共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日の《cafe32゜F》

2014年01月31日 15時01分08秒 | 日記
午後になって益々春めいてきた中、今日もお邪魔しました。

今日もシフォンケーキのセットをお願いしました。ちょっと色が着いているのが分かると思いますが、今日のシフォンケーキは紅茶フレーバーです。前回がココアシフォンでしたので、2週連続でのフレーバーシフォンです。紅茶葉を練り込んだものほどキツくない、ほのかな紅茶の香りが心地よく鼻に抜けていきます。

個人的に実はアールグレイが苦手だったのですが、ここでアールグレイを使ったいろんな味わいの紅茶やこの紅茶シフォンを頂いて、今では結構大丈夫になってきました。そのきっかけになってくれたこのお店には、本当に感謝です。
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立春を前に

2014年01月31日 14時41分05秒 | 日記
あざみ野の教室の近くには梅林があり、毎年早春に開花して道行く人々の目を楽しませてくれています。

今日、教室に向かって歩いていたら、何処からともなくほんわりとした梅の香りが漂ってきました。「そう言えば…」と、先週蕾を膨らませていた件の梅林に差し掛かると、やはり一部の梅の木が白い花を咲かせていました。この香りがしてくると、いよいよ『春遠からじ』を実感します。

ただ、関東地方はむしろ立春を過ぎてからの方が雪が積もったりしやすいですから、そういった対策にはまだまだ手が抜けません。インフルエンザも勢力を拡大していますから、そちらにも注意しないと…。
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優しい辛さ

2014年01月30日 12時34分33秒 | 日記
朝は太陽が顔を出していたのですが、天気予報通りお昼頃になったら曇ってきて、あまつさえ小雨まで落ち始まりました。

今日は教室が定休日で休みなので、どこか都内方面へでも出かけようか…とも思っていたのですが、何だか荒れ模様になる予報でもあるので、とりあえず厚木の街に出て必要な用事を済ませてから家に篭ってしまうことにしました。で、折角駅前に出て来たので、先週も伺った《晴れ屋》にお邪魔してランチをすることにしました。

今日は週替わり定食の『晴れ屋風キーマカレー』をお願いしました。2度挽きくらいはしていそうな鶏挽き肉に、不肖私の味覚で確認できた範囲で、トマト、セロリ、人参、玉葱…といった野菜が入った、より野菜感満載のキーマカレーです。本当は前回同様、簡単にレシピを伺いたかったのですが、時間帯的にスタッフさん達が忙しそうだったのと、聞き出したからといって自分で作ることもないだろうなぁ…と思ったのとで、今回は自粛しました。

こういうカレーには玄米ご飯がよく合います。ただ、カレーの上に載っているのがイタリアンパセリかパクチーか分からなかったのですが、匂ってみてパクチーだと判明した{{{{(+_+)}}}}段階で、誠に申し訳ございませんが謹んでお皿の脇に除けさせて頂きました…(~~;)。

不安げな空模様の中でしたが、優しい風味の広がる美味しいキーマカレーを頂けて、文字通り晴れ晴れとした気分になれたのでありました。
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エントリー

2014年01月29日 18時25分51秒 | 日記
今日《Cafeあつめ木》に伺ったのは、ランチともう一つ、大切な用件があったからです。

毎年ここでは2月22日の『ニャンニャンニャンの日』を記念して《222(ニャンニャンニャン)うちのニャンコの写真展》が開催され、猫好きの方々が撮影したネコ写のコンテストが行われます。昨年は不肖私の作品がグランプリを頂戴しましたので、今年も憚りながら連覇を狙ってエントリーするべく、今日そのエントリー写真を持ってきたというわけです。

前回はあざみ野の教室の主チャトラン(野良・勝手に命名)の写真を出品しましたが、今回は先日お正月休みの散歩中にどこからともなく現れて私の足にスリスリしてきたシッポ(野良・勝手に命名)の写真を出すことにしました。いろいろとある中から厳選して、今回は写真2点と、大きく引き伸ばしてもらうためのデータ1点の計3点を出品することにしました。

2月7日(金)から各作品が店頭に展示され、コンテストが始まります。この期間限定のメニューも登場しますので、猫好きな方は勿論、そうでもない方も是非お店にいらして御覧になり、お気に入りの1枚を見つけて投票してみて下さい。
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野菜いっぱい

2014年01月29日 17時56分08秒 | 日記
昼過ぎになったら、何となく陽光が暖かく感じられるようになってきました。そんな麗らかな日和の中、昨日のんびりし過ぎて伺えなかった《Cafeあつめ木》にお邪魔して、今日こそゆっくりとランチを頂くことにしました(^^;。

お店に近づくと、そこはかとないオレガノの香りが漂ってきてピンッ!ときました。「よし、今日は絶対にスープセットだ!」ということで、ある意味ではここの定番メニューと言っても過言ではない野菜たっぷりのミネストローネのセットをお願いしました。ベーコンとオレガノが香るスープには、人参、玉葱、セロリ、トマトといった基本的な具材は勿論、ここではジャガ芋に金時やヒヨコ豆といった炭水化物系の野菜も入っていて、食べ応え十分の具だくさんのミネストローネです。

美味しいスープの後にコーヒーも頂いて、すっかり出勤前のエネルギーチャージが出来ました。
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ニャンか用かい?

2014年01月28日 16時41分30秒 | 日記
今日は家であれこれしていたら、出かけるのが遅くなってしまいました。ということで、ランチはおあずけです…(T_T)。

二宮町の教室に向かう途中、厚木一番街の近くに差し掛かったら、雑居ビルの間から視線を感じたので『何だろう?』と思ったら、店頭に置かれたプランターの陰から、この七三分けみたいな頭の子が私のことをジ~…ッと見つめていました。実は昨日もほぼ同じところでこの子に遭遇していたのですが、あまりにも同じポーズでテンッと座ってこちらを見据えているので、思わず笑ってしまいましたε=(>ε<*)プッ。

昨日も写真を撮ったのですがちょっと遠かったので、今日は更に寄って撮ってみました。七三分けっぷりがよく分かって頂けると思います。本当はここから更に寄りたかったのですが、携帯を構えて寄って行ったらさすがに近過ぎたのか逃げていってしまいました。やっぱり野良ちゃんの撮影は難しいですね…。
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祭に向けて

2014年01月27日 17時45分10秒 | 日記
小田原に着いて、教室のあるお堀端通りに差し掛かりました。

通りの上空には、御覧のように沢山のバルーンが浮いて…というか吊されています。これはこの通りの商店会の有志の手によって飾り付けられているもので、季節や開催されるイベントに応じて様々な可愛いらしいバルーンが登場します。

今回は、来月から小田原城址公園で始まる《小田原梅まつり》に合わせた、梅の花の形をしたバルーンです。来週小田原に来た時にはもう始まっている予定ですから、今から開花が楽しみです。
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待望の羊羹

2014年01月27日 15時56分09秒 | 日記
《Cafeあつめ木》に着いた時、店長さんが「これ、どうぞ」と、これを出して下さいました。

そう、これは先日店長さんが小豆を豆から煮て一所懸命に作った『あんこ玉』を使った手作り羊羹の完成品です。一瞬忘れかけていた記憶が甦って、感激しました。

頂くと、粉寒天を使用しているためか市販されているものよりもずっと柔らかい、例えて言うならちょうど水羊羹くらいの優しい食感の羊羹でした。甘さも、上白糖の他に三温糖を半々に使った効果なのか、しつこくなく心地よい甘さに仕上がっていました。

これから先、現在発売中のおしるこをはじめとした様々なあんこ製品に、この羊羹に使った手作りあんこを順次導入予定とのことでしたので、ますます楽しみになりました。
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つぶつぶ食感

2014年01月27日 15時31分05秒 | 日記
小田原の教室に向かう前に、《Cafeあつめ木》でランチを頂いていくことにしました。

今日のスープセットは『コーンミルクスープ』です。いわゆるコーンポタージュのようにトウモロコシを完全にすり潰してしまうのではなく、むしろ粒が丸ごと残った、豊かな食感の食べるスープです。優しい風味のスープに、散らした黒胡椒がアクセントを加えてくれます。

見た目以上に量感があるので、男性でも充分に食べ応えを堪能できます。器の底に残ったスープもセットのパンに付けて、最後まで美味しく頂戴しました。
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試行錯誤中…

2014年01月26日 17時20分45秒 | 日記
今年の春の発表会…といっても、例年3月のはずが今年は5月になってしまいましたが…で、中学生の生徒に《ラ・フォリア》を弾かせることにしています。通常ヴァイオリンの発表会で《ラ・フォリア》というと、イタリアバロックの巨匠の一人アルカンジェッロ・コレルリ作曲のソロ・ソナタを奏するのですが、今回はそれではなくて、もう一人のイタリアバロックの巨匠アントニオ・ヴィヴァルディ作曲のトリオ・ソナタを演奏することにしています。

一応御存知ない方のために、トリオ・ソナタというのは、ソロ・ソナタがメインになる楽器(我々の場合にはヴァイオリン)と伴奏に当たる通奏低音(チェンバロやポジティフオルガンといった鍵盤楽器に、チェロやヴィオラ・ダ・ガンバといった低音弦楽器がセットで付くのが一般的)とで成り立っているのに対して、文字通りトリオの形で演奏するものです。今回はヴァイオリン2挺と通奏低音に(電子ですが)ポジティフオルガンとチェロ、それにテオルボというギターの前身楽器を交えて演奏します。

多くのクラシックの楽曲は、作曲家が楽譜に書いた音譜の通りに演奏されます。しかしバロック時代の楽曲は、基本的には楽譜に基づいて演奏するのですが、実はジャズのように、楽曲に奏者がある程度装飾を加えながら演奏できる余地が残されていて、その装飾の付け方に奏者のセンスが出るのです。

今回は折角通奏低音にも凝ったので、装飾やニュアンスの付け方にもいろいろと工夫をしたいと思って、あれこれ思索を廻らしたり、実際に楽器で弾いてみたりしているのですが、今のところなかなか「これ」といった感じが掴めていません。

それで、参考にするためにYou tubeを開いていろんな動画を観てみたのですが、やっぱり何だかしっくりくるものがないのです。まあ、最終的には自分達で考えたものを演奏しないと何かの丸パクリみたいになってしまうのですが、ある程度ヴァリエーションに決まりがあるとはいえ、やはりセンスの問題は並大抵なものではありません。そうこうしているうちに「5月なんてまだ先♪」なんて言っていると意外と早く間際になってしまったりしますから、その前までに生徒と二人で何とか考えなくてはいけないので、実は先生、若干焦っております…。

今のところ「これはいいな」と思えた動画があったので載せてみました。アメリカ人の演奏なので若干おふざけが過ぎる感も否めませんが(笑)、かなり上手いです。こんな感じで演奏できるように、師弟共々頑張ります!

The Sebastians -- La Folia (Vivaldi)
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久しぶり

2014年01月25日 13時20分47秒 | 日記
今日は用事があって、都内に出ました。結構あれこれと用事を済ませなければならないため、ランチはちょっと簡単に済ませることにしました。それで、久しぶりにSUBWAYに入りました。

どうしようかちょっと迷いましたが、今回はローストビーフのサンドイッチにしました。SUBWAYはサンドイッチの中に挟む野菜やドレッシングがいろいろと選べるのが、個人的に嬉しいポイントです。今回はローストビーフとあまり合わなそうなトマトを抜いて、その分ピクルスとオリーヴを増量してもらい、ドレッシングはホースラディッシュ(西洋山葵)のものを選びました。セットのスープはクラムチャウダーです。

ピリッとした辛さのドレッシングがローストビーフとよく合います。軽くトーストしたセサミブレッドの香ばしさも相俟って、美味しく堪能できました。こういうサンドイッチも、たまにはいいものです。

SUBWAYのサンドイッチはいろいろと種類が豊富で好きなのですが、私の生活圏内に店がないので、たまに出かけて見つけた時に入るくらいなのが現状です。昔は厚木にもあったのですが、今はDOUTORに変わってしまい、悲しい限りです…(T_T)。

たまの楽しみに、ひと時ホッとしました。さて、まだやることが残っていますから、さっさと済ませましょうε=(ノ‥)ノ。
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今日の《cafe32゜F》

2014年01月24日 18時54分37秒 | 日記
昨日とはうってかわって昼間は暖かな陽光が降り注いでいて、立春が近いことを予感させられました。

そんな陽気の中、今日はランチではなくケーキを頂くことにしました。今日の日替わりケーキは久しぶりのココアシフォンケーキです。しっとりふんわりとしたシフォンケーキを頂くと、ココアの香ばしい香りが優しく広がります。勿論、定番のプレーンも美味しいのですが、たまに頂けるこうしたフレーバーシフォンも嬉しいメニューです。

午後のひと時、このお店で美味しいコーヒーとケーキが頂けることが私にとってあざみ野に来る楽しみであり、午後からのレッスンに向けてのモチベーションにもなっています。そういった意味でも、いつも感謝感謝です。

近くの梅林では、暖かさに誘われてか蕾が膨らも始めていました。来週にはどうなっているのか、あざみ野に来る楽しみがまた一つ増えました。
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ヘルシーランチ

2014年01月23日 14時30分53秒 | 日記
朝方の身を切るような寒さも、陽が高くなると共に緩んできました。それでも、何の予定もなければ毛布の中でダメ人間になるところなのですが、今日は普通に教室があるのでそんなわけにもいかず、『布団の温もり』という悪魔の囁きを振り切って出かけました。

教室の前にランチをしようと思ったのですが、木曜日は《Cafeあつめ木》の定休日なので、今日は以前から気になっていた別のカフェに行ってみることにしました。

本厚木駅北口にある『あつぎ一番街』の通りの中程から一筋曲がった通り沿いのビルの2階に《晴れ屋》というオーガニック食材や雑貨を扱っている小さなお店があります。そのお店の、眼下に通りを見下ろす側のフロア半分が《晴れカフェ》という名前の、野菜を中心として動物性脂質を極力抑えたヘルシーなメニューのカフェスペースになっているので、今日はここでランチです。メニューブックの他に、店内に設置された黒板にもいろいろなものがあったので、先ずは週替わりランチをお願いしました。

ちょっと分かりにくいと思いますが、メインのおかずは丸いお皿の右上の方にある鯖の竜田揚げです。その上には『ター菜』というケールのような葉野菜のおひたしの辛子和えが載っています。その手前は柚子マスタードドレッシングの水菜とレタスのサラダ、その左側のガラスの小鉢に入っているのは大根とター菜の塩煮です。

その小鉢の向こう側にちらっと写っているのがジャガ芋と人参のバジル煮というものです。聞いたところでは、茹でたジャガ芋と人参にレンズ豆を合わせたポテトサラダ状のものに、夏摘みバジルと少量のニンニクをオリーブオイルに漬けたジェノベーゼのようなペーストを和えたものということでしたが、とても風味豊かな美味しいお惣菜でした。

ご飯は白米か玄米かを選べるということでしたので、今日は玄米にしてみました。実際には玄米ご飯というよりも、黒米や豆等も入っていたので雑穀ご飯と言った方が正確かも知れません。プチプチとした食感が口の中で弾けると同時に、いろんな味わいが広がって食べ応えのあるご飯です。味噌汁は大根、人参、玉葱、若布、豆腐の具だくさん味噌汁で、野菜の甘味がよく出ていて美味しく頂戴しました。

メニュー的にも量的にもどちらかというと女性向きのラインナップのように見受けられました。実際この時店内にいたのはスタッフさんを含めて女性のみで、男は私一人…( ̄_ ̄|||)。でも、あつめ木以外にもなかなかいい雰囲気のカフェを見つけたので、気が向いたらまた伺おうと思いました。
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巨匠逝去

2014年01月22日 12時24分36秒 | 日記
ちょっと遅くなりましたが、一昨日指揮者のクラウディオ・アッバード氏が他界されました。享年80歳でした。

私が子供の頃、最初にアッバード氏を認識した時は40代半ばくらいだったと思います。何を聴いたかはよく覚えていませんが、スラっとしたかっこいい指揮者だな…というのが第一印象でした。ちゃんと認識して聴いたのはドレスデン歌劇場管弦楽団のブラームスの交響曲第3番のレコードだったと思いますが、第3楽章が物凄く美しかったことを強力に覚えています。

その後、ベートーヴェンやシューベルト、マーラー等、いろいろな録音を聴きましたが、イタリア人らしいすっきりとした明快な音楽の構築の仕方が好きでした。個人的に好きなのはマーラーの交響曲第6番の演奏です。

それと好きだったのがオペラです。中でもヴェルディの作品には名演が多く残っています。特に《シモン・ボッカネグラ》は2種類の画像が残っていますが、癌を克服した後の2002年のフィレンツェ5月音楽祭での公演のDVDは、個人的にベスト盤だと思っています。

昨今『巨匠』と呼べる音楽家が次々と亡くなっていますが、アッバード氏が亡くなったことでいよいよ『巨匠』と呼ぶに相応しい指揮者が少なくなってしまいました。

You tubeで画像検索をしていたら、かなり古そうなヴェルディの《レクイエム》の画像を見つけました。1970年と書いてありますが、それにしては画像が白黒映像なので、実際の公演はもっと古いのではないかと思います。どこかの教会での公演ですが、出演独唱者がレナータ・スコットにマリリン・ホーン、ルチアーノ・パヴァロッティ、ニコライ・ギャウロフといったとんでもない顔ぶれが勢揃いしています。そしてアッバード氏が若い!昨今の痩せ細った白髪姿とは全く違う、精悍な黒髪の『かっこいい』と思った頃の姿が観られます。

このヴェルディの《レクイエム》をもって、改めてアッバード氏の御冥福を御祈念申し上げます。合掌。

Verdi Messa di Requiem Abbado, Scotto, Horne, Pavarotti, Ghiaurov Roma 1970
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地名の由来

2014年01月21日 15時51分54秒 | 日記
今日はいつも平塚駅へ向かうバスを途中下車して、以前から車窓越しに気になっていた御社に伺ってみました。平塚市と厚木市との境近く、大神(おおかみ)という地区にある《寄木神社(よりきじんじゃ)》です。御祭神は大己貴命(おおなむぢのみこと)、いわゆる大国主命(おおくにぬしのみこと)です。

境内の掲示板にあった略誌によれば、貞観元年(859年)に『大神朝臣田村麿(おおかみのあそんたむらまろ)』が、当時相模國大住郡と称したこの辺りの大領として京都から下向して屋敷を構え、氏族の遠祖を祭祀したのが始まりということです。その時この辺りの地名も大住郷から大神郷と改められ、今日までその名が地区に残っているということでした。また、この地区の南側には『田村』という名の地区もあるのですが、もしかしたらそれもこの『田村麿』に由来するのかも知れません。

社殿の右側にある大木は御神木の銀杏の木です。高さは23m、幹周囲5.6m、樹齢は推定500年とのことです。幹の中程に大きく切り取られた跡がありますが、たまたま境内にいて、撮影中の私に話しかけてきた地元の少年の話では、保全のために昨年末に切られたのだそうです。さすがに500年の風雪に耐えた巨木だけに、いろんなところに傷みが出てしまっているのでしょう。

摂社には八坂神社と神明社があります。これも先程の少年が案内してくれて知ったのですが、通常摂社の御社は参道の脇に本殿に遠慮するようなかたちで祀られていることが多く、八坂神社の御社はその例に漏れず神輿殿の横の敷地の角に建てられています。ところが、この神社では何らかの理由で、天照大御神を祀る小さな神明社の祠が本殿の真裏に建てられていました。

豊葦原瑞穂國の礎を築いた国つ神である大国主命の御社の本殿の背後に、高天原から使いを送って大国主命に国譲りを迫った天つ神である天照大御神の祠が小さく祀ってある…そんな意味あり気な構図に、何やら一方ならざる意図を感じずにはいられませんでした。

そして、この御社にも『宮鐘』がありました。先日参詣した相模國四之宮前鳥神社や、伊勢原市にある相模國三之宮比々多神社、平塚市横内の御霊神社、我が家の近くにある浅間神社等、私が把握しているだけでも、ここ寄木神社を含めて、神奈川県西部の一部にこれだけ宮鐘を有する神社が点在しています。しかし、神道の領域であるはずの神社の境内に何故仏教と共に伝来した梵鐘が据えられているのか、今のところこの疑問に対して明確な答えを示した資料には巡り会えていません。何度見ても不思議な光景です。

いつも横目で見ながら通り過ぎていただけの御社に、こんなにも興味深いことが待ち受けているとは、バスを降りて鳥居をくぐるまでは想像だにしていませんでした。毎年10月の第1日曜日に例大祭があるようですから、その頃にまた参詣してみようと思います。
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