後しばらくは、特に第二次大戦後の冷戦構造下にあった中で西側諸国と呼ばれていた国々では、旧チェコスロバキア側で亡くなったミュシャは東側の鉄のカーテンに遮られ忘れられた存在でした。しかしミュシャの死後24年、1963年にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館でミュシャの回顧展が開かれるとたちまちロンドンにミュシャ旋風が巻き起こり、しばらく忘れられていたチェコ人画家の業績を再び表舞台に蘇らせることとなったのです。

そんなこともあって、1960〜70年代にイギリスやアメリカで発売されたレコードジャケットやポスターを手がけたものの中にはミュシャの作品からインスピレーションを受けたものが見られるようになりました。この展覧会ではその時代に活躍したスタンレー・マウスやデヴィッド・エドワード・バードといった、ミュシャに影響を受けた当時のグラフィックデザイナー達の作品も展示されていました。

また会場には、ミュシャの作品にインスピレーションを受けたグラフィックアーティストの天野喜孝や漫画家の山岸凉子といった現代の日本人アーティスト達の作品も並列展示されています。ミュシャ作品との共通点を探しながら鑑賞してみると、彼等が如何にミュシャから影響を受けているかが垣間見えて、非常に興味深いものでした。

ミュージアムショップには



絵葉書は勿論、カレンダーや手帳、変わったところではプリントの手ぬぐいといった様々なグッズが用意されていました。

明後日の日曜日までで終わってしまうところだったので、正に駆け込み鑑賞となってしまったのですが、それでもアルフォンス・ミュシャの絢爛な世界観を堪能することができました。これだけの大規模展示はなかなか無いと思いますので、興味のある方は明後日までにおいでになってみて下さい。

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ヤメて下さい…

2019年09月26日 23時07分29秒 | 日記


今日も、気温さえ無視してしまえば素晴らしい秋晴れに恵まれました。このまま秋に突入してくれればいいのですが、現実はなかなかそういうわけにはいかないようです…。

さて、たまプラーザの教室に出勤する前に、町田の東急ハンズに買い物に立ち寄りました。すると、何やら良からぬものが視界の端に…。

ハイ、文具売り場の一角に来年の手帳と



カレンダーがズラリと勢揃いしていました。

はぁ…せめて10月に入ってハロウィンの色か濃くなってきたくらいならショックも少ないのですが、お彼岸過ぎて間もなくこの光景では流石に心がイタ過ぎます。

正に光陰矢の如し、2019年も着実に終わりに向かって進んでいるようです…。
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もうすぐ終わってしまうので…

2019年09月25日 21時35分42秒 | カフェ
お彼岸もお中日を過ぎたというのに、なかなか涼しくなる様子がありません。そろそろ9月も終わろうとしている頃合いなのですが…。

さて水曜日、今日もあざみ野の教室の出勤前に《雫ノ下珈琲》に立ち寄りました。今月伺うのが最後になることもあるので、月初に頂いた『葡萄のワッフル』をもう一度お願いしました。

皮ごと食べられる紅白の葡萄に囲まれて、クロワッサン生地のワッフルが甘く香ります。添えられた葡萄のコンフィチュールや葡萄のアイスと一緒に頂くと、濃縮された葡萄の風味とワッフルとを堪能出来ます。今日は暑かったので、グアテマラの水出しコーヒーと共に美味しく頂戴しました。

今日見たら、来月に迫った増税に備えてお店のレジが新しくなっていました。ただ、マスターさんはまだ慣れていないようで苦心されているようです。

「若いバイトさんの方がよっぽど早く覚えていますよ。」

と笑っておられましたが、私もここ最近新しいものを把握するのにだいぶ時間がかかるようになっているので、決して他人のことは言えません…。
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新宿と向き合って

2019年09月24日 23時45分43秒 | 日記


今日はまた気温の高い日となりました。台風絡みだから仕方ないのでしょうが、どうも週明け毎に暑くなる傾向にあるのが納得できません。

今日は小田原の放課後子ども教室の日でした。いつもの風通しのあまりよくない教室で、子供たちも大人達も汗水流して過ごすこととなりました。3台に増やしてもらった扇風機をフル稼働させたのですが、元の風が冷たくないのでお世辞にも涼しいとは言えない中で、みんなそれとなく言いたいことも言わずに耐えていました…。

さて、今日も無事に教室を終えて小田原駅まで戻りました。ここは箱根湯本駅と並ぶ小田急小田原線の終点でもあるため、ここで終わるホームには車止め標識があります。この✕印は鉄道の線路が終わるところを意味するものです。

私は言うほどのマニアではないのですが、実はこの車止め標識が好きでよく見ています。

この車止め標識が向かい合うのは、遥か彼方の新宿駅。それを考えると、ここに到着するまでの紆余曲折が感じられて、感慨深いものを感じるのです。

世の中にあるのは、こうした完成した車止め標識だけではありません。例えば京急線の西側の終点三崎口駅にある車止め標識は、その先にまだレールが続いています。本来なら京急線は油壷を終点とすはずだったのですが、諸般の事情により途中で延伸が見送られてしまったのです。

今、三崎口駅のホームから先を見ると、車輪がついて動かせるようにしてある車止め標識の向こうに、続くはずだったレールとそれを通すための短いトンネルが見えます。本来ならしっかりと地面に立てられるはずの標識が、いつでも動かせるようになっているあたりに、言いようの無い無情さと無念さを感じます。

まあ、そんなに肩入れすることもないのですが、それぞれの電鉄会社の線路の端と端にしか存在しない標識というのを、様々な妄想を膨らませて鑑賞ふるのもなかなか楽しいものです。

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諸霊供養

2019年09月23日 20時28分04秒 | 神社仏閣



今日は秋のお彼岸のお中日です。朝のうち降っていた雨も上がり、太陽が顔を出すと共に猛烈な湿気が立ち昇り始めました。

そんな中、今日は都内五反田まで出かけました。こちらには奈良・西ノ京に坐す法相宗大本山薬師寺の東京別院があり、中に誰でも利用できるお写経道場があります。

今年は個人的に、いろいろな方が彼岸に発たれました。そうした方々の追善供養のために、お写経をしようと思い立ったのです。

こちらには全ての道具が揃っているので、手ぶらで伺っても大丈夫です。

受付で納経料二千円を納めると、お写経のための薄い和紙と首に掛ける輪袈裟を渡されます。それを持って道場に入り、正座か机かを選んで座り、写経観念分を読んでから墨を磨ります。

墨を磨りながら集中力を高めていき、お手本の上に置いた和紙に般若心経を書いていきます。一文字一文字、焦ることなく丁寧に書き写していくと、あっという間に一時間以上の時間が過ぎていきます。

書き上げたお写経は、別院御本尊の薬師三尊の御宝前に納めます。このお写経は奈良の本山内の金堂や西塔、大講堂といった建物内に永久保存され、納めた納経料は本山白鳳伽藍の復興に役立てられます。

不肖私に愛奏しておられたヴィオラを託して下さり、先月他界された先輩とは奈良の本山に御一緒したこともありました。お写経を終えてひと息ついた時にふとそんなことを思い出し、こみ上げるものを抑えるのに苦心しました。

歳を重ねる毎に、親しい人達が段々と彼岸に発たれることが増えてきました。それはもしかすると、来たるべき自身の臨終の恐怖を和らげてくれているのかも知れません。

いつか来るその日までせめて精一杯生きていこうと、改めて思った一日となりました。

因みに、うっかり現場の写真を撮るのを忘れて帰ってきてしまったので、パンフレットに載っていた写真で間に合わせました。ウッカリはなかなか治らないようです…。

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珍重されますが…

2019年09月22日 20時50分11秒 | 日記
今日は午後から雨が降るというので、いつもより早めに買い物を済ませて我が家に籠もることにしました。

なかなか気持ちのいい空気だったので、本厚木の駅ビルまで足を伸ばして、そのままデパ地下に行きました。すると、野菜売り場の店先に、秋の王者が鎮座在していました。松茸の登場です。

と言っても、よく見ると日本産ではなくアメリカ産の松茸でした。道理で、妙に大ぶりだなと思ったわけです。まぁ、中国産よりはまだマシなのでしょうが、それでもこんなにデカいと土瓶に入らなそうで若干興醒めします。

よく松茸は「香り松茸、味しめじ」と言われて珍重されますが、正直な話私はあまり好きな香りではありません。特に中国産のはニオイばっかり強くて、食べる前から大味なのがわかるのでイヤです。

考えてみると、私だけでなく我が家の家族全員、あまり松茸が好きではなかったような気がします。決して貧乏人の言い訳ではなく、何なら誰も松茸に興味がなかったのかも知れません。あの歳時記好きな父ですら何も言及しませんでしたから、今にして思えばそうした部分での利害は家族全員で一致していたのだろうと思われるのです。

どうせ頂くなら、私は断然シメジや舞茸が嬉しゅうございます。ということで、松茸の写真を撮るだけ撮ってからシメジとエノキとエリンギを買い求めて、いそいそと家路についたのでありました。
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素晴らしいスタート

2019年09月21日 23時40分32秒 | 日記
いやぁ、スゴかったですね。

昨日のラグビーワールドカップ予選。日本がロシアと対決して30-10で初戦突破しました。先ずは好スタートを切れて嬉しい限りです。

本番初戦ということで固くなっていたのか、前半では日本が取り落としたボールを奪われてロシアに先制を許しました。また、前半30分過ぎに松島幸太朗がトライを決めたかに見えましたが、今回から導入されたビデオ判定でノックオンということが判明して、トライが取り消されるという事態にもなりました。

しかし、終わってみれば松島幸太朗のハットトリックもあって30-10の快勝、4得点で1ポイント追加になるシステムで勝ち点5を獲得しました。

勿論、松島幸太朗の得点は素晴らしかったですが、彼だけでなく、前回大会ケガに泣いた姫野選手や、後半でトライを決めたラブスカフニも素晴らしかったです。正に『世界一キツい練習を積み重ねてきた』と言われる日本代表選手たちが、一丸となって獲得した勝利です。

さて、次回は9月28日のアイルランド戦です。今回より更にタフな試合になるでしょうが、この勢いに乗って健闘して下さい!
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特等席…?

2019年09月20日 23時15分46秒 | 日記

今日も日差しは強めなものの、風の爽やかな一日となりました。今日からラグビーワールドカップがスタートしますが、なかなかいい環境での試合が出来そうで何よりです。先週みたいな猛残暑の中だったら、選手たちが可哀相過ぎます…。

 
ところで、厚木一番街の中程に《肉寿司》なるお店があります。文字通り魚ではなく肉を使った握りや刺し身を提供する店で、夜になるとなかなかの盛況ぶりをみせています。
 
上の写真はその外観ですが、よく見るとその店先に『テラス席』と称する席があるのです。
 
ただし、実態は
 


こんな感じで、テラス席と言うより、『路面席』と言った方がしっくりくるようなものとなっています。

よく言えばオープンカフェ的なスペースと言えないこともありませんが、何しろ店の軒先の狹いスペースに設置されていることもあってかなりチマッとした感じで、何ならむしろ『さらし者』感が否めません(因みに、今まで何度もこの店の前は通っていますが、このテラス席が使われているところを見たことは一度もありません…)。
 
さて、今夜ラグビーワールドカップで日本対ロシアの初戦があります。熱戦を期待しましょう!
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オルガンプロムナードコンサートとオールドシトロエン

2019年09月19日 22時22分32秒 | 音楽

今日は何とも風の爽やかな秋晴れに恵まれました。こうした陽気が、これからずっと続いてくれるといいのですが。

 
さて今日は、久しぶりにサントリーホールのオルガンプロムナードコンサートを聴きに赤坂アークヒルズまで出かけました。お天気が良かったこともあってホールの前には長蛇の列が出来ていましたが、意外と皆さん2階席や1階の最前列に陣取っていたので、結果的にいつも座っている辺りに着席出来ました。
 
今回のプログラムは長めの曲が3つ用意されていました。
 
1曲目は大バッハの『前奏曲とフーガ ハ長調BWV547』が演奏されました。この曲はバッハの円熟期に作曲されたもので、前奏曲はハ長調という調性に相応しく軽快で喜ばしいメロディに満ちています。続くフーガは僅か1小節分の短いテーマから繰り広げられる、5声部の壮大で分厚いフーガが展開されていきます。
 
続いては同じく大バッハのコラール『身を飾れ、おお愛する魂よ BWV654』です。ゆったりしたペダルのバスと細やかに紡がれる右手の旋律に乗せて、美しく装飾されたコラールの旋律が優美に奏でられます。この美しいオルガンコラールは、後のメンデルスゾーンやシューマンにも愛奏されていたようです。
 
そしてラストはサン=サーンスの名曲『死の舞踏』です。この作品は初めサン=サーンスがアンリ・カザリスの詩に霊感を得て歌曲として作曲され、後にオーケストラ用の交響詩として改作した作品ですが、今回は後にE.H.ルメアによってオルガン編曲されたものが奏されました。
 
高いレの音(オーケストラではハープで演奏される)で夜中の12時の時報が打たれると死神が登場して、特殊チューニングしたヴァイオリンを奏でます。すると、その不協和音に誘われて骸骨たちが踊るワルツが始まり、舞踏会は盛り上がっていきます。そして宴が最高潮に達した時、突如朝の到来を告げる雄鶏の鳴き声が響き渡ると骸骨たちは墓場へと帰って行き、周囲は静けさを取り戻します。
 
今日のオルガン編曲版はオーケストラ版で演奏する時のような、例えば骨のカタカタいう音を表すコル・レーニョ(弦楽器が弓で弦を叩く)奏法や指で弦を弾くピッチカート奏法等は難しいものの、オーケストラ版とはまた違った迫力の演奏でした。
 
演奏後
 


聴衆からオルガニストに盛んに拍手が贈られていました。
 
今回はオルガン本体のコンソール(演奏台)ではなく、
 


ステージ上に設置されたリモートコンソールでの演奏でしたが、聴衆に近い分オルガニストの足使いが垣間見れて、なかなか面白いステージでした。
 
さて、コンサートが終わって外に出てみたら、ホール前のカラヤン広場というスペースに


歴代のシトロエンの車がズラリと展示されていました。
 
一番古いものは


1923年製造の『トレフル』というタイプのクラシックカーです。
 
この頃の車のエンジンをかけるには、バンパーのところについているハンドルを回していました。ところが、あまり勢いよく回すと弾みでハンドルが外れてしまい、その先が運悪く回していた人の首に刺さって亡くなってしまうという痛ましい事故もあったそうです。

この『トレフル』は、第二次世界大戦後に日本にやって来た宣教師が持ち込んだものとのことでした。その後、宣教師が北海道に赴任するに当たって手放した後、長く放置されてボロボロの状態だったものを、30年程前に発見した技師が1年もの時間をかけてレストアしたものだそうです。
 
この頃の『トレフル』に関しての販売車両の記録はフランス本国にも残されていないのだそうで、いつ購入されたものかは定かではないそうです。ただ、遠く離れた日本の地にほぼ完全な姿で残されているということはフランス本社でも驚きをもって紹介され、高い関心を持たれているそうです。
 
それにしても


こうして見ると、昔の車というものは単純に格好いいなとつくづく思います。当時の自動車は憧れられる対象として存在していたでしょうから、それに見合う風貌に仕上げられたのでしょう。
 
他にも




映画《ルパン三世 カリオストロの城》に登場した2CVも展示されていました。確かそこに出てきたのは赤いタイプだったと思いますが、考えてみれば随分とお洒落な車がアニメに登場していたものです。
 
また、




オーケストラ時代の大先輩が乗っておられたDSやAMIといった60年代から70年代を代表するようなシトロエンの名車が勢揃いしていました。これだけのシトロエンを揃えるのに、一体どれほどの労力が費やされたのでしょうか。
 
ただ、最近のシトロエンは


割とずんぐりむっくりした感じになってしまっているのが、残念な感じが拭えません。スポーツタイプだと人数が乗れないこともあって仕方ないのかも知れませんが、往年の名車の続きで見るとやはり
 
『丸っこくなっちゃったな…』
 
という感は否めません。
 
これも時代に合わせた変化なのでしょうが、一方で何処かでスポーツタイプも量産していてほしいな…とも思ったのでありました。
 
でも、今日は耳と目のいい保養が出来ました。教室前のひと時、楽しませてもらいました。
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基本に立ち返り

2019年09月18日 22時55分21秒 | カフェ
今日は昨日と比べると、一気に気温が下がりました。最高気温が25℃を下回ったのは何ヶ月ぶりでしょうか。

一体何を着て出かければいいのか悩みましたが、とりあえず気温は低いものの空気が蒸れていたので半袖で出かけました。そして、あざみ野の《雫ノ下珈琲》にお邪魔しました。

何にしようかと考えたのですが、ここ最近水出しコーヒーが続いていたので、今日は久しぶりに基本の雫ノ下ブレンドを頂くことにしました。丁寧に自家焙煎された深みのあるまろやかなコーヒーは、安心して頂ける美味しさの逸品です。今日のコーヒーのお供は、これまたお久しぶりの小倉トーストです。ほんのり甘じょっぱいあんバタートーストは、深い味わいのコーヒーとよくマッチしています。

今日は主にお店のディスプレイについて、いろいろと意見を交わしていました。総じて開店以来ちょっと増え過ぎてゴチャついた印象になっていた物を減らしてスッキリさせたりした…のですが、気づいたらかなり遅い時間になってしまっていました。

慌てて失礼したのですが、閉店時間を大幅に過ぎてまでいろいろとやってしまったので、結果としてかなり御迷惑をかけてしまいました。申し訳ありません…m(_ _;)m
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早雲公も応援!

2019年09月17日 20時28分16秒 | 日記
今日もまた、何やら蒸し暑い一日となりました。こういう日に小田原の放課後子ども教室があると、大人も子供達も汗だくになりながらの教室となります。

今日は小田原市教育委員会の方が、視察がてらお手伝いにいらして下さいました。今日は子供の人数が多かったこともあったので、大変助かりました。

ところで、先週


小田原市がラグビーW杯のオーストラリア代表ワラビーズのキャンプ地になっていて、大変な盛り上がりをみせているということを載せました。その盛り上がりぶりはこのコンコースだけに留まらず、何と小田原駅西口のロータリーにある北条早雲公の銅像にもワラビーズの黄色いジャージが着せられていました。

それにしてもこうして見ると、ジャージを着た戦国武将というのもなかなかのものです(笑)。

いよいよ20日からラグビーW杯がスタートし、日本各地のスタジアムで激戦が繰り広げられますが、前回のイングランド大会のような盛り上がりをみせてほしいものです。
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秋のかき氷

2019年09月16日 23時55分00秒 | カフェ


もうそろそろ秋の彼岸になろうというところですが、なかなか秋らしい涼しさは訪れません。むしろ残暑が止まらない感じで、いつになったら秋らしい秋がやって来るのかとゲンナリさせられます。

今日はお昼過ぎまで打ち合わせをしてから、そのまま《Cafeあつめ木》に向かいました。午前中に降った雨が午後の晴れ間に蒸発して蒸し暑かったので、さっぱりしたものを頂きたくてかき氷をお願いすることにしました。

夏から始まるこちらのかき氷ですが、9月に入ってから登場するかき氷メニューがあります。それが『ぶどうしぐれ』です。

お店特製の濃厚葡萄シロップが注がれたグラスにたっぷりのかき氷と白玉団子、そして大粒の巨峰の実が飾られています。氷を崩しながら頂くと、爽やかな葡萄の風味が広がります。段々と氷が溶けてきたらストローを使って吸い上げると、冷たい葡萄ジュースとして飲めるところも一工夫です。

美味しいかき氷を頂いて、すっかりリフレッシュできました。明日も暑いようですが、何とか頑張ってみようと思います。

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