共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

そうですか!Σ(Д゚;/)/

2016年06月30日 21時03分15秒 | 日記
今日も何だか蒸し暑い日となりました。梅雨時ですから諦めてかからなければいけない…ことは分かっているのですが、気圧が低くて頭が痛くなったり、湿気のせいで髪型がクシャクシャになったりするのは、正直勘弁してほしいものです。

そんな中、たまたま通りかかった本厚木駅前の花屋の一角に、こんな黒板が懸けられていました。何と7月7日の七夕さまの日を『サマーバレンタイン』と称して恋人達が愛を伝えあう日とし、七夕の日に恋人にお花を贈りませんか?…という呼び掛けです。

まあ、よく考えついたと言うか商魂逞しいと言うか…よりにもよって七夕さまをバレンタインに重ね合わせるとは恐れ入りました。なので、この黒板を見た時に、思わず

「そうですか!」

と、声に出してしまったのでありました。

それにしても、じゃあ一体何の花を贈るのでしょうか?まさか七夕だからって笹を贈るわけでもないのでしょうね、パンダじゃあるまいし…( *´艸`)。

すっかり定着してしまった感が拭えないハロウィンや、気がつけば定着化する危険性の高いイースター等、要は何かにつけてお祭り騒ぎしたいだけなのだろうと推測はします。ただ、そんなことしなくても日本には古来からいろんなお祭りがあるのですから、もっとそちらを大事にすべきなのではないかと、声を大にして言いたくなってしまったのでありました。
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頑張って…

2016年06月29日 18時30分46秒 | 日記
梅雨も半ばを過ぎたのかまだなのか分かりませんが、確実に分かっていることは、季節が全速力で盛夏に向かっていることです。ただ、昼間と朝晩の気温差にかなりの開きがあるのもまた事実だったりして、なかなか判断が難しいところでもあります。

それでも、草木や動物の世界は呑気なことは言っていられないようです。二宮町のラディアン近くにある民家の軒先には燕の巣がかけられ、親鳥がひっきりなしに雛たちに餌を運ぶ姿が見られます。

ここのお宅は壁の材質がいいのか、毎年燕が巣を営んでいて、今年も都合3つの燕の巣がかけられています。それぞれの巣からは雛鳥たちの甲高く元気な声が聞こえてきます。

いずれこの子達が大きく成長して巣立つまで、親鳥達の奮闘は続きます。外敵には狙われにくいところだと思いますが、親鳥達にも雛鳥達にも頑張ってもらいたいと思います。
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具だくさんキッシュ

2016年06月28日 20時43分16秒 | グルメ
先にお詫びしなければなりません。

実は普通にブログの更新をしていたにもかかわらず、先週土曜日から何らかの理由でスマホとブログの連動が上手くいっていなかった、しかも原因がスマホ側にあったため、昨日までの記事が全部反映されていませんでした。

いつも御覧になっている方から

「何で最近ブログ更新サボってるの?」

という指摘があるまで全く気づいておりませんでした。我ながら情けないやら恥ずかしいやら…心からお詫び申し上げますm(_ _)m。

とりあえずショップに行って原因を探ってみたのですが、原因が判明するまでに思いの外時間がかかってしまいました。そのため、本来済ませようと思っていた予定が全て遅れてしまうことになり、ランチの時間も大幅に遅くなってしまったのでした。

『何だかなぁもう…(-""-;)』

という気持ちを抱えながら、とっくにランチタイムの終わってしまった《Cafeあつめ木》に向かいました。

今日は月替わりメニューのキッシュを頂くことにしました。今月はスパイシーコーンのキッシュです。その名の通り、サルサ的なスパイスの効いた中にソーセージやオニオン等が入った、とっても具だくさんのキッシュです。毎回添えられているテーマ食材のマリネも当然コーンです。

あれこれしているうちに、もう6月も終わろうとしています。ということは、このキッシュともお別れになってしまうわけです。だからこそ早く来たかったのに、何だかいろんな雑事に足をとられてしまって…(T_T)。

次こそは絶対にランチタイムに間に合うように来ようと思います!
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有り難いです…( ω-、)

2016年06月27日 19時03分23秒 | 日記
小田原の教室でレッスンをして、終わって片付けをしていた時、生徒さんが

「先生、よかったらこれ使いませんか?」

と言って、小さな箱に入った物を下さいました。何だろうと思って開けてみたら、中に私が自分では絶対に買わないようなブランドのお財布が入っていました。

驚いていると

「先生、お財布無くされましたよね。それで難儀されているようなので、うちで使っていなかったお財布があったので持ってきましたから、是非使って下さい。」

そんなことを言われて、情けないやら嬉しいやら…いろんな感情が押し寄せて、ちょっと複雑な気持ちになりましたが、有り難く頂戴することにしました。

今まで生徒から貰ったペンケースを財布の代わりにしていましたが、それは目出度くペンケースになってもらうことにします。
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第2回アミューあつぎ路上ライブ

2016年06月26日 22時22分21秒 | 音楽
早いもので、今日はアミューあつぎ前での路上ライブの日となりました。今回が第2回目です。

週明けには連日雨が続いていたので開催が危ぶまれていましたが、今日は爽やかに晴れ上がり、気持ちのいい風まで吹く絶好の野外ライブ日和となりました。基本的には雨天中止にすることが決められているので、主催者としては演者さんに御迷惑をかけずに済んでホッとしております。熱中症も心配していましたが、吹く風のおかげでその心配もありませんでした。

今回は女性の参加者が多くなった分、貫禄深かった前回と比べると華やかな印象になりました。道行く人達が足を止めて聞き入ってくれる場面もあり、第2回目ながらイベントが浸透しつつあることを実感することができました。御覧頂いた皆様、そして出演者の皆様、本当に有り難うございました。

次回は7月31日開催となります。次回も晴れることを願っております。
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ツイキャス配信

2016年06月25日 23時30分37秒 | 日記
今日は、いろいろと移動が激しい日となりました。

先ず昼間は自分の用事でバタバタしていました。夕方からは愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんと小田急相模原で合流して、サウザンロードという通りの中程にあるオダサガスタジオというサテライトスタジオでツイキャス、つまりツイッターによる動画の生配信を行いました。

ツイキャスは以前にも、やはり小田急相模原にあるライブハウス《T☆ROCKS》で行ったこともありますが、あの時はパソコンを使っての配信でした。しかし今回は何と、みらいあいこさんのiPhoneを使っての配信でした。スマホからこんなことまで出来てしまうなんて…何だかますます時代についていけてない感が強くなってしまったのでした。

写真はオダサガスタジオの様子です。今日のみらいあいこさんは、何故か浴衣姿でした。

更にこの後、ツイキャス配信をしている別の現場と《T☆ROCKS》にも顔を出し、小田急相模原の街を行脚したのでありました。疲れた~。
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今日の《cafe32゚F》

2016年06月24日 22時08分45秒 | 日記
今日も朝から湿っぽい天気となりました。何でしょう、ドカ雨も降らない代わりに傘も手放せないというのは、何とも中途半端な感じがしてやりきれません。

そんなこんなしているうちに、気がつけば第2回目の厚木路上ライブが明後日に迫って来ました。ここしばらく雨が続いていましたが、最新の週間天気予報的には日曜日はどうにか天候がもちそうなので、今のところ中止にせずに済みそうです。

とりあえずその準備をしてから、今日も教室の合間にお邪魔しました。今日はガトーショコラとコーヒーのセットです。濃厚なガトーショコラとコーヒーの組み合わせは最高です。コーヒーについては一瞬

『アイスコーヒーにしようかな…?』

とも思ったのですが、最近冷たいものばかり摂り過ぎているので今日はホットにしました。

さて、明後日に向けて、もう一頑張りしてきます。
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どうだ文句あっか!(♯`皿´)=3

2016年06月23日 22時30分32秒 | 日記
今日、たまプラーザの教室に着いて準備をしていたら部長が用があると部屋に来て、チョコチョコとどうでもいい話をし倒していきました。そして出て行きしなに

「そう言えば知ってる?センセイの体臭が気になってる受付や講師が結構いるらしいよ。」

とヌカしやがりました。


…カッチ~ン!ε=(`へ´♯)

このやろぉ、テメェの方が私より十以上も年上の加齢臭プンプン壮年のクセに、どの面下げてどの口がヌカしやがったこのハゲ!


と怒り心頭に発した私。と同時に、今まで何食わぬ顔で話していやがった受付や他講師陣も、私の中で全く信用ならない存在となったのでありました。

ムカついた私は

「おーおー、そーかいそーかい、そっちがそーゆーならこっちも対策したろーぢゃねーか!」

とばかりに、教室終了後に厚木にとって返してからそのままハックドラッグに駆け込んで衣類洗剤から柔軟剤、消臭スプレーにボディソープに靴の中敷き、あとここには写っていませんが汗拭きボディペーパーや制汗スプレーに至るまで、とりあえず目についた加齢臭対策グッズを手当たり次第に購入してみたのでありました。写真がその成果です。

先ずはこれらの洗剤や柔軟剤を使って、我が家のあらゆる衣類乃至タオルやハンカチといった布製品をガンガンに洗濯してやり、靴にも中敷きを二枚重ねくらいに仕込んでやり、本体も消臭銀イオン配合のボディソープで完膚なきまでに洗い倒して

「ねぇ、まだ私って臭う~?(n‘∀‘)η」

と、ヤツ等の前に躍り出てやろうと思います。

とりあえず来週は言い出しっぺの加齢臭ハゲ…おっと、部長に嗅がせなくっちゃ♪

アクリョータイサーン!( ・∀・)r鹵~<≪巛;゚Д゚)ノ
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ちゃんと投票…させる前に…(-""-;)

2016年06月22日 23時25分57秒 | 日記
昨日もそうでしたが、今日も朝から雨が降ったと思ったら、午後になって天候が回復してきました。こういう時は、電車やバスにうっかり傘を忘れてしまわないことが最大命題になります…。

さてそんな中、昨日参議院選挙が公示され、今日になったら街中の看板に候補者のポスターが続々と貼り出されていました。

今回の争点はよく分かりません。敢えて言えば憲法改正ということになるのでしょうが、こう言っては何ですが、何処も何だかパッとしない政党ばかりです。

何だかんだ消費税増税を2回も先送りしちゃった自民党、連立与党ではいたいものの支持母体の顔色を見なければ公約も決められない公明党、『連立与党に2/3以上の議席をとらせない』なんてしょうもないことをツイッター上の公約の筆頭に掲げて炎上しまくっちゃった民進党、とりあえず赤い旗を掲げながら『何でも反対経』を唱えることしか脳のない共産党、所謂『従軍慰安婦』なる造語を蔓延らせて韓国に無用な訴訟沙汰を量産させ、北朝鮮による日本人拉致を否定したそばから拉致被害者が5名も帰国して赤っ恥をかいて存在感も何もかも失った社民党、

あとは

「あ?(-。-)y-~」

みたいな、ゴミのような零細政党だらけ…。さて何処に投票すべきか、いろんな意味で悩ましいところであります。

ところで、二宮町のレッスン会場である生涯学習センターにこんなチラシが置いてありました。投票権が20歳から18歳に引き下げられたことを周知させるためのものです。

マメに、そして真面目に選挙に関心をもってきちんと投票する世代の人口が減ってきていることに、選んでもらう立場の国会議員のセンセイ方も敏感になっているようで、

「それなら選挙民の底上げをすりゃいんぢゃね?」

というナイスな考えの下、国会審議を経て法改正が成され、今度の参議院選挙から適応されることと相成りました。

まあ、分からんでもないです。この少子化の御代、子供達が20歳になるまで待っていられないという事情もあるでしょう。それに、早い段階から政治に興味をもつこともいいことではあろうと思います。

ただ、それならそれで学校の社会の授業なり何なりで、国民が国会議員を選ぶこととは何か、国政とは何か、国体とは何か、憲法とは何かを、あらゆる組織やしがらみから干渉されない中でニュートラルに学ぶ機会を与える必要があります。そうしたきちんとした教育を受けたことによって初めて、真に国政に参加する能力を備えた質の良い選挙民が育成されるのです。

そういう教育を施さず、ただ徒に権利だけを子供達に与えると、例えば日米安保法案という『お題目』を見ただけで『反対』を声高に唱えて、他人の迷惑も省みず国会議事堂の前でひたすらワーワー騒いでいた何処ぞのアポな低脳大学生みたいなのがヘラヘラ出しゃばってきて、

「セイジに一言あるイケてるアテクシの意見に賛同してぇ~!( ☆∀☆)」

と軽薄なファッション感覚で周りの無関心層を煽動して、とんでもなく歪んだ組織票を生み出しかねません。これは由々しきことです。

さて、この件についての文部科学三流省の今後の対応が俄然楽しみになってきますが、先ずは大人の皆様方、億劫がらずに投票に行きませう。
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夜に嬉しいホッコリ味

2016年06月21日 21時20分58秒 | グルメ
今日は夏至でした。しかし、朝方から激しい雨に見舞われたことでとても出掛ける気になれず、教室がないのをいいことに我が家から出ずにおりました。しかし、午後になってから急激にお天気が回復してきたので、とりあえず貯まった洗濯物を何とかしてから、ひと心地つきたくて《Cafeあつめ木》にお邪魔することにしました。

お店に着いた時にはランチタイムなんぞとうの昔に過ぎ去ってしまっていました。さりとて何かしら食べたい…と思っていたら、うってつけのメニューがあったのでお願いしました。

今日お願いしたのは『焼おにぎり&いなり寿司セット』です。

お醤油を塗って香ばしく焼き上げたおにぎりと、控えめな酢飯に白ゴマが香るいなり寿司とのセットメニューで、お店特製の真竹のメンマと御味御汁がつきます。そして極めつけは愛嬌たっぷりのタコさんウィンナー!ちゃんと黒ゴマで目もつけられています。カフェ風のワンプレートながら、さながら子供の頃のお弁当の中身を見るような、どこか懐かしい感覚になれるメニューです。

今日は雨に阻まれましたが、今度は必ずやランチを狙ってお邪魔することにします!
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懐かしい孔雀仙人掌の花

2016年06月20日 22時55分34秒 | 
暑い…(;´д`)ゞ。

夏の暑さに梅雨時の湿気が加勢するこの時期の不快さったら生半可なものではありません。それでも街頭温度計の28℃という数値を見て

「今日って、昨日一昨日よりもいくらか涼しいんだ…。」

と思ってしまう私は、もしかしたら病んでいるのかも知れません…(ーー;)。

そんなこんなしているうちに、小田原城址公園で開催されていた《あじさい花菖蒲まつり》は昨日で目出度く閉幕してしまいました。今日くらいなら、もしかしたらまだ花菖蒲を見ることもできたかも知れませんが、だからといって海からの湿気をたっぷりと含んだ暑さの中を楽器ケースを背負ったまま見に行く気にもなれず、コンビニで冷たいものを仕込んで早々にスタジオにシケ込むことにしました。

スタジオに向かう道すがらのお宅の玄関先の鉢に、真っ白なクジャクサボテンの花が咲いていました。月下美人か…とも思ったのですが、昼の日中に咲いているのと、独特の強烈な甘い香りがしないのとで、何らかクジャクサボテンであろうと思います。

現在、御歳107の祖母がまだ自宅で過ごしていた頃、毎年6月になると玄関の上がり框の鉢に、子供の顔ほどもある大きさの真っ白なクジャクサボテンが咲いていました。今でもこの花を見ると、戦災を免れた古い家の様子がありありと浮かんできます。

あのサボテン、今でも玄関に置いてあるのかしら?そして、今年も花を咲かせたのかしら?…この白妙の花を眺めているうちに、ふと、そんなことが気になってしまったのでありました。
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頑張れ!全国のお父ちゃん! (*⌒O⌒;)b

2016年06月19日 19時30分19秒 | 日記
今日は全国的に父の日でございます。母の日に比べて格段に認知度と盛り上がりに欠ける部分は否めませんが、それでも今日は全国的に父の日でございます(わかったヨ…)。

日頃、日夜家族のために働いているお父さんに、今日くらいは感謝の意を込めてプレゼントを贈るとか、せめても一緒に遊びに出掛けるとかすればまだいいのですが、世の中そんなにお父さん達に対して優しくはないようです。

厚木のAEONに行ったら、休憩スペースに知り合いの青年がグッタリしていました。どうやら家族で買い物に来たのはいいものの、あちこち引き回された若パパはすっかり疲れ果ててしまったようで、私が隣に座っても全く気づくこと無く爆睡していました。

やがて家族一同がやって来て起こされた彼は、いつの間にか隣に座っていた私にビックリしていました。とりあえず

「お疲れ…ヾ(ー_ー;)」

とだけ伝えましたが、余程バツが悪かったのか、

「お、お疲れ様です…(~O~;)ゞ」

とだけ言うと、家族が私への挨拶もそこそこに持ってきた買い物袋を全部持たされた姿で、そのまま立体駐車場の方へと引っ立てられるように消えていきました。その後ろ姿を見ながら、思わず心の中で

『父ちゃん…頑張れ!(*⌒O⌒;)b』

と叫ばずにはいられなかったのでありました。

全国の皆様方、せめて今日くらいパパを労ってあげて下さいね…m(_ _)m。
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小さな大曲 ~ ロッシーニ《小荘厳ミサ曲》

2016年06月18日 20時10分16秒 | 音楽
今日もカラリと晴れ渡った、暑い夏日となりました。多少湿度が下がったからいいようなものの、暑いに違いはありません…。

そんな中、今日は川崎市麻生区のカトリック百合ヶ丘教会に行きました。今日はここで、過日、稲城市民オペラで《椿姫》のプリマドンナを務めた音大の後輩のソプラノ歌手が出演するコンサートが開催されました。今回の曲目は、イタリアオペラの巨匠ジョアッキーノ・ロッシーニ晩年の大作《小荘厳ミサ曲》です。

若くしてオペラ作曲家として大成功を収めたロッシーニですが、序曲がとりわけ有名になってしまったオペラ《ウィリアム・テル》を最後に、オペラ作曲家としての活動に終止符を打ってしまいます。この時、ロッシーニはまだ39歳でした。

その後のロッシーニは趣味の美食に興じることが多かったようです。今でもイタリア料理には『○○のロッシーニ風』という、彼の名前を冠した料理がいくつか残っています。代表例としては、牛フィレ肉ステーキに同じ大きさの分厚いフォアグラをドン!とのせた『牛フィレ肉のロッシーニ風ステーキ』なる、とんでもなく高カロリーな料理もあります。そんな美食が祟ってか、晩年は痛風と糖尿に悩まされていたとか…。

そんな中でもロッシーニは、晩年はオペラこそ作曲しなかったものの、それ以外の管弦楽曲やピアノ曲、教会音楽といった様々な作品を発表していました。

この《小荘厳ミサ曲》はロッシーニ最晩年の1863年に作曲された作品で、『小』と言いながらも、実は全曲演奏すると90分近くかかるほどの大作です(これはベートーヴェンの大作《荘厳ミサ曲》とほぼ同じ長さです!)。では何が『小』なのかというと、初演時の編成が12名の歌手と2台のピアノ、1台のハルモニウム(足踏み式リードオルガン)という、至ってコンパクトなものであったからと言われています。

数々の名作オペラを世に送り出してきたロッシーニの作品ですから、さぞかし華やかなものか…と思いきや、そこは齢71という当時としてはかなり高齢の巨匠の作品だけに、演奏する側にも聴く側にも一筋縄ではいかないものを呈示してきます。

先ず、2台のピアノとハルモニウムだけの伴奏ですが、だからといって2台のビアノが分厚く絡み合う場面は殆ど無く、どちらかのピアノが主導権を握っているところにもう片方がオクターヴやオブリガートを寄り添わせる程度のアンサンブルで展開していきます。ましてやハルモニウムのパートは殆ど彩り➕αくらいのもので、歌と重なってしまうと可哀想なくらい聞こえません。その上に、複雑なフーガを展開するわけでもなく、主にハーモニーの重なりに重点を置いた合唱が終始流れていくかたちなので、モーツァルトのミサ曲のように華麗でポリフォニックな豪華さは殆どありません。

因みにこのミサ曲は初演時から評判を呼び、後に伴奏部分をオーケストラに編曲して再出版されました。ただ、ロッシーニ自身は乗り気ではなく、むしろ渋々編曲に応じたようです。今日ではそちらの大編成版で演奏されることが多いようですが、私はオリジナル編成の方が圧倒的にいい曲だと思います。これはフォーレの《レクイエム》にも言えることですが、評判を呼んだ後に商業ベースにのった『後出しジャンケン』的なものというのは、必ずしもその作品の魅力を伝え切るものではないようです。

話を戻しますが、実はこの曲はソリストのパートもなかなかの曲者で、ソプラノに歌わせるには低過ぎたり、逆にバリトンの歌わせるには高過ぎたりする箇所がいくつもあるのです。各オペラ歌手の特質を知り尽くしていたであろうロッシーニの作品としてみたら、ちょっと首を傾げてしまうような部分が随所に見受けられます。

バリトンが高かったりするのは、《セヴィリアの理髪師》のフィガロをはじめとして数々のオペラに前例がありますからまだいいとして、ソプラノソロが異様に低いというのは何とも不思議です。特に第3曲『Credo』の中にある『Crucifixus』というソプラノソロ曲はむしろメゾソプラノに歌わせた方がいいくらいの音域で書かれていて、軽い声質のソプラノ歌手が歌っているのを聴いていると何だか気の毒にさえなってきます。

それでも、恐らくロッシーニは敢えてソプラノに低めの曲を歌わせたのではないかという気もします。朗々と歌えてしまうメゾソプラノよりも、ちょっと苦しい息の下でソプラノが歌うことによって、教会音楽としてのミサ曲が過度に華やかになることを防いだのかも知れません。

さて、長々と書き連ねましたが、やっとこさ今日の感想をば。

今回の演奏は8名の歌手と1台のピアノだけという、初演時よりも更にシンプルな編成でのものでした。合唱は8名で、ソロは前列の4名でというかたちで歌われ、ピアノが終始孤軍奮闘していました。

最初は『超小編成アンサンブルで淋しくならないかな?』と思っていたのですが、始まってみると、どっこいピアノ1台でもこのミサ曲の世界観を十分に表現していて、前奏から一気にロッシーニの音楽世界に引き込まれていきました。初演当時の合唱は12名だったわけですが、8名の声楽アンサンブルでも十分に厚みを感じさせてくれるもので、これまでに重ねてこられたリハーサルの内容の濃さが偲ばれるものでした。

ソロパートも、教会音楽ということもあり、またそれほど天井の高くない御御堂ということも考慮してか、割と抑制の効いた歌唱を聴かせてくれました。ソプラノソロも『Crucifixus』では磔刑に処され苦しみを受けて葬られたイエスの様子を切々と歌い上げ、『O salutaris hostia』では打って変わってオペラ作曲家としてのロッシーニの片鱗が窺える技巧的な旋律を聴かせてくれました。その他の歌手陣も、それぞれに高度なアンサンブルを堪能させてくれました。個人的に今回の演奏では、第4曲のピアノソロによる『宗教的前奏曲』と、終曲の『Agnus Dei』の完成度の高さに大いに感動しました。ただ欲を言えば、第5曲の『Sanctus』のイントロだけは、折角御御堂内にオルガンがあったのだから、オリジナルに近いかたちでオルガンで弾いても
よかったのではないかな…と、ちょっとだけ思ったりもしました。

なかなか生で聴く機会のない大曲を今回オリジナルに近いかたちで聴くことができて、非常に有意義なひと時を堪能させて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。有り難うございました。
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真夏日の涼

2016年06月17日 20時48分47秒 | グルメ
今日、遂に厚木市の最高気温が30℃に達し、今年初の真夏日を迎えました。

午前中はまだよかったのですが、お昼頃からどんどん気温が上昇し始めました。今日は教室の定休日で一日フリーだったので、とりあえずダメ人間になろうと決め込んで家でグウタラしていたのですが、徐々に上がっていく室内温度を感じているうちに家に居るのがキツくなってきたので、とにかく他人の電力を使って涼もうと早々に出掛けることにしました。

駅前のデパートや図書館をハシゴしているうちに夕方になって涼しくなりだしたので、いい感じにそぞろ歩きながら《Cafeあつめ木》に向かうことにしました。お店に入ったら御無沙汰してしまっていた常連の華道家の先生がいらしたので、長の無沙汰をお詫びしながら一頻りお花談義に花を咲かせました。

今日は突然暑くなったこともあったので、アイスクリームをお願いすることにしました。《Cafeあつめ木》ではキッシュの他にアイスクリームも月替わりで手作りしていて、今月はブルーベリーヨーグルトアイスクリームになっていました。ジャージー牛乳と、それを使ったヨーグルトで作ったアイスクリームの中にザク切りのブルーベリーがゴロゴロ入っていて、ブルーベリーの香りや風味と共に食感も楽しめます。添えられた生クリームの上にもワイルドベリーが乗せられ、生のフルーツならではの食感と香りを楽しませてくれます。今回はブルーベリーヨーグルトだけのフルサイズでお願いしましたが、この他にミニサイズのバニラアイスクリームと季節のアイスクリームの二点盛りもあります。

これから梅雨明けと共に、こうしたアイスクリームにお世話になる率がグンと高くなるような気がしています。今シーズンのその口火を切るのに相応しい美味しいアイスクリームを頂けて、ひと時幸せな気分に浸らせて頂きました。
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“中辛”とは…

2016年06月16日 19時56分57秒 | グルメ
今日も雨模様の一日となりました。夕方には止み間もありましたが、梅雨時特有のジメジメしたうすら涼しさと相俟って、不快指数はなかなか下降しません。

こういう時にはせめて食だけでも何となくスカッとしたくて、教室を終えてからたまプラーザにある《インドのとなり》というカレー専門店に入って夕食を摂ることにしました。いろいろとある中で、今回は『炒り玉子とホウレン草のカレー』をオーダーしました。 カレーの真ん中に、甘味を活かしたふわふわの玉子焼きとホウレン草のソテーがのっていて、カレーと混ぜながら食べ進めると何とも心地よい甘さと辛さが交錯します。

ところで、こうしたカレー専門店ではよく辛さが段階的に選べることがありますが、このお店も例に漏れず甘口から普通を経て1辛から10辛、それ以上に至るまで辛さが選べるようになっています。私はカレー好きながらそれほど辛さに強い方ではないので、大概はその店の普通の辛さを選びます。

その際、メニューによく普通の辛さの指針を『中辛程度』と書かれていることが多いのですが、この『中辛』というのがなかなかの曲者です。今までいろいろなお店で『中辛』を食しましたが、まあものの見事に程度がバラバラで、自分で想像していたよりもはるかに辛い場合もあれば、その逆もまた然りなので、参考になるようでいて、その実あまり参考になりません。

ここの『中辛』は、そういった意味ではあまり辛くなく、私でもスイスイ食べられました。事ほど左様、人の感覚なんていい加減なものだな…と思わされた夕餉でありました。
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