共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

そんなに騒ぐこと?

2016年11月30日 23時37分22秒 | 日記
今日、イタリアンレストランでランチを頂いていた時のことです。

いざ自分のオーダーが出てきて、さて食べようか…と思った時、何だか斜向かい辺りの席が騒がしくなりました。何だろうか?と思っていたら、そこに座っていたヲジサンが、しきりに

「タバスコを出せ!」

と怒鳴り散らしていたのです。

それに対して店員さんは

「当店ではタバスコは御用意しておりません。その代わり、テーブルに唐辛子オイルがありますので、お好みにあわせて御利用下さい。」

と、至極丁寧に、そして極めて慎重に応対していました。

しかし、ヲジサンは尚もヒートアップして

「スパゲッティーやピザが置いてある店にタバスコが無いとはどういうことだ!無いなら今すぐ買ってこい!!」

と徹底抗戦の構えを見せていました。

こういう無益な論争というものは周囲の雰囲気を悪くするものです。況してや食事中とあれば尚更です。

それにしてもこういう人って、どうしてこうした不特定多数がいる中で平気でギャアギャア騒げるのでしょうか?下品とかみっともないという感覚が欠落しているようにしか見えないのですが…。

大体、タバスコというものは本来イタリアではなく南米系のものです。それがイタリアンのお店に置いていなくても何の差し障りも無く、むしろ正統イタリアンレストランであれば無いのが正解なのです。

それに、そんなに出された料理を自分好みに辛くしたいのであれば、店員さんの言う通りタバスコの代替え品として唐辛子オイルが各テーブルに用意されているのですから、好きに使えばいいだけのことです。お店側には何の不備もありません。第一、そんなに『タバスコ』を必要としているのであれば、マイタバスコでも持ち歩いていたらいいだけのことです。

その後、店長さんと思しき方が登場して、先の店員さんが案内したことと同じ内容を何回も何回も、繰り返し繰り返し、懇切丁寧に説明して、結局、途中から周囲の白い目に気づいたらしいヲジサンが

「もういい!(*`⌒´*)=3」

と、恐らくちょっと冷えてしまったであろうピザに、何もかけずにガツガツと食べ始めました。その光景を見た人の殆どの頭には

『じゃあ、今までの大騒ぎは何だったの…?』

という思いがよぎったに違いありません。

それにしても、日本の年寄りってどうしてこうも下品な人が多いのでしょう。皆が皆そうだとは言いませんが、どうも60~80代にかけてのヲジサンやヲバサンに素行の悪い人が多く見受けられるような気がします。一体何が不満なんだか…。

せめて我々世代で歯止めがかけられるように、日々の行動に気をつけようと再認識させられた事件でした。
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愛知銘菓

2016年11月29日 22時28分55秒 | 日記
今日、知り合いからこんなお菓子をもらいました。愛知県名物松永製菓の『しるこサンド』です。名古屋に出張した土産とのことでした。

音大生時代に尾張小牧出身の先輩がいらして、御実家に帰られる度にお土産物として下さっていました。それから20余年ぶりに手にします。堅焼きのビスケットの間にあんこが挟まっているという、如何にも小倉トーストが発祥した地ならではのお菓子です。

ただ袋の裏書きを読んでみると、あんこだけではなく何故かリンゴジャムも使われているそうなのですが、食べてみても全くその存在には気づきません。なので、リンゴジャムがどんな働きをしているのかは謎です…。

こういう小分け菓子は気をつけないと止まらなくなって、ふと気づくとあっという間に一袋食べきってしまったりするので、気をつけて頂こうと思います。
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This is ODAWARA!!

2016年11月28日 23時29分06秒 | 日記
昨日のヒヤヒヤ野外ライブから一夜明けて、今朝目覚めたら何だか頭が痛い…もしかして風邪でもひいたかと熱を測ってみたところ、特に異常は無さそうでした。となると、多分気圧が低下しているためか…と思いつつ、ダルい体に鞭打って出掛けることにしました。

今日は小田原の教室に行く前に、来春の発表会の件の講師会議に出席するためにたまプラーザの教室に向かいました。今回は社長の強い要望により、何故か半分くらいのヴァイオリン科の講師がひとつの部にまとまるという、奇っ怪なプログラムになりました。まぁ、日曜日が確保出来たということで、それも良しとすることにして、早々に切り上げて小田原に向かいました。

教室に向かうにはやたらと早く着いてしまって、さてどうしようか…と思っていた時、知人から

「最近、お前のブログに小田原っぽさが無い」

というクレーム…いや、御意見が寄せられていたのを思い出しました。なので、折角時間が有り余っているのですから、久々に小田原らしい場所に行くことにしました。

ということで、小田原のランドマークタワー(?)小田原城に来ました。平日の寒空の下でしたが、それでも天守閣には多くの観光客が訪れていました。ここなら文句はあるまい…基、御満足頂けるであろうと思いつつ、久しぶりに天守閣の姿を撮影しました。

撮影していて、

『小田原城って、こんなに写真撮りやすかったっけ?』

という微妙な違和感を覚えました。というのも、天守閣前の本丸広場で天守閣の写真を撮ろうとすると、広場に植わっている松や桜などの大小様々な木の枝が邪魔で、なかなかフォトジェニックな場所がないのです。しかし、今日は何だか妙に写真が撮りやすい…。

暫し周りを見渡して、最終的に辿り着いた答えは

『恐らく松の木が何本か無くなっている』

というものでした。

多分、広場の中程に赤松の木が2~3本生えていたはずなのですが、それが無くなっています。でも、それがために反って広々としたスペースが生まれ、絶妙な角度と距離感とで天守閣の写真を撮ることが出来るようになっていたのです。

もしかして虫害にやられたのかも知れませんが、もし撮影空間確保のためだとするならば、英断だと思います。城下町として観光地を謳っておきながら、お城がまともに写せないなんて詐欺みたいなものですから、以前から

『もう少し樹木を整理したらいいのに…』

と思っていました。それが叶って、こんなにも堂々とした天守閣の写真が撮れるようになったことは、喜ばしいことです。

欲を言えば、他にも樹木を整理してほしいところが幾つかあります。ただ、こういうことは市や関係省庁の審議を必要とするところでしょうから、部外者としては大人しく動向を見守っていくことにしようと思います。
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第6回アミューあつぎライブ

2016年11月27日 23時38分50秒 | 音楽
今日も朝から気温の低い日となりました。薄雲がかかっているため陽射しもなく、気温上昇は望めそうもありません。

今日はアミューあつぎ前での恒例路上ライブの日でした。回を重ねること第6回目、降水確率70%という極めて危険な空模様の下でしたが、今回も多くの方に足を止めて頂きました。



通常は14:00にスタートするところ、天候事情を考慮して30分ほと早目にスタートしました。愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんの他にも、毎回出演して頂いているゴスペルグループも歌声を披露してくれました。ところが



ギターとカホンのデュオのステージの最中、

『…ポツン…(゜゜;)』

とうとう鉛色の空から耐えきれなくなった雨粒が落ち始めました。

野外ライブにはマイクやアンプやキーボードといった電気機器が多数置かれています。それが濡れてしまったら大変なことになるので、パフォーマンス中に恐縮ですが、キーボードを庇の下に移動させ、アンプや延長コードにビニールカバーをかけるといった雨対策が迅速に行われました。

幸いすぐに小康状態になりました。しかし、降水確率を鑑みるに通常通りの時間までライブを続けたら危険であろうということで、今回は15:30頃にパフォーマンスを終了し、迅速に後片付けを行いました。

施設側から借りていた備品を返却して一息ついたら、本格的に雨が降り始めました。あのまま通常通りのライブをしていたら…と思うとヒヤヒヤしましたが、おかげさまで誰の楽器や機材をダメにしてしまうこと無く、無事に終えることができました。

何だかんだ言いながら、今のところこの野外ライブは雨天中止をせずに済んでいます。参加アーティスト各々が折角都合をつけて駆けつけてくれていますから、主催者としては中止せずに済んでいることは有り難いことです。

12月は変則的に月末ではなく、11日(日)の14:00からの開催となります。今年最後の野外ライブになりますので、お時間のある方は是非おいでになって下さいませ。
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温かさ染み込む一品

2016年11月26日 23時30分18秒 | グルメ
雪の降った木曜日ほどではないにせよ、あの日からずっと気温の低い日が続いています。気温下降についていけない何人かの生徒が風邪をひいて、レッスンを休んだりしていました。

こういう時には大人しくしていた方が得策…と、今日はデスクワークに徹しようとも思ったのですが、それでも何かしら美味しいものが頂きたくなって《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。

なかなか冷たい風の中を歩いてきたので、温かなスープのセットを頂くことにしました。今日の日替りスープは、以前にも頂いたことのある『鮭とかぼちゃのホワイトシチュー』です。

やさしい塩味のクリームシチューの中に、大ぶりにカットした鮭の切り身とかぼちゃが入っていて、それぞれから溶け出した出汁が程よくマッチしています。自家製パンと一緒に頂くと、スープの温かさと相俟って何とも言えず幸せな気持ちになります。食後のコーヒーと共に美味しく頂戴しました。

言うと世知辛くなるから止めよう…と思いつつ、それでもコーヒーを頂きながら話すことといえば

「もう、今年も終わっちゃいますねぇ…」

みたいなことになります。

1ヶ月後の今頃にはクリスマスですら終わってしまっている…という客観的事実を何となく見ないようにしながら、午後のひと時を過ごしたのでありました。
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そうそう、こんなだった!

2016年11月25日 22時10分40秒 | 日記
昨日予測した通り、昨日降った霙からの雨が夜の間に冷えて固まって、今朝はあちこちで路面が凍結していました。ぼんやり歩いていると氷に足を掬われる恐れがあったため、特に坂道での歩行には気を使って歩いた感がありました。

無事に駅に辿り着いて電車の運行状況を確認してから、改札に入る前に駅直結のコンビニに立ち寄りました。そうしたら、こんなものが売られていました。何とバャリースオレンジ…いやオレンヂの復刻版です。

恐らく70年代初頭という時代には、今のように気軽に買える100%オレンジジュースというものは無く、100%果汁ジュースと言えばポンジュースしか無かったような気がします。しかも、厳密に言えばポンジュースはオレンジジュースではなく蜜柑ジュースですから、純粋な意味での100%オレンジジュースというものは無かったのかも知れません。そう言った意味では、例え果汁10%程度とはいえ、瓶に入ったバャリースオレンヂは、当時は貴重なフルーツジュースだったのです。

今はかなりオレンジジュースらしい飲み物に進化しているバャリースですが、私が幼少期だった1970年代のバャリースオレンヂは確かにオレンジジュースの味はするものの、その向こう側から

『…ん( -_・)?』

と思うような、ちょっとケミカルな何かの味が見え隠れしていたものでした。それに、見た目もちょっと鮮やか過ぎる毒々しいオレンジ色をしていて、子供の目から見てもあまり体に良くはないだろうな…と思っていました。

この復刻版では、そのちょっと不思議な味わいや見た目が良くも悪くも見事に再現されていて、思わず

「そうそう、これこれ。こんな感じ!」

と膝を打ってしまう懐かしさがありました。

最近、こうしたノスタルジックな製品が世の中に出回っていますが、これは「あの頃はよかった…」と来し方を懐かしむ大人の自己満足なのでしょうか。それとも、昭和を知らない世代の探究心と好奇心の表れなのでしょうか…。
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初雪染厚木鎮守

2016年11月24日 17時40分18秒 | 日記
今日は天気予報通り朝から冷え込みが強まり、とうとう初雪が降り始めました。始めは霙混じりだったものが徐々に雪の分量が増えていき、見る間に辺りが白く染まり始めました。

このコントラストがよく分かる場所は無いものか…と思っていたのですが、ふと思い立って厚木の鎮守社である厚木神社に参詣してみました。すると、こんな光景が目に飛び込んで来ました。色づいた御神木の大きな銀杏の葉が雪と一緒に地面に降って黄色い絨毯となり、その上に雪で白い薄化粧が施されている景色です。

首都圏で11月に雪が降ったのは1962年以来54年ぶりということです。況してや、一時的なものとは言いながら積雪を観測したのは史上初なのだそうで…今年の冬がいかに寒いかが分かるエピソードではあります。

夕方になって霙混じりの雨になってから、殆どの雪は溶けてしまいました。ホワイトクリスマスだ!などと喜んでいた子供達でしたが、残念な結果に終わりそうです。

ただ、こういう場合には明日の朝に路面がカチカチに凍っていることが予想されますので、むしろ明日の方がより注意を要するかも知れません。特に車を運転される方は、呉々もお気をつけ下さいませ。
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稲城市民オペラガラコンサート

2016年11月23日 19時36分50秒 | 音楽
今日は全国的に新嘗祭でございます。神様に五穀豊穣を感謝申し上げる日です。

そんな中、今日は京王線の若葉台駅にある稲城市立iプラザというところに来ました。今日はここのホールで、昨年9月に旗揚げした稲城市民オペラのガラコンサートが開催されました。

旗揚げの《椿姫》公演から1年以上、本来なら今回が第2回公演となるところだったでしょう。ただ、稲城市民オペラの本拠地である稲城市中央文化センターが現在改修工事中のため使用できず、また今日のホールは客席数400席余りとオペラ公演には規模が小さ過ぎるといった事情もあって、第2回公演となる今回は演出家で稲城市民オペラ主宰でもある馬場紀雄さんがステージ上で解説をしながら進行するガラコンサートというスタイルとなりました。

通常ガラコンサートというと、歌手がそれぞれに好き勝手に歌いたい曲を乱立させる傾向が見受けられますが、そこは演出家が企画した市民オペラのガラコンサートですから、かなり充実した内容となっていました。

第1部

●オッフェンバック 歌劇《ホフマン物語》より
ジュリエッタ、ニクラウスと合唱『舟唄』

●ヨハン・シュトラウスⅡ世 喜歌劇《こうもり》より
アデーレと合唱『侯爵様、貴方のような方は』

●モーツァルト 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より
ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱『さあ、手を取り合って』

●ロッシーニ 歌劇《セヴィリアの理髪師》より
ロジーナのアリア『今の歌声は』

●ドニゼッティ 歌劇《愛の妙薬》より
アディーナとネモリーノの二重唱『そよ風に聞いてごらん』

ジャンネッタと女声合唱 『あり得るかしら?』

●プッチーニ 歌劇《トゥーランドット》より
カラフと合唱『誰も寝てはならぬ』

~~休憩~~

第2部

●ヴェルディ 歌劇《ナブッコ》より
合唱『行け我が思いよ、金色の翼に乗って』

●ビゼー 歌劇《カルメン》より
エスカミーリョ、フラスキータ、メルセデス、カルメンと合唱『闘牛士の歌』

●ドニゼッティ 歌劇《ドン・パスクワーレ》より
ノリーナのアリア 『あの騎士の眼差しは』

●レハール 喜歌劇《メリー・ウィドー》より
ハンナ・クラヴァリと合唱『ヴィリアの歌』

●ヴェルディ 歌劇《リゴレット》より
マントヴァ公爵、マッダレーナ、ジルダ、リゴレットの四重唱『美しき恋の乙女よ』

●ヴェルディ 歌劇《椿姫》より
ヴィオレッタ、アルフレードと合唱『乾杯の歌』

今回は全部ピアノ伴奏でしたが、もしこのラインナップをオーケストラ付きでやっていたらどれだけ豪華になっていたのかしら?と思うくらい、内容の濃いプログラムです。

特に第2のイタリア国歌としても名高い《ナブッコ》の『行け我が思いよ、金色の翼に乗って』を聞いているうちに、個人的な話で申し訳ないのですが、昨日郷里で起きた地震被害と、親族知人の見舞いにも行けずにいる我が身の不甲斐なさと相俟って涙が止まらなくなってしまい、隣の人に怪しまれてしまいました。裏を返せば、そのくらい感動的な合唱だったのです。合唱だけでなくソリストも、それぞれに自分の持ち味を活かした素晴らしい歌唱を披露してくれました。

勿論、ソリストも合唱もそれぞれが演奏会形式で歌っているばかりではありません。《こうもり》では華やかな社交界の様子を描き出し、《カルメン》ではエスカミーリョの撒き散らした札束に酒場の群衆と化した合唱が群がり彼の歌に合わせて気勢を挙げ、《愛の妙薬》では急に大金を手にしたネモリーノの噂で盛り上がるかしましい女達をコミカルに演じていました(因みに何故か女声合唱の中に一人だけ男性の団長さん(?)がスカーフでほっかむりをして混ざって演技をしていたのが、観客のざわめきと笑いを誘っていました)。最後の《椿姫》の『乾杯の歌』では昨年の旗揚げ公演の再現よろしく、ソリストも合唱もオペラ本公演さながらのステージを見せてくれました。



最後にアンコールとして、来年公演予定の喜歌劇《こうもり》から大団円『シャンパンの歌』が歌われ、賑やかにお開きとなりました。



また今公演では、来年新装オープンする稲城市中央文化センターでの第3回稲城市民オペラ公演《こうもり》の宣伝も行われ、チケットの先行発売もされていました。私も行こうと思います。



一般販売は来年1月10日からとのことです。実力と勢いのあるなかなか見応えのある市民オペラ団体ですので、興味のある方は是非チェックしてみて下さい。

それにしてもこうして見てみると、やはりオペラというものは楽しいものです。また折に触れてオペラを見に行く機会があればいいな…と、改めて思ったのでした。
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今一度戒めて

2016年11月22日 23時52分42秒 | 日記
今朝の福島県沖を震源とする地震、遥か離れた厚木でもゆら~りと揺れました。遠いところの地震だな…と分かるような揺れでしたが、福島県沖が震源と聞いて、改めて東日本大震災は終わってはいないのだということを実感しました。

私の郷里でも震度5弱の揺れを観測し、海岸には50㎝の津浪も打ち寄せました。ニュースでも、日立市川尻港に津浪が押し寄せ、引き浪と共に漁港のバケツや箱が流されていく一部始終や、宮城県多賀城市の砂押川が逆流していく様子を撮影した動画が繰り返し放送されました。御覧になった方も多いのではないでしょうか。

よく津浪と高波がごっちゃになっている方がいるようですが、高波というものは通常海岸に打ち寄せる波の高さの高いものが押し寄せてくるもので、津浪といつものは海そのものが壁のようになって向かって来るものです。津浪を目の当たりにした知人の例えによると

『何十枚も重なった畳が、自分に向かって横一直線になって真っ直ぐに突き進んで来るようなもの』

と言っていましたが、かなり的確な表現だと思います。

さすがに5年前の教訓があってか、今回は早朝にも関わらず各地で迅速な避難がなされたようです。もし5年前にも津浪に関して正しい知識が共有され、今回のような迅速な避難がされていたら、もっと多くの人達が助かっていたかも知れないと思うと、何とも切なくなります。

あの頃は過剰なまでに節電に対しての意識が高まり、各地でのイルミネーションが自粛されたりと、かなり寂しい年末を迎えたところもありました。それから5年経ち、喉元過ぎて熱さを忘れた街中では御覧のようにきらびやかなイルミネーションが光輝き、かつての節電熱を忘れてしまったかのようです。

もしかすると今回の地震は、たった5年で何事もなかったかのように意識が戻ってしまった人間達への、地の神様からの戒めなのかも知れません。口だけで『あの震災を忘れない』と言うばかりでなく、常に非常時に対する意識を高く持つようにしたいものです。
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新たなパートナーと挑むモーツァルト《交響曲第40番ト短調》

2016年11月21日 21時42分16秒 | 音楽
新しいヴィオラが我が家にやってきて3日、しばらく眠っていた楽器のため、まだおねむな感が否めません。それでも、もう少し弾き込んだら何とか本来の響きを取り戻してくれそうです。ただ、勿論日々かまってあげて、少しずつ目覚めてもらうのも一つの手ではありますが、時にはショック療法も必要かと思い、来月頭にあるオーケストラの本番で、思い切って使ってみることにしました。

今度のコンサートはオール古典派プログラムです。メインはモーツァルトの金字塔的名作である後期3大交響曲のひとつ《交響曲第40番ト短調》です。

この曲について、今更私が知ったようなことを書き連ねる必要もないかと思います。モーツァルトがここぞ!というときに使う、焦燥感と切なさと愁いと厳しさを含んだト短調という特徴的な調性が全体を支配していますが、その中に時折ほんのちょっと垣間見える温かさが何とも言えない魅力を感じさせてくれる名作です。

ヴィオラのざわめきのような刻みに乗せてヴァイオリンが「ファミミ、ファミミ、ファミミード、ドシラ、ラソファ、ファミレレ…」というあまりにも有名なメロディを紡ぎ出し、それを発展させて壮大なスケールの音楽を繰り広げていく第1楽章、変ホ長調という温かみのある調性ながら、どこか怯えたような表情を垣間見せる第2楽章、メヌエットながら3拍子というリズムの枠組みを大きく超えて疾走する第3楽章、諧謔的なメロディで始まりつつ、中間部ではまるで糸の切れた凧のようにクルクルと転調に次ぐ転調を重ね、聞く者も弾く者も翻弄される第4楽章…正にモーツァルトの短調作品の集大成とでも言うべき作品です。

本番まで2週間もありませんが、何とか新たなパートナーとこの名作に取り組んでみようと思います。たとえ今回のコンサートでもまだおねむ状態が解消されなくとも、それはそれで焦らず急がず、気長に取り組んでいくことにします。

今日はこの名作を、2010年3月オランダ・ロッテルダムで行われた、晩年のフランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラのライブ演奏でお楽しみ下さい。

Mozart - Symphony No 40 in G minor, K 550 - Brüggen
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日向薬師本堂落慶法要

2016年11月20日 21時36分43秒 | 神社仏閣
今日は昨日の雨模様から一転、麗らかな晴天に恵まれました。気温も20℃を越え、日中は上着要らずの陽気となりました。

そんな中、今日は隣の伊勢原市に出掛けました。伊勢原駅の北口からバスに揺られること30分足らずで、大山の峰のひとつの麓に辿り着きます。今日はそこにある日向薬師というお寺に参詣に来ました。ここの本堂が大規模解体修理をしていたのですが、7年越しに工事が完了し、今日落慶法要が営まれることになったのです。

バス停から参道に向かい、急峻な階段を上ると程なく仁王門が現れます。以前は粗末なトタン葺きでしたが、今日来てみたらそれが銅板葺きに改められていて、威厳ある佇まいに変わっていました。

そこから更に、昨日の雨に濡れた山道や石段を上った先に、



真新しい本堂が姿を現しました。



このお寺は正式には霊山寺といい、寺伝によると霊亀2(716)年に行基菩薩によって開かれたとあります。開創以来、勅願寺として歴代天皇から梵鐘や勅額が下賜され、源頼朝や北条政子、小田原北条氏や徳川将軍家からも崇敬されて堂宇や土地が寄進され、往時は広大な寺域を誇っていました。現在の境内は、宝城坊という霊山寺の塔頭のひとつだった場所で、今日では日向薬師の略称で親しまれています。

この本堂は万治3(1660)年に旧本堂の部材を再利用して建てられたもので、延享2(1744)年に修理されて今日に至っています。ただ、その後の風雨による浸食や虫害、屋根材の萱の劣化等様々な経年劣化に直面して、かつては軒が垂れ下がってしまう程傷んでいました。そこで2010年に、約300年ぶりとなる『平成の大解体修理』が敢行されたのです。

工事中素屋根で覆われていた本堂は、柱や扉を黒く塗られた建屋に真新しい萱が葺かれた大変美しい建物に変わっていました。内陣への入口には後一条天皇より下賜された『霊山寺』の勅額のレプリカが懸けられ、高い須弥壇には本堂本尊の薬師如来と十二神将像が安置されていました。

本堂本尊の薬師如来の指先には五色の縷が結ばれ、それが本堂から外に延びて



参道の真ん中に立てられた柱に結ばれ、反対側の端が柱の中程に提げられています。この端を持つことによって御本尊と結縁できるようになっていて、参拝客が次々と縷の端を握っては頭を垂れていました。

やがて本堂隣の宝殿から厳かな鉦の音が響いてきたので行ってみると、平安時代の鉈彫りの名品として有名な秘仏薬師三尊の厨子の前で法要が行われるところでした。折角なので私も列席させて頂き、御導師様と共に般若心経を読誦しました。

法要の後で御導師様とお話をさせて頂いたのですが、その中で、この大解体修理は少しでも開始時期が遅かったら完成出来なかっただろうということを話されました。どういうことかと聞くと、こんな答えが返ってきました。

この本堂の修理が開始された後で、東日本大震災や度重なる台風、そして熊本大地震と立て続けに天災が日本を襲いました。それに伴って各地の神社仏閣が大変な被害を受ける事態となり、その修復のための大量の建築木材の確保が全国で急務となりました。しかし、日向薬師はそれらの被害の前に解体修理が立案・実行されていたため部材の調達等がスムーズに行われ、計画通り100%の修復が可能だったのです。逆に言うと、これから修復に取りかかる建築物には部材の調達だけでも相当の年月が必要になり、当然工期も長期に渡ることになるわけです。

はからずもこの御山ではそういったことを憂うこと無く解体修理を終え、晴れて今日の落慶法要の日を迎えることができた、そのことに、この御山が持つ力を深く感じずにはいられない…と、御導師様が感慨深く仰っておられたのが印象的でした。

確かにそうかも知れません。全国の被災地の関係各位には大変申し訳ありませんが、2011年以降に大規模修理が必要になった全国の寺社建築はこれから修復部材の調達に追われるわけですから、嫌な言い方をすれば全国で建材の取り合いが行われるわけです。その取り合いに先んじて修復そのものを終らせ、落慶の日を迎えられたということは、それこそ天祐とでも言うべきことではないでしょうか。そう思えば、御導師様が今日の落慶法要を『御山の力』と力説されるのも頷けます。

これから先、この御寺には多くの方が参詣されることでしょう。その方々にも御導師様の仰った『御山の力』を感得してもらいたいと思います。

因みに宝殿に安置されている秘仏薬師三尊は、正月三が日と正月8日の初薬師の日、4月15日の大祭の日に御開扉になります。私もできれば来年のお正月に参詣してみようかと思います。
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柿がケーキに!Σ(・ω・ノ)ノ

2016年11月19日 22時22分15秒 | グルメ
今日は朝から冷たい雨が降っていました。陽射しが無い分気温も殆ど上がらず、肌寒い一日となりました。

今日は近日中に開催されるコンサートで使うべく、昨日受け継いできたヴィオラを弾いていました。元来、他人様より腕や指が短い私にとっては、この楽器はものすごくしっくりきます。今まで愛用していた42㎝も無理して弾いていたつもりは毛頭ありませんが、こうして比べてみるとその大きさの違いを実感させられます。

夕方になって、買い物がてら《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。メニューを見て、そう言えばまだ今月のケーキを頂いていないことに気づいたのでお願いしました。

今月の生ケーキは何と『柿』です。柿がケーキになるの?と思いますが、御覧のようにロールケーキのかたちで出てきました。

表面にかなり色の濃いクリームが飾られていて、頂くとほんのりと香るシナモンの向こう側に柿がいる気がします。伺ったところ、クリームに白餡とローストした柿の実がが練り込まれているということでした。道理でしっかりとした香りと食感がするはずです。中にもトッピングにも柿が使われていて、これ以上ないくらい柿を楽しめるケーキです。美味しいコーヒーと共に、堪能させて頂きました。

リニューアルオープンしてからこの生ケーキが楽しみのひとつになっているのですが、毎回の創意工夫の様には驚かされます。来月はまた違った食材がテーマになるそうなので、今からそれが楽しみです。
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思いを受け継いで

2016年11月18日 22時05分10秒 | 音楽
今日、あざみ野の教室に行く前に、都内にある昔からお世話になっている方の御自宅にお邪魔しました。

この方は、かつてオーケストラでいろいろと演奏を御一緒したヴィオラ奏者でしたが、数年前からある運動系の難病を患ってしまい、楽器演奏はおろか、杖無しでは普通に立っているのも儘ならない状況になってしまっているということでした。直接確かめる術も無いままその後の容体を案じていた私の元に数日前御本人から連絡があり、相談も含めて諸々お話があるということで伺うことになりました。

久々にお目にかかった御当人は、予想に反してお元気そうでした。曰く、小脳の機能低下によって、常に体がふらついて何かに掴まるか杖をつかなければ歩けないのと、特定の発音の呂律が回りにくいことの他はすこぶる元気だということで、少し安心しました。

お茶を頂きながら積もる話に花を咲かせていましたが、その中で、この病気が進行性であること、難病認定を受けていて薬で進行を遅らせてはいるが完治することはないこと、足や呂律だけでなく弦楽器奏者として重要な左手の動きが鈍っていること等を話されました。そこで、これを期に引退しようと思う、ついては自分の愛用していたヴィオラを引き取ってもらいないだろうか…という話をされました。

このことについては、過日の電話でもお話がありました。その時には躊躇したのですが、

「何処の誰かも知らない人間の手に渡るより、一緒に演奏してきた貴方に引き取ってもらった方が安心だ。」

という言葉を頂いて涙が出るほど嬉しく思い、破格の御値段で譲って頂くことになりました。

このヴィオラは旧東ドイツの作家Bernd Hillerによる1994年製のもので、サイズは胴長38㎝とヴィオラとしてはかなり小柄なものです(標準的なヴィオラのサイズは胴長40㎝ほど)。しかしながらボディーに厚みがあるため、小型のヴィオラながらしっかりとした低音を響かせることができます。

現在私が使っているヴィオラは胴長が42㎝あり、標準体よりも大きなものです。特に低音の響きに惚れ込んで入手し愛用しているのですが、その大きさ故に最近演奏後に疲れてしまうことも何度かありました。そういった意味で、いみじくもこの小さなヴィオラが私の元に来たということは、ある意味天祐とでも言うべきことだったのかも知れません。

お世話になった方ともう二度と合奏を御一緒出来なくなってしまったのは悲しいことですが、折角頂いた御縁を大切にしながら、これからは責任をもってこの楽器とも演奏活動していきたいと思います。
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冬桜

2016年11月17日 23時00分20秒 | 
今日も、日中は心地よい小春日和となりました。

そんな中、家から駅へ向かって歩いている途中、ちょうど《Cafeあつめ木》の近くにある宇賀弁財天様のところに出ました。参拝しようとしてふと見ると、鳥居の横にある桜の木にポツポツと白いものが…( -_・)?



何と、11月だというのに花が咲いているではありませんか。

ちょうどこの桜の木の横に立て札があったので読んでみたのですが、この木は一年に春と初冬の二度花を咲かせることから『冬桜』と呼ばれているものなのだそうです。



この木にせよ我が家の近所の乙女桜にせよ、何故に冬にも花をつけようとしたのか分かりませんが、思いがけず道行く人の目を楽しませてくれることに違いはありません。自然の神秘に心和んだひと時でした。
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モラルはいずこへ…

2016年11月16日 23時10分07秒 | 日記
二宮町の教室に行く前に現金を下ろそうと、本厚木駅近くのATMに行くことにしました。そこで目に飛び込んできたのが、この光景です。

このATMには建屋と道路との間に段差があり、5段程の緩い階段かスロープを使って出入口に向かうことになります。そのため、障碍者のスロープ利用を考慮してスロープ付近への駐輪を遠慮するように案内書きがされているのですが、そこに御覧のように堂々と駐輪する輩がいるのです。特に真ん中にある自転車などは小さな子供を同乗させるタイプですから、図体がデカくて大いに邪魔です。

まあ、それでもATMの利用者なら、御用が済んだら帰るだろう…と思って建屋に入ったら、何と誰もいないではありませんかΣ(Д゚;/)/!つまり、これらの自転車はれっきとした放置自転車だということになるのです。

もう…こうなるとモラルもヘッタクレもあったものではありません。あまつさえ駐めるなと言われているところにシレッと駐めて、尚且つ放置していくなんぞ言語道断です。第一、ここに車椅子な白杖の方がいらしたらどうするつもりなのでしょうかε=(`へ´*)。

そんなわけで、これらの放置自転車群は謹んで邪魔にならないところに移動させて頂きました。ATMは決して体のいい無料駐輪場ではないのです。文句を垂れる前に、数々の注意書きを読んで己のこれらの行動と照らし合わせ、恥じ入ってもらいたいと思います。
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