共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

パイプオルガンプロムナードコンサート #サントリーホール

2019年02月28日 21時38分45秒 | 音楽
今日は朝から強い雨が降り頻る、生憎の空模様となりました。私は全く分からないのですが、こういう日は花粉も飛んでいないようで、いつもより世の中のマスク率が低いようにも感じられます。

さて今日はたまプラーザの教室に出勤する前に、赤坂のサントリーホールに来ました。先月も来ましたが、今日もこちらで開催されるパイプオルガンのランチタイム無料コンサートを聴きに来ました。

今回の演奏者は冨田一樹さんという日本人の方でした。先月はバッハからロマン派まで多彩でしたが、今回はブクステフーデをはじめとした中期ドイツバロックの作品が採り上げられました。

オープニングは北ドイツのリューベックで活躍し、バッハやヘンデルの先駆けとなった中期ドイツバロックの巨匠ディートリヒ・ブクステフーデの《チャッコーナ ハ短調》です。チャッコーナ(シャコンヌ)は緩やかに繰り返す低音の上に旋律を紡いていく変奏曲です。ブクステフーデは華やかな曲調が特徴的ですが、この曲ではペダルの低音の上に、時にのどかに、時に細やかに歌われる旋律が魅力的な作品です。実は我が家にあるブクステフーデのオルガン作品集のCDの1曲目がこのチャッコーナなので、個人的に非常に馴染み深いものでした。

次はリューベックの隣のハンブルクで活躍したハインリヒ・シャイデマンの《ファンタジア ト長調》です。ファンタジア(幻想曲)ならではの自由な旋律線の中にも、洗練された豊かな対位法音楽が展開される作品です。

次はハンブルクに程近いリューネブルクという街で活躍し、若きバッハにも影響を与えたゲオルグ・ベームのコラールです。その名も《天に在す我等が神よ》。バッハも数々のオルガンコラールを作曲しましたが、ベームのこの作品はその先駆とも云うべき、如何にもルター派教会における代表的な祈りに用いられる音楽に基づいた、美しい旋律の装飾コラールです。

今回のプログラムで唯一のオランダ人であるヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンクは、オランダのオルガニストながら北ドイツ・オルガン楽派の育成に最も貢献した人物と言っても過言ではありません。半音階を多用する静謐な作風は、独特の世界観を形成して聴くものの心を捉えます。今回は《トッカータ イ短調》が演奏されました。半音階的な要素はあまりありませんが実に簡素にまとめられていて、北ドイツ地方に点在する素朴なオルガンの音を想起させる静かな作品でした。

最後は再びブクステフーデの《プレリュード ニ長調》です。もう「This is Buxtehude!」と言いたくなるような、華やかな旋律が次から次へと紡ぎ出されていく作品です。まるで北ドイツの長い冬を耐えた人々が春を迎えた喜びを爆発させているような明るさに満ち満ちた音楽は、聴いているだけで幸せな気持ちになります。大団円は大オルガンならではのフルスエルで結ばれました。こちらも我が家のCDに収められている曲でしたので、個人的に非常に馴染み深いものでした。

演奏後、居合わせた観衆から惜しみない拍手が贈られ、



オルガニストも、それに応えていました。

オルガニスト自身もリューベックで学んでいたということもあって、ブクステフーデをはじめとする北ドイツ・オルガン楽派の作品で固められた今回のプログラムは実に面白いものでした。スヴェーリンクを演奏するにはこちらのオルガンは大き過ぎたかも知れませんが、ブクステフーデにはうってつけの規模で、独特の音の厚みを堪能することが出来ました。

今日紹介された彼等の作品がやがてバッハやヘンデルといった後期バロックの作曲家に受け継がれ、更に昇華していくという歴史の流れが垣間見える素敵なコンサートでした。こうしたコンサートを通じて、彼等の作品がもっと演奏されるようになることを願って止みません。
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三の午いなりと火防凧

2019年02月26日 19時57分32秒 | カフェ
今日は急に予定が空いてしまったので、午前中は編曲作業に勤しみ、午後になってから《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。

メニューを見てみたら『本日限定!栃尾いなり』なるものが目に飛び込んで来ました。何だろうかと思ったら、今日は三の午の日なのでメニューに登場したとのことでしたので、折角だからオーダーしてみました。

こちらにはレギュラーメニューに『栃尾揚げ定食』というものがあります。今日のいなり寿司はその栃尾揚げを使って作られたもので、一個で豆腐半丁くらいはあろうかというような大きさです。一個からオーダーできたのですが、とりあえず私は二個お願いしてみました。

齧りつくとお揚げに沁みた甘辛のお出汁がジュワ〜…っと溢れ出てきます。お揚げも胡麻と生姜の入った酢飯に負けないくらいの風味で、口一杯に幸せが渦巻きます。添えられた自家製ガリも絶妙です。

個人的な話で恐縮ですが、幼少期には父方の祖母がいなり寿司を作ってくれました。黒砂糖を使って煮詰めたお揚げは黒光りしていて、独特の香りがたまらなく美味しいものでした。小学生の頃には、運動会の弁当に黒糖いなり寿司が入っているのを見ただけでテンションが上がったことを覚えています。

それぞれの家庭にそれぞれの味のいなり寿司があったでしょうが、今日頂いたこれはこれで大変美味しく頂戴しました。

ところで、今日お店のスタッフさんから

 

今年も王子稲荷神社の『火防凧(ひぶせだこ)』を頂きました。こちらでは毎年
秦野の白笹稲荷神社と東京の王子稲荷神社とに参詣されるのだそうで、その時に王子稲荷神社の境内で開かれている凧市でこの火防凧を買い求めていらっしゃるとのことです。

毎年私もそのご相伴に与るのですが、今年も無事に頂戴できました。帰宅したら早速、お勝手に飾って火災除けとさせて頂きます。
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糊こぼし

2019年02月24日 20時33分20秒 | 
今日は暖かな陽光が降り注ぐ、穏やかな陽気の一日となりました。こうなると、俄然春の訪れを感じます。

そんな昨今の陽気を象徴するかのように、我が家の近所のお宅の生け垣の椿の木に可憐な斑入りの花が咲いていました。赤い花弁に白い斑が入ったこのタイプの椿は俗に『糊こぼし』とも呼ばれています。

この『糊こぼし椿』は、奈良・東大寺の境内にある『良辯椿(ろうべんつばき)』が名木として有名で、早春の東大寺二月堂の修法『お水取り』では練行衆と呼ばれるお水取りに選ばれた僧侶が木の芯に赤と白の紙を貼って良辯椿の造花を作り、秘仏十一面観世音菩薩像の厨子や須弥壇を荘厳するのです。そんな名木と似た椿が我が家から徒歩圏に咲いているということに、細やかな喜びを感じたのでありました。

来週の日曜日は桃の節句、季節は着実に前進しているようです。
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コスプレ de ナイト

2019年02月23日 23時42分06秒 | 音楽
今日は久しぶりに小田急相模原にあるライブハウス《T☆ROCKS》に来ました。今日はここで『コスプレ de ナイト』というイベントが開催され、愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんも参加することになっていたので、そのサポートプレイで参加して来ました。

出演者はそれぞれに奇抜な格好で演奏を披露していました。中でも一際目立っていたのが



のこ♪さんで、何となくふんわりした格好の出演者に向けて○波レイのコスチュームに全身を包んで

「これがコスプレだぁっ!」

と力強く叫んでからのパフォーマンスは盛り上がりました。

ところで今回は初めての試みがありました。普段はみらいあいこさんにギタリストのオサギさんと私とでサポートしていたのですが、今日はそこに



ヒューマンビートボックスのShuさんが加わって『みらいあいこ&吾輩は猫であるかも知れない楽団』としてのパフォーマンスとなったのです。

ヴォーカルとギターとピアノ&ヴァイオリンにヒューマンビートボックスが加わっての演奏は、ギターのカッティングだけではないビートが入ることによってかなりグルーヴ感が良くなります。こんな編成でのセッションも、また楽しいものです。

もしかしたらこの先Shuさんとはいろいろなところでセッションしたり、或いはレコーディングにも加わってもらったりするかも知れません。また一つ、音楽の幅が広がりました。
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2月の月替わりキッシュとネコ写グランプリ

2019年02月22日 23時10分37秒 | ネコ(=゚ω゚=)
今日は言われていた雨も振らず、ただどんよりとした雲のたちこめた一日でした。

そんな中、ランチを頂きに《Cafeあつめ木》に伺って、今日は月替わりキッシュランチをお願いしました。2月の月替わりキッシュは『キタアカリ』です。

キッシュフィリングの中には、ホクホクのキタアカリというジャガイモがぎっしりと詰まっています。添えられたオイルピクルスもキタアカリで、男爵いもとは違う独特の甘味がたまりません。

ところで今日は2月22日、即ち『ニャンニャンニャンの日』ということで、毎年恒例で開催されている『ニャンニャンニャンうちのニャンコの写真展』の人気投票の結果が発表されていました。今年のグランプリ作品は



障子を突き破ってきた一瞬を捉えたこちらの連続写真作品に決まりました。キャプションも相俟って人気を集めたようです。今回は昨年にも増して力作揃いで、不肖私も出品していたのですが、敢え無く無冠に終わりました…。

この写真展は来月8日まで開催されています。期間中は限定メニューもありますので、ネコ写に癒やされたい方はお店へどうぞ。
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分かりますけど…

2019年02月21日 21時25分35秒 | 日記
今日は何とも言えない温い日和となりました。日中は暖かかったので上着を着ようか着まいか悩んだのですが、

『夜になったら寒いかもなぁ…』

などと考えて上着を着てみたら、これが見事に大失敗。何なら、電車内で座っていただけでうっすら汗までかくという体たらく…この時期の洋服選びは考えさせられます。

さて、今日はどうしたわけか主だった百貨店関係が軒並み定休日でした。本厚木駅ビルでもあるミロードも全館休館だったので、いつも開いているはずの店舗が全て閉まっていて、かなり暗い感じになっていました。

ただ、特に本厚木ミロードの中央館やミロードイーストと呼ばれる駅東口側の通路は駅の自由通路も兼ねているのですが、その通路の明かりまでが御覧のように消されていたのです。

まぁ、ビルそのものが休みなのですから仕方ないのかも知れませんが、だからと言って何も



ミロードとはある意味関係ない自由通路までこんなに薄暗くしなくてもいいような気がするのです。

薄暗いのは自由通路だけでなく



何と券売機や改札がある辺りでもこんな感じなのです。本来なら天井の楕円形の溝に照明が仕込まれているのでかなり明るいはずなのですが、こう暗いと面食らいます(因みにこの時点で14時半頃)。

節電の意味もあってのことではありましょうが、駅の付帯設備でもある通路や改札までこんなに薄暗くしなくてもいいような気がするのは私だけでしょうか。
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美味しいカフェと新兵器?!

2019年02月20日 23時05分43秒 | カフェ
今日は何だかエラく暖かな日となりました。日中はリアルに上着が要らないくらいの陽気に恵まれたのであります。

さて水曜日、今日も来ました《雫ノ下珈琲》。今日はグアテマラとハーフサイズのワッフルをお願いしました。独特な深みと仄かな甘味を感じるグアテマラは、絶妙なローストも相俟って実に味わい深いコーヒーです。ちょっとサイズのワッフルと共に、美味しく頂戴しました。

ところで今日お店で、先日みらいあいこさんとライブをした相模原の《カフェモカ壹番館》に大きなコーヒーの水出し器があった話になったのですが、何とこちらにも水出し器があるということで、マスターさんが奥から出してみえました。それが



これです。カリタ社製のものですが、支柱が家具調に削り出されていてなかなか立派なものです。

実際に使用する時には、中央の円筒形のガラスにフィルターを置いて、その上に挽いたコーヒー豆を入れて上から冷水を滴下することになります。総高約120cmくらいあるので、お店のシンボルタワー的な存在にもなるかも知れません。

最終的な置き場所については検討中とのことでしたが、何しろガラス製品なので倒れて割れたりしないように気をつけて頂きたいと思います(ーー;)。
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何の撮影?

2019年02月19日 23時24分05秒 | 日記
今日は人と会う約束をしていた…のですが、先方の御家族がインフルエンザに罹患してしまったためお流れとなってしまいました。流行のピークは過ぎたのかも知れませんが、まだまだ油断ならない状況であることに変わりはないようです。

ところで、本厚木駅構内にある小田急フローリストの前を通りかかったら、何やら撮影の真っ最中でした。色とりどりのお花に様々な角度から照明を当てて、色合いのチェックなどをしているようでした。

本厚木は意外とこうしたロケ場所に選ばれることが多く、何年か前には厚木バスセンターの隣のビルで○村○純がドラマ撮影したりしていました。今回はどんな人が来るのか見てみたかったのですが、しばらく経っても始まりそうになかったので結局帰ってきてしまいました。本当に私って、こういうミーハー行為に向いていません…。

天気予報通り、夕方から雨が降り出しました。
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歳男になりました

2019年02月18日 21時12分16秒 | カフェ
私事ですが、本日をもちまして歳男の仲間入りをさせて頂くことと相成りました。次の歳男就任の折には還暦を迎えます…(@_@;)。

今日は各方面からコメントやメールといった様々なかたちでお祝いのメッセージを頂戴しました。この場を借りて篤く御礼申し上げます。有り難うございました。

さて、今日は教室が休みだったので、午後からゆっくりと《Cafeあつめ木》にお邪魔してランチを頂くことにしました。今日は日替わりスープセットは『ニンジンのポタージュ』です。

粗く濾されたニンジンで出来たポタージュは見た目にも色鮮やかで、頂くとザラザラとした食感とニンジン独特の香りが際立つ美味しいひと品です。浮き身のニンジンとイタリアンパセリが食感のアクセントになっています。自家製全粒粉パンと一緒に、美味しく頂戴しました。

今日はバースデーケーキ代りに月替わり生ケーキも頂きました。すると、帰りがけにスタッフさんから



お祝いにネコ型クッキーをプレゼントされました。更に『ハッピーバースデイ』まで歌って頂いて、何だか恐縮してしまいました。

でも、おかげさまで楽しく誕生日を過ごすことが出来ました。感謝です。また明日から一日一日を精一杯生きていこうと思っております。

今後とも宜しくお願い申し上げます。
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偉人さんバンド!

2019年02月17日 21時10分34秒 | 音楽
今日は穏やかなお天気に恵まれました。こんな日曜日はついボケ〜…っとしがちですが、残念ながら出かける予定があったので、怠け心に鞭打って重い腰を上げたのでした。

ところで、出かけた先にあった《salut!》という雑貨屋で、こんなものを見つけました。これは松本セイジ氏というイラストレーターとのコラボレーション商品だということです。そのコンセプトが『The IJINSAN BAND』…もしクラシック音楽の大作曲家たちがバンドを組んだら…というもので、何とバッハとモーツァルトとベートーヴェンとシューベルトが、どこやらで見たような編成のバンドを組んでいるイラストが描かれているのです。

何が秀逸って、作品の最低音を常に神に捧げて作曲していたバッハがベースを担当していて、しかも○ール・○ッカートニーばりに逆手で演奏しているのです。その隣にはバッハに影響を受けたモーツァルトが○ョン・○ノンのように寄り添っています。ちょっと離れたところでギターを弾くベートーヴェンはまるで○ョージ・○リソンのよう。そして最年少のシューベルトが○ンゴ・○ターのようににドラムを叩いている…お店でこれを手にした時、こみ上げる笑いを噛み殺すのに必死でした(;^ω^)。

このシリーズにはクッションカバーやマグカップといった様々なグッズがあったのですが、今日はとりあえずその中からキーホルダーを入手しました。丁度明日は私の誕生日なので、自分へのプレゼントにすることにしました。

さて何処につけようか…楽器ケースに着けようか、カバンに着けようかと思案していますが、とりあえず傷だらけになると勿体無いので、本末転倒ですがキーホルダーとしては使わないと思います?!

これらの商品は値段も手頃なので、ついいろいろと買い揃えたくなってしまいそうで危険ですが、いずれクッションカバーくらい買ってもいいかな…と思ったりしております。散財しないように気をつけなくちゃ…(ーー;)。
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昭和歌謡ナイト

2019年02月16日 21時35分45秒 | 音楽
今日は愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんのサポートプレイのために、小田急相模原にある《Cafe木の里》にやって来ました。

今日はこちらで、みらいあいこさんと旧知の仲であるアーティスト北川玉奴さん主催の『昭和歌謡ナイト』に、みらいあいこさんとギタリストのオサギさんと私のトリオユニットで参加しました。



先ずは主催者である北川玉奴姐さんのステージから。ギター片手に『東京行進曲』や『恋のバカンス』といった昭和歌謡が次々と繰り広げられ、お客さん共々大いに盛り上がりました。

それから



みらいあいこさんを筆頭とした新ユニットのステージとなりました。と言っても、実は写真に写っているお二人で昨日別のところで予行演習的なライブをされていたそうで、そこに私がお邪魔虫するかたちになっていたので、私だけがあまり噛み合わずに多大な御迷惑をかけただけのステージとなってしまったのです。

今回私はピアノとヴァイオリンとを演奏することになっていました。曲によって弾く楽器が違っていたのですが、事前に打ち合わせる時間が取れなかったので曲順が分からないままステージがスタートしてしまいました。幸い歌い手とギタリストは一つの楽譜を見ていたのでそれでよかったのですが、彼等と離れて座っていた私は歌い手の

「次の曲は○○です。」

というアナウンスを聞きながらピアノに向かったりヴァイオリンを持ったりしたためすっかりとっ散らかってしまい、結果としてお二人に御迷惑をかけてしまいました。

楽譜見ながら弾きゃいいじゃないか…と思われると思います。ただ、こうしたライブの時には五線紙ではなく、コードネームが書かれたコード譜を見ながら演奏することになります。その際、ギタリストは演奏する高さを変える=転調するために『カポタスト』という補助具を楽器に取り付けて演奏します。これがカラオケで言うところのキーチェンジャーになるので、弦を押さえる手の形を変えずに容易に転調が出来るのです。

しかし、ピアノやヴァイオリンはそんな便利な道具はありません。だから、

「この曲はいくつ上げます(下げます)」

と言われると♯や♭の数や音の配列がごっそり変わってしまうので、ギターのように気軽な転調が出来ません。なので、気持ち良く歌っている歌い手の後ろで頭をフル回転させながら、書いてあるコードを『いきなりその場脳内キーチェンジャー』を発動して転調させながら演奏しなければならないので大変なのです。

いいように考えればある意味いいボケ防止にはなるだろうと思うのですが、それでも適応力には限界があります。一応高等音楽教育を受けた身ではありますが、まだまだ精進が足りませんね。

とりあえず今日演奏した曲は、今後もこの新ユニットで演奏する機会がありそうなので、きちんとした楽譜に起こしておこうと思います。反省仕切のライブとなりました。
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ほっとホットチョコレートケーキ

2019年02月15日 21時06分48秒 | カフェ
今日も風の冷たい一日となりました。冷たい向かい風に吹かれていると、涙が止まらなくなって困ります。

今日は銀行やら何やらいろいろと用事を済ませて、そのまま《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。

今月の生ケーキは先日頂いているので、今日はブレンドコーヒーとホットチョコレートケーキをオーダーしました。一見ガトーショコラのようですが頂くとほんのりと暖かく、中のチョコレートがとろけて滲み出してくるのが、冷えた身体にはたまりません。添えられたラズベリーの酸味がケーキの風味を引き締めてくれて、実に味わい深いケーキです。コク深いブレンドコーヒーと共に、美味しく頂戴しました。

さて、明日は愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんのサポートで小田急相模原駅南口の《木の里》というカフェで19時からライブをします。『昭和歌謡ナイト』というライブで、みらいあいこさんとギタリストのオサギさんと私のトリオユニットでの出演となります。興味のある方は是非お越し下さいませ。
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風物詩

2019年02月14日 20時18分24秒 | 日記
今日はセント・ヴァレンタインデーです。各駅前では寒空の下、各洋菓子店が出店を出して盛んに売り込みに性を出しています。ご苦労様なことです。

昨今、恵方巻については食品廃棄の点が問題視されていますが、考えてみればヴァレンタインのチョコレートについてはあまり大きな議論は巻き起こりません。恵方巻ほどではないにせよ、チョコレートだって全部売り切れるわけではないでしょうから少なからず売れ残りが出るはずですが、それでも恵方巻のような議論の槍玉に挙げられていることを聞いたことがありません。

恐らくですが、恵方巻は生鮮食品ですから売れなければ廃棄する以外どうしようもないのでしょうが、チョコレートは最悪溶かしてしまえば再利用は十分可能ですから、もしかしたら売れ残ったとしても何らかのかたちで無駄にされることが無いシステムが構築されているのかも知れません。あくまで仮設であり確証はありませんが…。

さて、かく言う私も大人の生徒さんからこのようなものを頂きました。ちょっとお高そうなパッケージデザインですが、帰宅してからゆっくりと頂こうと思います。
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プロフェッショナルの風味

2019年02月13日 23時28分05秒 | カフェ
今日も寒い一日となりました。そんなあざみ野水曜日、一週間の御無沙汰で《雫ノ下珈琲》に伺いました。

今日は純粋に美味しいコーヒーが頂きたかったので、久々にマンデリンをお願いしました。今日のコーヒーのお供は自家製ココアクッキーです。自家焙煎のマンデリンは深いコクと豊かな香り、仄かに感じる甘さが何とも言えません。

実は先日、とあるところでコーヒーを頂いたのですが、これが何だか妙に苦いばっかり苦いコーヒーでガッカリしたので、何としてでもこちらで美味しいコーヒーにありついて残念な記憶をリセットしたかったのです。

お茶も茶師さんによって全然味が変わってしまうように、コーヒーも焙煎師さんが違うと、同じ豆か?と思う程風味が違ってきます。こうしたところにプロフェッショナルの力量が現れるものなのですね。

今日は締めにオリジナルブレンドも頂きました。こうして美味しいコーヒーを頂けるということは、実に幸せなことです。こんな幸せを定期的に味わうことができることに、感謝でいっぱいです。
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須弥壇

2019年02月12日 23時58分18秒 | スピリチュアル
今日は、昔オーケストラで御一緒していた知り合いのお宅にお邪魔しました。十数年ぶりの再会だったこともあって、積もる話に花を咲かせていました。

そうしたら、どうもその方が拙ブログを御覧になって下さっているようで、これまでのいろいろな書き込みのことについての話になりました。その流れで

「実家の整理をしていたら出てきたものがあったので、いつか君にプレゼントしようと思っていた。」

と言って、この小さな須弥壇を頂戴しました。

小さな…と言ってもちゃんと欄干が付いて、朱漆と黒漆で塗り仕上げられた本格的な須弥壇で、一体いくらしたものだか分かりません。ただ、持ち主の御実家の仏壇でも、全体に黒檀仕上げの仏壇の中に朱く存在感を放つこの須弥壇はちょっと浮いた感じに見えていたそうで、

「恐らく何かしら仏像が載っていたのではないかと思う。ただ、実家の仏壇にあるのは仏画なので、載せるべきものが特に無い。」

ということで、どういった経緯で在ったのかは分からないということでした。

折角のお申し出でしたので有り難く頂戴して我が家に持ち帰ることにしました。

帰宅してさて、どうしようか…と思い、とりあえず我が家のお不動様に鎮座してみて頂きました。が、



う〜ん…ちょっと存在感が有り過ぎてしまうかなと…。ここまで大きいと、横に制多加童子と矜鞨羅童子くらい置きたくなってしまうのと、御本尊の阿弥陀如来立像よりもかなり目立ち気味になってしまうので、とりあえず須弥壇の使い様については保留ということになりました。折角のプレゼントなのにスミマセン…。

でも、いずれ何らかの用途で、我が家の仏壇に活用させて頂くつもりでおります。
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